このバイクを買って1年以上、しかし未だ400kmちょいしか走っていません。出入り業者に言われました。こんなバイクは走ってなんぼですよね? いいや、飾ってなんぼだよ、こんなので良い気になって走り回ったら死んじまうよ、そう答えました。そう、時々、季節の良い時だけ気が向いたら少し走る、このバイクとはそんな付き合いです。
お世話になったインストラクターに挨拶をしました。もう1年半ぶり、「良いバイクですね? 先生....。」だって。エッ? 僕のこと憶えていてくれたの? 確かにこのインストラクターには教習最後の方で名刺を渡して僕の職業を明かしましたが、憶えていただいていましたか? いや~、ちょっとビックリしました。だって生徒さん多いでしょう?
まずは準備運動から開始。実は今日の参加者を2組に分けて前半と後半で同じ講習を行い、半分は休憩、ブースを見たり、はたまた試乗車に乗ったりすることが出来るように計画されていました。僕は前半組、良かった、後半じゃ退屈そうだし、後でゆっくりブースを見たかったから。プロテクターの貸出しがありました。そう、しっかり背骨を守る構造? ぼくも買った方が良さそう。
さて講習の始まり、まずは1列に並んで軽く流す事から始めます。1周はだいたい300mくらいと言ったところでしょうか? 途中パイロンがあり、そこで蛇行もするよう、ただあまり車体を寝かさないでも済む程度の軽いものです。最初のうちは結構余裕、僕のは古い型のバイクではありますが、廻りに比べてそこそこパワーはあるのでついて行くのはそれほど辛くはありません。
これをやることは案内所に書いてあり、初めから知っていました。教習中に一番ストレスだった一本橋走行、検定試験で橋から落ちれば一発で検定中止でした。エンジンの回転をかなり上げて半クラッチで速度を調整し、一方でフットブレーキも使いゆっくりとした速度に調整する、そう判るのにだいぶ時間を要しました。でもやはり得意ではありません。
なかなか口うるさかったインストラクターも今日ばかりはずっと笑顔、そう、卒業してしまえば何のわだかまりもありません。医学部だってそうです。昔怒鳴られた先輩にとも笑って話しをするばかりです。教習中は結構ストレスがありましたが、今はもう楽しいばかり、ただ講習終わりの頃には体力的に結構参っていました。やはり歳?
1時間は僕にとっては結構永かった。もうそろそろ良いよ....、そう思いながら時計ばかり見ていました。今日は結構涼しいのにかなり汗をかきました。長袖長ズボンでなければならなかったのですが、やはり動くと良い運動になるみたい、何故か右の股関節が痛くなりました。休憩時間に白バイのデモンストレーションがありました。
ハーレーのブースも出ていました。今日は2台だけ。こちらは1200cc、ちょっと許可を得て股がってみました。そしてエンジンの音も聴かせてもらいました。非常に楽なポジション、今日は試乗もやっていて、講習に来ていた女性がいとも簡単に乗りこなしていました。トルクがありそう、クラッチのつながりも非常にスムーズで、低回転から太いトルクがあります。
こちらはファット・ロー、奇麗なブルーでした。やはりついついツーリングシリーズに目が行きますが、こんなシンプルなハーレーも良さそう。特にライディング・ポジションが楽そうで、しかも足付きが非常に良さそうです。こちらは試乗はしませんでした。乗れば乗るほど欲しくなるから。次はやはりハーレーかな? でもいろいろありすぎて......。
こちらはヤマハの短気筒、かつては500ccのバイクがありましたが、今は400ccだけ、400cc以下は今の僕のターゲットからは外れてしまいます。しかし細身で乗りやすそう、飾っておくだけなら充分に美しいバイクです。これのLimited・Editionを見た事がありますが、非常に見た目のすっきりした、非常に美しいバイクでした。
後半のグループの講習が始まります。疲れていたのでちょっとホッとしました。小一時間、結構ハードでした。教習の時は必死になっていたから、走っている最中にはそれほど疲れを感じなかった? 後からドッと来たように記憶していましたが、今日は途中から顎が上がって来ました。やっぱりハーレーなんか無理かも.....。
さて僕は一休み、ヘルメットもジャケットも脱ぎ、一息つきます。結構汗をかきました。バイクもでかい奴を扱うと結構運動になりそう。取りあえず走っているとバイクは軽いのですが、ひとたび停車して足を着かなければならないと、これほど重い鉄の塊はない と気分が重くなります。やはりもっと若いうちに乗っておくべきだった?
僕らのグループは講習終了、バイクも停めて休ませてやります。そこそこ涼しくなって来て、今日はエンジンも調子良かったです。時々エンストしてしまうのはテクニック不足のせい、しかしディアブロと違って高回転型のエンジン、トルクで持って行くようなやり方はこのバイクには合わないよう、空冷エンジンもかなり熱くなっていました。
こんなでかいバイクで一本橋? だけど悠々とこなしていました。こんなアメリカンバイクは長距離に向いていそう、今日みたいなスラロームやターンをするには不向きなはず。僕自身もロング・ツーリングに出掛けるつもりはないので、やはりこんなビッグバイクは要らなそう。別に今のバイクでツーリングも悪くはないですが、疲れそう。
一休みして息も整って来た頃、ようやくブースを廻る元気が出て来ました。バイクのブースと用品のブース、未だ新しいバイクが欲しいと考えており、やはり実車を見るとどれも欲しくなって来ます。車よりは手頃に考えてしまうけれど、走らせなければドンドン機械は傷むし、良い気になって走り廻ると事故りそう、やはり今の1台で充分なのか?
プロテクターを売る店のブース、講習会の一番最初にプロテクターを着用している人の挙手を求められましたが、大体2割くらい? ましてや未だ夏が終わったばかり、僕自身はプロテクターを持っていません。不思議な素材があって、指で押すと柔らかいのに、金槌で叩くとものすごく堅い、つまりショックに強い素材がインナーに。