前日から準備をしました。T君曰く、富士山周辺は突然雨になることがある、それにものすごく寒い可能性もある、だから雨合羽は必須とのこと、バイクの慣らし運転を兼ねてバイク用品の店にそれを買いに行きました。「手に入れたよ。」のメールを送ると彼はその近くのバイク屋に空気圧を見てもらいに行くとの事、僕もその店で車検整備をしてもらったので合流して僕もバイクを見てもらう事にしました。ところが! その途中でクラッチが壊れました。走れない……、バイク屋と一緒に来てくれました。その場でエンジンカバーを開けて直してくれました。実はそのクラッチは車検整備の際にクラッチを軽くするために特別なアッセンブリーを装着してもらったもの、明日の移動中でなくて良かった! 結局そのバイク屋の主人も当日一緒に富士スピードウェイに付き合ってくれることになりました。何せ40年以上前のクラシックバイク、そんな主治医が一緒に来てくれるのは心強いものです。感謝、感謝……、さてほぼ初めてのロングドライブ、どうなることやら……。
昨日、壊れたクラッチも修理、調整してもらい、今日のロングドライブも大丈夫であろう確信を得て準備しました。朝は6時前に起床、クリニックの玄関のガラス戸のところまでバイクを出しておきました。すぐに外に出して家を出られるようにスタンバイ、LINEで「今家を出るよ。」とメールを送って出発しました。今日はそれほど暑くない、雨も大丈夫そう、ツーリング日和?
心配していたETCも無事に稼働し、スムーズに高速に入れました。家を出て30分、集合場所のPAに到着、車と違ってやはり休憩を多く取り入れて道中進みます。途中でT君から提案、「バイクを交換しようよ。」OKして彼のヤマハV-Maxに跨がりました。排気量は僕のバイクの1.3倍、パワーは3倍? 楽〜♪ 後ろを気にせず飛ばした後、バックミラーを見ると彼の姿はなし……?
15分も遅れて来た彼に「どうしたの?」と尋ねると「先生のバイク、ガス欠!!」だって? エ〜ッ? そんなことないよ、満タンにしてから殆ど走っていないよ。しかし満タンにしたのは相当前、走っていなくてもだいぶガソリンが蒸発してしまったらしい、リザーブタンクにして僕に追いついたと言う結末でした。申し訳ない! バイクを元に戻し、山中湖畔のレストランで朝食を摂る事に。
だって僕のバイクはフューエルメーターないもんなぁ……、満タンだと思ってタンクの蓋を開けてまでは確認しなかったよ、本当に申し訳ない! お詫びにこの山中湖畔での朝食は僕が奢ることになりました。バイク日和だよねぇ〜♪ 風はないし、天気は良いし、それほど暑くないし。ここ2-3日かなりの猛暑だったのですが。T君と僕は和定食、バイク屋さんの彼は洋定食、美味い!
朝食を摂ったレストランから30分足らずで富士スピードウェイに到着、途中峠道もあってライディングを多いに楽しみました。バイク屋の彼は仕事があるので入り口でUターン、ここまで心強かったです。ありがとう! T君と二人で入場しました。ヤマハの彼が素通りした入り口で僕だけ呼び止められました。何か文句を言われるのかなぁ(><)? と思いつつスタッフの話を聞くと……。
スタッフ曰く「KawasakiのZはパレード・ランに参加出来ますよ。もし良かったらどうですか?」 でもヤマハのT君をおいてき堀にして僕だけと言うのはちょっと申し訳ない、ヤマハの彼は参加資格がないようです。返事保留のままT君に追いついてそんな話をしてみると「先生、是非参加してよ。」との返事、パレード参加者は一般とは別の所に駐輪するようでした。うわ〜! KawasakiのZばっか!
そう言えば雑誌に主催者のイクラさんがZ好きだと書いてありました。大人の最高の玩具だって? Zばかりの集団、約30台×20数列、恐らく7-800台のZ大集合です。グルッと一周してみました。この数百台の中でノーマル・マフラー、つまり4本出しのマフラーを装着しているのは僕のバイク以外他にもう1台だけ。ああ、そういう世界なんだ? 改めてそう思いました。ちょっと怖そうな人も……。
パレードに参加する人に集合が掛かりました。入場の仕方とか色々走っている時の注意事項の話があるのかと思いきや、集合写真を撮影? それだけのようでした。10月に発売される何とかと言う雑誌? 雑誌の名前は聞き逃しました。まぁいいや……、特に定期購読しているバイク雑誌はありません。でもどう見ても元「族」だったような人が多い……、喧嘩売られないかなぁ?心配でした(><)
パレード参加車にはこんなステッカーが配られます。良い記念だ! しばらく張っておこう。T君に僕だけ参加で申し訳ないなぁ と思っていた処、タンデム走行も許可になるとのこと。ラッキー、じゃぁ、僕の車で一緒に走ろうよ! 途中で交代してT君にも運転させてあげるから! そんなことでちょっと時間が押している中、サーキットへの入場をここで待機する事に。エンジンを掛けて暖気。
いよいよ出発です。ものすごい台数、なかなか順番が回ってきません。取りあえずは僕が運転、元々後ろに人を乗せて走ることは殆どないのでちょっと心配でした。富士のサーキットはかなりスピードの出る処、ディアブロを持ち込んでも筑波では最後の直線でも180km/hrくらい? だけど富士では300km/hr出ちゃいます(出した事はありませんが)。まぁ、パレード・ランだから大丈夫でしょ?
どうやらパレード・ランはサーキットを2周するよう、ヘルメット着用は必須ではないみたい、しまったなぁ…、ヘルメットなしで走れるチャンスだったのに。恐らく開放感が違う? 1周目の後半で遠慮するT君と交代して、彼に運転させる事にしました。僕が運転している方がよほど怖い、ベテランの彼なら大丈夫! タンデムの後ろに乗った処で手が空き、写真やビデオをたくさん撮りました。
どう? 来た甲斐があったでしょう? 相当な台数なのでパレードの列はかなり長くなっているはず、僕らは割と後ろの方なので、時々渋滞になり、走行は停止になります。そう、車でもここを走ったよね? まぁ、4輪でもここを本気で走る技量を持ち合わせていませんが、取りあえずサーキットを走る開放感は何とも言えません。蛇行しながらサーキットの感触を楽しんでいる人も。
観客席の前を通ります。何となく小恥ずかしいような感じ、かつてディアブロでここを走った時はかなりスピードを出していました。しかしここで良い気になって真っすぐ突っ込めば、やがて右に大きなカーブ、ブレーキのタイミングを間違えればコースアウト、車がクラッシュすれば車両保険は公道でないため降りません。未だサーキットに着いて2時間足らず、期待していなかったイベントが終わります。
レースクィーンがにこやかに微笑みかけてくれています。今日は観客も多く、大きなイベントです。幸い雨にも祟られず、かと言ってピーカンではなく、ちょっと涼しめのバイク日和、もしお天気が良すぎたらまた汗だくになっていた事と思います。さすがに革ジャンは辛く、かと言って半袖シャツのみでは危険、風通しの良さそうな薄手のブルゾンを着てきました。T君も楽しそう♪
ちょっと顔からずらして自撮り、今日はこのヘルメットを被ってきました。実はフルフェイスなのですが、顎の部分が上にガバッと上がるタイプ、暑い時はベル型になる優れものなのです。実はご縁あって只でもらってしまいました。但し、使った後の感想文をレポートする約束、しかし未だ果たしていません。申し訳ありません、だって被って出掛けるチャンスがなかったから。BELLと比較して書きます!
直線コース、ここをフルスロットルでぶっ飛ばしたら気持ち良いだろうな? だけど次の左カーブ、巧く回れるだけのテクニックは持ち合わせていません。このバイク、T君に言わせるとブレーキはだいぶ怖いとか? 前輪のディスクはシングル、後輪に至ってはドラムブレーキです。40年前ではそれがスタンダード? 今やオートバイにもブレンボのブレーキ装備が結構見受けられます。
ちょっと渋滞、みんなKawasakiのZです。タンデムで走る人もチラホラ、だけど暴走族仕様のバイクも少なくありません。最近はあまり流行らないでしょう? だけどノーマルマフラーがこれだけの台数の中でわずか2台ってのも驚きです。確かに素晴らしい音を出すマシンもありますが、我々にとっては良い音でも興味のない一般の人にとっては騒音以外の何ものでもない、難しいところです。
サーキットから退場、車列についていって、指示された場所にバイクを置く事になります。その途中でハーレー軍団とすれ違いました。我らZ軍団が引き上げた後にはこの数百台のハーレー達がまたパレード・ランをするべくスタンバイしていました。いつかはハーレー、そんな風に考え、懇意なお店もありますがどうやら体力的に無理そう、高いお金を出して結局飾って眺めるだけになりそうです。
T君の運転のままパーキング・スペースに向かいます。まさか今日はサーキットが走れるとは思いませんでした。良い思い出になりました。実は年内に同じ企画がある模様、今度は秋、もう少しバイクに良い季節に同じようなフェスティバルがあります。また彼を誘って参加しようかと思います。たまには愛車を走らせてあげないと可哀想、そしてエンジンも調子を取り戻すはずです。
パレード・ランが終わり、バイクを所定の場所に停めてフェスティバルの会場へ向かう事にしました。僕はこんな出店を見て回るのが大好き、衣類やアクセサリーパーツなど、ついつい衝動買いしてしまう事がしばしばあります。今日もバイクで走る事はもちろん、こんな出店を見て歩くのも目的の一つ、これからが楽しみなのです。Tシャツかポロシャツ、良いのがあれば買うつもりでいました。
このBELL Helmetのボタンダウン、ワッペンが数枚張ってあってなかなか格好良かったです。実際に手に取って見てみました。しかし……、40歳代の時なら間違いなく買っただろう、しかし今やアラ還と言われるこの年齢になって、この派手なシャツを着こなす自信はなくなってきました。手に取ってまで眺めたのに、残念ながらリリース、やはりこんな事をしている歳ではないのだろうか?
僕はスーパーカーもさることながらアメ車も大好き、今日はアメフェスですからアメ車もたくさん、そして最近はニュー・コンセプトが大流行り、フォード・ムスタング然り、ダッジ・チャレンジャー然り、そしてこのカマロもなかなか格好良いです。バラクーダの復刻版も出ると言う噂を耳にした事があるのですが、僕なら飛びつきそう、しかしプリムスはもう消滅しているので出て来ないのだろうか?
最近はスーパーカーを、ましてやクラッチ付きマニュアル車を操るのに、体力も気力も衰えてきました。何より動体視力が落ち、飛ばさなくなりました。だからこそこんな50-60年代のアメ車でのんびり走る事に憧れ始めました。こんなアメ車ならシボレー・インパラは外せない処、でも恐らく故障も多く、パーツの供給も危なげで、それこそ贅沢だと思います。でも置く所、大変だろうなぁ……。
図らずもシボレー3連発になってしまいますが、こんな1961年型コルベットなんて最高の贅沢、いつぞやフェラーリ並みの価格でon Saleになっている車もありました。ましてやコンバーチブル、最高の贅沢ではないでしょうか? こんなコルベットはアメリカ映画に今でも出てきます。スタートレックでも、トゥルー・ライズでも。女房の車もシボレーです。来年買い替える約束? 予算厳しいです。
T君はドラッグレースに興味があるみたい、フルにチューンされたファーニーカーが0-400mのスタートダッシュを10秒以内でぶっ飛んでいます。ちょっと怖そう、コースアウトした車が壁に激突して大破するシーンをYou-Tubeなどで良く見ます。観客席から動こうとしないT君に許可を得て僕はもう一度出店を見て回る事にしました。ちょっと駐輪している自分のバイクも心配、見に行きます。
今日のフェスティバルの主催者、イクラさんがステージに立っていました。有名芸能人もたくさん、そしてイクラさんと親交のある高須クリニックの高須院長もゲストとして招かれていると聞きました。僕の大学の先輩、もし出来ればご挨拶して名刺を渡そうと思い準備して来ました。でも残念ながらお会いする事は叶いませんでした。有名なバンドもシャウトして、大いに盛り上がっていました。
今日はアメフェスですからハーレーもたくさん参加、僕らのZ軍団のパレードの後、ハーレー軍団もパレードのためにスタンバイしていました。このハーレーにはもの凄く引かれました。でももう1台買えるくらいカスタムにお金が掛かっている? この300kg以上ある鉄の塊を操るだけの体力も到底残っていません。憧れていたけれど、恐らく僕にはもう無理そう、そんな羨望の眼差しで眺めていました。
そして僕はこんなEarly Americanのプレートが大好き、クリニック内にも何枚か飾ってあります。でも今日はバイクでの来訪、車ではないので買っても持って帰れそうもない。店主にお願いしてお店の名刺をもらいました。京都? なかなか行き辛い……、でも1枚1枚めくりながら見ているとどっぷりと幸せに浸れます。いつぞやZ1のプレートをタッチの差で買い損ないました。今でも後悔しています。
僕がバイクに憧れていた高校生の頃、国産4社から所謂ナナハンがそれぞれ発売されていました。HONDAのCB750、Kawasakiの750RSは今でも人気、価格が高いながらも新車のようなレストア車が手に入ります。そしてSUZUKIの750GT、2ストロークのでっかいタンクが特徴のこいつもタマ数が少ないけれど売っています。しかしこれは今はない! YAMAHAのTX750! 綺麗!!
バイクを盗まれていないことを確認してからT君と一緒に食べるべく、このサーキットの名物、生姜焼き丼を買って行く事にしました。友人からも美味しいから是非食べて来いと言われていました。さっきは結構並んでいたのに、もう午後二時近くになったら空いている? と思ったら注文してから20分くらい待たされました。整理券を配ってかなりの人数が待っていました。でも最高に美味しかった!
楽しかったアメフェスを大いに堪能して、中央道があまり渋滞にならないうちに帰ろうということになりました。何となく雨も心配だし……。念のため、もう一度ガソリンを満タンにして、また往きと同じ場所で休憩を取りながら帰りました。渋滞? 早く出たつもりでも巻き込まれました。小仏トンネル渋滞17km(><)慣れたT君に誘導され、不慣れなすり抜けを思いっきりしながら帰って来ました。
ガソリンを満タンにして燃費計算をしました。別に経済走行をした訳ではないけれど10.8km/L、やはり古いバイクは燃費が良い訳ではないようです。まぁ滅多に出掛ける事のないバイク・ツーリング、最後にもう一度石川PAで休憩を取り、T君と別かれる事になりました。今日は付き合ってくれてありがとう、もう疲れてヘロヘロになるかと思ったけれど、少し腰が痛いだけで済みました。