納車後間もなく再入院、10日間の入院で手術が施され、幕張メッセでお披露目となりました。たまに手術現場を見には行っていましたが、二日間の展示後、私が初めて乗って帰ることになりました。オーディオ、ナビゲーション、そして初めて使うETCがインストールされていました。まずは偵察に行った工場での様子を。
ファクトリーでの作業風景です。もちろんボディや内装に傷を付けないように充分な配慮をしてくれます。未だ納車してからまもなく、丁寧に扱ってくれます。もうこのショップでお願いするのは3台目。フェラーリ512TRにはやはりオーディオとナビを。そして女房のダッジ・デュランゴにナビを付けてもらいました。彼らの技術には絶大なる信頼を置いています。今回はかなり予算オーバーですが。
フロントのラゲッジスペースに設置されたパワーアンプ、フェラーリではマッキントッシュ製100W☓4、今回はメーカー、及びショップの依頼を受けてイタリアのPHD製50W☓4のアンプ。フェラーリの時の半分のワット数になりますが所詮狭い室内、それほど大パワーは必要ないと判断しました。このPHDと云うメーカーは私にとっては未知でしたが、ショップの提案を信頼しました。
この車のラゲッジスペースはこのフロントだけ、元々結構深さがあってそこそこの荷物は積めるのですが、底にナビゲーションの本体が設置され、更に仕切ってしまうためにかなり浅くなってしまいました。最低限二人分、1泊分の荷物が積めるだけのスペースは確保するようにお願いしました。この車で女房と二人きり、長期に及ぶ旅行には行かないだろうとの判断からです。女房の車はでかいですから。
フェラーリにはこのサブウーハーは積んでいませんでした。ショップから強く口説かれ、予算のないところ、ローンを組んでまでこのでかいサブウーハーを設置するに至りました。もちろんこのままでは重低音の衝撃波が後頭部を直撃、だからこのうえに透明な厚いアクリルでディフューザーとしての緩衝板をつけてもらいました。ある雑誌から得た知識、でも汚れに対する防御と合わせて正解でした。
結局ボリュームをMaximumまで持って行っても音が割れない素晴らしい音響を得ることが出来ました。背後にあるV12気筒6リッターのエンジンは室内でもそこそこの音が侵入しますが、そのエンジン音をかき消すだけのポテンシャルを持っています。ゆっくりクルージングする時は窓を開けて音楽を、走りを楽しみたい時は音楽をOffにしV12サウンドをBGMにこの車を楽しむことが出来ます。
この車のヒューズボックスはここにあります。ものすごい数、しかし今回のカー・オーディオ、ナビゲーションのインストールによって、この車の電気配線、そして消費電力量は大幅な変更を余儀なくされます。バッテリーは左後ろのタイヤをはずして僅かなスペースの中に、だから大型のものには交換できません。恐らくはそんな消費電力の計算まで彼らはしてくれているはず、そう信じています。
メーターナセルも剥がされています。ここまでやる? ちょっと一抹の不安もないではないのですが、彼らを信じます。実は後の展示会で見知らぬ来場者が話しているのを後で立ち聞きしました。「こんな車で、しかも新車で良くやるよな?」って。確かにそうかも知れない、でもこれは僕が欲しかった車、自分の好みに合わせてカスタムしたい、それにもう乗り換えることはない! そう考えました。
もともと純正でダッシュパネルの高さにツィーターが付いていましたが、音に関してうるさいショップのスタッフ曰く、「ツィーターは耳の高さにないとダメ!」 と云うことで純正のフロント・ピラーの内装を剥がしてまでツィーターを高い位置に設置しました。その出っ張りの部分のなめらかなフィニッシュはさすが! と思わせるものでした。ツィーター…、たかが小さなスピーカーですが。
オーディオのコントローラー本体は1DINサイズでセンターコンソールのど真ん中に鎮座します。そしてその上に格納式の7Inchモニターが収まり、電動で出たり引っ込んだりします。モニターへの視線がやや下へ向きますが、この車の構造上もっと上には持って来られないのは残念なところ、やむを得ません。オーディオ、ナビともに一つのリモコンでコントロール、操作性はなかなか良好です。
彼らが一番苦労したと云うガルウィング・ドアへのメイン・スピーカーの設置。ドアは上に持ち上がるわけですから、緩衝材が人工大理石などで重ければドアは開かなくなります。そこで! このショップが特許を持っている軽い緩衝材が使われているとのこです。スピーカーをインストールしても、油圧ダンパーの効果でドアは途中まで持ち上げると、あとは油圧で自動的に開いていきます。
さて、上のような工程で突貫作業、10日間の入院で我が愛車に大手術が施され、そしていよいよお披露目の日を迎えました。展示会は土曜と日曜の2日間に渡って開催され、私は二日目の日曜日の午後に現地入り、そして展示会の終了と同時に車を受け取り、そのまま運転して帰ると云う算段でした。その展示会、ショウの様子です。
ではでは展示された私の愛車を披露します。残念ながら一番端っこになってしまったため、あまり目立たなかったみたい。ショップの人に私が提案、「後ろのボンネットを開けてエンジンを見せたら人が集まるよ。」やってみたら案の定......。今回のこの車のためのオーディオ機器はメーカー選びから仕上げのデザインまで全てショップに任せました。私の唯一の注文は、「派手にしてね。」
私の車の展示時のポスターに書かれたアピール・ポイントです。
いわゆるスーパーカーでも「走り」以外のエンターテイメントとの融合が可能であることを表現したデモカーです。非常に狭いインテリアにサブウーハー☓2を搭載し、DVDソースとHiFi音楽も楽しめ、目的地までも誘導してくれる、そんな楽しい紳士のちょっと贅沢な遊び道具を制作してみました。「見て、走って、とまって」ご注目受け合いです。
フロントのラゲッジ・スペースは二人一泊分の荷物が積めるように残して貰いました。アクリル板で仕切ることと、ネオン管を付けるのは私が頼みました。ブルーでほんのりと上品に? もっと派手でも良かったんだけれど。CDチェンジャーはトランクではなく、室内に収まりました。
二人の美女に囲まれて我が愛車もご満悦。実はこの二人とそれぞれ腕を組んで写真を撮って貰ったのですが、顔の大きさとウェストの太さのあまりの違いに愕然と来て、ここにUpするのを辞めました。残念ながら超ミニスカートではありませんでした。黄色のビートルも同店製。
ずーっと立っていなければならないので大変そうでした。ましてやハイヒールを履いて? 私の車のためにどうもありがとうございました。本日のギャラはカーオーディオ・ショップから出るようですが、もしよろしければ今度、一緒にディナーなど如何でしょうか?(とはお誘い出来ませんでした)
センターコンソールにナビゲーションコントローラーとモニターが綺麗に収まりました。しかし……、油温計がモニターに隠れてしまうのです。やはり油温は常に気にしなくてはならない情報、結局後に時計と油温計をチェンジしてもらい、時計が見えなくなりました。腕時計で済ませます。
ナビゲーションのリモコンはセンターコンソールの右側に受け皿があり、カチッとはまり込むようになっています。センターコンソールはかなり幅があるので、いろいろと使いようがあるようです。ETCのカード挿入部分はステアリングの下に来ました。使い勝手を良く考慮してくれています。
Ferrariにはサブ・ウーハーはつけませんでした。でもそうすると重低音が寂しい。今回はもっと予算がないのに、ローンを組んでつけてもらうことにしました。やはりボディの色と合わせて黄色の緩衝材を。そして頭に音が直撃にならないようアクリル板のディフューザーを張ってもらいました。
助手席を前に倒して下部にアクセスするとCDチェンジャーがあります。CDチェンジャーには6枚のCDが入り、センターコンソール部のコントローラーにはCD若しくはDVDが1枚入ります。HDDナビは未だ世に出たばかり、初期不良を嫌い、DVDナビにしました。操作性は非常に良いと思います。
ショップの人は思い通りのものが出来たと喜んでいました。お世話になりました。それと今回ETCを付けて初めて高速の料金所を通過しました。すっごい便利。渋滞中も横から通過してNon Stop、優越感! 特に幅の広い左ハンドルの車ではETCは必需品、これでもうマジックハンドは要らない。