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別れ……2 

  •  かつて愛車との別れをWebに書きました。今回の別れは人との別れ、馴染みのお寿司屋さんとの別れです。6年ものつき合いでした。このお寿司屋さんは常時白身の刺身が6~7種類置いてある今時珍しい店です。五島列島直送、いろいろ思い出もある店。ここ暫く足が遠のいていましたが、親父さんから「歳をとって辛くなった、もう店じまいしたい。伊勢エビをご馳走するから最後に来てよ。」と連絡がありました。このお誘いを無碍にするわけには行きません。やはり同じ思いを持つ息子と出掛けました。この親父さんには本当にお世話になりました。
  •  このお寿司屋さんとの馴れ初めです。息子が小学校5年生の時から中学校受験のためにこの店の近くの塾に通っていました。当時はなかなか理由がないと私は外に飲みに出られませんでした。そこで! 息子を塾まで迎えに行く! と云う名目で度々出掛けるようになりました。そして私は塾が終わる頃を見計らってこの店で飲みながら息子の勉強が終わるのを待つ、息子は塾が終わるとこの店に来てちょっと握り(さび抜き)を食べて父親と一緒に家に帰る、と云うパターンでした。この頁の最後に紹介するパブで待つこともありました。そのパブは寿司屋の親父さんから「良い店だよ。」と教わりました。もちろんそのパブは未成年禁止、だからそこで私が待つときは5分だけ息子にも入店許可をもらい、コーラかジンジャーエールを飲んで、帰りにお寿司かラーメン(近くに美味しいとんこつラーメンもあります)を食べて帰りました。息子はパブのお客さんとも顔馴染みになり、「勉強頑張れよ!」って声をかけられました。小学生の塾が終わるのが夜の10時、11時、そこから30分ちょっとかけて電車で家まで帰ります。息子も良く頑張りました。今の子供は可哀想です。私も遅くまで頑張ったことはありますが、今の子たちよりはもう少しおおらかにやっていたと思います。小学校5年生だった息子が今や高校2年生、時は矢のごとく流れ、やがて父親と一緒に飲み歩くことになるのでしょうか?
  •  この店でのエピソードです。息子と店で待ち合わせる時は必ず私の方が先に店に入っているようにしていました。しかし一度だけ、電車が事故で停まってしまい、どうにも息子より先に行けない日がありました。お店に電話をかけ、親父さんに遅れそうなのでもし息子が先に着いたら好きなものを食べさせてやってと頼んでおきました。息子も白身の刺身が大好きでした。私より先に着いた息子は親父さんに云われるように先に食べていたそうです。リュックを背負った小学校5年生が一人で寿司屋のカウンターに座り、ヒラメ、シマアジ、タイなどとお好みで注文をして食べていました。たまたまサラリーマン3人とOL1人のグループがカウンターの隣に座り食べていたところ、小学生のガキが一人で寿司をお好みで食べているのを見て腰を抜かしていたそうです。私が遅れて着いてから事情を知り、そのグループはホッとしていたようでした。

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わざわざ親父さんからお電話をいただきました。本当にありがとうございます。呼んでいただいた伊勢エビが水槽の中にいます。ウワ-、結構でかいですねぇ。私も息子も大好物です。この日は刺身とボイルした奴と両方いただきました。また僅かしかありませんがこのエビ味噌が美味しいんです。

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私はガリが大好き。いつもお寿司を食べるときにガリは3回くらいお代わりをもらいます。中国漢方の世界では生姜は薬、そう、熱を取る作用があるんです。私のように血の気が多くて体温が高い奴には非常に効果があるんです。風邪を引いた時に生姜湯を飲むのはそんな知恵から来ているのです。

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ホタテバター。この醤油とバターの混ざったおつゆが何とも美味しいんです。塩分が多くて身体には悪いと分かっていてもついついズズズーッと飲んでしまいます。特にヒモの部分が美味しい。刺身よりこちらが好きです。今日のはなかなか大きい、一口では口の中に入り切れません。

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いつもは貝をを中心にした刺身盛り合わせから始めてもらっていました。黙っていても馴染みのお店ではそのように始まります。アオヤギさんからお手紙着いた♪ 隣から息子も手を出して摘んでいきます。どうだ? 旨いか? また美味しい寿司屋を探そうな..........。廻らない寿司屋をな?

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伊勢エビの刺身が出てきました。白く透き通っています。歯ごたえしゃっきり。そう云えば昔よく息子と江ノ島へ行って伊勢エビを食べましたが、最近はトンと足が遠のきました。まず第一お前、最近つき合いが悪くなったからなぁ。私自身も伊勢海老にありつけるのは久しぶりです。

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出汁のたっぷり利いた味噌汁、伊勢エビの香りが鼻をつきます。おつゆが何とも美味しい、おつゆを飲んだ後はこのエビの身を一生懸命箸で削いで食べます。至福の時。父さんも伊勢エビ食べるのは本当に久しぶりだよ。正直なところ、東京都内では高くてなかなか手が出ません。

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えんがわにタイ、こんな大きいえんがわでは一体元のヒラメはそれくらいの大きさなのでしょうか? タイもシコシコ、通常の店では白身はせいぜい3種類くらいしか置いていません。そう、アラの刺身なんてのもいただいたことがありましたっけ。私はこの店で初めてアラを食べました。

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更にヒラメ、シマアジと続きます。このお店は五島列島から航空便で送ってくるとのこと。結構この店でいろいろな刺身を経験しました。もう時効だし閉店だから云っちゃおう、フグの握りなんてのもいただきましたね。今日が最後だと思うと何となく悲しい思いですよ。でも美味しいです。

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極上の大トロも出てきました。脂もたっぷり乗っています。だいたい私はこれを食べて、最後にかっぱ巻きを食べて終わります。かっぱ巻きは必ずきゅうりを千切りにしてもらい、細巻きにして大葉を入れて胡麻は多めにと注文します。最後の締めでさっぱりしたものを食べたくなります。

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何故かこの店、カウンターの私の足下に犬がいます。でも決してお客の食事を邪魔することはなく、大人しく下で寝そべっています。彼? とも長いつき合いでしたね。君も隠居だね。元気でね。親父さんの面倒見てやってね。お疲れ様でした。

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親父さんと別れを惜しんで店を出てきました。ほぼ斜向かいにある、やはり行き付けのパブに。この店もあのお寿司屋さんと同じ永きに渡るおつき合い。私が一人の時はこの店に直行のこともあれば、お寿司を食べた後に寄ることも。なにしろその親父さんが紹介してくれた店ですから。

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このお店にはすごく胸のきれいな子がいます。半分冗談で「写真撮らせてよ。」って云ったら、何と快く承諾が降りました。出来上がった写真を見ると.....。ゴクリ! かなり際どく写っていました。Webに出しちゃって良かったかな? まぁ顔が出てないから良いでしょ?