知りませんでした、ここにこんな大きなマリーナがあるなんて。陸揚げは殆どされていないようですが、バースは恐らくベイサイド・マリーナより大きい? それくらいのものすごい数の船です。ヨットもクルーザーも。
マリーナの社長さんを御紹介いただきました。何と650艘の船が置けるそうな。しかも今一番足りないバースが50Ftクラスのもの? やはり.....、金のあるところにはある、僕がその場にいないだけ? 正直な僕の感想です。
車でここまで来ましたが、ICから降りてものの3分、もし僕がここに船を置いておけば、日曜日の朝に1時間前に起きればゆうゆうと間に合います。湘南のマリーナなら朝7時前に起きて出掛けるのに......。
大きな船がたくさんありました。主にコンバーチブルが多いみたい。いろいろ社長さんからお話しを伺いました。診療所で経費で船を持つことも未だあながち無理ではない? 本当ですかぁ?
どうやらこの船が本日の試乗艇、でかい........。確かに今までこのクラスの船に乗ったことはありません。フライブリッジも心なしかいつもより高いような印象、でもでかくても定員は15名です。
男ならいつかはここに座りたいと思う特等席、抜群の見晴らしです。エンジンがかかりました。ヤマハのエンジンだそうですが、未だ積み替えて運転時間のごく短いもの、例の腹に響く重低音です。
さあ出航! 意外だったのが、このでかい図体の割に小回りがよく効く。エンジン2基がけの特典だそうですが、更に望めばバウスラスターも簡単につくとのこと、このクラスでは必須ではないでしょうか?
例によってマリーナの中では微速前進、それでもさまになるのがビッグボート。「ではお台場の方へ出てみましょうか?」 そう云われて嫌が上にも気持ちが高ぶってきます。
マリーナで休む船を横目にクルーズ、そういえばこの船にたどり着くまでにポンツーン(浮橋)の上をずいぶん歩きました。確かに広い、しかし陸揚げでなければ、船を下ろしてもらうのに待たされることもないですね。
荒川に出てきました。川沿いの景色をフライブリッジの上から楽しみながら、前方にはもう東京湾が見えてきます。しかも川は淡水、ここを通ってマリーナに戻れば陸揚げしてもあまりエンジンの塩抜きは必要ないそうです。
ちょっとスピードが出てきました。南風があり、決して波は低くはない。しかしこの船はやや細身、つまり波を切るように走る船なので、あまり縦揺れしません。25ノットで南下中。
操舵はマリーナの社長さんから友人にバトンタッチ、そしてフル・スロットル。だけど決してエンジンは苦しそうではない、トルクにものを云わせ、波をドンドン切るように進んでいきます。
それにこの船、高速で転回するときも非常に安定しています。不安な気持ちを全く持たないで済むくらいどっしりとした安定感。レインボーブリッジが見えてきました。波もここまで来ると少し静かに。
ああ、この位置からかつての隠れ家を見るのは初めて。つい最近も数回レストランには行きましたが、最近はお泊まりには行かなくなりました。それだけの余裕がなくなったと云うのが本当のところ。
フジテレビ本社、この景色は水上バスから見ることが出来ます。真っ正面が水上バスのお台場駅、ここにも気軽に入れるし、アンカリングも出来るのだそうです。屋形船協同組合がうるさそうな気がしていました。
本当にここにアンカーを下ろして停まってしまいました。本当に良いの? でもそう云えばときどきここに停まっているクルーザーを見かけましたが。正面に見えるのは日航ホテルとメリディアン、ともに縁があります。
さて船の中を少しご案内しましょう。サロンの中、ここから階段を降りていきます。トイレとシャワールームがあり、一番突先に寝室があります。中は全てが木造、少し古くはなっていますが、パーツを換えれば綺麗になりそう。
ベッドはやや小さめ、ものすごく大きなキングサイズのベッドがドーンとある船を良く見かけますが、結局二人がゆったり眠れればそれで良いのではないでしょうか? 恐らく寝るとしてもマリーナの中なのだから。
ベッドがやや小さい分、ベッドルームの手前にもう一つこんなコーナーがあります。むしろベッドが大きいよりはこうなっていた方が使い勝手は良さそう、もちろんサロンの中にはキッチンがあります。
サロン前方にも操縦席があります。雨の日はここで操舵するのでしょう。ここだとあまり船の先は見難くなりますが、やはりフライブリッジで操舵するのが気持ち良い。欲しいなぁ.......。
デッキに集合し、みんなで記念撮影しました。プライバシー保護のため、集合写真はWebに載せませんが、総勢11名で「チーズ!」 まさかこの日、この時刻、お台場沖にいるとは思いませんでした。
実はこの日は友人の誕生日、用意されていたドンペリで乾杯することになりました。う~ん、クルーザーのデッキ上、お台場沖でドンペリで乾杯? 何と云う罰当たりな贅沢、やっぱり船は最高!!
さぁ、そろそろ帰りましょうか? 日もだいぶ沈みかけてきました。しかし聞くところによると、この辺は夜でも明るく、クルージングはそれほど難しくない? 素人は夜出るなと云われましたが.....。
綺麗な夕日と大きな引き波、そして大都会をバックにマリーナへ引き返します。往きは荒川経由でゆっくりと大廻り、帰りはそのまま最短距離で帰ったのでアッと云う間に到着です。
このマリーナはメンバーさんであれば24時間出入り自由、船の中で夜を明かす人も結構いるのだそうです。そう、別荘の代わりに船があっても良いじゃん。また僕も少し考え方が変わりそうです。
○ちゃん、どうするの? 買うの? 確かにでっかい買い物、おいそれすぐには手が出ないでしょう。「先生、半分出してよ。」「出るわけないじゃん!全然金ないし、来年は息子が医学部を受験するって云うし。」 逃げました。