東京は雨、家から車で出掛け羽田空港近郊の駐車場に預けました。偶然にも飛行機はポケモンジェット、飛行機嫌いの私もやむなく高度1万メートルまで昇ります。どうやら情報では北海道は晴れ、そして涼しそうです。タイミング悪く昼食はやや遅れて摂ることになりました。
札幌千歳空港に到着後はもうお腹ペコペコ、空港内にあるレストランへ。やはり北海道ならではのものを食べたいもの、私はイクラ、雲丹、ホタテの三食丼をオーダー、小樽ではまた雲丹丼も狙います。生ビールも、昼間に飲むビールこそ最高の贅沢。空港でもやはり新鮮な海の幸は旨い!!
一緒に刺身の盛り合わせも頼みました。新鮮な海の幸が盛りだくさん。小樽では更に海の幸を、そして北海道ではサッポロ・ビール園でジンギスカンを狙っています。ようやく空腹も満たされました。荷物を抱えて電車に乗り、オホーツク海を見ながら小樽へ向かいます。およそ1時間ほどの移動です。
小樽駅へ到着、異国情緒漂う不思議な街です。こちらは東京と違いまずまずの天気、そして涼しく湿気が少なく過ごしやすい気候です。小樽に1泊だけでもしようと提案したのは私、家族は札幌だけで良かったようですが、私にはどうしても行きたいところがありました。明日、そこへ向かいます。
駅から今夜投宿するホテルへ直行。小樽はガラス細工の街、ホテルのロビーにもお土産になりそうな綺麗なガラス細工達が並びます。こんなものを見ていると東京の生活を忘れてホッと一息、帰りにはお土産に何かを買っていくことになりそうです。ステンドグラスもきれい......。
部屋に入ると窓の外、目の前が名物の運河、そして倉庫群、そう、そんなロケーションを選びました。ベランダから外を眺めているだけで幸せな気分になってきます。今夜はこの夜景を肴にここでも1杯? さあ、ひと休みしたら街の散策に出掛けます。天気も大丈夫そう。
一家全員で街へ出ます。ホテル周辺が一番繁えているところみたい。美味しそうな海の幸のレストランが並びます。運河の前を人力車が。運河の海側にまた様々なお店が並びます。さて今夜は何処で夕食? そんな下見も兼ねて街をふらつきました。実際に女房と娘は人力車に乗りました。
よく写真で見かけるこの風景、見慣れているけれど、実際に来るのは初めて? 未だ修学旅行で小樽に立ち寄ったかどうかを思い出せません。この運河沿いに歩いてみました。お盆休みでどうやら観光客も多い様子、あちらこちらで記念撮影をしています。倉庫がお店になっている処もありました。
ガラス細工の店に入ってみました。ここでは色とりどりのグラスがたくさん。何もバカラやウォーターフォードだけが良い訳ではありません。こんなグラスをリビングのキャビネットに飾っても楽しそうです。しかしグラスを買うと東京まで割れないように持って帰るのが難しそうです。
さて夕食、家族の提案でお寿司屋さんへ行くことに。しかし......、いくら海のそばとは云え育ち盛りの子供達に寿司をバカバカ食べられたのでは私の財布も持ちません。運良く女房が小樽ならではのネタを使う回転寿司を調べてありました。これなら安心出来そう。一家全員が真横に並んで。まずイクラ!
さすが! 我が家はこう云う食べ方です。でも息子達も充分に満足した様子。私も小樽の地ビールと一緒に10皿以上食べました。やはり雲丹とイクラは外せません。小樽ならではのネタが東京の回転寿司とほぼ同じ値段で食べられました。お腹も一杯になり、その後周囲のお店を見て廻ります。
先程の昼間とほぼ同じロケーションの夜景。運河に沿って走る道路、瓦斯灯が運河の水面に写ってエキゾティックな雰囲気を醸し出します。この周囲には面白い店がたくさん。ただ見て歩くだけで充分な時間がかかります。子供達も夢中になるような小物の店も。私も童心に帰り、東京での疲れを癒します。
北海道家族旅行2日目、あまり結束力のない我が家は自由行動が多い、この日も私は単独で行動しました。どうしても行きたかったところ、そこに出向きました。積年の希望が叶い、そして新たな感動も。ここに来れただけでも北海道に来て良かったと思いました。東京の酷暑と喧噪、そして迫り来る過密スケジュールの全てから逃げ出し、命の洗濯をしてきました。小樽に1泊、札幌に2泊、この日は札幌に移動です。
そして札幌、決して勉強をしなかった私は第一志望の北海道大学には入れませんでした。でも、第一志望に入っていたら今の家族はいなかったはず、だから結果オーライです。実は大学受験の時、私の親父が札幌までついてきました。それは我が子が医学部を受験するのが心配だからではなく、ススキノで遊びたいから。受験は二日にまたがります。初日の試験が終わった夕刻、私が試験場で会った同級生と一緒に夕食をする約束をしたと告げると親父は怒ってホテルを出て行ってしまいました。夜11時を過ぎても親父はホテルに戻ってきません。やがて夜11時を少し廻った頃、私が試験前の最後の復習をしている時にホテルの部屋に親父から外線電話が入りました。「今キャバレー○ンペ○ーにいる。今から出て来い。どうせ受かりゃしないんだ、先に残念会やろう。」 翌日も試験なのに私は夜11時半にホテルを出ました。体育館のように広いフロア、見たこともない光景に目を奪われました。階段状に並ぶボックス席には青いテーブルランプが灯ります。そしてオーダーなどボーイさんを呼ぶときにスイッチを押すとその青いテーブルランプが赤に変わります。それを遠くから見ていたボーイさんは飛んでくる、そんな風になっていました。親父が私に云います。「おい、場内を1周してきて気に入った子がいたら胸元の番号札を見てこい。指名してやるから。」 親父から云われるままにだだっ広い場内を歩き回り、「あそこに座っている△△番の子。」と親父に告げました。彼女が席に着いてから場内を廻って指名した旨伝えると頬にキスしてもらった憶えがあります。旭川出身の19歳、私より1歳だけ年上でした。そして店の看板後も女性を連れて鉄板焼ステーキの店へ。翌日も試験だった私がホテルの部屋に戻ったのは午前3時でした。入試に受かる訳ありませんね........。
翌日、朝食後に私は単独で行動に出ます。どうしても見に行きたいところ、私の提案に家族の誰もつき合ってくれませんでした。しゃぁない! 一人でも行くぜ。私はここに行きたくて小樽1泊を提案しました。小樽駅前からちょうど良いタイミングでバスが捕まり、それに乗って1時間ほど北へ。青いオホーツク海を見ながらバスはひた走ります。
私が来たかったのはここ! そう、ニッカウ井スキーの余市工場です。小樽よりも更に静かな街、バスを降りてほどなく歩いたところにあります。ウィスキー好きであることも来たかった理由の一つですが、とにかく北海道らしい広大な風景を眺めたく、北海道旅行が決まった時にもう既に決心していました。エントランスにも雰囲気があります。
申し訳ないけれど、どうしても私はサ○トリーのダルマを飲むと悪酔いしていました。今でこそスコッチ、特にシングルモルトが好きになりましたが、あまり金がない学生時代にもなるべくニッカのウィスキーを飲んでいました。歴史を物語る建物が印象的。雪の中でもこの赤い屋根を見てみたい......。
スズメバチが発生したとかで工場内は少し入れるところが制限されていました。それでも時間が心配になるくらい歩き回るのには広大すぎる敷地。ウィスキーはゆっくりと流れる時間の中で育まれます。時間に追われる今の私、そんなのんびりした時間の流れに得も云われぬ憧れがあります。
遠く山も見えます。空気も凄くきれい、こんなところで生活していたらいくらでも長生き出来そう。少し土地を分けてもらえないでしょうか? そこそこの暑さはありますが、湿気がなくて東京のジメジメした暑さとは異なり、カラッとした暑さ。ハンカチで拭く汗も何故か快く感じます。
冬は雪に閉ざされるのでしょう。だからこの建物の屋根はこんな傾斜になっている? そんな真冬にもここに来てみたい、そんな衝動に駆られました。きっと真っ白な冬景色の中で赤い屋根が見えたらそのコントラストは素晴らしいもの? 恐らく凍えるような寒さの中でも素晴らしい景色でしょう。
重厚なローズウッドに囲まれたバーがあります。実はここは試飲室、無料で試飲が出来ます。ところでここの見学料は無料、その上試飲も出来るとは太っ腹ですね。奥のキャビネットにもズラリとボトルが並び、私の大好きな雰囲気が出ています。今日は割りとお客さんが少ないみたい、のんびり見学。
タータンチェックが如何にもスコットランド風、やはり原点はスコッチにあるのでしょうか? 試飲は一人何杯飲んでも良いようですが、「あまり飲み過ぎないように。」と書いてあります。もちろん今は真っ昼間、正に味見をするだけの目的で私もストレートで1杯、水で割ってもう1杯だけ。
多くの種類があるモルトを買って帰れます。申込用紙もあり、申し込むと郵便で送ってくれるよう。試飲は出来ませんが、香りを試す事は出来ます。香りでFruity&Rich、Peaty&Saltyと云う二つのボトルを買ってきました。Fruity&Richなんて如何にも美味しそう。25年ものは500mlで何と2万円也!
樽の貯蔵所、この中で永い眠りにつきます。外の喧噪に関わることなく、じっくりと熟成されます。この建物、奥が見えないくらい長い。どうやらこの地の気候がウィスキー造りに適しているそうです。きっと雪深い中でも貯蔵所の中の温度は一定に保たれるんでしょう。天使の分け前は何処に?
前から一度は訪れたいと思っていたところ、やっと念願が叶いました。本当に幸せな気分、ますますウィスキーが好きになりそうです。やはりどうしても冬にも来る必要がありそう。分厚いコートを着てまた必ず来ますよ。実は今回の旅行でもう1ヶ所行きたいところが。それは明日です。
電車で小樽に戻りました。家族と合流後、電車に乗って札幌を目指します。家族と合流する前にまた自分の希望を叶えに行きます。雲丹丼、雲丹は大盛りにしてください、と注文。凄いボリュームで出てきました。ところが後で気付きました。これ、バフンウニじゃなくてムラサキウニじゃん......。
札幌に来ました。正面に見えるホテルは私が北海道大学医学部を受験した時に泊まったホテルです。試験前日、電話で「10分ずらして2回モーニングコールをお願いします。」と頼んだところ、係りのお姉さんから「起こせるかしら.....?」と云われてしまいました。懐かしいです。
3人の子供達は別行動(どうやらゲームセンターへ行っていたらしい......。)、女房と二人で街へ出ることにしました。時計台の~♪ 下であ~って~♪ わ~たしの~恋は~♪ 始まりぃま~した~♪ まずは時計台、ビル群に囲まれうっかりすると見過ごしてしまうほど目立ちません。
大通り公園、市民が憩う素敵な場所です。緑色の芝生が印象的。そう、雪に埋め尽くされた大通り公園にも来たことがあります。噴水が涼し気、ここでは結構な賑わい。きっとお盆休みですから帰省した人と観光客が入り交じっているのでしょう。女房に「ねぇ、たまには腕組んで歩かない?」
そう、これを食べなきゃ? 私はとうもろこしをきれいに食べるのが得意です。ただかぶりつくとその後が汚らしく残ります。まず1列か2列、縦断して隙間を作り、その後前歯を使って粒の根本から掻きむしるように剥がしていきます。そうすると根本が残らずにきれいに芯だけ残ります。
女房と二人きりの街の散策を終え、ホテルに戻りました。何を食べる? 何故か子供達のリクエストにて夕食はホテルのバイキング.....。エ~ッ! もっと北海道らしいもの食べに行きたいんだけれど.....。まぁ父さんのサイフはそれで助かるけど、こんなの東京でも食べられるじゃん。
夕食後、各自自由行動です。もちろん私はススキノへ。札幌に転勤している中学・高校の先輩にいきなり電話をかけます。「Takです。実は今札幌にいるんですけれど、何処か飲みに連れて行ってくださいよ。」いきなりの訪問者にびっくりしながらも快くつき合ってくれた先輩でした。
まずは私の提案にて例のキャバレーへ。私が18歳時に創立2年、もうじきに30周年を迎えると云う店です。このご時世、それだけ永い間、店名も変えずに生き残るのは凄いことです。当時札幌で2番目に大きな店は今や日本一のフロア面積を誇ることに。社交さんは何と800名、お店のNo.1は53歳?!
フロアでショーをやっていました。何故かキャンディーズのナンバー。この店で親父と飲んだ昔懐かしい思い出が走馬燈のように蘇ります。当時私についた旭川出身の19歳の子は今やもう47歳? 今回も20歳の女子大生のアルバイトの子が相手をしてくれましたが、話が合ってとても楽しく過ごせました。
今度は先輩の行き付けの店へ。色っぽいママさん一人だけの店でしたが、他にお客さんはなく、貸切状態。そう、だってお盆休みの今、お店がやっていることだけでもありがたいです。ママさんはフラメンコの名手、踊って見せてもらいました。久々に会う先輩と過ごすサッポロの夜は更けて行きます。
帰り道、この看板を見かけましたが、辞めておきます。バイキングでだいぶ食べ過ぎました。本当は今少しダイエット中。明日は家族で札幌ラーメンを食べに行くことになっています。それまでの辛抱。先輩に御礼を云って別れました。いきなり済みませんでした。東京へお帰りの際は是非ご連絡下さい。
今回この懐かしいキャバレーに行ったとき、その店での親父との28年前の話をしたママさん(何でも元ミス札幌?)がものすごく喜んでくれました。名刺を置いて来ましたが、東京に帰ってからもママさんより直筆の御丁寧なお手紙をいただきました。もうじきこの店も開店30周年、あのバブル崩壊の荒波の中を抜け出て来たこのお店に敬意を表します。この日についてくれた子も本当に気持ちの良い子でした。札幌、やはり良い街です。もしまたこの街に来ることがあれば、必ず私はこの店にも足を伸ばします。そして後日、私の友人が札幌へ出張で出向いた時、「この店に行ってこの子を指名してやって。」と頼んだら、また後日彼女からお礼のメールが来ました。その友人も楽しい店で楽しい子だったと話してくれました。
さて先輩とよく飲んだ翌日、午前中はまた各自自由行動。もう1ヶ所の私が行きたいところ、ここにも私が誘う家族は誰もつき合いません。結局また一人、そう私がかつて目指したところです。この広いキャンパスに憧れていました。煙たい親父から逃げ出したかったこともあります。でも勉強しなかったからね。そんな懐かしい想いを胸に再度訪れました。未だ入試の頃は雪が残り寒かったのを憶えています。そして今でも憶えています。入試の一番最初の科目は世界史、1問目はプルタルコスの著書は? ~対比列伝(英雄伝)でした。スパルタ教育とは家族から子供を引き離して国家に委ね、国家による徹底的した管理教育で苛酷な体罰と肉体的訓練を伴う厳しい教育方法と云われています。そしてこのイメージを現代に伝えたのがプルタルコスだと云われています。~これくらい勉強しておけば良かった......。前から書いていますが、本当に私は社会科が苦手です。
北海道大学医学部、私の第一志望でした。最近よく友人に尋ねます。大学は第一志望に入れたの? って。自分が入っていればそんなことは尋ねません。私の聞く限り、第一志望だったと応える人はそれほど多くはありません。そう、人生競争だから。だから息子にも頑張って欲しい。日本一の広大なキャンパスを誇る大学です。
とにかく広いキャンパス。遅刻しそうな時は大変だろうなぁ。ましてや雪が積もっていたら走るに走れませんね。緑豊かな素晴らしい環境。ここだったらもっと勉強した? 勉学に最適なはずです。結局私の行った大学は狭い処に建物があるだけ。キャンパスの芝生で彼女の膝枕に寝っ転がるのが夢でしたが、それは叶いませんでした。
娘に云いました。父さんは第一志望の大学に落ちて良かったよ。もし北海道大学に行っていたらお前と巡り会うことはなかったんだから..........。そう、間違いなく女房も子供も違う顔だったはず。人間の運命なんて何処でどうなるか分かりません。北海道の女と結婚していたら今はもう独身だったかも......。
クラーク博士、あなたにはふられました。でも今は私なりに一生懸命やっていますよ。どちらが良かったのか? Boys,Be ambitious.これは帰国する博士を見送りに来た学生がなかなか離れようとしないので、「もう良いから帰りなさい。」と云う意味の言葉を誤訳したのだとか。ホント?
昼食はやや遅めに家族が合流。札幌味噌ラーメン発祥の店、味の三平へ行きました。予定に入っていました。さすがに長い行列、でも私はラーメン屋さんの行列はあまり苦ではありません。行列の出来る店を選んでいるわけですから。ほんのり香る程度の味噌しか入っていません。さすが旨い!
その後一家で札幌の街を散策しました。昨日女房と歩いたのと同じようなコース。大通り公園も行きました。またとうもろこしも食べました。どうも子供達はゲームセンターに行きたがるみたい。せっかくなんだから札幌の街を堪能しろよ。馬の耳に念仏でしょうか?
夕食はサッポロビール園へ。実は娘が小学生の時、お父さんの札幌への転勤でクラスの親友と別れ別れになってしまいました。その彼女と久々の再会、一緒にジンギスカンを食べようと云うことになりました。現地で待ち合わせ、お母さん同士も仲良く情報交換をしていたようです。
建物全体に良い匂いが立ちこめます。さすがに広い、数千人規模でお客さんが入れるのではないでしょうか? でも看板に書いてありました。ここのジンギスカンは北海道産の肉ではないようです。ビールはここで作られたものでしょうけれど。久々に再会の娘も楽しそう。
鉄鍋の上に野菜を乗せて、その更に上にお肉を乗せます。脂はラードを使い、ジューッと云う気持ち良い音とともに香ばしい匂いが放たれます。焼けてきました、焼けてきました。私はこのお肉でご飯をガバガバ食べるのが大好き。ビールを飲みながら米も食べます。
カメラを渡し、珍しく一家5人揃って写真に納まりました。そう、本当に最近は家族で揃う写真が少なくなりました。子供達はどんどん成長し、やがて大人の仲間入り、更に一人立ちしていきます。みんな巣立っていったらまた夫婦二人、老後は本当にあくせくしないでゆっくり生きて行きたいです。
楽しかった夜も更けてきました。もうお腹いっぱい! 大勢のお客で賑わう園内は未だ活気があります。ビールだけでは大人は飲み足りない、もう少しどこかへ行こうと云うことになりました。親友一家はもう札幌生活が長くなりました。やはりこちらの冬は厳しいそうです。
向こうの両親と一緒にホテル最上階のラウンジへ。娘達はホテルの部屋で遊んでいます。ここからは札幌の街が一望。本州の方は内地と呼ばれ、やはり広大な土地の北海道の人とは生活習慣も考え方も異なり苦労があったようです。でもそんなのんびり、私は逆に憧れますよ。
短い日程でしたが私個人的には良い旅でした。念願も叶いましたし、美味しいものはたらふく食べられたし。北海道旅行最終日、この日はもう早々に札幌を出ます。来年はどうする? 長男は大学受験、旅行どころではないかな? そう云えば私も高校時代には親と旅行なんて殆どしなかったような気がします。女房と二人で何処か行きますか? 行きたい処は未だいくらでもあります。でも仕事柄、あまり長期の旅行は出来ません。それはRetireした後の楽しみにとっておきますか? それなら充実した老後をすべく今からもう少し節制をしなければなりませんか? もう今の日本の状況ではストレスから逃げ出すことは不可能でしょうか? 毎年旅行につき合っていた子供達にも感謝すべきでしょうか? 良き思い出を残し、広大な、大らかな、そして素晴らしい北海道を後にします。
朝も早々からチェックアウト、楽しかった札幌の街とも別れを告げることになります。小樽、余市、そして札幌、行きたかった処を巡り、そして青春時代に憧れながらも来ることが出来なかった街を感慨深げに歩きました。子供達はただ東京を離れたくらいの感覚しかないでしょう。
私にとっては良き青春時代を振り返り、そしてもっと努力をすべきだったと後悔の念に晒される旅でした。もちろん青春時代を札幌で過ごせば、大きく人生は変わっていたはず、どちらが良かったのか? 何故か私の周囲にあまり北大出身のドクターはいません。辛い思いをしないで済む? さて出発です。
空港行きのバスの中から。豊平川です。赤いネオンに身をま~かせ~♪ あなたと散った街、恋の街、札幌とお別れです。また来る機会があるでしょうか? 北大や札幌医大主幹の外科学会でもあれば? でも横浜、神戸と並んで私の好きな街です。そう素敵な街は歌に歌われます。
空港で北海道料理の最後の〆、いくら丼です。やっぱり北海道は食べ物が美味しい! これでカニを食べられる人は天国ではないでしょうか? 子供達も美味しいものを堪能したはず。東京でも食べられるのでしょうけれど鮮度が違いますか? 冬にもまた是非来たいと思います。
子供たちはうに丼を食べていました。私は一人で小樽で食べてしまいましたから。実は内緒で、家族には話していません。新鮮な海の幸にジンギスカン、これらは今回の北海道旅行の目的の一つでもありました。充分に堪能しましたよ。さぁ、東京へ! 楽しいひと時はあっという間に過ぎ去ります。
さて、また苦手な飛行機。だいたいこんなのが空を飛ぶってのがおかしな話です。飛行機には浮力があります。名古屋では台湾航空機が浮力を失って落ちました。そう、飛行機は浮力を失ったらただの鉄の塊です。鉄の塊なら落ちるのが当然。従姉妹の日航機墜落事故以来、本当に飛行機が嫌いです。