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急遽予定変更のマニラ行き 最終日

4日目 最終日


 ストレスを洗い流した旅行も最終日、本来なら上海でF1グランプリを見ているはずでしたが、友人達には申し訳ないけれどキャンセルして良かった。今回の旅行も楽しく、そして有意義でした。確かにマニラは危ない街、でも今や日本だってそれはそれは酷いもの、カッとなって妹を殺して切り刻んだり、我が子を橋の上から突き落として哀れな母親を演じる? どちらの方がまともなのか判ったものではありません。昨年行ったダバオはそんな犯罪とは無縁の街、気楽にのんびり過ごすにはやはりこちらの方が良さそう、ますます今回の旅行でそんな確信を持ちました。特に二日目に感じたあの快感は何だったのだろう? それだけ身も心もぼろぼろになっているのかも知れない、たまにはこちらに来ないと気が狂いそうです。そう、あとマレーシアだけは見ておきたい。ミャンマーはあの状態だし、ラオスも似たような政治が不安定な国。カンボジア? さてどうしたものか? 取りあえずいつかまたフィリピンには来ます。そんな予感を持ちながら4000kmの道のりを帰ってきました。

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良く眠れました。やはり良いホテルのベッドは寝心地が良い。昨夜は日記を書き、このTasteをまとめたりしながら午前2時頃まで起きていたのですが、今朝は9時前に自然に目醒めました。外を見ると最終日の今日に限り天気が良い、残念ながら今回の旅は天気には恵まれませんでした。

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そう、だから結局マニラ湾のサンセットは見ることが出来ませんでした。もし日没時に天気が良ければこの方向で真っ赤な素晴らしいサンセットが見られたはずなのです。わざわざホテルがサービスで部屋のグレードアップをしてくれた上にオーシャンビューを取ってくれたのに........。

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日差しも結構強そうなのでプールに行くことにしました。チェックアウトは午後12時、その時刻にチェックアウトして飛行機には充分間に合うはず、荷造りは8割がた終わっていますから、シャワーを浴びて準備するのに1時間、だからプールには1時間半いることが出来ます。

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例の写真を撮りました。結構真夏に近い日差し。今日は雲が殆どなく、直射日光がサンサンと僕の身体に落ちてきます。うん、これなら少しは焼けそう。真っ黒になって帰る計画もダメになりましたが、これなら少しは挽回出来そう。もちろんiPodも同行しています。

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失礼ながら僕のお腹をお見せしましょう。実はこのピンクの海パン、もうだいぶ古いのですが、一時期はこれがはけないくらいのウェストだったのです。それが今ではもう余るよう。実は今ウェストは85cm、だからもうちょいで脱メタボリック症候群になります。TGも下がりました。

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もうお腹は汗びっしょり、でも心地良い汗です。時々寝ているベンチシートを移動しないとこのように日陰になってしまいます。動かそうとするとスタッフが走って来て手伝ってくれます。焼きたくない人はパラソルの下へ。僕のような貧乏性は目一杯元を取り返すべく焼きます。

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こんな風に三方を高いビルに囲まれて、ややもすると日陰の方が多くなってしまいます。やはり僕は日の当たるプールが好きです。陽の当たらないプールなら、むしろ室内にしてしまった方が雨の影響も受けないはず。さぁ!11時を過ぎました。至福の時もここまで。部屋に戻ってシャワーを。

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午後12時ピッタリにチェックアウトに向いました。1階のロビーではなく、8階にあるリージェンシークラブで手続きします。デスクが二つしかなく、二つとも何かもめているよう。しゃぁない、待ちます。時間は充分あります。タクシーで飛行場まで20分、混んでても40分みればOK。

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クラブの部屋はこんな風になっています。実は昨日朝食を食べた部屋。今日は朝食なしでプールに行きました。残念ながらこのホテルの朝食はコンチネンタル風、少し種類が少ない。恐らくは有料でもクラブメンバー用ではないレストランもあるはず、そちらをチェックすべきだった。

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この窓から見える目の前の建物がダイアモンドホテル、今まで2回泊まりました。これまた良いホテルです。オーシャンビューの最高の部屋をとってくれましたが、さすがにスイートではありませんでした。プールは断然向こうの方が良い、でもこの次はまたハイアットに泊まります。

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ここマニラ湾のサンセットは本当にきれい、患者さんからマニラに行くのだったら必ずサンセットを見て来て下さい と言われ、ダイアモンドホテルをとったけど、今回は雨期であることもあり、夕方は3日とも曇り。だから結局サンセットは見ることが出来ませんでした。残念!

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この前の海岸通りは以前はちょっと治安が悪く、外国人は歩きにくかったところ。現地法人の日本人支社長からも、僕が行くまではホテルから出ないでくれ と言われていました。でもその後ずいぶん変わったよう、あの馬車だけは危なかったが、それ以外は特に心配なさそう。

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チェックアウトするためのデスクが二つしかなく、その両方でトラブっているみたい。東洋人のじいさんがブツブツ文句を言っています。まぁ時間は余裕あるけれど、待たされるのは何とも嫌なもの。僕のイライラを悟ってか? ボーイさんが飲み物を持って来てました。

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チェックアウトの際に送迎は要らないか? と尋ねられ、有料(2500円ほど)ではあるけれど頼むことにしました。タクシーでも良かったのですが、変なドライバーに当たって不愉快な思いをするよりはまし、国産の小型車でしたが、このドライバーが話好き、ずっとしゃべり通し。

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スキンヘッドの一見怖そうな男でしたが、話してみるとなかなかのナイス・ガイ。嬉しいことに日本人にしては英語がよくしゃべれるじゃないか? とお褒めおきいただきました。日本人は殆どしゃべらないのだそうです。そう、寡黙を徳とする日本人が普通で、僕が異常なのですよ。

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本当にマニラ市内は何処へ行っても渋滞。僕の泊まったマラテから空いていれば空港まで20分のはずなのですが、もう少し時間がかかりました。でもまぁまぁ早く着いた方、気の良いドライバーに200ペソほどのチップを渡したらものすごく喜んでくれました。ありがとう!

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マニラ空港のセキュリティはかなり厳しい、時間がかかります。しかしビジネスクラスだから搭乗手続きはすぐ終わるはず、でも準備の悪い西洋人の対応にものすごい時間がかかりイライラ。しかもその前にエコノミー用の列に並べと言われたのです。ここで約30分の時間をloss。

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タイの国際空港に比べてマニラのDuty Free Shopは本当に貧弱、がっかりです。でも実はだいぶペソが余っている。ペソを持って帰っても日本円には交換出来ません。。結局自分用にダンヒルのカシミヤのマフラーを買いました。まぁこれで少し一安心。後は酒とDry Fruitsを購入。

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ちょっと買い物をしたらもう時間は殆どなし、そのまま飛行機に乗り込むことになりました。ビジネスクラスは最初に乗れるところ、ぐずぐずしていて結局最後の方に乗り込みました。ペソを使い切るのにずいぶん悩みました。

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帰りはどうやらエアバス、きっと往復する間にどれくらいの人数の乗客がいるかで機種を決めるのでしょう。やはり連休前でたくさん乗る時は747、この復路はあまり乗客はいないのでしょう。でも747の方が好きなんだけど。

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これでペソはスッカラカンになくなりました。そして帰りの飛行機の中で診療所のスタッフ用にマンゴとパパイヤの宅配サービスをお願いするつもり。今回は余り買い物はせず、家族にも一人一品だけしかお土産はありません。僕のもバロン・タガログと今買ったマフラーくらい。

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搭乗開始です。ふと思いました。前回よりセキュリティチェックは簡単になったみたい。前回は金属探知機が鳴らなくなるまで何回でも通されたのに、今日は鳴ってからボディチェックがあっただけ。さてまたまた現実に帰って行きます。この時、何となく悲しい気持ちになるのは何故?

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離陸して行きます。本当に飛行機が怖くなくなりました。マニラの街が眼下に広がります。マニラにはまた来るでしょう。フィリピンのミンダナオ島以外にも行きたいところがいくつかあります。セブを除いてはやはりマニラが起点になりますから。セブはあまり行きたくありません。

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最近は本当に自分の老後を真剣に考えるようになりました。夢はやはり海外移住、恐らく女房は反対すると思います。まぁそれなら仕方がない。とにかく政治も人間もダメになった日本が嫌いでしょうがありません。マニラは治安が悪い? 日本だって散々殺人があるじゃないですか?

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離陸してマニラの街が小さくなって行きます。また来るよ.....、そんな風に心の中で呟きました。仕事から離れると本当に身体が軽くなります。しかも今回は不思議な体験をしました。本当に身体が浮くような快感を感じました。もう身体もボロボロになっているのか? 

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老後を楽しめるだけの時間が残っているのか? 結局こんなに海外に死に場所を探しに行っても、移住する前に死んでしまったのでは元も子もない、だけど夢を持つことは楽しいし、まただからこそ生きて行く励みになるというもの。まだまだこれから子どもも成長します。

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1年くらい前でしょうか? 娘が僕に言ったことがあります。「まだお父さんに死なれちゃ困る。」って。そうだよな、未だ学費も稼がなきゃならないし、お前の子どもまでは何とか見てから死にたいな、その時はそう答えました。僕はいったい何歳まで医者をやっているのだろう?

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最近仲の良い友人(と言っても僕より10歳以上年上)が定年退職しました。自ら年金生活者と呼んでいましたが、彼は大企業のトップまで登りつめた後に退職した人、僕とは受け取れる年金の額が違います。僕は国民年金だけ? 苦しくて法人化し、厚生年金に入りましたが.........。

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沈むかも知れない船にスタッフ共々乗り込んだような気持ち。正直なところ、今更高額な掛金を取られたって自分に帰ってくるとは思っていません。その前に死ぬだろう、だから厚生年金なんて自分のために払うものではなく、税金の一部と考えています。それが開業医になった定め.....。

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まだ午後3時半過ぎくらい、でも機内食が配り始められます。事前にOrderを取り、多少の選択は出来ます。ビジネスクラスなら、いつぞやのタイ航空エコノミーのように食事を忘れられ、しかもオーダーしたものがないなんてことはありません。Smooth as silk? ふざけるんじゃないよ!

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やはりビーフは辞めてチキンをオーダー、恐らく米はフィリピン米でしょうけれど、それもなかなか美味しいです。離陸して早々、このディナーが出て後は寝るだけ。もう頭も仕事モードに切り替えつつ、次は何処へ行こうか? のplanningも始まっています。やはりマレーシア?

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僕の旅が終わりを告げるが如く飛行機の後方に夕焼けが広がります。友人とのメール交信によると、僕が行くはずだった上海は台風が直撃、今日の午後の便では帰れなくなる可能性があり、午前中の便に変更したとのこと。僕は何ら予定変更なく、スケジュールに従った旅程です。

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もうだいぶ暗くなってきます。その台風の影響は全く受けず、順調に航行。悪友達には悪いけれど僕はマニラ行きに急遽予定変更して良かった、思い出の残る良い旅が出来ました。そろそろ眠くなってきます。飛行機の中のライトは消え、静かな夜を迎えます。廻りから早くもイビキが。

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だいぶ深い眠りだったよう、ふと目が覚めるともう高度は下がり始め、千葉の街並が見えて来ています。何と早い帰り道、やはりフィリピンは近い、そして楽しい国です。やはりタイよりも、ベトナムよりも、僕はフィリピンが好きです。きっとまた行くでしょう。まだまだ見たい所が。