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憧れの地 ボラカイ島へ! 

フィリピン・ボラカイ島旅行記編集後記

 ここでは今回のボラカイ島旅行の編集後記を書きます。やはりまたそこそこの長旅だったので、その日その日ごとになるべく早めに記事を書き残しておきました。写真もたくさん撮りましたが、フィレンツェ、ボローニャの時の半分くらい? 1000枚程度でした。やはりいつもながら編集が大変、ノートパソコンをまた持って行き、写真を編集したり日記を書いたり、そしてもう既に現地でこんなTasteの原稿を書き始めていました。それを編集して今回の旅行記に仕上げました。
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 以前からボラカイ島は海が真っ青であることは聞いていました。特に親しい友人が数年前に奥さんと一緒に出向き、もの凄く良かったと云う話を聞いてからいつかは行きたいと考えていました。どうやらアクセスが悪いと云うことも彼から聞いていましたが、フィリピン旅行に殆ど慣れていない彼が行けるのだからと、たかを括っていた部分もありました。足を濡らさないと上陸出来ないことも彼から聞いていました。そしてチップを渡せばおぶってもらえることも。Webで写真を見ても、リゾートホテルが並ぶホワイトビーチは素晴らしいビーチであることが判りました。そして今年のGWを過ぎた頃、もう既に今年の夏休みはボラカイ島へ行くことを決心し、飛行機の手配、ホテルの手配を始めていました。土曜日の午前中に仕事をして、いつもの夕方に成田を出るJALの便を使うと、やはりその日のうちにボラカイ島へ着くのは不可能、マニラ泊が必須であることは計画の段階から判っていました。翌日マニラから飛行機で行く場合に、二つのルートがありました。一つはボラカイ島の隣、バナイ島のカリボ空港へアクセス、しかしカリボ空港からボラカイ島へ渡る港まではバス(恐らくはジプニー?)で約2時間かかるとのこと、1週間分の荷物を入れたトローリーを引きずりながら2時間の陸路移動は何とか避けたいと考えました。そしてもう一つのルートが今回取ったもの、やはりバナイ島のカティクラン空港経由で入れば、その空港から港までトライシクルで僅か5分と云う移動で済むとのことでした。幸いマニラからカティクラン空港までの飛行機はフィリピン航空で日本から予約を取ることが出来ました。Boracay4-06.jpgところでボラカイ島は縦5km、幅1kmのごくごく小さな島、そこに1週間もいて、もし何もすることがなくて時間を持て余すようではちょっと辛そう、地図で見るとバナイ島の隣はネグロス島、そしてその隣がセブ本島であることが判り、ボラカイ島に3泊、その後セブ島に2泊する計画をしました。ところが日本からカティクラン空港若しくはカリボ空港からフィリピン航空のセブ行きの飛行機がなく、もしセブに行くのなら一度マニラに戻ってセブに出向くような計画になりそうでした。それではあまりにも馬鹿馬鹿しい、恐らくはセブパシフィックエアでカティクラン空港若しくはカリボ空港からセブに飛んでいるだろうとの予測(結局現地に行くまでそのような飛行機があるかどうか判らないまま出掛けました)して計画を進めました。カティクラン空港からセブに飛べれば理想的、それが叶わなければカリボ空港まで2時間移動して最悪カリボに1泊、そしてセブに行くことも視野に入れました。セブにではいつものお気に入りのホテルに泊まることを決めていましたので、最悪、セブ泊を1泊減らしてもそれほど高くはないホテル代を不意にすればそれで良しと考えました。
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 マニラからカティクラン空港へ着いた直後、直ちにセブパシフィックエアのカウンターを見つけ、幸いにもカティクラン空港発セブマクタン空港行きの飛行機が確保出来た次第です。さて、カティクラン空港へ着いた後のボラカイ島へのアクセス、レポートに書いたようにトライシクルで移動し、港の使用料を払って公共のボートに乗り、その後トライシクルなりバイタクを自分で見つけてホテルまで行くつもりでいましたが、ホテルの送迎に身を任せ、専用の船と送迎車で拍子抜けするくらい簡単にホテルへたどり着ける事になりました。ボラカイ島のホテル、そしてホワイトビーチからの景色は予想以上に素晴らしいものでした。レポートの中にも書きましたが、当初狙っていたホテルは繁華街の中心、D-Mallのすぐそばにあり、設備もなかなか良さそう、それ以外の選択肢を考えていませんでしたが、予約に非常に手間がかかり、コンシェルジュに別のホテルを薦めてもらい、今回宿泊した`FRIDAYS`に決定しました。第一志望のホテルに比べプールはないものの、それ以外は何ら不都合のない、むしろこちらで良かったと思うほどの素晴らしいホテルでした。結局ホテル選択では自分で探した訳ではありませんが、本当に素晴らしいホテルでした。

 そして当初から計画していましたが、レンタルバイクを借りて島の中を走り回りました。ちゃんと運転免許試験場に出向いて国際免許(有効期限は1年間なので、夏休み前に都度出向いて申請しなければならない)を取得してきたのに、レンタルバイクはいとも簡単に借りられました。そして当初から見に行くことにしていたPuka Beach、Webにもボラカイ島に行ったらこのビーチを必ず見てくるように薦められていましたが、それはそれはきれいなビーチでした。パラオもトラックBoracay3-45.jpgも海は綺麗でした。しかしこのPuka beachの青さも甲乙つけがたい素晴らしいところでした。ホワイトビーチ、Puka beachともにしばらくここに居続けたい感動がありました。やはりこんな処はもう一度来たい、いつもそう思います。家族でトラック諸島へ旅行に行き、その時体験した無人島ツアーの中で、ふと何もない水平線を眺めていた時、地球にこんな処があるんだ? としばし感動していましたが、2つのビーチでも正にその感動の再現でした。ともに波は静か、残念ながら他に観光客が多く、トラックの無人島のような「青い海独占!」と云う気持ちにはなれませんでしたが、こんな海を見ていると「また仕事に頑張れる、頑張ろう!」と云う人生の充実感に満たされます。あくせく働いている時ももちろん充実感はありますが、少なくともこの快感は感じることは出来ません。このホームページの冒頭に書いているように、はやり僕は海が好きなのですから……
Boracay3-49.jpg さてこの島、もちろんずいぶん開発され、繁華街には外国人観光客が溢れ、その人達を相手にする店は山のようにあります。レストラン、カフェに始まり、土産物屋さんからファーストフード店、アクセサリーショップ、ウェアを扱う店、更にはマッサージ店やコンビニまで。東京の都会にいる時とものを購入する利便性では何の引けも取りません。日常生活の必需品全てが満たされる展開になっています。一方でスクーターで20分ほど走れば、そこは正にNative Filippine、素朴な、そして未だ開発に害されないフィリピンがありました。そんな景色に溶け込んでのんびり佇んでいることも大好き、今やマニラにいてもあまり心休まりません。何故なら大都会東京と全く同じ、喧騒とスモッグに包まれ、悪い奴らもたくさんいる大都会には、わざわざ外国に来てまで居座る必要は僕にはありません。ふと時間が止まるようなスローライフも魅力的な旅行の醍醐味でもあります。やはり未開拓な、ゆっくりと時間が流れる景色が大好きです。必ず、必ず僕はこの島をまた訪れます。

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 さてボラカイ島での食事、ないものはない、そんな感じでした。初日はステーキを食べました。二日目はイタリアン(と言っても相変わらずのピザ)、そして最後の夜はでっかいロブスターにかぶりつきました。プエルトガレラやスービックで経験したように、観光客が多いとあまり飯の旨くないフィリピンでも、美味しい食事にありつけます。でも値段は東京と同じ、テンダーロインのステーキが邦貨にして3000円、ピザが1000円、ロブスターが5000円(ロブスター5000円なら安いのかな?)でした。綺麗なビーチがあるけれど、食べ物の値段は都会と一緒、これはちょっとがっかりです。恐らく現地の人が行くような安い店も探せばあるのでしょうが、観光客たる僕が歩くところは概ね安い店はありませんでした。お買い得感はあまりなBoracay4-31.jpgい、実際に東京のレストランで食事をしているのと全く差がないと云うのが本音のところです。昔は安かったのだろうけれど、恐らく価格は戻らないでしょう。だからこそ物価の安い移住地を探している僕にとっては、この島がどうしても移住の候補地にはなり得ません。タイの高級店の方がよほど安いと考えます。この食事をも目的とするなら、長い間飛行機で飛んでくる理由はありません。これは何ともし難いところです。安い店を探す心の余裕もありませんでした。店は山ほどあるのに、一律高いところばかりだったと云う印象を持っています。
Boracay2-073.jpg それからホテルライフ、これは何度も書いているように最高のホテルでした。まずは送迎、アクセスが悪い故、苦労するであろうことは覚悟をしていましたが、ものの見事に良い方に裏切られました。恐らくは100室もない規模の小さなホテル、だからこそ細かいところに目が届くきめ細やかなサービスが際立ちました。施設内はゴミが殆ど落ちていないほど清掃され、日中は庭の手入れをする人や設備の補修をする人が目に触ることなくさり気なく仕事をし、ホテル前のビーチには常にスタッフが眼を配らせ、タオルやドリンクなど、欲しいものがあれば直ぐに対応してくれました。部屋に戻ればルームクリーニングは完璧に行われ、アメニティの管理もきちんとされていました。得てしてフィリピンのホテルは備品が壊れているのをそのまま放置してあったり、シャワーのお湯が出ない、水の勢いが悪いなど不都合がつきものですが、このFRIDAYSの中ではそんな不満に思うものが細かいところまでうるさい僕にとっても充分に満足出来るもの、と言うよりは文句が全くないと云う方が当たっていると思います。それでありながらスタッフたちはカリカリすることなく、自然に無理なく完璧な管理がなされていると云う印象を持ちました。得てしてサービスの良すぎるホテルはそんなギスギスした従業員の緊張感がゲストまで伝わってきてしまうもの、そんな感じは全くなく、自然体で行き届いたサービスがなされていると云う印象を持ちます。そしてスタッフはみんなにこやか、自ら仕事を楽しんでいるような、以前にも「感動のレストラン」で書いた理想形の仕事のこなし方と云って良いと思います。これは僕のクリニックでも盗むべきものではないでしょうか?
 特筆したいのは帰りの送迎について、この島を離れる前日、レセプションに出向いて送迎の詳細について尋ねに行った時に、特に僕が強く自分の帰りのフライトについてドライバーに話したわけではないのに、恐らくは僕とのさりげない会話の中から聞き出した情報を元にきちんとしたタイムスケジュールが作成され、しかもゲストに負荷をかけないよう練られたPlanningにさすが! と思わされました。僕自身、ドライバーとの会話の中で、何時、何処で彼に帰りのセブ往きのフライトのことを話したか、よく覚えていません。恐らくはそのドライバーがさり気ない会話の中からそれを聞き出し、正確なメモを取ってマネージャーに報告し、それがコンシェルジュに伝わって綿密な計画が作成されたのだと思います。さりげなく完璧、そんな表現が当てはまるのではないでしょうか? 更に僕はチェックアウトの時刻に部屋にいれば良いとのこと、何時に何処どこへ来い などと云う不躾な注文がないことに、なおさら彼らの仕事の完璧さが伝わってきました。ましてや、ビーチで頼んだドリンクの請求がどうなるのか? ちょっと不安に思っていましたが、チェックアウトの15分前に会計のスタッフがさり気なく部屋を訪れ、正確な金額の請求がありました。それほど大きな額ではなかったので、その場で現金でお釣りのないように支払いを済ませました。このホテル、完璧です。さりげなく完璧です。ただ……、ちょっと高い(><)、バンコク、ペニンシュラのバルコニールームよりもう少し高かったです。でもしょうがない! このサービスなら許せます。もしもう一度ボラカイ島に来ることがあるならば、間違いなく僕はこのホテルをチョイスすることになると思います。偶然小さなお子さん連れの日本人家族とホテル内でちょっと話しましたが、あの家族がこのホテルを選んだのは正確な情報を事前に掴んでいたのと、若いのに結構稼いでいるんだろうな? と改めて考えました。もう一度! このFRIDAYSと云うホテル、さり気なく完璧です!
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 そしてセブ島、長旅の半分の経過で旅の3/4を済ませてしまったような旅程でしたが、セブ島はそろそろ見るところがなくなってきたと云う印象です。ボラカイのような素晴らしいビーチがあるわけではなく、繁華街はマニラのように喧騒に包まれ、特に美味しい食べ物があるわけでもなし、ただ空港から近いお気に入りのホテルがあって、お気に入りのプールがある、カジノはあるけれど、楽しみにするほどのめり込んでいるわけではない、そんな印象の観光地でした。今回はお気に入りの静かなプールもゲストが多くて騒がしく、元々プールにじっくり寝っ転がるまでもなく充分にボラカイ島で日焼けしてきたので、或いはここに寄らないPlanningもありだったかも知れません。ただ友人を一度セブ島に連れて来て案内する約束を未だ果たしていないので、後一度は来るかとも思いますが、一人でここへ来ることはなさそうです。セブ本島のマクタン空港から遠くはなれたところにプルクラなどの素晴らしいリゾートがあることは知っていますが、ビーチの高級リゾートを望むなら、それはプーケットやサムイ、バリ島でも良いと思います。ただ、お気に入りのホテルの朝食ビュッフェだけは捨てがたいかも知れません。
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 そして往きの1泊、帰りの2泊を過ごしたマニラ、もちろんマニラの全てを知っているわけではありませんが、今後のマニラ来訪は何処かフィリピンの僻地へ向かうときのベースにはなると思いますが、わざわざマニラだけに来ることはなくなりそう。現にもう既に秋にもう一度スービックを訪れる計画を立てていますが、マニラは帰りの1泊だけ、今後はそんな通過点になりそうです。東京にも匹敵する広さ、人口の大都会ですし、安いマッサージや中には美味しい店もありますが、わざわざ来ることになるのかどうか? 好きだったしゃぶしゃぶの店も中華料理屋も閉店になりました。食べ物の店は難しい、新陳代謝が激しい、どの国でも恐らくそうなのでしょうが、ここマニラでもそんな商売は難しいようです。マニラでは多少の移動はしましたが、空港への行き来以外はタクシーを使いませんでした。全部ジプニー、マニラのタクシーは面倒です。セブ島からの帰り、マニラ空港第2ターミナルからホテルまでのタクシーでは友達から聞いた裏ワザを使いましたが、空港タクシーやホテルタクシーよりは安いながらも、結局遠回りをされて、100ペソ(約250円)ぼられました。100ペソ余分に払うんで良いから真っ直ぐ早く行ってくれよ、それが本音です。得てして若いドライバーよりもベテランドライバーの方が悪そうな印象を持っています。一方で1時間かけて遠回りされて余分に払わされた金額よりも、夜に10分ほどで行く行きつけへの移動の方がむしろ高いくらい、それは運転手がメーターを倒さず、交渉で決まる値段だからです。そんな交渉も面倒だし、車の中から周りを見回して、ちゃんとした方向に走っているかどうかを監視する必要があることも、本当に消耗します。やはりタクシーは悪い奴が多い! かつてはマカティ地区でメーターで走ったものの、15分後には同じ場所に戻ってきた雲助タクシーから怒鳴りながら降りてきたこともありました(タクシーのドアをドライバーが開け閉めするのは日本だけです)。マニラを知らない人がタクシーに乗るのは時に本当に危険なことになります。やっぱりこんな街で気を張っていると疲れます。せっかく休みを取って出て来ても、心の休息にはなりません。


 さてボラカイ島、初めからそんな目的で行っているわけではありませんが、移住に適う場所か? やはり答えはNo! です。既に開発されすぎ、更にこれからもっと開発される、外国人、特に中国人が溢れ、物価は東京並に高い、ここは支払いを覚悟で休息に来る処であって、住んで心休まる場所ではありません。来年は何処に? これからゆっくり計画します。