出発前日の4月28日木曜日までは通常通り仕事、マニラ行きの午前便に乗るのは久しぶり、余裕を持つため前日は成田空港前にホテルを取り、結局4月28日木曜日の午後の診療を終えて車で出て行く事にしました。通算7泊8日、こんな旅行は他のゴールデン・ウィークでは出来ないだろう？　せいぜい羽を伸ばして来よう、そう思いました。友人二人連れは僕の出発の前日にオスロブ入り、オスロブで合流する事としました。また例の愛犬のお見送りから旅のレポートは始まります。

　ゴメンよ、じゃぁ行ってくるね♪　留守番よろしく頼むな。散歩は申し訳ないけれどお母さんに連れて行ってもらえ。大きなトローリーを転がして行くと、当分主人が帰って来ない事が分かるようです。いつもの1-2時間で帰ってくるお出かけの時と違い、こいつは何とも悲しそうな顔をします。じゃぁ、行ってきま〜す♪

　成田からの出発は明日の朝9時台、いつもは土曜日の午前中仕事をして夕方に出て行く便ですが、今回は土曜日出発ではなかったのと、明日中にセブ島の西端、オスロブという街まで一挙に行きます。そこで今夜は成田泊、少し余裕を持つ事にしました。ここまではマイカーで来ました。明日ホテルすぐ向かい側の駐車場へ車を運びます。

小さなシングルルームを取りました。今夜、このホテルではただただ寝るだけ、だから贅沢はしません。明日はそこそこ朝早いけど、しかし未だまだそこそこ早い時刻、このホテルの最上階にはお気に入りのバーがあります。明日からの旅行の計画を考えるためにバーに行くことにしました。そこそこの処ですぐ帰ってくるつもりで……。

バーは結構遅くまでやっているみたい……、閉店迄には未だ時間的に余裕がありました。もう早くもクリニックのスタッフへのLINE実況中継は始まっています。明日の今頃はもうセブ島の西端、恐らく到着は夜遅くになるはずです。明日は移動だけと割り切っています。旅行の前半はかなり忙しないけれど、後半はのんびり出来そう。

また好きなラフロイグをソーダ割りでお願いしました。ここは空港の滑走路が見える僕のお気に入りの場所。さすがにこの時刻になると飛行機の離発着がほとんどないようですが、空港の夜景を肴に好きなウイスキーが進みます。今回はジンベイザメを見に行く旅行です。本当にジンベイザメに会えるのだろうか？　大きいのだろうか？

少し小腹が空きました。チキンのソテーと小エビのサラダを頼みました。今夜はシングルモルトのソーダ割りを2杯だけ、あまり酔っ払わないうちに早めに寝ようと思っています。明日朝は6時起き、仕事でそこそこ疲れていたので、十分な休養をとり長旅に備えたいと思っています。ところが！　部屋に戻ってとんでもないことに気づくのです。

朝6時前に目を覚ましました。もうこのまま車を移動して空港に出向くことにします。結局昨夜は部屋に戻ってきたのが午前3時、充分休養取るつもりがあまり休めませんでした。むしろヘロヘロ、むしろ自分の馬鹿さ加減に腹が立ちました。こんなコンディションで出て行って良いのだろうか？　今後も何か起きるかもしれない……。

朝9時40分の飛行機に対して、空港には午前6時半に着きました。ホテルでの朝食は断りました。これから中に入ってラウンジで朝食をとります。無料です。ところが、この時間では未だチェックインカウンターが空いていませんでした。あちゃ〜、時間を潰すところがありません。もう少しホテルでゆっくりしていれば良かった……。

何処かへ座ろうにもお店もやっていません。昨夜のドジと相まって疲労感がドッと出てきます。早く出て来て本当に損しました。とりあえず座るところもなさそう、困りました。自動のチェックイン機も動きません。でもそこそこの人は空港の中にいます。やばい、この旅行、まだ何か起こるかも……。

お巡りさんに尋ねました。チェックインは何時から出来るのでしょうか？　恐らく毎日勤務で同じ処に来ているのだろうけれど、何時にカウンターが開くのか知らない様子でした。そうか？　何か重大な事故が起きない限り突っ立ってれば良いだけなんだろうな？　まぁそんなもんだろ？（＞＜）

お巡りは何時からチェックインが出来るのか知らなかったようですが、隅っこのほうにチェックインは午前7時から始まる旨書いてありました。奴はこの看板を見ていないのだろうか？　それを知ってればこの時間に出てきたのに。まぁ今後はおそらく土曜日の夕方出発ばかり、こんな朝から出てくる事はとんどないと思います。もう朝便は辞めよう！

実はトローリーを新調したのです。お気に入りだったサムソナイト、チャックが壊れて修理に出しました。ほんのちょっと調整すれば済むであろう予測がとんでもないことに、何とチャック全交換？　それでこのトローリーの値段の半分の修理費がかかると言うことでした。ふざけるな！　と言って断りました。そして新調しました。トローリーは消耗品、そう考えるようになりました。

ようやくチェックインが始まりました。座席の指定はもうインターネットで住んでいます。いつも通りのチェックイン、そしていつもの傷害保険に入って行きます。早めに中に入って朝食を食べたいところ、無駄な時間を過ごしました。おそらくデューティーフリーでの買い物もお店が開いてなくてできないでしょう。

さらにさらに、チェックインはできたものの出国審査が始まるのが午前7時半からと言うことでした。またまたなくてはなりません。もう朝便はやめよう、わずか2時間ほどしか時間がないと何かあったときに非常に不安です。やっぱり夕方の便のほうが安心できそう。ゴールデンウィークなのだから乗客が増えるはず、そんなギリギリで良いのでしょうか？　結構ヘトヘトです。

JALのラウンジにつきました。ようやく朝食、こんなメニューです。朝カレー？朝からカレーと言うのも抵抗がありますが、朝食用に調理されているようです。まぁここでそこそこ食べておそらくは機内食も出るはず、あまり満腹にしないで腹八分目ぐらいに留めておこうと思います。

この飛行機に乗ります。夕方の便ではいつも歩く歩道を歩いてサテライトの向こう側、遠いところまで歩かなければいけないところ、午前の便は手前のサテライト、随分楽ができそうです。結局デューティーフリーでは大したものは買えませんでした。

飛行機に乗り込みました。今回はゴールデンウィークの旅行、マイレージを使うことができませんでした。でも比較的早い時期に申し込んだ手前、割とビジネスクラスでも格安でした。今回の機材は1列シート、座席のシートで偶数をとれば窓際が取れるようになっていました。もちろん窓際を取ります。

遅れることなく飛行機は出発しました。ほぼ満席？　ゴールデンウィークだからそうだろうな？　これから約4時間、慣れた空の旅に向かいます。今回はマニラには泊まらず、一挙にセブ島まで行きます。マニラ空港で約3時間のトランジット、フィリピン航空でそのまますぐ、マクタン空港まで飛びます。

離陸しました。ゴールデンウィークフルに6白7日、仕事から逃れます。医療センターと当直を代わってもらうことができてラッキーでした。来年はゴールデンウィークの当直、当たるのでしょうか？夏休みの旅行もこの旅行から帰ってきたらそろそろ計画を立てないと。

やはり少し疲れていたのか飛行機の中では爆睡状態でした。もうルソン島の陸地が見えて来ています。映画を見ることもなく、結構熟睡状態だったようです。この辺も海はなかなかきれい、おそらくマニラから車で2時間位で来られるはずだけどあまり民家が見当たらないようです。

高度がだいぶ下がってきました。湾の内側、結構海が青く見えます。あの辺でのんびり暮らしたらストレスはないだろうなぁ？　一度何とかあの辺まで行ってみたいと思っています。でも食事をするお店などはなかなかないでしょうね？

最終アプローチです。お天気はあまり良くないみたい。しかしマニラの気温は31度と聞いています。一応今回ジャケットは持ってきましたが、ほとんど手に持っているだけで着ないでしょう。とりあえず雨さえ降らなければいいです。ジンベイザメ、大いに楽しみです。

JALの飛行機が到着するのはマニラ空港の第1ターミナル、セブ行きのフィリピン航空は第2ターミナルから出発します。第1ターミナルから第2ターミナルまで歩いて行ける距離ではありません。シャトルバスがありますが、危なくてあまり薦められないそうです。やむなくタクシーに乗ります。ここでボッタくられます。ここは400ペソ、ホントは300ペソでも高いはずなのに。

マニラ空港の第2ターミナル、ここでフィリピン航空のチェックイン手続きをします。相変わらずここは人が多い、ボラカイ島に行く時は第3ターミナルですが、セブ島へは第2ターミナルから出発、今日は搭乗手続きをするカウンターは空いていて、係りを捕まえてチップを握らせなくても、とりあえずすんなり行けそう、但し荷物が重いと結構な課金があります。1kg500円相当……。

第2ターミナル内にはろくなレストランがありません。土産物屋も殆どない、座る席もない。やむなくこんなスペアリブの丼を頼むことにしました。これで日本円にして1,000円弱、結構高いです。それに全然美味しくない、せいぜい座れるのがまだましなところ、しばらくここに座っていました。

この混雑です。フィリピンは7,000の島からなる国、その移動は飛行機が必須です。お金がなくて時間があれば船に乗るのも1つの手、セブ島まで約24時間かかるようです。恐らく料金は数百円？しかし僕にはそんなことをしている余裕はありません。セブ-マニラ間は1万8千円位、同じ距離の大阪に行くよりははるかに安いです。

そして案の定、フィリピン航空恒例の遅延です。なんと結局3時間近く遅れることになりました。これだからフィリピン航空には乗りたくない、セブパシフィックの方がまだ時間に正確なようです。だけど僕はインターネットですぐパシフィックの予約ができるだけの技量がありません。僕の課題です。今後はなんとかしたい。

ようやく飛行機に乗り込みます。機材はエアバス、そして客席は所々空席があるもののほぼ満員、航空会社は充分payできてるようです。それにしてもこのフィリピン航空の遅れ、何とかならないのでしょうか？　結局夕方の便だと朝の遅れ昼の遅れがだんだん増えていって被害が大きくなります。

セブマクタン空港に到着、本当は6時前には着くはずだったのがもう9時過ぎ、結局3時間近くも遅れたことになります。辺りは真っ暗です。ここでトランスポートに拾ってもらえることになっています。僕の名前を持ったガイドが近づいてきました。ごめんね、遅れて、でも遅れたのは僕のせいではありません、飛行機のせいです。これから3時間？　きっとホテルに着くのは12時過ぎ？

今車が来るからここで待つように言われました。ガイドはスキンヘッドの何となく危なそうな奴、だけど愛想は良かったです。実は事前に情報を得ていました。友人からメールで連絡が来ています。トランスポートのスタッフにアメリカドルで100ドル渡してくれって。えー？ 送迎の代金はもうすでに払ってあるはず、向こうから100ドルのチップの要求のようです。高いなぁ（＞＜）

オスロブの街へは3時間以上、場合によっては4時間と聞いています。まだ夕食を食べてないので何処かレストランに寄っていくことになっているようです。何料理にするかい？　と聞かれフィリピン料理と告げました。日本のハイエース？　左ハンドルのマニュアルミッションです

ガイドの薦めるフィリピン料理店に行きました。車はこんな奴、まぁフィリピン料理といってもどんなものが出てくるのか？　せっかくセブ島に来たのだから日本料理や中華料理じゃなくて、フィリピンならではの食事が食べたいと思いました。だけどフィリピン料理ってあんまりない？

このレストラン、他に客がほとんどいなくガラガラ、しかもメニューは英語で書いてなくてよくわからない？　一応写真が出ていましたが具材が何かわからないのような料理がたくさん、結局わかりやすいピラフを頼むことにしました。そう今回はあまり食事に期待はしていません。

それとシーフードのスープを頼みました。エビが結構いっぱい入ってる、ちょっと酸っぱいような辛いような、以前飲んだことがあるスープです。ここで小一時間ほど食事をしてそれでまた晩に乗り込むことになります。その後ひどい目に会います。スリル満点のTransport !!

結局ホテルに着いたのは午前2時前、すごい運転でした。もうヘロヘロ、このドライバーいつか事故起こすだろうな？ 狭い道で結構自動車の事故があるんだそうです。そこで壊れた車の部品を子供が勝手に持っていき、すぐそばで売り出すのだそうです。

ここはホテルと言うよりはロッジ、まぁ、格安なのであまりすごいサービスは期待していませんでした。辺りは真っ暗、お店らしきも何もない、懐中電灯で照らしながら歩くような状態でした。友人と合流、だけど彼も眠そう、一言二言挨拶を交わして部屋に引っ込みました。