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感動のレストラン

  •  9月某日、未だ市の成人検診が終わらず、日々の診療と夜の検査成績のまとめに追い立てられ喘ぐ最中、某製薬メーカーの接待で仲の良いドクターとそれぞれの担当者、合計4人で食事に行きました。メーカーは半期の決算の〆直前、申し訳ないことにずいぶん高級な処に連れていってもらいました。普段はそんな行ったお店の名前を出して紹介することはあまりない僕のWeb上で、今回だけはその店名を敢えて紹介します。何故普段やらないことを? この店は美味しいだけではない、本当に心の底から楽しめる、幸せになれる店だと確信したからです。そして、そのオーナーの考え方が如実にそのお店の雰囲気の中に滲み出ている、自らの理想と夢を追求して結実したと非常に羨ましく思ったからです。その店は南青山の NOBU TOKYO、ニューヨークに本店を置く有名な店ではありますが、有名になりながらもこれほど客の心を掴み切る店があるのか? と本当に驚いたからこのTasteにUpしました。僕がクリニックを運営していく上で何かこの店から盗み出すものがあるはず、それは人の心を掴んで離さないえも云われぬ雰囲気? 生き生きとしたスタッフの笑顔? 最高のものを供する自信? もう僕はこの店の大ファンになりました。間違いなくまたリピーターになります。
  •  料理はどれもひとひねりある、もちろん通常の寿司屋さんとは異なるアメリカナイズされた店ですが、むしろ驚いたのはこの店のオーナーシェフの目指すものを肌で感じたことでした。生き生きとして笑顔を絶やさないスタッフ、本当にスタッフ自らが仕事を楽しんでいる、客の喜びをスタッフみんなが自らの喜びとしている、客商売の理想形と云って良いのではないでしょうか? 料理が美味しい店は私でも数多く知っています。でも美味しいだけではない、心の底からお客を楽しませる心意気がヒシヒシと伝わってくる店でした。何故これほどまで僕がこの店に惚れ込んだか? それは1ページ目よりも2ページ目にその真相を書いています。ご覧あれ!

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渋谷からタクシーに乗りほんの5分10分、六本木通り沿いに勇壮たる建物が。ここに来るのは初めてですが、一見してこの建物がその店だろうと云うことが瞬時に理解できます。NOBU のサインが。建物も最高に格好いい……

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入口は建物の脇を通って六本木通りと反対側、北側に向かいます。奥に駐車場があり、そこには運転手付きの黒塗りの高級車がズラリと並んでいます。恐らくはリッチな人が集まるお店? そして外人客も多い、国際色豊かな雰囲気です。

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待ち合わせていた他の3人は先に到着。後で聞きましたが、ここはあのロバート・デ・ニーロのプロデュースなんだそうです。喧噪だけが店内に漂いBGMはなし。しかし、それがわざとオーナーが仕掛けた演出なのです。

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喧噪は普段はあまり快くないもの。しかし恐らくは世界一忙しい街、ニューヨークでも同じ雰囲気なのではないでしょうか? その喧噪が何故か快く感じてしまう........、不思議です........。シガー・バーがあり、そこで食前酒を。

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早速前菜から入ります。ロブスターの冷たい前菜。このソースはマーマレードのような味、このソースがこのロブスターにピッタリ! お互いが邪魔するのではなく、主張し合うわけでもなく、引き立て合う味付けです。

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続いてもう一品、フルーティな前菜の次に和風+中華風のような味、ホウボウの刺身に乗っかった雲丹、下に敷かれているのは海藻をゼリーで固めたものなのだそうです。ちょっと酸味があります。ホウボウは高級魚です。

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飲物はエビスビールに続いてこのお店オリジナルの白ワイン、ボトルにMATSUHISAと書いてありますが軽い口当たり、普段あまりワインを飲まない僕がクックッと入ってしまう、気楽に飲める味でした。美味しい........。

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その後、シマアジの刺身のサラダ、歯ごたえのある新鮮な刺身です。一気に食べてしまい、早く次の料理が来ないかと食べれば食べるほど逆にお腹がすいてくるような、食欲が湧いてくる妙な感覚を感じました。

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チリ産のスズキのグリル。サーブしては一品一品説明する若い女性スタッフのこぼれんばかりの笑顔の中に、彼女の喜びと誇りを感じます。見ていて彼女自身が仕事を楽しんでいるよう、そしてその彼女の笑顔も美味しい料理を更に引き立たせます。

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次に出てくる肉料理に合わせて今度は赤ワインをセレクト。これもオリジナルワインで、見た目の重厚な色に比べてこちらも飲みやすい、軽快な口当たりのワインです。4人で飲むとアッと云う間にボトルは空。

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メインディッシュのステーキ、一口サイズに切ってあり、お箸で食べます。これまたバルサミコ? の利いたソース、きっとパンにバターを付けてこのソースをすくってもものすごく美味しいはず。

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そしていよいよ本番のお寿司です。握りは一人1ヶずつ5種類。残念ながらソフトシェルクラブの巻物だけは私は食べられません。相方のトロの握りと交換、ちょっともう少し握りを食べたくなります。

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お吸物も美味しいのですが、出汁が何なのか? とろろ昆布の風味? スダチも入り鮮やかな香り、どうやら焼いた魚が入っているのですが、あいにく見抜くことは出来ません。。

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これ、シシャモロール。シシャモは焼いたものではなく刺身なんだそうです。ホント、信じられないくらい美味しかったです。今まで味わったことのないお寿司でした。

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シシャモロールが入っていた升、この店に来た日が記念日? メニューを見ませんでしたが、恐らくはこんな料理に合う日本酒も厳選されているのではないでしょうか?

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店にはBGMなし、まるで大きな食堂のように人のざわめきだけが店内に響きます。それがこの雰囲気ではうるさいとは思わず、ますます料理を美味しくさせるような雰囲気にしていきます。

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何故か4人の我々に配られたデザートは4人とも違うもの。キョトンとする僕達ににサービス係の女性スタッフが説明します。「これがNOBU流なんです。みなさんでそれぞれちょっとずつ分け合って食べて下さい。」 って!

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僕に当てがわれたのは左上の3種類のプリン、どれも全く違う味で、それぞれが楽しめます。右上のMRに当てがわれたチョコレートケーキも少し味見をさせていただきました。それぞれみんな食べたくなる! 結局施主の思惑通りにシェアをすることに。

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料理に感動して席を立ちました。オリジナルの帽子とTシャツが売っています。今度来たときには買ってしまいそう。素材もなかなか良さそうです。レストランやホテルのオリジナルシャツ、集めても楽しいものです。

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出口付近の床、綺麗なターコイズ・ブルー。こんな色使いにも興味を引かれます。こんなに派手な色なのに決して嫌味ったらしくないのはどうしてでしょうか? ちょっと奇抜な色使いが妙にこの場の雰囲気にマッチします。デ・ニーロの好み?

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レシピと自叙伝が書かれた本が売っています。英語版と日本語版、とりあえず僕は日本語版を買いました。このオーナーシェフの半生記に非常に興味を持ちました。恐らくはいろいろな苦労話しが?

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これからのんびり読んでみます。レシピの部分が多そうですが、これだけ詳しくレシピを公開してしまうのは、シェフ自らの自信の現れでしょう。ラーメンのスープの秘密を従業員にすら明かさない人もいるのに。