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ランボルギーニ創立50周年! フィレンツェとボローニャへ

  •  ランボルギーニ・ディアブロに乗り始めて早13年、買い換えることが出来ずにこんなに時間が経ってしまいました。しかし外見的にはそれほど古さを感じず、タイヤやブレーキ、クラッチ等は交換するものの大きな故障もなく、先立つものがないまま、まだ当面乗り続けるつもりです。これくらい付き合いが永くなるとオーナーズクラブのメンバーを始めいろいろな人と付き合いが始まり、いわゆるランボルギーニ仲間、車仲間もかなり増えました。そんな人達と話す中で数年前からランボルギーニ創立50周年の話題が出てきていました。ランボルギーニ本社のあるイタリア、サンタアガタで大きなイベントが行われるとのこと、当初は気軽にクリニックを閉めてサンタアガタへ行こう、その頃には仕事も落ち着いてそれくらいの余裕があるだろうとたかをくくっていました。しかもそのイベントは勝手に秋だと思い込んでいました。しかしふたを開けてみると...、何とそれはゴールデン・ウィークの翌週だと云うことを2012年の11月に知りました。それは無理だ、いくら何でも祭日を合わせて1ヶ月の1/3の仕事を休むなんてことは。結局行くことは諦めて年を越しました。しかし年明けになると親しい友人から一緒に行こうよ と云うお誘いを複数受けるようになり、悩みに悩んだ挙げ句! JALのマイレージで成田-パリ間の飛行機が取れたことを良いことに、クリニックのスタッフ達にもお願いしてゴールデン・ウィークの日曜日以外の休日は診療続行! そしてゴールデン・ウィーク明けに5泊6日で臨時休診としてイタリアへ出向くことが決定しました。そして前々から行きたかったフィレンツェに3泊、ボローニャに2泊と云う計画が立ちました。そう、考えてみれば60周年にサンタアガタへ行ったってちんけなイベントしかしないだろう、創立100周年まで僕が生きている訳がない! 一生に一度きりのチャンスだ! 生涯の思い出になるだろうと考えて出掛けてきました。blue heart.GIF

第1日目、思えばずいぶん悩みました。堅実に仕事をしたところで、恐らく一生に一度のチャンスを逃したことを後で必ず後悔するだろう、そう考えました。時間とお金に余裕のある人は3ヶ月前から車を船で送って、向こうで走るらしい、そんな話も年末に聞きました。それはいくら何でも僕には無理でしょう、しかし35年ぶりのヨーロッパ、愛車の生まれ故郷を観に行くのも愛車が喜んでくれるのではないか? そう思って成田を後にしました。オーナーズクラブの皆さんはずっと行動を共にして移動するよう、しかし僕には連れもいないし、最終的にボローニャ、サンタアガタでのイベントに参加して、ランボルギーニ本社のファクトリーを見学出来れば良いと考えました。別にローマは行かなくても良い、でもフィレンツェとミラノとベネチアは行きたい、しかしそんな贅沢は適いません。よくよく調べてみるとフィレンツェとボローニャはユーロ・スターで僅か1時間足らず? ミラノとベネチアはまたの機会に譲ることにして、フィレンツェでのんびり過ごすことにしました。映画「冷静と情熱のあいだ」に出てきたドゥオーモのキューポラからの素晴らしい景色を自分の目で見てみたい、そんな願望がありました。2ヶ月前からクリニック内に臨時休診の張り紙をしてゴールデン・ウィーク、日曜日以外は仕事をして、そして成田からJAL便でパリのシャルル・ドゴール空港へ行きました。レポートはそのパリの空港から始まります。

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イレージで取ったJAL便でパリのシャルル・ドゴール空港まで来ました。ここは到着ロビーから少し歩いたところ、トランジットの時間は充分、むしろ少し持て余すような余裕がありました。東南アジアとは空気が違う……。

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この空港は巨大、ターミナルがいくつもあります。ターミナル間の移動はバスにて。目的の次のターミナルがどの方向なのか? どのバスに乗れば良いのか? なかなか判らずに右往左往しました。取りあえず英語は通じるみたい。

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ようやく次のターミナルに到着、フィレンツェではなくフローレンスと表現するようです。今度の飛行機はエール・フランスとのコードシェアのアリタリア航空、2時間弱のフライトと理解していましたが、なれない空港、慣れないAirにちょっと緊張です。

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やはり乗客は西欧人が多い……、東洋人はあまり見かけません。このエリアにはバーや土産もの屋さん、ちょっとしたショップがあります。それほど高くない二カ国の時刻を同時に表示出来る腕時計をつい買ってしまいました。

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チェックイン後、飛行機までの移動はバスで。でっかい幅広のバスでドライバーは女性、しかも無線ではなく恐らく音楽を聴くためのイヤホーンをして、体でリズムを取っていました。バスの中でずいぶん長い間待たされました。

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今度の飛行機はエール・フランス、2時間ほどでパリからフィレンツェまで飛びます。見たことのない機材、やはりフランスだからエアバス社なのかな? まさかブラジルのボンバルディアではないだろうな? 結局判りませんでした。

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一応ビジネスクラスを取ったのですが前の席一列、4人分だけ? 座席はそれほど広くなくエコノミーとあまり差はないみたい。料金もそれほどの差はなかったようです。ああ、しまった! 凱旋門の写真を撮り損ねた!

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やがてアルプス上空にさしかかりました。と云うことは下はスイス? 東南アジアのマップは頭に入っていますが、ヨーロッパはまるで把握していません。きっと寒いんだろうな? かつてはアルプスに憧れましたが、今はいいや……。

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マッターホルンを探しましたが、見つかりませんでした。35年前、ジュネーブとインターラーケンに行きました。そう、ユングフラウ・ヨッホに電車で上ったのですが、もうあまり当時のことを覚えていません。

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パリを出てから約2時間、飛行機は高度を下げ始めました。もうだいぶ暗くなってきている、恐らく街をふらつく時間はないだろうな? 今日は移動だけ? そうマニラに比べれば3-4倍の距離を移動してきた訳ですから。でもお腹が空いてきました。

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フィレンツェの街並みが見えてきました。結構閑散とした景色、こんな程度? 結構寂れている街なのかな? 空港から街の中心部までどれくらいあるのか? 調べて来ていません。取りあえずホテルへ送迎は頼んであるのですが。

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いよいよ着陸です。長い旅もそろそろ終着点、時差は日本と7時間あります。まぁ時差ぼけが出るほどの違いはないと思いますが、東南アジアなら1-2時間のところ、やはり来慣れていないヨーロッパは勝手が違います。

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ここは到着ロビー、飛行機から降りてここまで来るのに時間がかかったのと、荷物がなかなか出て来ないので結構イライラしました。そしてここでトラブルがありました。イエロー・モンキーとして虐められる洗礼を早速受けることになります。red heart.GIF

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空港の出口ではすぐに送迎のドライバーが見つかりました。迎えに来ていた車はベンツのSクラス、なかなかの待遇です。もうこの頃は外は真っ暗、完全に夜になっています。しかしドライバーとの話は弾みません。やっぱり東南アジアとは何処か雰囲気が違います。

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空港でのイヤな1件でちょっと気分も高ぶっていました。もうそろそろこの辺で東南アジアと違う独特の雰囲気を僕は感じていました。やっぱり移住するのは東南アジアであってヨーロッパじゃない、そう考えました。

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30分ほどでホテルの前に着きました。これは送迎車、もちろん日本のちんけな小さな車よりは乗り心地も気分も良いのですが、何となく乗せたくない東洋人を乗せている、被害妄想なのか? そんな風に感じました。何か旅行がつまらなくなりそう…。

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チェックインはスムーズでした。アメックスを通じてこのホテルをリザーブしましたが、予約もすぐに確認でき、このフロントのスキンヘッドのスタッフはにこやかで親切でした。そして彼の話す英語は聞き取りやすい、ちょっとホッとしました。

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部屋もなかなか、今回ホテル検索はWebで決めてアメックスに「このホテル」と指定しました。実は宿泊費はバンコク、マニラの一流ホテル並みなのです。でもかなり広くてきれい、その価値は充分にある部屋でした。

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実はもう夜の11時、日本時間は午前6時、それくらいの時間起きていた計算になります。寝てしまってもおかしくない時刻ですが、さすがにそれはもったいない、軽く荷解きをして出掛けることにします。初めての街、緊張と期待が。

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ちゃんとバスタブもついていました。フィレンツェでは3泊の予定、あいにく歴史探索の予習はしていませんが、市内観光、特にブティック巡り、Made in Italyの良さそうなものがあれば買っていこうと思います。今回は出来れば靴が欲しい……。

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ちょうどホテルを出たところ、気にせずに歩いていればそのまま通り過ぎてしまいそうな目立たないエントランスです。Webで写真を見ていましたが、それほど高級感のない普通のビジネスホテルのような感じ、でもインテリアは良かったですよ。

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さて街歩きの開始、もちろん空は真っ暗でしたが、街には街灯も灯り、更に道路の両側が3-4階建の建物に取り囲まれ、間接照明の効果もあって結構明るく感じます。ローマほどは治安は悪くないだろう、そう勝手に思い込み、割と警戒心なく歩くことが出来ました。

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取りあえず何の予備知識もなく出掛けました。地図もなし、迷ったら戻れなくなるかも知れないので、あまり遠くまでは行かないことにしました。しかも市内はタクシーもなし、むしろ車道は殆どなく、歩いて行く道のみ? この街の広さも把握していません。

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人もあまりいない、しかし結構街なかは明るいので物騒な印象はありません。時々すれ違う人の中には女性もいて、東南アジアの治安のあまり良くない街ほどの緊張感はありません。時々こんな広場があり、そんなところにはそこそこの人が。そしてお店にも灯りが点いています。

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ちょっと心配なので少し引き返すことにしました。未だ地図が頭の中に入らない、時刻はもう日付が変わりそうな時、でも決してこの街は眠ることなく、明るい街灯が煌々と照っています。所々に広場があって、路地からサーッと開けていくような感じです。建物はみんな歴史がありそう。

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よくよく見てみると未だこの近辺のレストランはやっているみたい。そう思うと急にお腹が空いてきました。そう、最悪食事にはありつけないかとも考えていたのですが、パスタかピザでも行くか? 街歩きのつもりが急遽餌場探しに変更となりました。イタリア料理、期待はしていたのですが。

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広場にメリーゴーランドがありました。あいにく営業はしていないのですが、きれいな灯りはついています。確かにもう午前12時過ぎ、この時刻にメリーゴーランドを喜ぶような子供がいるわけがない。しかし、こんな光景を見ていると何となくホッとします。

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メリーゴーランドからちょっと後ろに引いた図、かなり広い広場でした。石の壁に照明が照らされ、正に笹倉鉄平さんの絵のよう、この人の歩く姿と併せて良い構図になりそうです。向こう側の建物の1階はみんなレストラン、ガラス張りのスペースの中で結構な人数の人が食事をしています。

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この広場に入るところにある門のような建物、ずっと長年にわたってこの広場を眺めてきた? この広場の中にはやはり結構な数の人がいます。東南アジアの小さな街ではこの時刻にはみんな寝静まって真っ暗になりますが、やはりそこはさすがイタリアのビッグシティ、未だ眠らないようです。

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こんなスタンドは未だ営業をしています。土産もの屋さん? ちょっと日本へのお土産に良さそうな小物がたくさん売っています。未だフィレンツェに着いて1時間ちょっと、買い物は明日、明後日ゆっくりする予定ですが、今回は社会人になって初めてのヨーロッパ、みんなにいろいろ買って行かないと。

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フィレンツェで楽しみにしていた事の一つにこんなブティック巡りがあります。やはりイタリア製のファッションに気を惹かれます。さすがに洋服をごっそり買っていく訳には行かなそうですが、ジャケットの良い奴か、靴のお気に入りがあればと考えていました。

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靴のブティックもたくさんありそう、イタリア製の靴は扁平足の僕にとっては最初は履き辛いのですが、段々馴染んできます。一流ブランドの靴は今回無理そうだけれど、デザイン的に気に入るものがあれば買ってしまおう、そんな風に考えています。クロコダイルはちょっときついかな?

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こんなディスプレイがあると、ついつい上下そろえて買ってしまいたくなります。しかしそんなのはマネキンなり、モデルのスタイルが良いから。おいそれ僕がこの紺のブルゾンとオレンジのパンツを履いても、こう格好よく決まらないのは充分理解しているのですが。

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ああ、そろそろ本気で餌場を探さないと。もの凄く空腹と云うわけではないのですが、この時間でもレストランがやっていることを幸いに、あまりのんびりしていると最終的に今夜は食いっぱぐれてしまう可能性もあります。しかし、初めての街、何処ぞに入るのに何となく勇気が要ります。

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せっかくだからこんな外に座って食べるところが良いかな? 如何にも外国、それもイタリアに来たと云う雰囲気が味わえるのではないでしょうか? もっともメニューには英語表記もあるのだろうか? 所詮パスタかピザくらいしか頼めないのではないか? 不安が募ります。

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リストランテではなくてこんなトラットリアの方が気楽だろう、そう考えました。何ぶん一人ですから、コース料理を食べるわけでもないし、肉料理や魚料理で訳のわからないものを頼むのもイヤだし。そんなこんなで焦りながらもウロウロ、時間はドンドン過ぎて行きました。

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あっ! 外に座れる店で、何となく明るくて、気軽に行けそうな店を見つけました。勇気を出してここにしよう、そう決めました。未だ店の中には結構お客もいるし、一方外には誰も座っていない、東洋人だとじろじろ見られることもないだろう、いつの間にかComplexの塊と化していました。

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取りあえず着席、少し歩き疲れていたのでホッとしました。これで食事にありつける? 外の席には他のお客さんはいませんが、中には結構な人の数。店の人が注文を取りに来てくれるのか不安でしたが、ほどなく格好いいウェイターの人がにこやかに出てきました。メニューには英語も。

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結構肌寒いくらいの気温なのです。長袖のボタンダウンのシャツに麻のジャケット。震えるほどではありませんが、日本のGWよりはだいぶ寒い。でも天井には照明ライト兼用なのか、オレンジ色の明るいヒーターがぶら下がっており、ここだけちょうど良い温度になっているのです。

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ニョッキをオーダー、パスタとピザ以外のメニューは何となく頼みにくい、それにグラスのビールを。お腹ペコペコと云うほどではなかったので、こんなボリュームでちょうど良いところでした。味は何となく薄味、特にもの凄く美味しいと云う訳ではないのですが、パスタの茹で加減は絶妙でした。

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お腹も落ち着き、のんびりホテルに戻ることにしました。イタリアと云えども、フェラーリやランボやマセラティがごろごろしている訳ではありません。しかしさりげなくアルファロメオが。そう、この街は路上駐車ばかり。それぞれ停める場所が決まっているのでしょうか?

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さっき通ってきた場所ですが、フェラーリ・ショップを見つけました。かなり大きな店、もちろんこの時刻では閉店ですが、また明日にでも来てみよう。マネキンがあり、フェラーリウェアが格好良いです。フェラーリのベルトで一目惚れしたものがありました。

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GUCCIの専門店、公式ブティックでしょうか? GUCCIファンの娘を連れてきたら喜ぶだろうな と思いつつ通り過ぎました。今回の旅行ではイタリア製品はたくさん買って帰りたいけれど、ブランドものは辞めよう、そう考えていました。でないとお金が足りなくなる…。

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築何年の建物なのだろうか? 古いことは判りますが、老朽化しているとの印象は持ちません。きちんと手入れをしている? こんな建物が現役で使われているのに、何故うちが雨漏りするのだろうか? 不思議に思いました。取りあえずホテルの帰路は見失っていません。

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これは今回は買いません。思えば25年前、サイパンのDFSでロレックスを衝動買いしたのです。当時は1ドル79円、衝動買い出来るくらいの値段だったのですが、絶版のその時計は今、中古市場で僕の買った値段の3倍以上で取引されているようです。もちろん、現役で頑張ってくれています。

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無事にホテルに戻ってきました。食事の時間を入れて約2時間、夜の街をほっつき歩いてきました。ホテルの隣はエルメス・ブティック、もちろん何も買うつもりはありませんが、明日は覗くだけは行ってみようと思います。未だ街の勝手が理解出来ていませんが、明日は歩きまくります。

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ホテルのすぐ向かい側にはトミー・ヒルフィガーのブティックが。ずいぶん店内は広いようです。フェラーリのオフィシャル・グッズなどもあるのでしょうか? そこそこ満腹になり、部屋に戻って風呂に入ればすぐにも寝ちゃいそうです。でも身体は軽い! 今はStress Freeです!

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それにしても歩いていて楽しそうな街です。レストランとバー以外はもう閉まっていましたが、明日は楽しい時間が持てそうです。それほど街そのものは広くない? 徒歩圏内で充分に堪能出来そうです。ミーハーのようですが、明日はドゥオーモとベッキオ橋には行くつもりです。