第1日目、前回の11月、バンコク旅行の後すぐにまた臨時休診の知らせをクリニックに張り出しました。そろそろ怒られるかな？　患者さんには木曜日は休診ではないので勘弁してくださいとお話ししています。今回も悪友のＴ君と、そして現地でもう2人違う日程の別の友人と合流することになっていました。今回は特に遠出することなく、ホテルでのんびり出来ればと考えていました。しかも行き帰り、自宅と成田空港間はT君の運転で車に乗せてもらうことになりました。今までのアクセスで一番楽かも知れません。では日本は未だ寒い中、暑い南国へ。


前回のバンコク旅行への書き出しでようやく解決の糸口が見えてきたところと書きました。ところがまた振り出しに戻りました。気分は重いまま、南国に行く時位は嫌なことも忘れてのんびりしたいと思います。今回の旅行の目的は一つ、あちらこちらあくせくせずただのんびりするだけ。むしろホテルライフを楽しむようなつもり、さぁ、この寒い日本を抜け出して、暑い、そして熱いあの街に出掛けます。

未だ外が真っ暗な明け方、Ｔ君の車で成田に向かうことに。空港と逆方向なのにわざわざ僕を迎えに来てくれました。タクシーで彼の自宅まで出向くよと申し上げたのですが、義理堅い彼はわざわざ30分かけて迎えに来てくれました。ところが…、何と彼がe-チケットを間違えてそれを取りに行くことに。

首都高速に入ります。白々と夜が明けてきます。道はガラガラ、昨夜は寝過ごすと申し訳ないので一睡もせずに朝を迎えました。飛行機の中で寝ればいい、そんな考えでした。朝方の便で出掛けるのは久しぶりです。ここのところ土曜日、木曜日の午前中に仕事をしてから出掛けていましたから。

レインボーブリッジを渡ります。かなり寒い、街はまた眠っているようです。朝の便でマニラに出向けば、現地時間の午後2時頃にはプールサイドでひっくり返っています。それも直射日光の真下で。4ヶ月前にマニラには行ったばかりですが、やはり現実からの逃避子、気持ちも盛り上がります。

成田が近づいてきました。太陽も顔を出し始めています。ここまでスムーズに走ってきました。車の中でＴ君と何処で何をするか、どこで何を食べるか、そんなプランニングを練ります。3回連続彼と一緒の旅行です。もう腐れ縁かな？　11月のバンコク行きは定例になりそう。

パーキングに車を預け、送迎バスに乗って空港へ向かいます。ここはいつも僕が利用するパーキングと同系列の処、2千円ほど余分に出すと帰りは空港まで車を持ってきてくれます。帰りは眠ることが出来ないけれど、これが僕にとっては一番楽なやり方、ましてや今回は彼の運転になります。

ラウンジで一休みしてから空港へチェックイン、やはり連休が絡み、かなり混んでいました。今回はビジネスではなくエコノミークラス、だから列に並ばなければいけない処、あるプレミアムカードを見せてビジネスと同じ入り口から入ることが出来ました。ダメ元でやったところ、やってみるもんだ。

バンコクのスザンナブーム空港には良いお酒が免税店でたくさん売っています。ところがマニラにはあまり良いのはなし、成田空港で買って持っていく？　それも辛い？　バランタイン40年物、なんと88万円でした。僕の手をつけてないバランタインの30年物ももう10年経って40年になっているはず。

娘のためにまたここに来ました。Ｔ君にも付き合ってもらいました。手頃なレザーのブレスレットが、これを買うことにしました。もう娘が何を持っているのか分からなくなりました。次回は一度、買ってきたもの全部並べて写真を撮って記録しようかとも思っています。

搭乗の15分前に搭乗口まで来ました。朝のこの時刻にサテライトに来るのは久しぶり、逃避行もこれから始まります。今回はマイレージでチケットを確保、しかも閑散期とあってマイレージも安く済みました。次回はゴールデンウィークを狙っていますが、その時にはマイレージで確保は無理でしょう。

今日のJAL便は787、以前の767から変わりました。僕は777が好き、787は色々とトラブルがあって不安です。僕の友人はハワイへ行く途中、機内に煙が出てきてまた成田まで引き返して来たって？　恐ろしかっただろうね？　無事にマニラに着けるのだろうか？　もう747はありません。

見慣れないシートに座ります。レッグスペースが若干広いのか？　今回はＴ君と並んで席を確保したため、いつもの窓際ではなく真ん中の列の席を取りました。やはり何となく息苦しい、だけれど貫徹で眠っていないので多分飛行機の中では爆睡状態になると思います。

ほぼ定刻に離陸、いつもの離陸渋滞もなく飛び立ちました。787の中は割と静か、今日は天気も良く殆ど揺れないようです。どうやら室内に煙が出てくることもなく順調な飛行が続きました。残念ながら観たい映画は無し、わずか4時間少々のフライトですから、のんびり構えます。

ビジネスクラスと違って選択の余地のない機内食、飲み物以外は何も聞かれることもなくそのまま出てきました。でも今日の機内食はなかなか、現地に昼間に着く事を考えてアルコールは辞めておきました。朝食は抜いて来ましたから、これで良いところ、その後寝てしまったようです。

無事にマニラ、二ノイ・アキノ空港に到着しました。予定通りの時刻、こちらの天気は曇り、だけれど2月の寒い日本から逃げ出して真夏にやってきました。気温は29度、歩く通路から僕らの乗ってきた787の勇姿が窓越しに見えます。ご苦労様。帰りも同じ787になります。

入国審査や税関の通貨はスムーズ、またトランクを開けられることもなく素通りでした。ところが荷物がなかなか出て来ない……、今日のフライトは連休と云うこともありほぼ満席の様子。日本人客それぞれのお土産なのか、大きなダンボール箱が次から次から出てきます。だいぶ待たされました。

Ｔ君と作戦を練っていました。タクシー代を節約しようと。ここは到着ロビー、階段で上の出発ロビーに上り、客を送って来たタクシーを拾ってメーターで走らせようという作戦でした。第一ターミナルでこれをやるのは初めてです。昨年ボラカイ島の帰りに第3ターミナルではその作戦が成功しました。

しかし第一ターミナルでは上に昇る階段もエレベーターもない...、係員に尋ねてあちらの方にエレベーターがあると聞いたのですが判りませんでした。そのうち別の警備員に捕まってダメだと言われました。結局格安タクシー作戦は諦め、安全なエアポートタクシーを拾います。

空港出て早速渋滞にはまります。相変わらずマニラ市内は渋滞だらけ、かなり時間がかかりました。冷房がガンガンに効いていますが外は真夏、うっすら汗ばんできます。タクシードライバーは物静かで紳士的、安心しました。マニラのタクシーのドライバーは結構ひどいのがいますから。

ここまでくると結構お天気は良くなってきました。しかし相変わらずこのロハス通りが渋滞の連続、なかなか前に進みません。スムーズにいけば空港からいつものホテルまで15分ぐらいで到着するところ、30分以上かかりました。でも倍の時間で済むなら良しとしましょう。

もうこの辺は見慣れた景色です。そろそろホテルも近づいてきました。相変わらず治安の悪そうなこの界隈、なかなかこの辺は日本人は一人では歩けません。もう少し直進して右折するとホテルに到着です。やはり地理が判っていると安心、知らない処に連れて行かれ身ぐるみ剥がされることも？

ホテルに到着しました。ウェルカムドリンクで彼と一緒に一休み、ここのところずっと定宿にしているお気に入りのホテルです。フロントに頼んで彼と同じフロアで取ってもらうことにしました。クレジット会社にはいつも通り、バスビューの部屋を取ってもらうよう注文してあります。

チェックインの手続きが終わり部屋に向かいます。面倒だから荷物を運んでもらうボーイさんは断り、自分達で勝手に行くことにしました。慣れたホテル、わざわざボーイさんに来てもらってチップを払う必要もありません。ドアの開け方やセフティボックスの使い方も手慣れたものです。

Ｔ君と別れてそれぞれの部屋に入りました。中に入って愕然...、まぁただよ！　ま〜た勝手にスイートルームに替えられて、バスビューの部屋ではありませんでした。バスルームは全くのClosed、頭に血が昇って来ます。今まで何回これをされたか？　国際電話でクレジット会社に文句を云います。

あれほど必ずバスビューの部屋にしてくれって念を押しただろう？　ちゃんと伝えただって？　結果が伴ってなければ無駄だろ？　言い訳するな！　らちがあかないまま電話を切りました。今更面倒で今夜はこの部屋に泊まり、明日の昼間に部屋を替えてもらうことで話がつきました。

Ｔ君が僕の部屋に来ました。スイートルームなら良いじゃないか？　と彼は云いますが、僕は風呂からマニラの街並みが見たくてこの旅行に来たようなもの、その楽しみをスポイルされてただ広い部屋に突っ込まれたって納得出来ません。もういい加減このホテルは辞めようか？　嫌気がさしてきます。

ひとまず街に出て両替をすることにしました。前回の旅行で残っているペソはわずか、近くのショッピングセンターの中の両替所に向かいます。僕も普段は別の決まった両替所がありますが、Ｔ君曰くここが1番安全だとのこと。更にきれいなお札でくれるのがメリットだと言っていました。

今は1万円で3700ペソ、2年前は5600ペソでした。東京オリンピックの年まで円安が続くだろうと聞いています。輸出を主とする企業は良いだろうけれど、もうそろそろいい加減にして欲しいと思います。円安と言う事は国力が弱ってると言うこと、決して健全な状態ではありません。

先に来ている仲の良い友人と約束のカフェで合流しました。この2人とフィリピンで会うのは初めて、一緒にバンコク行ったことはあります。現在夕方の5時、少しビールを飲みながら歓談します。これから一緒に夕食をとる予定、僕が強い希望出してしゃぶしゃぶを食べに行くことになりました。

そのカフェから歩いて5分ほどでロビンソンデパートがあります。そのデパートの中に僕の好きなしゃぶしゃぶ屋さんがあります。こんな街並みを見ていると「また来てしまったなぁ…。」という気持ちになります。そう、今の僕にはストレスがありません。懐かしく感じる街並み。

最近はこの近辺にも新しいビルがドンドン出来ました。どうやらマンションになっている様子、日本人でも現地のマンションは購入出来るようです。2000万円くらい？　隠れ家があっても良いなとは思いますが、引退するまでは必要なさそう、しかし建築現場を見ると耐震性はなさそう…。

ロビンソンデパートに入ります。相変わらず入り口でのボディーチェック、そしてお客さんはたくさん、来慣れた場所ではありますが、何回来てもこのだだっ広いデパートは道に迷ってしまいます。奥にショッピングセンターがつながっており、10分も歩くと迷子になってしまいます。

Apple Storeがあります。フィリピンでもらえる賃金でアップルの製品を変える人達がどれだけいるのか？　シムフリーのiPhone6が12万円と聞きました。通常のサラリーマンの半年分の給料？　少なくともフィリピン人でiPhoneを持っている人を見たことがありません。ノキアが主流？

わがままを言ってすみません、どうしてもこれが食べたかったので無理やり皆さんに付き合ってもらいました。フィリピン風のしゃぶしゃぶ、日本のしゃぶしゃぶとは全く異なり、非常に辛い味付け、でも旨い、この味付けならお肉が脂が多いほうが美味しいです。4人分のお得なセットをオーダー。

そう、これくらい脂っぽいお肉じゃないと美味しくないのです。おなべの中は通常のダシのないお湯ですが、つけ汁にものすごく特徴があります。日本のようにポン酢やごまダレを使うのですが、後から入れる薬味が特徴的、ものすごく辛いのです。ビールで乾杯してみんなで一斉に食べ始めます。

あいにく合流して2人はもう明日には帰国、なるべく一緒に行動しようと思ったのですがどうしてもスケジュールが合いませんでした。彼らはこれから帰国の途、僕らは旅行が始まったばっかりです。夜の帳が降り、怪しげなマニラの夜が始まります。さてこれから何処へ行く？

マニラ、不思議な街です。僕にとっては何故かストレスが洗い流せる街、かつて行った上海ではストレスは流し切れませんでした。結局この後、合流した二人とは別行動になりました。僕らは行き慣れたバーへ、そこは撮影禁止です。僕らの旅は始まったばかり、大いに羽を伸ばします。

第2日目、昨日は移動のみ、また来ちゃった、そんな気分でマニラ入りしました。合流した別の二人、あいにく一緒に行動出来るのは昨日だけでした。本当は僕がマニラを案内するつもりでした。しかし残念ながら日程が合わず、カフェで飲んで食事をするだけに留まりました。この日、彼らは帰国の途につきます。そして僕は！　今旅行が始まったばかり、今までだったら今日はマニラを後にして車や船、或いは飛行機でフィリピンの田舎へと出て行くはずなのですが、今回はマニラに留まります。まずはのんびり日光浴、そして買い物、マッサージ？　あくせくといろいろ考えることなく、のんびり南国を楽しみます。

朝はまぁまぁ気分良く目が覚めました。まぁまぁと言うのは部屋が希望通りではなかったこと、ビルの隙間からわずかにマニラ湾が垣間見えますが、こんな景色が見たい訳ではありません。海側はビルが多く、決して良い景色ではありません。今日のお昼に部屋を交換してもらいます。

でもお天気はバッチリ、雲1つない晴天です。これならプールで楽しめそう、やはりこちらは真夏、寒い2月の日本から抜け出して来たとは思えません。これなら日焼けも叶いそう。2月に日焼けして帰れるのは最高の贅沢です。昨年は雪の中、何とか日本を逃げ出して来たのです。

Ｔ君と電話で連絡を取り、2人で朝食に行きました。これは最上階のレストランからの眺め、マニラ市街が一望です。今日の朝食はビュッフェ、このホテルのビュフェは種類も豊富でなかなか美味しいです。数あるマニラ市内のホテルで僕のお気に入りのビュッフェです。

やはり朝食では野菜をたくさん摂ります。肉は少なめ、炭水化物もなるべく抑えます。そのかわり野菜が目一杯、それからマニラは果物の国、美味しいフルーツがたくさんあります。ダイニングはそこそこの混雑、むしろ西欧人が多いようでした。その割りには日本食も充実しています。

ジュースバーがあります。このようにずらっと並んでいて好きなだけ飲めます。アップル、オレンジ、グレープフルーツ、マンゴー、パイナップルなど、ホットコーヒーはボーイさんに頼んで別に注いでもらいます。未だ何となく眠いところ、身体を揺さぶって起こします。

やはりフィリピンに来ればマンゴージュース、しかしこれはレストランの計画ミス？　このまま目一杯ジュースを継ぐと注ぎ口が引っかかってグラスを倒さないと手に取ることが出来ません。もうちょっと高いところに注ぎ口があるべきなのに、グラスに目一杯入れさせないホテル側の作戦なのでしょうか？

僕の朝食はこんな感じになりました。主食はビーフン、さっぱり味のなかなかおいしいスープ麺です。これにニョクマムや香辛料を入れて自分で味付けします。そしてもちろん、いつもの2fried eggs sunnyside up、そしてサラダは目一杯取って来ました。

食後にフルーツがたくさん、ライチがありました。何故かここにはマンゴーが出ていませんでした。別個に頼まないと出て来ないみたい。日本ではマンゴーは高価ですが、ここフィリピンではそれほど高くはないはず、頼むとカットしたものを出してくれます。健康的！

食休みすることなく、Ｔ君と一緒にプールに行くことにしました。そう、これだけの天気であればたっぷり日焼けが出来そう、このホテルのプールは中層階にあります。水着に着替え、Tシャツを着てプールに来ました。日焼け用サンオイルをたっぷり全身に塗ります。日焼け止めなんてもったいない！

やはりマニラは大都会、近代的な高層ビルがありますが、その中にバラック作りのような見窄らしい建物も混在します。やはり貧富の差が激しい国、ひどいところはひどいようです。日本での格差が云われて久しくなりますが、そんなものではないよう、豊かになれるように努力をしましょうよ！

このホテルのプールがなかなか綺麗、僕のお気に入りのプールの1つでもあります。デッキチェアに転がると、スタッフが飛んできてバスタオルを貸してくれます。そして無料のミネラルウォーターを渡してくれます。もちろん飲み物は有料、部屋付でオーダーも出来ますが僕は頼みませんでした。

あ〜！　これをやりに来たのです。真上から真夏の直射日光が燦々と降り注ぎます。またこの写真を撮ります。過去に来たことのあるプールではありますが、こんな写真が何枚コレクションに加わったことか、もちろんiPodも同行、イヤホンを耳に入れるとウトウトし始めます。

プールの目の前はホテルのエレベーターが上下するところ、ガラス張りの近代的な建物です。若干ヤシの木の陰になって陽光が遮られますが、適宜デッキチェアを動かしてなるべく日の光を浴びます。まさに真夏、日本で寒いなんて嘘のようです。お天気に恵まれて良かったです。

半分ウトウトしながら音楽を聴いて、約4時間ほどプールサイドに転がっていました。少しは泳ぎもしました。充分に焼けたようです。これが出来ただけでもマニラまで来た甲斐があると言うもの、少し眠りもしました。今疲れは全く感じません。正にこの世の天国…。

部屋に戻ってから、部屋を変えてもらいました。そう、これです。僕が望んでいたのはスイートルームでも何でもない、普通の部屋で良いからお風呂だけはこのようなバスビューの部屋をお願いしたのです。夜、バスタブに浸かって怪しげなマニラの街並みを眺めるのが大好きなのです。

部屋を間違えたお詫びとしてマンゴーが3個サービスとの事でした。正直、こんな程度では腹の虫が収まらないのですが、無駄にした一日を返してくれと言いたいところです。どんなにお詫びをしようと、宿泊料はしっかり取る、そんな感じが見て取れます。何となく不愉快…。

お昼ご飯はラーメンになりました。日本のフランチャイズの店ではありますが、ラーメンの味はなかなかのもの。人気があるようで結構混んでいます。フィリピンならではの料理とはなかなかないもの、むしろマニラではいつも日本食や中華料理を食べることが多くなります。

夜の帳が降り始める頃、マニラの怪しい夜が始まります。また行きつけのバーに行きます。ずっとＴ君と一緒、彼と僕の行動範囲は全く一致しています。意見が割れる事はまずなし。 移動するのにはジプニーを使います。長距離乗っても10ペソ、タクシードライバーと喧嘩するエネルギーも必要なし。

Ｔ君はあまりこのジプニーに慣れていない様子、僕は数年前から判っているところ行くにはジプニーを使うようになりました。未だやや治安が怪しげなところ、日本人がジプニーに乗るのは危険だと言われています。だけど今のところ、僕は危ない目にあったことがありません。

夕食は焼肉屋さんに行きました。マニラは韓国人の多い街、そこら中に韓国風のレストランがたくさんあります。フィリピンで和牛を食べるのは愚の骨頂、日本で食べるよりも高いような料金設定です。もう最近は和牛の脂っぽさは身体に応えるようになってきました。

僕はUSビーフで充分、タン塩もあります。恐らくレバ刺しもあるのだろうけれど、ちょっとそれを口にする勇気はありません。かつてユッケでひどい目に遭いました。それとこの店の特筆すべき点、米が美味しい！　スタッフに聞いたところ、日本の米を使っているのだそうです。

ここもまた行きつけのバー、怪しげなネオンが僕らを誘います。このバーは24時間営業、ここでしばしＴ君と飲んでいました。マニラに来ると飲むのはサンミゲル・ライト、癖のない薄めのサッパリ味のビールです。日本にはビールは多くの種類があります。明日はホテルを移動します。

第3日目、マニラは4ヶ月ぶり、と言うよりは4ヶ月しか経っていない？　夜はバスタブに浸かって夜の街を眺めていました。この楽しみを取られてしまってはねぇ？　さて旅行も中盤、ホテルは移動します。と云ってもトローリーを転がして5分歩くだけ、数年ぶりに泊まるホテル、Ｔ君と同じホテルを確保したため、喧嘩別れしたホテルの仲直りの形です。帰国した友人の薦めるスパへ初めて行きました。マッサージは気持ち良くて熟睡、一番お気に入りのプールに入る日光浴もタップリ、溜まったストレスは音を立てて崩れて行きます。

第4日目、のんびり出来るのは今日一日だけ、のんびりは出来ました。喧嘩別れしたホテルもなかなか、今回は今までにない良いロケーション、良い部屋でした。やれば出来るじゃん？　この日は買い物、マッサージ、そしてまたまたバーへと、マニラを大いに堪能しました。明日は帰国の途、これでまた仕事に頑張れると云うもの、お土産もごっそり買っていきました。

第5日目、今回の旅行もいよいよ最終日、ホテルをお昼に出て空港へ向かいました。ここまで二人一緒だったのは初めての経験、相変わらずＴ君とは気が合います。また一緒に行こうか？　もう既に次は何時何処へ行くかの相談も始まりそうです。次回の連休はＧＷ？　ちょっと厳しいかな？　医療センターの当直が当たればアウトだし、飛行機はマイレージでは取れない？　ホテルも高くて取りにくくなりそう、そんな次の計画を模索しながらの帰国となりました。

最終日、今日は帰国する日です。さすがに最終日、帰国が近づくとなると朝の目覚めは若干重たくなるもの、眠い目をこすりながら下に降りてきました。またT君の要望によりビュッフェではなく和食の定食。こちらは空いているようです。他にはお客さんは殆どいませんでした。

昨日とほぼ同じメニューです。なんとなくビュッフェも行ってみたかった、このホテルのビュッフェはなかなか美味しいと思っています。ここ数年来ていないけれど、品数が豊富、果物もたくさん出ていたはずです。まぁ、ダイエットにはこちらの方が良いのでしょう。

少し時間があったのでお土産の追加を買いに行きました。またロビンソンデパート、それから友達への衣類を買いに来ました。家族やスタッフのものは大体終わっていますが、イタリア旅行から帰って来てお土産をくれた人にポロシャツを買って行くことにしました。

未だ朝の早い時間故デパートはそれほど混んでいませんでした。今日は午後の便、だから12時チェックアウトしてホテルを出て行けばちょうどいい時間になるはずです。朝一番の飛行機だと、朝6時ぐらいにホテルを出て行かなければなりません。成田空港へは午後8時頃到着の予定です。

僕のお気に入りのブランドM&S、Tシャツやポロシャツをここで買っていくことが多いのです。今回友達3人にシャツを買って行くことにしました。値段の割になかなか高品質、それほど派手ではない上品なものが揃います。この店のお得意様カードもらったのに忘れて来てしまいました。

そこそこの荷物を持ってホテルに戻ります。左側はかつてのハイアットホテル、今やハイヤットが他の場所に移動し、更に巨大なカジノを併設したようです。古い方のハイアットは別の会社が買い取って、また高級料金で営業しているようです。何時か泊まってみようと思っています。

午前11時ごろ、夜はかなり栄えるこの道も今は閑散としています。一方でちょっと危そう、両手に荷物を持っているだけに小走りでホテルの部屋に戻ります。戻って荷造りをしてちょうど1時間、今回ものんびりできました。美味しいものもたくさん食べました。思い残すことはなし。

爆弾探知犬はどうやら交代したよう、今日はシェパードではなく白いレトリバーのようです。彼も同じ訓練を受けているのでしょうか？　このホテルでシェパード以外を見るのは初めてでした。大変だね、頑張ってね。たまには見つけてお座りすることもあるのかな？　そうなったら大騒ぎだね。

きれいな姿勢で座っています。ここからタクシーを拾って空港へ向かうことにします。今度マニラへはいつ来るのだろうか？　 ゴールデンウィークは医療センターの当直が当たるか当たらないかで大きく様変わりします。ここで当直に当たってしまうとなかなか他の先生と代わってもらえません。

タクシーで空港につきました。今日は午後便、午前中は少し時間が取れました。今年の1月に終わるはずだった空港の工事は未だに続いています。だから免税品店もあまりやっていません。今回はウイスキーも買いませんでした。この空港の免税店はちんけな店ばかり……、もうお土産はいいや。

会員制のラウンジに入りました。今回はエコノミークラスなので日本航空のラウンジには入れません。クレジットカードの会社を通じて資格を得た会員制のラウンジに入っています。食事はあまりなし、飲み物は取り敢えず飲み放題、冷房の聞いてる部屋でのんびりします。

スープとお粥があります。イタリア旅行の帰り、そして昨年の暮れのバンコク旅行の帰りにもこの同じ提携ラウンジに寄りました。僕の友人達はこんなラウンジに寄ることをとても重宝します。でも僕は免税品店を歩いている方が楽しいのですけれど、今回は工事でやむなくここに来ました。

あとは軽いスナックと後はこんなチーズであるとかあまり腹の足しにならないものばかり、まぁいいでしょ、飛行機に乗ればまたすぐに機内食が出るはずです。だけど恐らく食事もしないで爆睡状態なるのではないでしょうか？　観たい映画もまるでなかったし。

飲み物の方は飲み放題です。しかし今アルコールを飲むと飛行機の中で完全に寝てしまいそう、ましてや成田からＴ君に運転してもらうので、僕だけが飲酒をする訳には行きません。やはり暑いので喉は渇きます。そろそろ搭乗の時刻、搭乗口へ向かいます。セキュリティチェックは都合3回。

帰りの飛行機も満席のようでした。帰りもやはり787、ほぼ定刻通りの搭乗となりました。そう、出来れば早い時期にもう一度フィリピンには来たい、夏休みの下見になるような旅をしたいと思います。今年の夏休みはどうしようか？　あいにくパラワン島が危なくて無理そうです。またスービック？

やはり窓際ではなく通路側の席をＴくんと並んで取りました。結局帰りは完全な爆睡状態でした。今回は映画もほとんど見なかった？ 　窓の外の景色を眺めながらまた来るねと言う間もなく意識は遠のいていきました。また明日から仕事か？　何となくもの悲しい気持ちになります。

成田からはＴくんの車で家まで送ってもらいます。本当に楽、だけど申し訳ないような。今度一緒に行く時は僕の車で行きましょうか？　今回は2人で大いに楽しめました。きっとまたいつかどこかへ一緒にことになるでしょう。またお互いの休みを調整しましょう。またよろしくお願いしますね。

夜の高速を自宅まで走ります。道はガラガラ、ラッキーでした。しかしこうやって自宅の玄関まで送ってもらうのは何とも申し訳なく、彼に感謝、感謝。またどこかご一緒しましょう。11月のバンコク行きと言うのは定例化しつつありそうです。着いたらこれからどこ行くかじっくり勘案します。