世界で最悪と云われている二ノイ・アキノ空港第一ターミナル、施設の悪さが責められるようですが、僕はそれよりもスタッフが最悪と考えます。僕は何度もこの空港のスタッフからチップを要求されています。実際に相当な額を払わざるを得なかったこともありました。そしてこの免税店での出来事、前回のボラカイ島へ行ったときの帰りのことでした。女房の好きなウォッカのボトルを探していたところ、このスカルのボトルを見つけました。値段を書いているプレートがない、しかしウォッカならそれほど高くはないだろうと、そのまま他のスコッチ、ウォッカのボトルと一緒に3本目としてこのスカルボトルのウォッカをレジまで持って行きました。そこで会計が始まったところ、今回も傍らにいた20歳代の男のスタッフがこの値段だとプレートを持ってきました。120ドル!? ウォッカがそんなに高いのか? 何処にそのプレートが置いてあったんだよ? そいつにそう尋ねるとボトルの目の前にあったと奴は云いました。間違いなく、そのボトルの前にはプレートがありませんでした。もし僕が120ドルのプレートを見て、その値段を覚悟の上でボトルをレジまで持ってきたのであれば、わざわざ奴がそのプレートを遠くのレジまで持ってくる必要はないはずです。嘘をつくなよ! ボトルの前に値段は書いていなかったぜ、お前、どこからそのプレートを持ってきたんだよ? 120ドルだなんてホントか!? 責め立てる僕にその男は困った顔をしていました。僕は医者です、人の嘘を見抜く力も持っています。奴の目は間違いなく嘘をついているときの目でした。結局その時はボトルをそいつに突き返して買いませんでした。前回は買った酒のボトルは2本だけでした。そして今回、その値段を確認しようと思っていたのですが、ものの見事に49ドルでした。2,5倍の値段で売りつけ、飛行機に乗りクレームをつけることも出来ない客を騙そうとしたのです。個人の売り上げとして成績になるのでしょうか? フィリピンはこう云う国なのです。フィリピン人は平気で嘘をつきます。だけど嘘をつかないと生きていけない可哀想な奴がいるのも事実です。
 今回は49ドルでそのスカルのウォッカを別の女の店員から買いました。そして彼女に云いました。「2時間後、僕の飛行機がここを出てからあそこに立っている男のスタッフに云っておけ、さっきスカルのウォッカを買って行った日本人がお前に騙されて49ドルのウォッカを120ドルで買わされそうになり、お前の嘘を見抜いて前回は買わないで帰った。」と。すぐにその女のスタッフはその男の処に行って話をしようとしたので、
`I said two hours later!!  Didn`t hear me!?`
と彼女に大声で言いました。僕はまたこの二ノイ・アキノ空港第一ターミナルに必ず来るはずです。その時はまたこの男を睨み付けてやろうと思っています。