マレーシア・マラッカ旅行記編集後記
ここではクアラルンプール、マラッカ旅行の編集後記を書きます。今回もまたそこそこの長旅だったので、その日その日ごとになるべく早めに記事を書き残しておきました。またずいぶん写真はたくさん撮りました。やはりいつもながら編集が大変、ノートパソコンをまた持って行き、写真を編集したり日記を書いたり、そしてもう既に現地でこんなTasteの頁を書き始めていました。それを編集して今回の旅行記に仕上げました。
まずは旅行の初めの2泊だけ滞在したKL、クアラルンプール。東南アジアを代表する大都市です。立ち並ぶビルは近代的で、先進国の首都そのものを感じました。東京と比べても何の引けを取らない、そして大勢の人達が流れるように移動し、インフラは充分に整い、そしてショッピングセンターやレストランは充実そのもの、マレーシア国民の高い生活レベルを容易に想像できるものでした。それでも未だ物価は日本に比べればかなり安い、ただ車だけは以上に高い税金のため、なかなか一般の人には買えないに思いました。ただマレーシアには要人の家系が経営する唯一の自動車メーカーがあり、それを保護するために外国車に高い関税をかけているともまことしやかに聞いたことがありますが、事の真偽はよく分かりません。
実はこの旅行、知らない土地をいとも簡単に歩き廻っているように思われるかも知れませんが、多大なる味方がいたのです。それは顔も知らないWebの管理人の人、マラッカのあらゆる所を紹介してくれるものすごく充実したWebがあったのです。それも膨大なVolumeで。まずはそのWebを時間を見つけては読みふけりました。出来たらマラッカでその人にお会い出来ればとメールを出したのですが、折悪しく対面は叶いませんでした。旅行後もその人とはメール上のお付き合いは続き、結局彼の来日の折に東京新宿でお目にかかり、食事をともにしました。その際には本当にそのWebのおかげで助かった旨、心からお礼申し上げました。以後も時々そのWebを見ています。精力的な、充実したWeb、見習うべきものがあるようです。もしまたマラッカに出向くような事があれば現地でお会いしたい旨、お話し申し上げましたが、はてさてこちらがその出向く約束を果たせるのかどうか? 少なくも当分先であることは確かでしょう。恐らくは相当な時間がかかって作成された充実のWeb(しかもリニューアルされたことも聞き及びました)、市販のガイドブックは要らないくらい内容もりだくさんでした。僕もいずれ何処か移住の地に落ち着いたら、あんなWebを作りたいなどと考えました。もちろん街に溶け込んで、現地の人と濃密なお付き合いをしないと、作ることは出来ないであろうくらいの内容でした。もうその頃に僕にそれだけの体力が残っているのかどうか? 歳を重ねるにつれ、目も悪くなり、根気もなくなり、怪しいものです。
さて今回の目的地だったマラッカ、以前にマレーシアでもコタキナバルに行きたいなんて計画を立てたこともありましたが、1年くらい前から漠然と行ってみたいと願望は持っていました。マレーシアの首都、クアラルンプールからは決してアクセスが悪くはない、ヨーロッパの統治を受けながらも力強く生きてきた土地柄を想像していました。エキゾティックな、ノスタルジックな街であろうことも想像していました。実際に行ってみて、その想像はあまり違ってはいなかったと云う印象を持ちました。バス・ステーションの移動と云うことでバスでのマラッカ入りは叶いませんでしたが、タクシーで街中に入った瞬間に、一種独特の雰囲気を感じました。そう、街には必ず匂いがあります。今まで感じたことのない匂いをこの街には感じました。建物は煉瓦造りのヨーロッパ調が多い中にも、中国の昔ながらの建築も見て取れました。そして西欧人も多く、国際色豊かな、しかし歴史を感じる街でした。
マラッカに入った初日から歩きまくりました。やっぱり知らない街を歩くのは楽しい、ましてや異文化の溶け込む独特の雰囲気があればその楽しさは倍増しました。立ち止まってはデジカメのシャッターを押していました。撮った写真は1000枚超え、一日に150枚以上撮っていた計算になります。フィルムを使うカメラではそんな撮り方は出来なかったでしょう。
街の道は碁盤目状ではなく、結構カーブしながら入りくんでいるので、しばらく歩くとあまり方向音痴ではない僕も方角を見失ってしまうことが結構ありました。一番最初に街のほぼ中心にあるタワーに昇り、街全体を見回しました。そこそこの広さはあるものの、見どころは徒歩圏内に集中していそう、とにかく足を棒にして歩き廻りました。タクシーに乗ったのは1回だけ、そして自転車を動力にするトライショーに数多く乗りましたが、これはむしろ移動する目的と云うよりは疲れたときの小休止のようなもの、街はほぼ見尽くしたと行って良いと思います。
そして毎回旅行で楽しみなのは何回も書いているように当地の食べ物、重い食事こそしませんでしたが、それこそB級グルメの宝庫? そんな印象を持ちました。結局マレーシア伝統のニョニャ料理にはありつけませんでしたが、日本で味わう事の出来ない、こちら独特の中華料理をたくさん食べました。前述のWebで薦められていたチキンライスはやはり美味しかったですし、フラリと入った店では今ひとつ、またガイドブックに出ていたKLのチキンライスも美味しかったです。そう考えればやはり他人の評価と云うのは良い判断材料になるようです。バクテーをマラッカで探しましたが、巡り会えませんでした。他は朝食ビュッフェを除いて屋台料理が殆どでしたが、美味しくないものはなかった、そう云って良いと思います。先に書きましたように衛生管理については法律的に厳しい国、安心して食べられました。
さてマラッカは移住に適う場所か? 残念ながらこの場でYesとは云えませんが、もう少し時間をかけて見れば或いは合格? そんなところでしょうか? 正直なところこの街はあまりエンターテイメント性がないような気がします。ジョンカー・ウォークに僕も出向いたバーがありましたが、他には生活に密着した施設ばかり、あのバーだけではすぐに飽きてしまいそうです。でももう少し探せばまた他の面もあるのかも? かなり先になるとは思いますが、今度はシンガポール経由でまた立ち寄ることが出来ればと考えています。