第1日目
少し疲れたかも知れない、もういい加減、この書き出しは辞めましょうか? でも本当に夏休みが待ち遠しくてしょうがないほど走り続け、やっと休憩が出来る、そんな気分になっていました。今年の夏は特に酷い猛暑でした。熱中症で亡くなる人も結構な数、僕の診療所でも熱中症で点滴をした患者さんが数名いました。例年通り、少し後ろにずらした夏休み、また例年の如く8月15日は自ら立候補して医療センターの休日診療の当直になりました。そしてそれから2日ほど仕事をして夏休みに突入、水曜日から1週間の休診をとり出掛けました。
飛行機の出発は11時半、いつものバンコックやマニラ行きよりは少し遅いのです。アクセスライナーも開通し、日暮里から36分で成田に着く? しかし世間では夏休みは終わり、恐らく電車のラッシュも通常通り、そんな中でっかいトランクを持って行くなんて無理無理、結局.......、
いつもの早朝のリムジンバスに乗ることにしました。4時間以上空港で時間を潰さなくてはならない? いいえ、構いませんよ。Check inの方法が変わりました。JALカードを機械に入れると.....、ありゃ~、便利になりましたね。凄く簡単でした。時間も短縮、e-Ticketの控えも不要?
海外旅行の傷害保険に入って早々にチェックイン、相変わらず娘のためにここに直行です。今回も出来れば節約旅行、まぁそこそこの小遣いは持って来ましたが、出来ればあまり使わずに帰りたい、そう思っていました。でも....、可愛らしいチャームがあり、娘のために購入。
PALで行った時のシンガポール風チキンライスがもう一度食べたい、でもターミナルが違うよう。結局ラウンジで只飯にありつくことになりました。とかくこのラウンジの朝食ビュッフェは混みます。こんなメニュー、まぁ取りあえずお腹は充分に満たされました。時間はたっぷり。
ラウンジでまた飛行機を眺めながらのんびり、女房にメールを送ります。もうじき電源を切るから....、行って来るね。毎回書きますが、こんなわがまま旅行を許してくれる女房に感謝! 羨望の眼差しで僕を見る悪友もいます。海外旅行には必ず奥さんが引っ付いて来る? 大変だね?
今回の搭乗口は一番向こうの方、少し早めに出向くことにしました。歩いて行くのは結構大変、それにパソコンの入っている機内持込み用のバッグは結構重い。ふと考えました。機内持込み用でもキャスターの着いているバッグの方が楽そうだ。今度はそんなバッグにしよう。
機体はまたB767、僕の好きな747はもうJALからはなくなるのだそうです。確か、操縦士や整備士はその機種別にライセンスが有効なはず。と言うことは747専門のスタッフは首を切られるのですか? JALの経営がボロクソ言われますが、ハイエナのように寄って来た奴らのせいでは?
定刻から45分遅れて離陸しました。何でも今日の成田空港は混雑がひどかったとのこと。7時間以上のフライトですから、恐らく45分程度の遅れなんてすぐに取り返してくれるでしょう。ああ、また日本を離れます。今回は1週間の長旅、どんなことが僕を待ち受けているのか?
やや遅めのランチです。洋食のステーキをオーダー。そう、今回は向こうでは恐らくステーキなんて食べないでしょう。だから良いでしょ? 今回のはなかなか美味しかったですよ。その後だいぶ寝てしまったようです。今回の空路はマニラに比べればだいぶ永い。
下にはマレーシアの陸地が見えて来ました。海はそこそこ青いのに、河から海に流れ込んだ水はだいぶ濁って広がっています。と言うことは結構な雨? 現地の天気予報を見てもこれから先、あまり天気は良くないみたい。旅行の楽しさは天気に大きく左右されます。ちょっと心配.....。
マレー半島の幅なんて日本列島と殆ど変わらないはず、半島を横断して徐々に高度が下がって来ました。もうこの下は未だ僕が足を踏み入れたことのない国、上空からの景色は日本と際立った違いはなさそう。結構木々や緑が多く、この辺んではだいぶ田舎のよう。
やはり天気はあまり良くない。やがて着陸の最終アプローチに入って来ました。結局到着は定刻通り、少し飛ばしたのでしょう。現地の気温は34度と聞いています。日本のように蒸し暑いのか? 或は湿気はあまりなくて過ごしやすいのか? スコールはあるのでしょうか?
飛行機を降りてからモノレールに乗ってサテライトを移ります。途中空港ロビーを見て来ましたが、結構お店はたくさんありそう。帰りの飛行場ではお土産になるものは高いから買いませんが、DFSがあれば何か買って行きたい、そんな気持ちを持っていました。
まずは当面の現地通貨が必要、1万円だけ交換します。両替は街中での両替商が一番レートが良いことは情報で掴んでありました。空港の銀行なんてのはあまり良くない、だから最低限で済ませます。ホテルでの両替が一番レートが悪いそうな。しかしマニラではぼったくりも。
ミーティング・ポイントではすぐにホテルのプラカードを持ったスタッフを見つけました。しかしSecurityの関係上、Mr.Takと言うカードは持つ訳には行かない と聞いていました。迎えに来ていたのはベンツ、空港から市内まで結構な距離があります。送迎費は1万円以上、高い!
でもこのドライバーは本当に話し好き、なおかつ彼の英語は非常に聞き取りやすく、また僕のBroken Englishも良く理解してくれました。天気はどう? 結構暑いの? 街まで時間にしてどれくらい? ホテル周辺に楽しい所ある? 質問攻めにちゃんと応えてくれます。
結局空港からホテルまで50km以上、成田から都心までよりも遠そうでした。ずっと高速道路を走行、実はマラッカに行く時はここを逆行、距離にして200kmあります。と言うことはマラッカから空港まで150km、恐らくホテルに着く頃はもうあまり行動する時間は残っていない?
今回投宿するホテルはペトロナス・ツインタワーのすぐ隣、今は世界で4番目に高いビルですが、いよいよそれが見えて来ました。だからホテルまであとどれくらいか? 大体の見当がつきます。高速道路はもう都心の中に入ります。マレーシアは先進国です。高層ビルもたくさん。
結局送迎の車はツインタワーの廻りを1周グルリと廻り、狭い道を通ってホテルのエントランスへ向かうようです。車の中からこのタワーを何枚も撮影しました。やはりかっこいい、かつては世界で最も背の高いビルでしたが、今はドバイのビルに倍くらいの差をつけられました。
これがペトロナス・ツインタワーの真っ正面、そう、ビル全体は金属で出来ているのです。ツインタワーを真ん中のブリッジが繋ぐ構造、これは強度的にも有利で、人間が絶滅して世の中の建築物が朽ち果てて行く中で、かなり永い期間壊れないで残ると言う話しをテレビで聞きました。
ホテルに到着、チェックインはフロントでは行わず、直接部屋に入り、その中でいろいろ説明を受けるというものでした。しかもスタッフは日本人女性、ずいぶん気が楽です。実はこれが僕の部屋からの眺め、ペトロナス・ツインタワーを目の前に見上げます。なかなか良い部屋......。
しかも、何とグレードアップ扱いになって、同じ値段、それも2泊中1泊分が無料でスイート・ルームになりました。一人だから、あまりスイートである必要はないのだけれど......。しかもリビングは20帖超え? ベッドルームも10帖以上、これでは荷物を広げるとなくしそう。
早速周囲の探索に。と言ってもあまり遠くへは行かず、まず隣のショッピング・モールに行きました。取りあえず今回の旅行はマラッカが主役、KLは脇役で、市内の探索はあまり重きを置いていません。どうやらここは高級ショッピング・モール? 一流ブランドがズラリと並びます。
ちょっとこのブティックには入ってみました。何故か日本の店と違い、割と派手なダイアモンドをベゼルに散りばめたような高価な時計のディスプレイが多いようです。金持ちは金持ちなのか? もちろん中には客はあまりいませんが、明らかに日本とは品揃えが違うようです。
日本にはなかなかないプッチのブティック、でも女性物が殆ど。シャツを何枚か持っていますが、さすがにもうこの歳になると気恥ずかしくて着られなくなりました。せいぜい、車のツーリングの時くらい? でも数本あるネクタイは今でも締めて行きます。ア~、歳はとりたくない!
デパートの中層階にハーレーの店があって、なおかつ実車が置いてある、日本では到底見かけない光景です。日本ではハーレーは各ディーラーが自分の土地で一戸建ての店を構えるのが通例、やはり経済的な構造が違う故なのでしょうか? でも服や備品の品揃えは豊富でした。
さてそろそろ空腹も限界? 何にありつくか、探し始めました。今日は取りあえず空腹を満たせば良い、フードコートでお気軽な食事に留めるつもりでした。こんなチキンのぶら下がっている店に引かれます。マレー風チキンライスもいいな.....。取りあえず1周してみました。
フードコートではだいたい写真付きのメニューに英語で書いてあることが多いのでやりやすいところです。しかし写真と実物がだいぶ違うこともしばしば。そこで誰か他の人が食べているものの中で美味しそうなものを探すのも手なのです。場合によってはその人に場所を聞くことも。
結局今日の夕食はこんなメニューになりました。やはりマレーシアではマレー風カレー? 日本円換算で100円くらい、味はまぁまぁでした。カレーのルーは日本と違って水っぽく、それにあまり熱くない? 3分で夕食は終わってしまいます。でも何となく満腹にはならず....。
やはり足りなくて更に焼きそばを頼みました。これまた日本ではあまり見かけない様相。乾麺に近い割と固いそばに熱々のとろみのあるあんかけをかけます。決して皿うどんとは違う。そして30円追加して生卵を入れてもらいます。他の人を見ていると最後にご飯を入れて食べる人も。
2食食べてこれで満腹、しかも安く上がりました。明日はもうちょっと良いものを食べよう。ある程度目星をつけている店も実はあるのです。食後にグルッとペトロナス・ツインタワーの廻りを1周歩いてみました。ライトアップされているので奇麗、ちょっと幻想的ですらあります。
これが今回宿泊のホテル、今日はやはり飛行機の長旅で疲れました。早めに就寝とします。こう考えるとマニラは近い、朝9時の飛行機に乗って午後2時にはプールサイドでひっくり返っているのに、バンコクやKLはどうしても移動は1日がかり。明日はプールにも行きます。