ちょっとはりきり過ぎましたか? マリーナに着いたのが朝早すぎて未だ船を降ろしてくれるスタッフがいません。でもこの雰囲気に浸るだけでも私には充分満足、晴れの予報が何となくどんより、来る途中はそこそこの雨も降っていましたが何とか持ちそう。
にわかにマリーナの動きが忙しなくなります。親しいマリーナマスターに報告、真新しい免許証を見せました。「あれ? Tak先生、い、1級? いきなり取ったんですか?」って。そうですよ、いきなり1級ですよ。尾道で苦労しましたが、頑張ってきました!
じゃあ船を降ろさなきゃね。「うん、一番で降ろして。」と云って準備完了です。釣り道具も一式積み込みました。今日のクルーは男2人、そしてゲストの女性2人、しかも! 全員が船舶免許を持っています。さあ! 出航!! 手を振る君が もおぉ~点になる♪
早速トローリングの開始、友人が準備したメジマグロがかかっても切れない仕掛けです。メジマグロを上げるのが彼の夢だなんだそうです。ここ湘南沖でもたまにはかかるんだそうです。今日は出来ればカツオをGETしたい! 沖に出ると波は比較的穏やか。
友人からの指示です。「Tak先生、鳥山を捜してよ。」って。うーん、鳥はいるにはいるんですけれど、それほど多くはない。上から鳥が狙うような小魚の群を下から狙う魚がいる、それを我々は狙っているんです。もう一度イナダが来て欲しい。
「あっ! あっちあっち!。」 鳥がだいぶ群れています。そこを船が通過すると竿に当たりがドンドン来ます。まず一発目はアジの鈴なり、一度に3匹かかりました。アンカーを降ろして少しここでねばります。アジはたたきで行きましょう。
魚は群をなして移動します。だから同じ場所に停まって糸を垂らしていると次々に違う魚がかかってきます。アジに始まりこれはサバ、そしてウルメイワシと。今日は好調です。獲物がちゃんとかかって来ると船酔いもしません。今日は大丈夫そう。
私にはウルメイワシがヒット。きれいな魚体にはブルーのラメが輝きます。でも触ると鱗がドンドンはげ落ちてしまいます。私にはアジも結構釣れました。でもサバは何故か来ません。他の人にはサバがたくさん来ていたのですが。サバにはアニサキスがいます。
いれ食いとまでは行きませんがかなりの釣果です。船には生け簀がついており、釣った魚は全部ここに放り込みます。アジはかなり太っていて脂が乗っていそう。これをタタキにすると最高です。特に自分の釣った魚は美味しい。
「釣れてますか~? 何が釣れますか~?」とクルーザーが寄ってきました。おお! SearayのWeekender、30Ftです。でかいエンジンでそのエグゾースト・ノートは凄い良い音。いつかこんな船を手に入れたいです。
ありゃ? マリーナに帰る途中、ヨットがひっくり返っていました。なかなか起こせないみたい。ちょっとコツが要るんだそうです。そう、この辺はそこそこ波が荒い。私もちょっと船酔いが始まりそうでした。さぁ、戻ります。
船を上げる前にこの次のために燃料を満タンにしておきます。我々の船はガソリンエンジン。船を買うとき、ガソリンエンジンにするか、それともディーゼルエンジンにするか、それも悩みます。でもでかい船はみんなディーゼル。
なかなか大漁、マリーナの人も「へぇ~、結構釣れましたねぇ。」 とバケツを覗きに来ます。クルーそれぞれが持って帰ります。1匹だけでしたけれど、やはりイナダはでかい。でもうちの女房は魚がさばけないのです。僕も一度親しいお寿司屋さんで習ったのですが。
「なんか文句あるのかよぅ!!」 と云う顔で抗議するイナダ。そう、私は医師会旅行で無理矢理船に乗せられ、そしてイナダがかかりました。あのイナダがいなかったら私は今釣りをやっていない? ビギナーズラック!
さあ。船を上げてメンテナンスをします。潮をよく落とさないと機械がいたみます。エンジンには真水を通して水冷のパイプの中を綺麗に洗浄します。最後に出てくる水を口に含んで塩気がなくなっていることを確認します。
船体はシャンプーをしてブラシで擦り、塩気や油分を落とします。未だ新しいこの船、大事にメンテナンスをします。結構油が船体についています。知人から「手入れが良いからまだ綺麗だねぇ。」って云われました。そうですよ、新艇で手に入れたものなのですから。
前回マリーナマスターから売りに出てる船を紹介されました。実はこの中の1艇、確かに良いかも知れない。でも今の診療所の収支ではどうしても無理ですね。ただただ働くしかない? それでも無理みたい。本当はクルーザーが欲しいのですけれど。
さあ、これからマリーナを移動してマリンジェットに乗りに行きます。でも波はだいぶ荒くなってきました。とりあえず行くだけ行ってダメなら諦めようと云うことになりました。今日強引に連れてきた彼女のためにも是非乗せてあげたい。
逗子マリーナに来ました。こちらはもうすごい船ばかり、不況でもそれに関係ない人達ばかりが集まる処のようです。クレーンも規模が違う。左にある赤い帆のヨットは某有名人のもの、最高級のヨットだそうです。推定1億円以上?
結局出ることに。友人が後ろに乗って免許を取って以来初めての彼女にいろいろとアドバイスをします。役得役得。このマリンジェットはヤマハ製、800ccのエンジンを積みます。加速は凄いです。でも安定性はなかなか、安心できます。
一人で外を廻ってきた彼女が戻ってきました。満足してもらえたようです。ねぇ? 私の誘いについてきて良かったでしょう? 実は波が荒くてマリンジェットが乗れるかどうか心配だったんです。約束を果たすことが出来て私もホッとしました。
次に私も一人でマリンジェットで沖に出ます。う~ん、未だ全くのビギナー、ちょっとへっぴり腰でしょうか? 結構波が荒い、飛ばすとびしょびしょです。私は髪の毛が濡れるのが嫌い、薄いのがばれるから........。もちろん講習以来、自分で運転するのは初めて。
もし宝くじが当たったら? 私が買うのはこの船です。CABOのEXPRESS、実は知人の友人が売りに出していると聞きました。○○00万なら譲るよって。うーん、ちょっと今の私には無理です。でも最高の船です。雨の多い日本ではこんなオープンよりコンバーチブルが人気だそうな。
ドッヒャ~!! 61Ftのクルーザー、一体いくらするんでしょうか? このマリーナに置いておくのに年間いくらかかるんでしょうか? 海に挙げ降ろしするのにも1回1回相当なお金がかかると思います。どう逆立ちしても持てない船、羨望と同時に嫉妬が.........。
さあ、マリンジェットも陸に上げて洗います。ボディを真水で洗って、エンジンに水を通して洗います。それは船と全く同じ作業。マリーナのスタッフに頼むと、フォークリフトでヒョイっと持ち上げてしまってくれます。
給水口から水を流しながらエンジンを廻します。これがジェット噴射口、ハンドルを切るとこの口そのものが左右に動きます。だからスロットルを開ける程小回りが効きます。スピードを出すほど遠心力が働いてしまうバイクとは全然違う感覚。
エンジンも手入れが行き届き綺麗です。こちらもガソリンエンジン、だから点火プラグがあります。でも沖でエンジンが停まったら.......? だから走る時は2台で行く方がベターなのです。やはりこっちを先に買う?
Sea Dooはアメリカ製、こちらも良さそうです。国産よりも外車の方が良いのでしょうか? でもバイクと同様、国産の方が良さそう。ドカティも好きですが、バイクはカワサキが良さそうです。見た目はこれが一番格好いいです。
夕方、遊び疲れてマリーナから引き上げます。結局お天気は良かった。結構陽に灼けました。波は午後から少し荒くなり、Good Condhisionのマリンレジャー日和ではありませんでしたが、充分に堪能出来ました。