最終日、 今日は東京へ帰ります。本当に楽しかった! 本当に来て良かった! この言葉に尽きます。一人旅なので惨め? いいえ、僕はそんな日本語も喋らないで孤独を楽しむのが大好きなのです。以前、友人が言っていました。「俺だったら発狂しちゃうな。」って。日本でストレス漬けにされている方がよほど発狂しちゃうよ。まぁ人それぞれでしょう。さぁ! 帰ります。お土産と想い出をたっぷり詰め込んで東京へ、明日から仕事です!!
永かったぼくの夏休みも今日が最終日、今日は東京へ戻ります。本当に今回は堪能しました。だから不思議なことに、今日帰国することに関して何ら寂しさや悲しさを感じません。仕事に頑張ろうと云う新たな決意のみ、もちろん朝はシャキッと目が醒め、マニラの朝の空も綺麗です。
少し外の空気を吸いにホテルの外へ出ると、何やら大勢の人が。バスやジプニーを待っている様子ではない? ホテルのドアボーイに尋ねると`Interview.`との答え、そう、このホテル従業員の面接試験のようです。日本など比較にならないくらいの就職難、彼らにとってはまたとないチャンスなのか?
みんなが一斉にホテルになだれ込んできました。エレベーターに乗って8階にある会議室へ。すごい熱気、活気、そして更には殺気すら感じました。恐らくそう頻繁にあることではないであろう今日この日、偶然にもそんな場面とバッティングしてしまいました。
さて朝食、ここの朝食ビュッフェもなかなか豪勢、やはりいろいろとセレクトするのが楽しみ、ハムやベーコンなどの肉類は少し抑え、野菜とフルーツはたっぷり、そしてアメリカ人ゲスト? が食べていたトーストが妙に美味しそうに見えて、今日は僕もトーストをいただくことにしました。
食後しばし湯船に浸かっていました。本来だったら街を眺めながら、マニラの街に別れを惜しみながらの朝風呂だったはず、午前11時に荷物をまとめ出て行くことにしました。実は…、もう友人とこのマニラ、そしてスービックに行くことが決定しているのです。飛行機も既に確保済み。
チェックアウトです。時間的余裕は充分に持って出てきましたが、ルームキーを渡すと「10分待っていろ。」って? ずいぶん時間をかけるね? 恐らくは忘れ物や破損がないかどうかのチェックなのでしょうけれど、Smart Chech outとは正反対のやり方にちょっと不満。
またホテルの送迎を断り、フロントでタクシーを呼んでもらいました。またスキンヘッドの悪そうなドライバー? まさかね? それとなく、さりげなく、「Do you know me?」と尋ねると、「ボラカイはどうだった?」と大声で笑いながら尋ねられました。そう、偶然にも5日前のドライバーでした。
確かに2日目のホテルからTerminal3まで乗ったタクシーのドライバーでした。僕のことを覚えているようでした。しかしメーターは90ペソから始まるエアポートタクシー? この間は40ペソから始まる普通のタクシーでしたが。前回はあまり喋らなかったのに、今回は大声で喋りっぱなし。
悔しいけれど今日は良い天気、それも如何にもマニラらしい、ものすごく暑い好天でした。日曜の昼前、快調にロハス通りを飛ばしていましたが、バクラランのバス停前では酷い渋滞、結構時間がかかりました。「まぁ、日曜の昼間だから渋滞はしょうがないよ!」大声でそんな調子です。
ホント別人と思うくらいよく喋ります。彼曰く、僕が日本人だから前回はあまり喋らなかったのだそうです。お前は日本人にしてはよく喋るじゃないか? そんな風に云われて、まるでマシンガンのように言葉が飛んできます。俺に任せれば何処でも連れて行ってやるぜ! そんな口調です。
バクラランのバス停前を通過するのに10分くらいかかりました。バスが道のど真ん中に停まっている? そこを無理やり割り込んで通ろうとする車がいるからますます進みません。マニラでは譲り合いなんて皆無、先に車の頭を突っ込んだ方が優先、そんなルールのようです。
また空港の直前でも結構混みました。今日はエルミタからターミナル1まで40分位かかってしまいました。それでも影響のないくらい充分な時間的ゆとりを持っていますが、何となく不安、道が空くと別に頼んだわけではないのに、このドライバーはアクセルベタ踏みです。
結局このドライバーから名刺をもらいました。携帯電話の番号が書いてあり、何処へでも連れてってやるって。そう、彼に頼めば、バタンガスやクラーク、或いはスービックまででも乗せて行ってくれそうです。空港でトランクから荷物を出し、また来いよな!って。少しチップを弾みました。
今日は特に出国者が多いのか? ターミナル1は結構混んでしました。JALのチェックイン・カウンターは僕の到着時にはもう既にOpen,今回は荷物の重さは気になりません。往きに成田で16kgだった僕のサムソナイトは帰りは何と25kg超えでした。10kg近いお土産? そして厳しいセキュリティ。
それに何と! 世界最悪と云われるニノイ・アキノ空港ターミナル1はエアコンが止まっていました。何でも世界最悪の汚名を返上するために邦貨にして9千万円以上(そんな程度かい? 当院の改築の方が高い!)をかけて改装するのだそうです。送風機はあってもクーラーはStop、まるでサウナの中です。
工事中だったため、いつも女房にコーヒーを買っていくコーヒーショップも閉店中、セブ島のマクタン空港でコーヒーをごっそり買いましたが、買っておいて良かった! スタッフに尋ねたら、この工事は来年の1月まで続くのだそうです。ありゃ〜、10月の渡比の時はまたサウナ状態かい?
でもさぁ、ニノイ・アキノ空港ターミナル1が世界最悪のターミナルの汚名を返上するなら、空港職員を取り替えなくちゃダメだぜ? 何せ公務員が乗客にチップをせがむのだから。今回はそんなことはなかったのですが、何回か嫌な思いをしています。来年来ればまた綺麗なターミナルなのか?
いや〜、参りました。汗だくになって空港待合室へ。自分用のスコッチウィスキーと女房用のウォッカ、そしてスタッフ用のお菓子を免税店で購入してシャツは汗でびっしょり、売り場はもちろん、二階の喫茶室も、はたまたJALのさくらラウウンジも全て! 冷房は効いていません。
空港内で冷房が効いているのは唯一、飛行機の中だけ。帰りの飛行機はやはりB-767でしたが、普通の窓側、通路側とも2列の普通のビジネスシートでした。「本日はおかげさまで満席でのフライトです。」とのアナウンスがありました。JAL頑張ってくださいね、応援していますよ!
定刻にハッチが閉まり、離陸渋滞もなく定刻のtake offとなりました。本当に楽しめました。今回の旅行はあちらこちら移動する結構忙しないスケジュールでしたが、心の底から旅を楽しめた、そんな時間を持つことが出来ました。そう、この勢いならエルニドも行ける! そんな自信も持ちました。
いつも離陸すると見えるSMモール、この景色を見るといつも現実に引き戻される悲しさを必ず感じるのですが、今日はそんな気持ちを微塵も感じません。それほど充実した旅だったから? わずか1ヶ月半後にまた来るから? 少なくも明日からまた仕事に頑張ると云うモチベーションは漲っています。
ボラカイからセブまでの飛行機は確保出来ていなかった、僅かな悪天候でプロペラ機はすぐに欠航になってしまう、上陸するのにもアクセスの悪い目的地、かなり困難な旅程も、寸分の狂いなく順調に進みました。今度はこちらに来てからでも予定が立てられる? そんな過剰な自信を持つに至りました。
もうフィリピンで行きたいところは残り少なくなってきた? これからもう少し研究してみようと思います。でもやはり海の綺麗なところが良い、フィージーやモルディブは遠すぎます。やはりフィリピンは近くて良い、時間がもったいない、いつかリタイヤすればもっと多くの時間が確保出来るのか?
しかしリタイヤする頃にはもうそれだけ動き回る体力がなくなってきているのではないか? 今のうちかも知れない、そんな風にも考えています。友人たちの中でもずいぶんリタイヤしている人たちがいます。みんなそんな海外旅行、或いは移住を楽しんでいます。僕は死ぬまで働く?
移住は厳しいかな? きっと女房はついて来てくれないだろうし。そう、今回はボラカイにもう一度来る時は女房を連れて来ようかなどとも考えました。3年に1度、海の外に出て青い海を見に行く、そんな結婚前の女房との約束も子供が大きくなってから不意になりました。
実はもう、溜まっていたJALのマイレージが底をつき始めました。もうクレジットのポイントがマイレージに移すことが出来なくなり、溜まったマイレージを使い果たすのと相まって旅行の頻度が減るのではないかと考えています。ダイナースのJALカードを作っても今まで通りには行かないと思います。
機内食が出てきました。また和食、美味しいラーメンが食べたいな♪、そうだ! 帰りは車なんだから、何処ぞでも寄ってラーメンを食べて家に帰ろう、そんな計画も考えました。でも今回の旅行、フィリピンでありながら食事は美味しかったですよ。ステーキにロブスター、もつ煮まで食べたけれど。
もう沖縄が見えています。実は食事をしてから少し眠ったのです。未だ明るいけれど、午後8時には成田に着きます。それとANAがTerminal3に着くとは発見でした。マニラでの僕の定宿へのアクセスはそれほど変わらない、ANAにはマイレージは移行できる、しかしANAは席が取りにくいと云う話です。
もう本州が見えてきました。実は次回のフィリピン行きに、この午後の便は取れなかったのです。朝、割りと早い便なので、最終日は眠れないかも。デルタ航空でもマニラにアクセス出来ますが、デルタだと朝の4時にホテルを出なければなりません。それも結構辛い……。
悪友たちがバンコクへ行くのにLCCを取ったのだそうです。ビジネスで10万円以下? セブ・パシフィックの飛行機も日本国内で見たことがあります。それに乗ってフィリピンの地方都市に行くのも手かも知れない。今度ネットで何処へアクセス出来るのか調べてみましょう。もう千葉です。
何と……、僕の飛行機の着いた駐機場は一番遠いところ、トローリーを引きずってずいぶん歩きました。やっぱりアメリカやヨーロッパ便が優先されるんだろうな? マニラと東京、あまり暑さの違いを感じません。やはり東京のほうが湿気があって気分は良くない!
駐車場に預けてある車は到着ロビーから電話をすると、空港ターミナルまでスタッフが持ってきてくれます。便利! 成田から夜なら1時間半で家に到着、寝ることは出来ないけれど、やはり乗換を考えると車のほうが楽、レインボーブリッジを渡り、好きなラーメンを食べて帰宅しました。
本当に充実した、楽しい旅行でした。ボラカイ島に行こうと決めたのはGW前くらい、なかなかアクセスが難しそうだったのですが、全く予定を変更することなく、順調に行きました。ボラカイ島のホテルは最高でした。そしてお天気にも恵まれました。グルメも楽しみました。満足!! さてポスト・スクリプト(編集後記)です。