2回ほど交代しながら、東北道に入ってからはずっと娘にステアリングを握らせました。「うん、悪くないぜ。ただシフトチェンジの時にステアリングを握るのが片手になるとちょっと車がぶれるな。クラッチワークはそれで良いよ。」父親からそんなアドバイスが交わされます。
娘の運転になることを考慮して、充分に時間的余裕を持って出て来ました。そこそこ早く着くなと思ったら、集合場所直前で事故、かなりの渋滞で時間を取られました。とにかくサンデードライバーの事故は迷惑、しかも今日のは渋滞でまた追突した奴がいたようです。時間ギリギリ!
お疲れ! でもお前、筋は悪くなさそうだな。エンストしたのも最初の1回だけ。Diabloは見た目と異なり非常に運転しやすい車なのです。トルクで持って行くタイプのエンジンだからフェラーリみたいにガンガン回さなくても大丈夫、前の512TRだったらちょっときつかったかも......。
だから今日はこの我が愛牛には若葉マークが付いています。娘曰く、我々を追い抜いて行く他の車のドライバーが運転席の娘と目が合うとみんな口を開いているそうな。まぁそうだろ....。でも車を運転する楽しさ、更に仲の良い仲間と走る楽しさを感じてもらえば僕も嬉しいです。
さっきの渋滞でみんな遅れているようです。僕らが着いたのが集合時刻10時半ギリギリ、11時には出発予定だったのに、まだまだ渋滞の中で動けないメンバーが大勢いて、出発の目処が立ちません。不謹慎な言い方かも知れませんが....、高速道路は無料化する必要はないと思います!
今日の参加台数は3-40台? いつもより少ない。でも絶好のお天気、ツーリング日和です。東北地方で、やはりツーリングに出ている友達からは雨の報告メールが来ました。そう? こっちは最高のお天気だよ、娘がツーリング・デビューしたよ の報告をメールで送ります
数人の若いオートバイの集団がお巡りにイチャモンを付けられていました。でも....、本当にうるさい空ぶかしをしながら走り回っていた奴らはとっくに出て行っちまったぜ。そこにいる連中は決してうるさくはなかったよ。多分通報で来たんだろうけど、お巡りの来るのが遅いんだよ。
お巡りの覆面パトカー、敢えてナンバーは隠しません。日本ではおとり捜査は禁止されているんだろ?それで何故覆面パトカーがまかり通るんだよ?しかもこのパトカー、エンジン掛けっぱなし、アイドリングストップもあったもんじゃねぇ。走らせて何処かにぶつけてやろうか?
僕の車の前で写真を撮っている人が。あのぅ....、1枚につき500円いただきたいのですが......。ガル・ウィングドアは開けて停車するのが常、しかし勝手に運転席に座ったりする奴が結構いるんですよ。時にウィンカーレバーにぶつかって折れたり。やはりマナーは守ってほしいです。
11時半過ぎ、ようやく出発の声がかかりました。みんな渋滞でゲッソリの様子、帰っちゃう人も結構いたようです。さて次の集合場所まで約60キロ、また再度娘がステアリングを握ります。みんなに追いついて行く必要はないから注意してマイペースで走れ そうアドバイスをします。
だいぶ遅れてしまいましたが、次の集合場所、日光口PA です。途中携帯電話でリーダーに「すみません、待っていて下さい。」の連絡を入れてあります。もうだいぶ時間が経っていて、他車のフードを開けたエンジンはだいぶ冷えているよう。この先はいろは坂、ドライバー交代です。
他のスーパーカーにぶつけると困るので、敢えて集団の中には入らず、端っこにポツンと駐車させました。シフトアップした後のクラッチ・リリースはゆっくり丁寧にやること、半クラッチでスロットルが少しカラカラ鳴るのはクラッチの使い方が良い証拠であることを教えました。
しかしこの車に限り慣れたら半クラは極力使わないように。550馬力で半クラを多用するとあっという間にクラッチが磨り減ります。クラッチ交換はエンジンを降ろさなければならないのでかなりの出費、早めにクラッチを繋いですぐにクラッチから足を離すよう段々教えて行きます。
友達のエンツォ、芸術品の域に入るエンジンです。みんな廻りで腕組みをしてため息をついていました。何時間眺めていても飽きないよう.....。しかしこれを所有するには1億数千万円? おかしいなぁ.....? 本当は定価8千万円前後だったはずです。やはり世の中、何かが狂っている.....。
日光口PA で30分休憩後、一気にいろは坂を上り、中禅寺湖畔に着きました。ランチ会場のホテルは湖の目の前、そして駐車場も確保されていました。実はこのクラブのツーリングの幹事をやるように仰せつかっているのです。でも駐車場の確保、雨ならキャンセル? 難しいです。
しばし着席のランチ会場で談笑。しかしせっかく中禅寺湖まで来たのだから湖の写真を撮って来なければ.....、と中座しました。正にレイクサイドホテル、湖畔のホテルです。レストランの目の前が結構広い庭、木陰越に湖面も見えています。娘に「ちょっと行ってくるね。」と一言。
良いお天気です。雨だったら来なかったかもしれない。庭も芝生が良く手入れされていて清々しい。標高もかなり高いはずですが、そこそこ暑い。もちろん秋の気配も感じ取れますが、むしろ未だ夏の余韻に浸れるような気候。そう、この夏はフィリピンに行っていたのです。
湖畔まで3分ほど、歩いて出て来ました。ふか~く深呼吸、空気もきれいです。水もなかなかきれい、今まで何回となく中禅寺湖に来ましたが、やはりこの素晴らしい景色はいつ見ても良いもの。紅葉の季節に入ると渋滞で、とてもじゃないけれどこの辺には近づけません。
中禅寺湖橋と言うのだそうです。向かって左側が湖、右側は川になっています。ホテルはこの右側、川の手前に位置します。突き当たりの道を右折するといろは坂の下りへ。そしてその手前にお土産屋さんがたくさん並びます。
中禅寺湖の出口、この川に飛び降りて下って行くと華厳の滝の滝壺に落ちると言う訳です。あんな勢いの滝があるのに、よく湖の水は枯渇しないな? 素朴な疑問です。たしかこの湖もかなりの水深があったはず、水量も凄い?
名前は知りませんがその先にそびえ立つ山、登れるのでしょうか? あのてっぺんから中禅寺湖を眺めたらさぞかし素晴らしい景色でしょう。芦ノ湖も素晴らしいView pointがありました。さぁ、そろそろ戻ります。
ここが湖側からホテルへ入る入り口、洒落た石作りの塀やゲートがあります。以前は金谷ホテルやプリンスホテルにも来ました。このクラブでこのホテルを利用したことがあるのだそうですが、恐らく僕は初めてのはずです。
宿泊施設、写真で見ましたが、客室もきれいで居心地良さそうでした。フラリと来て美味しい料理に素晴らしい景色、良さそうですね。でも我が家は子供も大きくなり、そんな家族旅行もしなくなりました。寂しい限りです。
今日はバイキングではなくオーダーのランチ、カレーライス、パスタ、ラザニア、ピラフの中から1品選び、それにサラダがつくと言うメニューでした。娘はもともとイタリア料理好き、すかさずラザニア! と言う答えでした。
僕はピラフをオーダー、シュリンプはたっぷり乗っかっていました。しかしこんな高原の地でシュリンプとは冷凍か? カレーライスではちょっと高い? パスタは僕のあまり好きではないロッソ、やはりこれしかなかった?
食事を終えてまた駐車場へ戻って来ました。到着時はレストランのコックさんもエンジンの音を聴き付けて出て来たみたい。また眺めているようです。写メを取っているホテルのスタッフも。そう、なかなかないチャンスですよ。
エンジンをかけて暖気に入ります。先生、××を回って行くんだけど来ない? 誘われましたが、時間に遅れそうなのと娘もいることだしお断りました。日光はそこそこ遠い、いつぞや猪苗代湖まで出掛けた時にはもうさすがにヘトヘトでした。今はツーリング参加もたまにになってきました。
さぁ、そろそろ帰りましょうか?の声が。本当に天気に恵まれて良かったです。本来なら華厳の滝でも見て行きたいところですが、だいぶ遅くなりました。これ以上遅れると東北道の渋滞が始まってしまうかも。早々に引き上げましょう。残念ながら来月のツーリングは結婚式と重なってしまっています。また別のツーリングやミーティングで。
帰り、先ほどの日光口PAまでのいろは坂は娘のステアリングを取り上げ僕の運転です。実は先ほどの往路の上りのいろは坂も僕が運転してメンバーと一緒に走っていました。左側を走る一般車はドンドン追い越して行きました。ところが後にメンバーさんから「娘さん、未だ免許取り立てでしょ? さっきは良い走りをしていたねぇ!」って。まさか....? 坂道を運転していたのは僕ですよ........。