午後6時に予約、早めに30分前に到着、バーで食前酒などを頼み、家族全員が揃うのを待ちます。ここはホテルの52階、都庁と同じ高さ、もう少し階下のバーに来たことはありますが、このてっぺんに来たのは僕も初めてです。

今日は特別な席を取ってもらいました。オープンキッチンの様子が眺められるところ、スタッフが大勢通り過ぎて落ちつかないと云う不評もあるようなのですが、特別な席と云う言葉に惹かれてここにしました。

キッチンのそばまで行ってみました。この店はニューヨーク風、そう、雑踏、喧騒の中、世界一忙しい街を髣髴させるレストランです。20周年と云うことを告げて特別メニューを予約しました。だいぶお腹が空いてきました。

食前酒はスタッフのお薦めに従い、ちょっとフルーティな甘いカクテル風、女房は喉が乾いたとビール、母と子供達はアルコール抜きのカクテルで乾杯をしました。慣れない雰囲気にみんな緊張気味？　少し今後場慣れをした方が良いかも知れない。

乾杯の後、女房にプレゼントを渡しました。まぁこんな男によく20年もついてきてくれたね。いろいろありましたけれど、今回は奮発しましたよ。数年前、チラッと女房が欲しいようなことを云っていたバッグをプレゼント。

さて食事が始まります。恐らくは自家製のパン？　香ばしいながらも癖のないさっぱりとしたパンで、少しカビが生えています。バターをつけ、オリーブオイルに浸して食べます。でもあまり食べ過ぎないように。

帆立貝のカルパッチョ、真ん中はキャビアです。独特の臭みを巧く消したさっぱりとした一品、オリーブオイルをかけても良さそうだけど、そのままのさっぱりした味わいのままいただきました。

牛舌のサラダ仕立て。今やBSE関連で牛舌も手に入りにくいようです。これまたサラッと食べられるような淡泊な味、我が家では牛舌はみんな大好き、来週は息子の誕生会で焼き肉に行く予定です。

ワインはワインセラーの中に入って説明を受けて選びます。カリフォルニアワインの品揃えではこの店は日本一だそうな。説明を受けても僕は分からないので、女房とソムリエに任せました。さっぱりとしたワインでした。

綺麗な夜景もメニューのうち。娘はどうやら高所恐怖症、あまり窓の方に近寄りたがりません。僕は飛行機はダメでもビルの高いのは大丈夫。でもここに飛行機が突っ込んできたらやはり修羅場でしょう........。

今日の天気予報では夜から雨、せっかくの夜景も雨でぼやけてしまうかと思いきや、今のところまだ降らずにもっています。あるいはこれくらいの高さだとまた雨でも風情があって良いのかも。

いかにもニューヨーク風のインテリア、壁の上の方に絵が描かれています。もっとも僕はニューヨークへは行ったことがありません。女房はニューヨークに憧れ何回も渡米しています。

料理が続きます。今度はマダイのグリル、これまたさっぱり味。今度今年の五月に医師会釣り部でマダイを狙いに行きます。外海に船で出るのでかなり揺れるそうです。船酔いの予防策はきちんとしていかなくては。

メインディッシュのヒレ肉のグリル、今度はうって変わって濃厚な味付け。ナイフを1回引くだけで綺麗に切れる柔らかいお肉です。しかし息子達にはボリューム不足？　フィレよりもサーロインの方が良いんだろうな？　何なら帰りにラーメンか？

サービスのデザート、実は階下のバーでアイスクリームの盛り合わせを頼むとすごいボリュームであることを知っていました。洗面器みたいなお皿で来ることを知っています。それでこれをオーダー、おめでとう！！と書いてくれています。

デザート、コーヒーも終わり帰宅の途へ。エレベーターを乗り継ぎ、下に降ります。ボリューム的に僕には充分でしたが、息子達には足りたのか？　まぁたまにはこんな会食もマナーを学ぶ点からも良いのでは？　でも当分こんな店には来たくなさそうな雰囲気……。

今降りてきたビルを下から見上げます。天気も未だもっていますが何か空の色が怪しい、家まで降らないで済むか心配になってきます。駅まで歩いて10分ほど、一家6人で電車に乗るなんてのも珍しいことです。

ビルの影から頭だけ見えます。さて明日もまた仕事、20年の節目を過ぎ、また日常に戻ります。子供達ももうあと数日で学校が始まります。来週も息子の誕生会、今度はカジュアルな店になります。