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感動のレストラン続編

    NobuTokyo25.JPG
     僕が今回の会食で事前にこの店の店名を聞いたときは、僕が「ああ、有名な店だったな? 味には定評のある店だから楽しめるな。」 くらいの気持ちしか持っていませんでした。店の前でもタクシーから降りた僕は、さすが有名な店だけあって立派な建物だなぁ と単に外見のことだけしか気にしていませんでした。店の中に入るとお客さんの活気が凄い、ほぼ満席のスペースにはただただ騒がしい人の話し声が響くだけでした。でも食事の合間、チラッと買った本を流し読みするうちにBGMはかけない、この喧噪がオーナー自ら作り出した演出であることが分かりました。しかし! 僕はついていました。店の中で食事中にふと連れの男が云いました。「あれ? オーナーのNOBUさんがいるね。」 テレビなどでこの人の顔を拝見したことがあります。誠に失礼ながら、僕は私のすぐ後ろに座わっておられたこのオーナーシェフの姿を、デジカメでフラッシュを焚かずにこっそり撮るつもりでした。しかし影からカメラを構える僕に気付いたNOBU氏は満面の笑みを浮かべてこちらを向いていました。見て下さい、左の写真のこの笑顔を。こんな有名な店に来てもオーナーシェフはあちこちを飛び回り、オーナー自身が店にいるなんてことは滅多にありません。ましてやここの本店はニューヨーク、だけど本当に偶然にも僕が出向いた日はそのオーナーシェフ、松久信幸氏がゲストルームにいらっしゃったのです。 
    NobuTokyo26.jpg そしてついには僕のテーブルまで来られて僕と話をしてくれました。僕が名刺を差し出すと、NOBU氏も名刺を僕に差し出してくれました。そして世界に名だたるオーナーシェフと2shot(ネクタイを緩めていて申し訳ありません)、僕の宝になりそうな写真です。この写真に氏が納まるときも、いとも気軽に、何の抵抗もなくさらっと僕の隣に並んでくれました。彼と直接話して、彼の人柄、彼の目指すものが間違いなく僕には見えた気がしました。彼の理想に触れることが出来たような気がしました。この人こそ世界に羽ばたく人、後に読んだ本の中でかつての共同経営者との間に確執があったこと、独立して開店当初から繁盛したお店が僅か50日目にして火事で全焼してしまったこと、この今や世界に羽ばたくオーナーも実はどん底から這いあがって来た人だと云うことが分かりました。料理を食べて感動したこと、もちろん今まで何回かありましたが、これほどまでに鮮明に驚きや羨望を感じたことはありませんでした。この人はスタッフや人脈に恵まれている? イエ、そんなスタッフや人脈を自ら勝ち取ってきたのでしょう。

     お店で買った本に直筆のサインをもらいました。

    Dear (Tak) . ここは本名です
    Best wishes from NOBU at Tokyo 

    NobuTokyo27.jpgと書いてあります。決して僕はミーハーではありません。でもこれだけのことを積み重ねるようにやってきて、今なおもの凄い勢いで走り続けているこのオーナーのほんの一部でも僕が模倣できたら、盗むことができたら、そんな想いでこのサインを眺めました。顧客に対するサービスを以てその対価ををもらう、僕の仕事と全く同じこと。今やいろいろとつまづきの多い僕にとって、何か新しい道が開けたような感動をいただきました。こんなお店を推薦してくれた仲の良い同級生のドクターに、連れてきてくれた製薬メーカーのMRに、ただただ感謝の意を表する次第です。町医者である僕にとって世界に羽ばたくことは到底無理、しかしこのオーナーの足下に一歩でも近づくことが出来たらと気持ちにも新たになりました。そして本当に美味しい料理、素晴らしいお店とオーナーに触れることが出来たことに幸せを感じた次第です。感動のレストランでした。今後はなかなかオーナーには逢えないでしょうけれど、間違いなく僕はまたこの店に、今度は自腹で来ることになると思います、必ず.........。