この店は渋谷からタクシーで1メーター、じゃあ渋谷で待ち合わせにしようと云うことになりました。みんな井の頭線で来るだろうから、吉祥寺寄りの出口を出て改札出たら南に向かって国道246のそばで.....、なんて話したら「わかんなぁ~い.....。」の声が。
しゃぁねぇ~なぁ....、じゃぁ何処なら分かるんだよ? と尋ねると「ハチ公前なら何とか行けそう......。」とのこと。かなり混むだろうけどしゃぁない! じゃあ店の予約の20分前にハチ公前で と云う事になりました。Panctualな僕はもう15分前にはここに。
ところが! 肝心の主役が何と遅刻......。いろいろ思案してやむなく来ていた別のスタッフをタクシーに乗せ先に行かせることに。もうみるみる間に空は真っ暗。おい、エエ加減にせぇよ! 時間にルーズな奴は信用を失うことになるぜ....。原則僕は15分待って連絡がなければデートは自動的にキャンセルです。
結局雑踏の中、ハチ公の前で僕一人だけずっと待つことになりました。僕の一番嫌いなパターン。せっかくお別れのプレゼントを奮発したんだけれど、ハチ公前に置いて行っちまうかな? 今まで一所懸命やってくれたけれど、`終わりよければ全て良し`の逆も真だぜ? 30分遅れてようやく彼女が来ました。
何とか全員無事に店の席に到着、本当は......、雰囲気の良いバーがあるのでそこで食前酒などを と考えていたのですが、先に行ったスタッフがもうダイニングの席に通されてしまっていたので今更バーには戻れない、しゃあない、じゃぁ乾杯と行きましょう。僕はビールはエビスが一番好きです。
前菜の第一品目、トコブシです。よく煮込んであるのでものすごく柔らか、彼女達はもっと歯ごたえがあると思っていたとビックリ、また独特のソースを絡めて微妙な味わいです。一緒に添えられているキイチゴ? もマッチしていました。でも一口で終わってしまいます。
前菜二品目、これは前回の時と同じような仕上げ、しかし前回はホウボウの刺身、今回はヒラメでした。やはり雲丹ものっかっています。下に敷かれているのは海藻をゼリーで固めたもの、しかしこれが何かをうちのナースは知っていました。へぇ、グルメじゃん。
他のテーブルで見かけたピンク色の飲物、「あれ、美味しそうだね? こっちでももらおうか?」とスタッフ達に薦め、オーダーすることに。店のスタッフに遠いテーブルを指さして「あれと同じものを5つ。」 苺ジュースをシャンパンで割ったものでした。
その後またまた前回と同じ、シマアジの刺身のサラダ。そう、実は前回製薬メーカーにご馳走になったのと同じコースを頼んでいるのですが、微妙にレシピも変化しているよう。この料理も若干野菜が違っています。そんな変化を見極めるのも面白いもの。
これは前回と全く同じもの、チリ産のスズキのグリル、トリュフ添え。でも最高に美味しい料理です。前回は若い女性スタッフが満面の笑みと一緒に料理を説明、今回は少しベテラン風の男性スタッフが説明。そう、前回は男4人、今回は男1人に女4人、そこまで気を遣っているのでしょうか?
やはりオリジナルのこのワインをボトルで頼みました。例の軽い口当たり。何気なく見落としていましたが、今日はこのマークの説明を受けました。そう、あの赤と金色のロゴはNOBU氏が包丁をかまえ、マグロを目の前にしているところなのだそうです。建物の外にも大きなこのロゴがあります。
メインディッシュはステーキ、前回はバルサミコのソースでしたが、今回はアメリカ的、この右の赤いソースは例のチリコンカルニのあの味です。アメリカ人が好む味なのでしょう。僕にはちょっと強烈過ぎるかも。肉はジューシーで、火の通り加減も絶妙でした。
そしてお食事はやはり握り寿司、真ん中が別にわざわざ注文したシシャモのロールです。前回は海苔の手巻きでしたが、今回は握り風に。最近少し小食になってきた僕にはほどほどのボリューム、女性陣はもうかなり満腹のようでした。追加で欲しいものは?
鱈の白子のお吸物、これまたちょっと初めて味わうような一品です。少し白子がしつこくなるのかと思いきや、サッパリとしていてズルズルっと簡単に入ってしまいました。でもやはりこんなお椀にも全力投球の姿勢には敬服せざるを得ません。
蟹アレルギーの僕は食べられませんが、スタッフ達にこの店のもう一つのお薦めをオーダーしました。ソフトシェルクラブの巻物、アメリカの蟹ですが、美味しいらしい。見た目は非常に綺麗でさっぱりしていそうなのですが、僕は食べたい気持ちを抑えて我慢します。
もう全員が全てのデザートをまんべんなく食べたような状態、おそらく10人で来れば10種類のデザートが出てくるのではないでしょうか? しかし`みんなでシェアをして`というのは巧いやり方です。アメリカ流なのでしょうか?
さてそろそろ満腹で満足、会計を頼みました。結構予算オーバー......、まぁしゃぁないか? あの苺とシャンパンのドリンクがかなり高いようでした。このままバーにも寄らずに帰ることになりました。確かに南青山はうちからは遠い、店を出ると六本木ヒルズがもの悲しそうに立っていました。飽食の時代の日本、でも経済はまだまだ立ち直っていませんよね。
院長から退職する彼女へのプレゼント、奮発しました。彼女はモノグラムなら何でもOK、カジュアルな服装に似合いそうで、なおかつ子連れでもOK、そしてなるべくでかい奴とブティックのスタッフに説明して選んでもらいました。肩からかけられるから楽そうだろ? どうやら彼女は気に入ってくれたようでした。ハチ公前に置き去りにされるところだったぜ?