まずは飲み物から。取りあえずはビールでしょう? 「じゃあ僕はチンタオビール!」とオーダーすると某スタッフが「先生、それ何ですか?」って。青島ビール飲んだことない? さっぱりしていて美味しいよ。と教えてあげました。みんな初めての様子。
続いてドバドバドバっと前菜がまとめて出てきました。全部で5品、前もって電話で予約をして、料理の中身までオーダー済みです。ホームページにメニューが出ており、今日は上から二番目のメニューを頼みました。女性ばかりである以外にもう一つ一番目をパスした理由があります。
これ何? と尋ねるスタッフに僕が「う~ん、豚の耳じゃないかな?」と答え、検証するためにウェイターさんに尋ねました。当たりでした。コリコリとした歯ごたえの豚耳を煮こごりのようにしたもの、割とみんな抵抗なく美味しそうに食べていました。
クラゲの酢の物、肉厚でなかなか食べごたえあり、昔から僕の大好物でした。でも昔は今ほど高くはなかった? 結構店によって質の差もあって、クラゲの冷製を見るとその店のレベルが判ります。さすが今日の店は最高のものを使っているようです。
これが美味しかったです。スモークサーモン? 中華料理でこれが出て来るのはちょっと不思議ですが、僕の独断的な意見、陳さんの料理は全て一ひねりしてある、炒飯ですら手を抜かずに一工夫あるのが何とも素晴らしい。
バンバンジィではありますが、四川風のやや辛そうなたれがかけてあります。これまた美味しい。割とうちのスタッフはものぐさで、美味しい物を食べるために都心に出て来る事を面倒くさがります。でも今日は甲斐がある?
酢漬けの大根の千切り? まぁこれはさすがにまぁ一品追加と言った感じですが、前菜がドドドっと出て来たところで次の料理に期待が募ります。今夜のメニューは事前に僕は確認済みですが、スタッフ達にはあまり詳しく話していません。驚きも楽しみのうち。
ビールが片付いたところで老酒に移ることに。この店のお薦めらしき10年ものをボトルでオーダー。これくらいになるとおかんではなくロックで。ちょっと飲み辛そうな女性陣にはレモンスライスを入れることを薦めました。そうするとグンと飲みやすくなります。
フカヒレの姿煮、それほど大きなものではありませんが、これがついていたことにみんな喜んでくれました。この料理こそ上を見たらきりがないし、店によっても大いに味が違います。スープの味で決まりますが、ぼくはオークラの味が大好き。
さらに車海老のチリソース炒めも。四川料理ですがそれほど辛くなく、コクが封じ込められるように料理されていました。やはりさすが と言う感じ。ネギの香ばしさが良く効いていました。僕はこれをご飯と一緒に食べるのも好きですが。
野菜炒め、これはさっぱりと塩味でまとめてありました。これまでで取り分けの前菜5品+別に5品、結構お腹いっぱいになっちゃった? しかし! この店に来たのはこれから出て来る料理を味わってほしくて僕が選んだんですよ。さてこれからが真打ち。
坦々麺二人分が一つのどんぶりに入って出てきました。メニューで二番目を選んだのはここに理由があります。コースでは次の麻婆豆腐とこの坦々麺とどちらかを選ばなくてはなりません。でもどちらも欠かせない、じゃあ少しボリュームを落として両方食べようということに。
一人分が小どんぶりでこれくらいの量、味見には丁度よいところ。普通の坦々麺と異なり、八角? が効いた、少し漢方薬のような風味のある、しかもあまり辛くはない美味しい坦々麺でした。これだけ食べにきても十分に納得できるような味です。さて次は本日のメインイベント。
そしてこれ、ご飯付き麻婆豆腐。しかし不覚にも真っ先に口に流し込んで吸い込み、思わずむせてしまいました。それを見ていたスタッフ達、「先生でもむせてしまうほど辛いの?」と顔を見合わせていました。いえいえ、そんなことはないのですけれども........。でもやっぱ辛い?
どう? すごかったでしょう? みんな満足、お茶を飲みながらみんな美味しかったと大いに喜んでくれました。しかし今日の料理、これだけの種類が出て、しかも有名な陳健一さんの店でありながら、ものすごく高い訳ではないんです。もっと少なくて高い店はたくさんあります。
最後のデザートは杏仁豆腐に杏のソースがかかったもの。もともと陳健一麻婆豆腐店でも杏仁豆腐は別売りで出ていますが、それにはソースはかかっていません。杏仁豆腐こそピンキリで、美味しいものは本当に美味しい。ここのもすごく美味しい手作りの杏仁豆腐です。