第1日目、またクリニックの夏休みは1週間後ろにずらしました。医師会の表を見てみると、そんな僕の真似をするクリニックもずいぶん増えてきたよう。お盆の8月15日は仕事をしなければならないのでスタッフには申し訳ないのですが、むしろ楽しみは後に取っておくべき? 廻りのクリニックが休みの間、主治医が休みなのでこちらに来たと云う患者さんも診療しました。なかなかお盆休みの飛行機は取りにくい? 宿泊費は高い? 向こうへ行っても日本人だらけ? 1週間遅らせるとそんな不都合が全てクリア出来そう。このやり方は当分続きそうです。
さて、憧れの地! 実はボラカイ島はかつて行ったことのある友人から薦められていたのです。アクセスが悪いことは聞いていましたが、それ以上に魅了のある島であるとのこと、足を濡らさないと上陸できない島? まぁ、何とかなるさ! そんな気持ちで出掛けました。マニラとセブ島にも行きました。そんなレポートをご覧あれ。
土曜日の午前中仕事をこなし、車で成田まで来ました。いつもの駐車場に車を預けます。2月にスービックに行った時は大雪でやむなくこの駐車場をキャンセル、しかし何のペナルティもありませんでした。帰国後、空港から電話をすると、待ち合わせ場所まで車を持ってきてくれるシステムです。便利!
一般の人の夏休みは今週で終了、僕はわざと1週間後ろにずらして取りました。ここ数年そんなやり方でクリニックのスタッフには迷惑を掛けますが、却って安くなる、何処にも出掛けないから、等取りあえずみんな従ってくれるようです。1週間の留守故、銀行への返済金など、少し早めに手続きします。
ましてや今年はクリニックの大きな工事も入っています。明日から足場を組んで作業? 誠に申し訳ないけれど、留守をする女房に任せきりです。娘に留守を任せて女房も一緒に出て来られない訳ではないと思うのですが、相変わらずこんな一人旅を許してくれる女房に繰り返し感謝! 一緒に来るの、嫌?
また傷害保険に入って行きます。いつもの保険会社、名前と生年月日を伝えて、前回と同じコースでと告げると、ものの2−3分で手続き終了です。この会社にFixするのは生命保険も入っているから。懇意な担当者がいて、万が一の時は彼女がいろいろやってくれるだろうと期待してのことです。
割とスムーズに来たので時間的に余裕がありました。さくらラウンジで一休み、Priority Passと言う有料(クレジット会社の恩恵で僕は無料)のラウンジを使う資格を持っているのですが、成田の何処にあるか知りません。米国や欧州に行くとかなり力を発揮するようですが、東南アジアはダメそう。
お昼は食べないで出てきました。だからここで無料の食事にありつきます。空港の人出は夏休みも終盤で決して多くないのですが、この日航ラウンジの食事のコーナーだけはいつも混んでいます。やっぱり無料は魅力? 僕も貧乏根性丸出しで、結構な量を食べてしまいます。フライドライスがありました。
更に牛丼まで。正直なところ一食浮いた ってな感じです。結構苦しいくらいにまで食べてしまいました。これで機内食と合わせて、今夜のマニラでは夜食だけで大丈夫だろう? 別に今回は節約を目指す旅行ではありませんが、無駄な出費は抑えたいもの、そんな時に食費が浮くのは非常に助かります。
ダイナースの勧誘に引っかかりました。ダイナースは持っているのですが、実は今年の2月から僕のクレジットのポイントがJALのマイレージに移行出来なくなりました。JALダイナースのカードを持つと今までと同じ感覚でマイレージが溜まる様子、そうすると元のクレジットカードは要らなくなる?
結局女性担当者に口説かれて契約しちゃいました。後は帰国後、銀行印を押して書類を郵送するだけ? 審査がある? 落ちることはないよね? 担当の彼女に冗談半分で聞いてみました。さてDuty Free、今回は荷物の重量に応じてお金がかかるので大物は買いません。娘のGUCCIもパス。
今日の出発はまた奥のサテライト、以前から好きだった電車がなくなり、歩く歩道で移動します。この距離が結構長い! 本当は電車で僕を縛る鎖が切れる瞬間を感じたいのですが、このノロノロとした歩く歩道では`ガシャーン`と言う音は感じません。ダラダラと突っ立っているだけ。時間がかかる…。
何となく情緒がありません。確かにこちらの方が経費はだいぶ安いだろうけれど。あんな電車を使っていたら、ランニング・コスト、特に保守料が大変でしょうね。夏休みも終わりとのことで、心なしか成田空港に人の数は少ないよう。そう、今まで頑張ってきたんですから、多いに羽を伸ばします。
搭乗口に着きました。だいぶ早めに来ました。女房に、スタッフに、友人に、ここから「今から出掛けるよ。」のメールを送りますが、経験的にここでの通信の繋がりは非常に悪い、恐らく僕みたいな`行って来ます`メールがたくさん飛び交っているのだと思います。結局現地に着いてから送ることも。
今日もB−767、トラブルの多い787には乗りたいと思いませんが、そろそろ777でも良いんじゃない? 今日は遅れることなく、定刻に搭乗が開始になりました。いよいよ憧れていた青い海への旅が始まります。5時間後にはマニラの街をほっつき歩いている? でも今回はマニラは飽くまでも通過点。
今回もJALのマイレージでこの飛行機を予約しました。思えばずいぶん使わせていただきました。もういよいよ残り僅か、そこで先ほどのダイナースのJALカードに飛びついてしまいました。そこそこのボーナスマイルももらえるよう。一方でデルタ航空のマイレージもそこそこ溜まってきました。
今回もビジネスシートを確保。機内に入ると……、あれ? いつもと景色が違う……。今日の飛行機は2列ではなく1列シートでした。横にキャビネットがあって、偶数席は窓側、奇数席は通路側に互い違いに座るようです。しまったなぁ、それだったら偶数席を取るべきだった。僕は5Aでした。
オロオロしているとスッチーから声をかけられました。実は今日はビジネスシートの乗客は5人しかいないとのこと、もし窓際が良ければ開いている席にどうぞ って。もう既にその5人は全て搭乗が済んでいるそうな。そこで遠慮なくこのシートに座らせてもらうことにしました。ラッキー♪
恐らく客席数は半分? 広くなるのはありがたいことではありますが、JALの再建を心から願うゲストの僕としては、乗客を詰め込んででも収益を上げてもらいたいのが本音の処、ちょっと心配になります。繰り返しになりますが、JALの業績不振の原因は決して放漫経営のせいではない!!
なかなか広々としていて気持ち良いです。リクライニングはフル・フラットになるようですが、実はそうすると自分の脚がこのトンネルの中に入って行き、更に全身がシートごと前に進んでいきます。足は挟みそうだし、寝たときの圧迫感があまり気持ちの良いものではありません。う〜ん、どうかな?
しかしPCの電源が確保出来る、これは僕にとって嬉しいサービスです。MacBookは重いのがイヤで、小さなものにしました。しかしその分バッテリーの容量が少ない、実際に稼働させると3時間くらいしか持ちません。外付けバッテリーのでかい奴はPC本体よりも重い? それじゃあ意味ないじゃん。
定刻にハッチが閉まり、飛行機が動き出しました。ちょっと慣れないシートではありましたが、寝かさなければ居心地は悪くはない、映画も2本ほど観たいのがありました。本も3冊持ってきました。たった4時間のフライト、退屈することはなさそうです。お腹はあまり空いていません。
せっかく定刻に出てきたのに、ま〜た離陸渋滞、この飛行機は離陸待ちの順番が10番目で、あと30分くらいかかる? 毎回イライラするこの渋滞、何とかならないのでしょうか? 本当に30分待たされてようやく滑走路へ。ここでゴメンナサイ! 1枚だけShot、僕の大好きな景色なのです。
離陸後は殆ど揺れることなく、快適なフライトでした。機内食は和食をオーダー。まぁ、最近は機内食にあまり期待を持たないことにしました。シャンパンをオーダー、そう帰りは成田から自分で運転して帰るので、お酒は飲めません。30分遅れでもほぼ定刻にマニラ空港に到着しました。
あっという間にマニラに到着、今は現地時間夜の10時です。やっぱりフィリピンは近い! 映画も2本観ることが出来ました。こちらの気温は31度、もう夜なのでそれほど暑さは感じません。入国審査はガラガラ、そして荷物も早々に出てきました。マニラの独特の匂い、また来ちゃった…。
実は! トローリーを新調したのです。今回はフィリピンの田舎に行く旅、エアーチケットは安いのに、荷物の重量に関しては結構高い課金があるとの情報を掴んでいます。規定を超える分は1kgにつき500円くらい? そこで! 小指1本で持ち上がる軽いサムソナイトに替えたのです。
空港からエアポートタクシーでホテルまで来ました。今夜はいつも渋滞しているロハス通りはガラガラ、すると空港から定宿のホテルまで15分で来てしまいます。しかしホテルのフロントでまたトラブル、確認したところ朝食は付いていない? かし〜なぁ? 面倒で「いいよ!」ってなことに。
一応Grade upってことでスイート・ルームになりました。「普通の部屋で良いから朝食付けてよ。」と云うのが本音のところです。たかが1泊で広い部屋にしてもらったって落ち着かないし、荷物がばらけると忘れ物をしそうだし。今夜は最低限の荷物だけ出します。バスタブは付いています。
僕の部屋からの景色。そう、しかも高層階ではない。ここは9階、コンシェルジュは顧客の要望を軽視し始めた? ちょっと勘ぐり出しました。取りあえずやることはまず両替。実はボラカイ島は両替のレートが悪いと聞いています。なるべくマニラで両替して行くようにとの指示が書いてありました。
もうマニラに来るのは何度目だろうか? この辺はもう隅々まで良く知っています。まぁ、特に何を食べたい訳でもない、今日はむしろ明日の移動に関して準備をする一日。敢えてあまりあちこちを歩き廻ることはしません。馴染みのMoney Exchangeで少し多めに両替しておきました。
ああ、また来ちゃったな? 一応携帯電話は通じるけれど、申し訳ありませんが緊急の患者さんには対応できません。今、僕を縛る鎖はありません。今年のGWは大人しくしていたし、2月のスービック以来久しぶりの自由時間です。時々これをしないと死んじゃうかも……。そして明日はボラカイ島!
また危ないジプニーに乗って行き慣れたバーへ。タクシーで行くと200ペソだの300ペソだの交渉でイヤな思いをさせられ、そして変なところに行かないかどうかキョロキョロして、もの凄くエネルギーを遣うのです。それに対してこれに乗れば10ペソで目的地へ。そして所用時間は全く変わりません。
本日は移動のみ、特に遅れることなくスムーズに来ました。新しいJALの機材に少し驚きました。でも乗れる人数が減るのはちょっと心配になります。今夜はマニラに1泊、半年ぶりです。マニラ空港で飛行機を降りた時のあの匂い、据えた香水と、何やら芳香剤と、そして飛行機の燃料の混ざった複雑な匂い、これを嗅ぐと自由になった! と実感します。旅は始まったばかり、明日は目の前に真っ青な海が広がっているはず。僕の夏休みの始まりです。