愛牛で船長と一緒に湘南の某マリーナへ。マリーナ内にマンションもあり、リゾート気分満喫、西側は相模湾の海が一望。ちょっとお天気が心配でしたが、午後からは晴れる予報です。
そのマンション内、ラッセンの絵があり、レジャー用の自転車があり、のんびり出来そうな空間です。ここで酒を飲むも良し、麻雀するも良し。隠れ家として1部屋持っていても楽しそう。
マリーナの船を見せてもらうことに。こちらはヨットのコーナー。私の父も近くのマリーナにヨットを置いていました。しかし相続するには維持費が大変、開業当初はとても自信がなく諦めました。
こちらはクルーザーばかり、様々な大きさの船がありますが、初めは大きい船が欲しくなり、極めるととり廻しの楽な船が欲しくなるんだそうです。2台目のFerrariを諦め、こちらに移行するかな?
先ほどのマンション、土曜日の夜にマンションに入り、夜酒を飲んでパーティ、そして早朝から青い海を疾走する、ああ、何と云う素晴らしいリゾートライフでしょうか? やっぱり夢のまた夢。
船長の友人の船を見せてもらうことになりました。でかい......。しかしこんなので大海原に出ていったら気持ち良いでしょうね。中古なら安く買えそうですが、繋留しておくのにかなりの金額。
船内のベッドルーム、ダブルベッドよりも大きそう。別にマンションがなくてもここで寝泊まりしても良さそうじゃないですか? 良からぬ想像をするのは私だけでしょうか?
イタリア製の船のインスツルメント・パネル、超格好いいです。ロールスロイスやベントレー並のローズウッドのパネルに車よりも多くのメーター、スイッチ類が配置されます。
トイレに行きたくなったら海に飛び込むのか? と思いきや、立派なトイレ付きです。しかしそのまま海に流れて行くんでしょうね。釣りをしていてプカプカ浮いてきたらちょっとカッコ悪いじゃん。
さて、本日乗せていただく船を海に降ろします。一体このでかい奴をどうやって降ろすのか、興味をそそられます。まずは牽引車で車輪のついた台座ごと引っ張って行きます。
台座ごと大きなターンテーブルリフターと云うクレーンみたいな機械の処まで引きずっていきました。コンクリートの上に浅い水たまりがあり、そこにテーブルが沈んでいます。
この機械は15トンの積載能力があるよう。台座ごと船を持ち上げ180度回転、そしてそのまま台座を下に敷いたまま海の中に沈み込ませます。そうすれば船が海面に浮くわけです。
そのまま船はエンジンをかけて後退、海に沈んだ台座だけを再度持ち上げて元の位置に戻し、その台座だけをまた牽引車が引っ張って行きます。この行程でおよそ3~4分、思ったより簡単そう。
船に給油します。この船はアメリカ製のガソリンエンジン、ガソリンタンクの容量は480リッター、以前この船のオーナーが持っていたもっと大きな船は2000リッター入るんだそうです。ハイオク仕様。
出航! 心地よいエンジンの音とともにみるみる岸壁が遠ざかっていきます。今回の乗員は私も含めて7名、最高に良い気分です。やはりこんな場面に遭遇するとクルーザーが欲しくなります。
沖に停泊して釣りを開始、私も自前の竿とリールを持ってきました。獲物はキス、横浜沖では竿頭になりましたからキス釣りはお手のもの? と思いきや全然釣れません。BGMはサザン!
場所を変えた後、こんがらがった釣り糸をほどいているうちに、急に気分が悪くなってきました。結局またまた久々の”オエ~ッ!”、酔い止めも飲んだし、リストバンドもしたし、でもダメ.........。
しばし沖のうねりに煽られながら撒き餌を捲くこと10数回、これでまた痩せられる? 釣りどころではありませんでした。しかし他のクルーが数匹のキスをゲット。マリーナへ戻ります。
マリーナの玄関に笹倉鉄平の”プエルト バヌス”がかけてありました。1991年にスペインのマルベージャと云う港町で描かれた絵です。このマリーナの雰囲気にぴったり。夜も良い雰囲気かも。
海の上ですれ違ったパワーボートが陸揚げされてメンテナンスを受けていました。このボートのオーナーと話しました。このオーナーも我が愛牛に興味津々、「交換しようよ。」とも云われましたが。
クルーが5−6人、海の上を疾走した後のメンテナンスをします。オーナーは椅子に座って眺めているだけ。そう、そんな船の面倒を見てくれるスタッフも大勢必要なのです。やっぱり贅沢!
マーキュリー製の7.4リッター、420馬力のエンジンを3基積んでいるんだそうです。総出力1260馬力! 化け物だね。しかし! やはり高性能のマシンと云うのは美しいもの、しばし見とれました。
さてランチです。胃の中は空っぽ、そして嘔気も失せお腹が空いてきました。先ほどクルーが釣り上げたキスの刺身、釣れたのはみんなメスだったとクルーが大喜び、卵も食べます。
近くの鮮魚屋さんで刺身の盛り合わせを買って来てくれました。2時間前に水揚げされたあおりイカ、鯵、地ダコとマグロ。こんなに美味しいイカ刺しを食べたことはありません。歯ごたえしゃっきり!
パワーボートのオーナーに愛牛を見せびらかしました。走る処が違ってもスピードにとりつかれた男同士は話題も共有できます。馬力は向こうが2.3倍、でもパワーボートで300キロは出ないでしょ?
お世話になったクルーザーを陸に上げます。行程はさっきの逆、こんなに簡単に船を上げ下ろし出来るとは思いませんでした。でも1回ごとにお金がかかるみたい。もちろん大きい船ほど高いようです。
パワーボートと同じくエンジンに通水して洗浄、皆さん洗い終わったところで塩気がなくなっているかどうか確認するために出てきた水を口に含むようです。船体も真水をかけてきれいにします。
ちょうど出ていく別のクルーザーも。う~ん、ちょっと考え込んでしまいますね。借金返して、ベントレーを買って、マンション買ってこんなリゾートライフが出来れば? ああ、やっぱ宝くじかぁ?