市の特定健診も終盤に入り、結構ハードな毎日、しかも急に涼しくなり、真夏に万全だった僕の体調も少し変調を来してきました。夜が持たない? 昨夜は愛犬との散歩をする前にソファーの上で寝てしまいました。そんな中での僕の誕生日、記念日を大切にする我が家は誰かの誕生日には必ず外で食事、普段は僕のおごりですが、僕の誕生日に限っては女房のおごり、本日は女房のおごりで2軒はしごをしてきました。
前もって駅近くの僕のお気に入りの焼き肉屋さんに女房が予約を入れておいてくれました。ここに来るのは久しぶり、子供がいないとなかなか焼き肉屋さんに来ないし、むしろ家族で出掛ける外食そのものがグンと減りました。製薬メーカーの接待も禁止、悪友と居酒屋で飲むことは結構あるけれど、勉強会の帰りにラーメン屋さんに一人で行くことも結構あるけれど、女房と一緒に外食することはかなり減りました。せいぜい休日のランチに犬を連れてドッグカフェに行くくらい?
今日は娘が何とか仕事を早く片付けて合流する予定だったのですが、何やら抜けられなくなって結局ドタキャン、3人で予約してあった席も急遽二人となり、狭い半個室に押しやられました。まぁ、この方がのんびり夫婦二人きりで話しが出来る? 最近夫婦間でゆっくり話しをする機会もあまりなかったから。女房は生ビール、僕は生搾りレモンサワーでまずは乾杯! キムチ、美味いね! ドジなことに僕は自分の年令を最近まで1歳多く勘違いしていました。1歳得した気分。
まず最初はタン塩盛り合わせ。厚切り、ネギ塩、短冊、いろいろなタンが乗っかっています。ん? 少し色が良くない? そう怒るなかれ、実は良い店のタン塩は少し熟成させてあるから、半分凍っていて真っ赤なタン塩よりははるかに高級で美味しいのです。本場仙台のタン塩を車仲間の友人におごってもらって思い知りました。ネギ塩は片面だけ焼けばOK? 夫婦二人で3つずつ盛り合わせてあるから喧嘩になりそうだね? 娘がいれば公平に分けられたのに。
これは僕専用、センマイ刺し。やはりここはこだわりの店? 普通にお皿に乗っていて別の皿の酢味噌をつけるのではなく、初めからヒタヒタに酢味噌に浸かっているのです。ガバっとお箸で多めに掴んで頬張ります。旨いよ、食べない? 女房に勧めても女房はダメみたい。女房もレバ刺しだけは食べていたんだけれど、今は食べられないからね。マニラではレバ刺しがメニューに載っているけれど、あそこでレバ刺しを食べる勇気はちょっとないなぁ……。
そしてこれも僕専用、トン足。これは普通に酢味噌につけて食べますが、ずいぶん上品なのか? 骨が太くて食べる部分があまりないようです。アッと云う間に終了。一応義理で女房に勧めますが、やはり食べません。コラーゲン豊富でお肌にも良いんだけれど。もうひとつ頼みたいところなのだけれど、今日は二人きり、きっとあまり食べないうちにお腹いっぱいになりそうだから、取り敢えずは足りないと思うくらいのところ止めておいた方が無難かも。
これ、今日のこの店のお薦め、場所は何処かわからないけれど「みすじ」と云うお肉、普段は1人前1800円もするのに今日は1300円で提供される、適度に脂の乗った柔らかいお肉でした。あまりカリカリに焼かないで、レアの状態で引き上げていただきました。確かに旨い! でも普段は1枚で600円見当? やっぱり高い! 今日は女房のおごりなので少し気が引けますが、僕が2枚食べてしまいました。でも普段からここに来て食べようとは思いません。
そして上ミノ、これはいつも僕はタレに付けずに塩でいただきます。適度な歯応えがなかなか、噛めば噛むほどに味が出てきます。我が家が大勢で出かける時は、ロースやカルビよりはこんな内臓ものが多く、ミノ、テッチャン、コブクロなどをメインで食べます。別にケチっているのではなく、家族全員がこちらの方が好きなのです。長男が幼稚園の入試面接で「好きな食べ物は?」と尋ねられて「コブクロ!」って答えました。先生はコブクロを知らなかったみたい。
肉ばかりでなく、野菜も頼みます。サンチュ、これで肉を包んで食べます。プエルトガレラでは成り行きでゲイボーイ達と韓国料理の店に行って、焼き肉を食べました。その時は厚切りの割りと脂の多いカルビをこんな葉っぱで包んで食べました。それほど高くはなかったけれど、美味しく、結構な量を食べてしまったことを覚えています。そんな想い出をこれを食べながら思い出しました。もちろん女房にはそのことを話していませんでしたが。
いつもなら家族5−6人で七輪を2つ並べて、それでも焼くところが狭くて難渋していました。今日は女房と二人きり、七輪がひとつしかなくても取り敢えず充分に間に合ってしまいます。「な〜んか寂しいね?」女房とはそんな会話でした。未だこのお店に入ってから30分くらい、それでそこそこお腹いっぱいになってしまいます。あまり大勢のグループはいないみたい、実はこの店にはたまにランチで来るのですが、お店がこんなに広いとは知りませんでした。
そして真打ち、上カルビと上ハラミが来ました。本当はカルビではなくロースにするかどうか悩んだのですが、せっかく久しぶりの本格的焼き肉、上カルビを頼みました。しかしさすがにこれは脂が多すぎる、1枚食べて僕はGive up,女房も2枚食べてGive up、じゃぁ残りは? そこは我が女房、抜かりがありません。ちゃんとタッパーをバッグの中に隠してあるのです。店員さんにバレないようにそ〜っと入れて、そう、この上カルビ2枚は留守番中の我が愛犬の胃袋行きです。
これも僕だけが頼んだユッケ刺し、ああ、レバ刺しが食べたいなぁ…、そう思いつつこれで我慢するような感じです。かつて家族で焼肉屋さんへ行くと、レバ刺し、ユッケ刺し、トン足、そしてセンマイ刺しをそれぞれ好きな人の人数分だけ頼み、僕はこの4種類を全て食べると云うのが相場でした。それでカルビ(上カルビは頼まない)5人前を2回、コブクロ5人前、テッチャン、上ミノ塩を3人前、更にタン塩を5人前☓2回、それにご飯物を人数分と云うのが常でした。
だいぶお腹いっぱいになったところでスープ、僕はユッケジャンより、テクダンより、このしっかり味が滲み出たコムタンが好きなのです。でもしまったなぁ、コムタンスープを頼むのに、省略してコムタンと云ってしまったのでご飯入り、純粋にコムタンクッパが来てしまいました。もうだいぶ満腹なのに、食べられるかなぁ? 結局これを食べて僕はほぼ終了。本当は何かお肉をおかずにご飯かビビンバを食べるつもりでしたが、この時点でもう入らなくなってきました。
お酒の2杯目、僕は別のサワーを、女房は昔懐かしいホッピーを頼みました。でもそろそろ苦しくなってきたな。お互い食べなくなったな? 女房ともども、昔の勢いを懐かしむ思いでした。まるで.晩年の夫婦が若かりし日を振り返るような会話? まだまだやりたいことはあるし、もう一旗揚げたいと云う気持ちはあるのですが、そろそろ思い切ったことは出来ないかな? 来年は結婚30周年、いろいろと僕の計画を女房に話しました。でかい車が辛い? もう少し待ってくれよ……。
もうひと品頼んでここを出よう、何にする? と女房に尋ねたところ、短冊のタン塩との答えでこれを頼んで、僕だけデザートの黒糖アイスを食べて出ることにしました。アイスクリームの写真は撮り損ねました。結構苦しい。もちろん会計は女房持ち、「ごちそうさま!」と一声かけて会計のレジを見ていました。いつもの店より高級な処なのに、だいぶ安いよう、女房も驚いたような、ホッとしたような感じでした。さぁ、もう1軒、いつものBarでちょっとだけ飲んで帰ろうぜ。
その焼き肉店から歩いて5分、店を移して近くの行きつけのBarに来ました。思いの外空いていて、特等席に座れました。しかし、親しいスタッフがいない、彼は? と尋ねた処、退職したとのこと。近くでワインとイタリアンの店を開いたと聞きました。僕はワインはあまり飲まないけれど、その店にはいずれ行く必要がありそうだな? うちのスタッフで約1名、前回の「ご苦労様メニュー14」の店でワインは懲りたと云う人がいました。
この近辺にはここともう1軒、僕も女房も行きつけるBarがあります。もっともこのBarは夫婦で一緒に来たのが初めてではなく、お互いに別々に来て、お互いが度々行っていることを後になって分かったと云う曰くつきの店なのです。土曜日などは混んでいて座れないこともしばしば、繁盛しています。トム・クルーズの映画「カクテル」みたいに、こんな店を経営しながら楽しく、そしてある程度儲かったら幸せだろうな? でも家賃は高いだろうな? 羨望の思いです。
女房は昔からウォッカが好き、こいつをソーダで割ったものをオーダーしたようです。結婚前には僕といっしょに安いスナックでバーボンをガンガン行っていたのに、子供が出来てからウィスキーは身体が受け付けなくなったそうです。だから海外旅行の帰りには女房に最近は良くウォッカを買ってきます。この間は金箔入りのスミノフを買ってきましたよ、ウォッカなら安くて助かるんだけれど。息子に買っていくスコッチの方がよほど高い。
僕はまたこの店に来ると必ずラフロイグ、オンザロックでお願いします。思えばこのウィスキーとの出会いは今を去ること15年前、行きつけだったパブの女の子が当時ブレンドのスコッチしか飲まなかった僕に「これを飲んでみて。」と誕生日プレゼントにウィスキーの本と一緒にボトルをくれたのです。「こんな薬臭い酒、飲めるかよ!」と言った僕が今はこのざまです。あの頃の僕は未熟だった…、薬臭いのではありません、このウィスキーはほのかに甘さを感じるのです。当時の彼女に感謝!!
生ハムを頼みました。この店に来ると必ずお願いするプロシュート、今日はさすがにお腹いっぱいの状態で来た2軒目なので、一番少ない量で頼みました。生ハムもいろいろあって難しいけれど、ここのは歯応えはそれほど強くなく、でもコクはタップリとある、僕の好きなタイプの生ハムです。フィレンツェで食べたかなり厚く大ぶりの生ハムは食べごたえはあったけれど、ちょっとさっぱり目の僕好みの複雑な味は感じませんでした。切り方でもずいぶん味わいは変わるはず。
誰か店の中の別のお客さんがボウモアを頼んだようです。おお〜、アイラの双璧が並んだね♪ 僕はボウモアも時々飲みますが、断然ラフロイグが好き、ラフロイグさえあれば他の酒は日本酒も焼酎もビールも要らない! と云う処まで来てしまいました。ボウモアは割りと大きな工場で生産、一方でラフロイグは小さな工場で手作りに近い状態、車に例えるならばボウモアはフェラーリ、ラフロイグはランボルギーニなのです。だけどランボルギーニもずいぶん機械化されていましたよ。
女房はソウル・ミュージックが大好き、このBarではずっとそんなソウル・ミュージックの音楽と映像が流れ、今日は女房の好きな曲が続いたようです。Lionel Richieが好き? あいつ、ずいぶん顔が長いよな? 昨年、レオン・ディスコに連れて行って以来目覚めた? 最近やはり六本木のハイアットで開かれたディスコ・パーティに女房は友達と行ってきたし、今年の12月の暮れにも行くんだそうです。平日の夜8時から? じゃぁ、僕は行けないじゃん……。
今日は午前中の診療が終わった診察室で、スタッフ全員が並ぶ中でお祝いの花束をもらいました。イヤイヤ、ちょっとビックリ…。今は市の特定健診の終盤、本日も木曜日にしてはそこそこ患者さんの数は多かった、結構きつい毎日が続きます。みんな頑張ってくれています。そう、20年前に比べれば僕も身体が動かなくなったけれど、地域医療に貢献すべく一緒に頑張ってやって行きましょう。お花、ありがとう! リビングに飾ってあります。