そんな中、Lamborghini Japanの息のかかった正規ディーラーに時々お世話になる事があり(現在Lamborghini Japanは古い車でも、並行輸入車でもメンテナンスは快く引き受ける旨公言してくれています)、そんな正規ディーラーから茨城県大洗まで行くようなツーリングのお誘いを受けました。未だ確たる担当者が決まっていない中、そんなツーリングを機会にもしもっとご縁が深まるのであれば と考え、親しいT君を誘ってそのツーリングに参加してきました。その時のレポートです。
メールで参加表明してから郵送で豪華なお知らせをいただきました。会費は前もって振り込み、そしてさすがはディーラー系のツーリング、整備不良の車はきっちりと断られてしまうようです。フロントのナンバープレートのない車は参加不能? そして事細かにツーリングのコースの説明が写真付きでなされています。恐らく前もって現地に出向いて作成した資料でしょう。事細かな心遣いが見て取れます。
オーナーにはズワイガニとカニコロッケのお土産を後日宅配? 蟹アレルギーだった僕も最近は食べてしまいます。もっぱら蟹好きな息子は喜ぶかも。女房も蟹が食べられないので、息子はなかなか蟹を食べるチャンスがないはず。そしてツーリングを誘導するスタッフの車も紹介されています。アベンタドール、ウラカン、アストンマーチン・ヴァンキッシュにラピード!? それにカメラマンの車も!
正規ディーラーのツーリング、今迄あったのでしょうか? 僕は参加するのが初めて。恐らく初対面の人もいるでしょう。だから少し張り切りました。ツーリングは日曜日、その前日に自分で洗車、そしてコーティング剤を塗って磨き上げました。ここ暫くあまり乗らないし、洗車もしていなかった……、お天気も良く暑い日でしたが、汗だくになって愛車の手入れをしました。良い汗をかきました。
そして殆どやっていなかった室内の掃除、エアコンのクリーニングスプレーも使用、そして窓ガラスにも塗ってから拭き取るコーティング剤を、更にホイールクリーナーにタイヤワックスも掛けました。かつては月に1回プロに手掛けワックスを頼んでいました。残念ながらその店は閉鎖、止むなく5年もつと説明されたガラスコーティングをボディに施してあります。今日はその上からコーティング。
さて当日、時間的余裕を持って家を出発、誘ったT君を途中で拾ってのんびりとクルージング、集合場所のPAに向かいました。そこそこ暑いながらもエンジンはまずまずのコンディション、ただ……、そろそろクラッチが怪しい、交換してから2.3万キロ走っていますが、そろそろ交換時かも知れない……。クラッチ交換はエンジンを降ろさなければならず、かなりの出費を強いられます。
周りに集まって来る車を見ると……、ドッヒャ〜!? アベンタドールとウラカンばかり、今の最新型のランボルギーニばかりです。ムルシェラーゴが2台、ディアブロは我が愛車1台だけ、カウンタックに至っては1台も来ていません。諸星一家以外にこんなにアベンタドールがいるの? と云うような圧巻の景色でした。たちまち僕はComplexに包まれます。「何であんな古いの乗ってんだ?」
……と云われそうな雰囲気、かなり肩身が狭い(><) ディーラーの担当者曰く、古いからこそ良いのですよ! とは云ってくれますが、それは社交辞令だろ? 早くアベンタ買ってくださいよ! と僕には聴いて取れました。フェラーリと違って色はかなりカラフル、特にどんな色が多いと云う訳ではなく、上手い具合にばらけていました。しかしそれこそ1-2年の車ばかり、みんなピカピカ。
たまたま親しい昔からの友人がいました。外装、内装の色等自分の好みのオーダーをして2年待ち? やっと念願のアベンタドールが来たようです。ちょっと座らせてもらいました。新車の革の匂い、ここ暫くこの匂いを嗅いでいなかったなぁ……、座ってみるとディアブロよりだいぶ座る位置が高い……、一方で僕の車に彼の弟が座ると「エッ? 低いですね?」と云っていました。そうなのでしょうか?
ムルシェラーゴはこの2台だけ、あの鮮烈なデビューをしてもうあれから15年以上も経ってしまったのですか? 自分が歳とるわけだ。ムルシェラーゴはAudi tasteが入ってしまい、ディアブロみたいにランボルギーニ独特の毒々しさがなくなっちゃったよ、そんな負け惜しみをかつては云っていましたが、今やもう我が愛車はクラシック・ランボルギーニに分類されそう、ちょっと今日は惨め……。
さて、みんなで集まってミーティングが始まりました。今日の参加台数は45台、先頭にスタッフのペースカーであるアベンタドールが走り、この車を追い越す事は禁止、そして15台ごとにグループを作り、15台目にスタッフの車が入りペースを維持する、そして途中カメラマンの車が行ったり来たりして写真を撮るので、そのカメラマンの指示に従って走るように云われました。さて出発です!
運転はT君に任せました。彼はもう僕のディアブロの運転は慣れっこ、最近は不精して彼に運転を任せる事が多くなりました。ここから大洗の県営駐車場を目指し、ホテルでランチとなります。僕は助手席でのんびり、やはり還暦を目の前にして、このクラッチの重い車は身体に応えます。やっぱりクラッチ交換かなぁ……? 車内ではそんな話題になります。追い越しする事なく、列は崩れません。
高速を降りて一般道に入ってから信号で列が分断されました。信号待ちの先頭車両は責任重大、道を間違えると後続の車は全部道を間違える事になります。T君も慌てていたみたい。PAエリアを出てから1回休憩がありましたが、その後はゴール迄直行です。今日はお天気に恵まれました。やがて梅雨時、そして猛暑? こんな気分良くツーリングに出られる日はこれから減って来るでしょう。
どうやらゴールが近付いてきました。海も見えてきました。大洗……、出来れば冬に来たかったね? やっぱりアンコウ鍋は最高に美味しいから。今日はホテルでの海鮮料理のランチですが、かつてはここでアンコウ鍋のツーリングに来た事もあります。結局列の分断はあったものの、追い越しを掛ける人も殆どなく、あまりプレッシャーの掛からないゆったりしたドライブに終始しました。平和!
無事に集合場所である県営駐車場に着きました。後に昼食中に出た話しですが、どうやら信号待ちで途切れた隊列の先頭にいた誘導するスタッフの車が道を間違えて、後続車は皆間違った道に行ってしまったようでした。スタッフからお詫びがありました。駐車場内でもスタッフの誘導にて停める場所が決まりますが、どうやらここでは車種別に駐車するようでした。こちらはアベンタドールばかり。
アベンタドール以外はこちら? 僕の車はちょうど端っこの良い処に停める事が出来ました。ここまでそれほど飛ばす事なく、のんびりしたクルージングが出来ました。集合場所からここ迄の運転はT君、僕もだいぶ楽出来ました。最近のツーリングはT君と一緒に出掛けて、運転をT君に任せることが多くなりました。僕は既に集合場所までの運転で足がつりかけて、持参の芍薬甘草湯を飲みました。
外に出るともう海の目の前、サーフィンをやっている人もいました。波はあまりなさそう。気温もそれほど暑くなく、湿気も海の目の前にしてはすっきりしていて良い気分でした。出店で飲み物を購入、お店のおばさんに聞きましたが、ここは少し高台になっていて、震災の時の津波からは難を逃れたそうですが、もう少し東にあるホテルは被害を被ったそうです。やはり海のそばに住むのはもはや怖い?
スタッフの誘導者は数台来ていましたが、これもその1台、アストン・マーチンのラピード、もう1台バンキッシュも来ていましたが、僕の好きなDB11は来ていませんでした。カッコいいけど、アストン・マーチンの4ドアは要らないな……、2ドアの方が断然カッコいいですが、その後部座席はとても大人が入り込む余裕はありません。荷物置き場? ラピードの方は後部座席にそこそこの余裕が。
しばしここでメンバー全員が車の見聞をしていました。ギャラリーもたくさん集まってきました。ランボルギーニだけで47台、なかなかの見ものだったでしょう。でも数あるランボルギーニの中で、今日はディアブロは1台のみ、複雑な心境です。でも! ギャラリーの中でディアブロだけを熱心に見ている人もいました。中古車を探せば射程範囲内なのか? しかし僕はComplexの塊となっています。
さて、しばらくしてホテルのマイクロバスに乗って昼食会場へ移動、食事をしている間はスタッフが駐車場の車を見張っていてくれるそうです。会場は座席指定の着席式、何と僕の番号はA-1番、年式順か? 今日のランチは海鮮の懐石式、冬だったらアンコウ鍋が出たのでしょう。ビールで乾杯! ただしノンアルコールビールです。さすがに刺身は新鮮、ただ僕にはちょっとボリューム不足?
僕の席にも一人スタッフが座って名刺交換をしました。今後、ディーラーにお世話になる時は彼を呼び出す? 今は実際に車検のとき、コンピューターを掛けるとき、オイル交換をするとき、それぞれ目的に応じて工場が決まっています。特に大きな故障がない今、ディーラーの大きな工場にお世話にならずに済んでいるところ、しかし近々にエンジンを降ろしてクラッチ交換は必須のようです。
食事が終わり、またホテルのバスに乗って駐車場へ戻ってきました。戻って来るとギャラリーの数は更に膨らんでいました。アベンタドール…、欲しいけれどもう無理だろうな? 買えないし、740馬力もの高性能を操るのも無理そう。ランボルギーニは10年ごとにモデルチェンジします。と言うことはもう2-3年で更に新しいモデルが出て来る? 僕もそろそろスーパーカーは卒業か? 悲しいところ。
しかしこんな幅の広いセンター・コンソールに憧れます。エンジン・スターターはセンター・コンソール上の赤いボタン、キーを廻すよりだいぶ進化しました。さてこれから……、市場に行ってお土産を買うのも手ですが、あまり遅くなっても帰りの渋滞に巻き込まれそう、また市場に行って駐車場に停めるのも面倒、更に僕には行きたい処があったので、このまま流れ解散で離脱しました。実は……、
帰りに個人的にフェラーリクラブのK会長のお店に寄らせていただきました。お久しぶりです♪ 12月の豆腐料理のミーティング以来。新車の488がある? いつかはまたフェラーリに戻りたい、そんな願望を持っていましたが、どうやらもうフェラーリを操るだけの体力がないかも知れない……。そんな愚痴を会長にこぼしました。フェラーリのお店の真ん前にランボルギーニを停めて申し訳ありません。
やはり帰りは少し渋滞に巻き込まれました。でも運転はT君、僕はまた楽をしています。そんなこんなしているうちに、僕は自分の車のステアリングを握らなくなるのではないか? やっぱりもう少し大人しくて楽な車にする必要がありそう。以前のツーリングクラブでは今の僕より年上の人達が辛そうな車を運転していましたが、そんなメンバーも最近は出て来なくなりました。淋しいです。
後日、同行したプロが撮影した写真を送ってもらいました。さすが凄い! 加工もしているのでしょうけれど、車が艶めいていました。凄い高級なカメラで、プロの腕をもって撮影するとこうなるんでしょう。来年の年賀状用の写真、この中から選ぼうと思います♪