第3日目、 昨日は大いに堪能しました。10mの巨体が目の前を悠然と泳いで行くのを固唾を飲んで眺めました。そしてセブ島にはこんな奇麗な海があるんだ!? と感動しました。夜は少しだけ友人と酒を飲みながら歓談しました。そして夜はぐっすり眠れ、快適な朝を迎えました。またお天気は良さそう、ここのところあまり経験のない、友人と一緒の旅行ですが、今日はセブシティに戻ります。唯一の悩みが…、またあのジェットコースターのようなバンに乗らなくてはなりません……。
やはり朝はシャキッと目が覚めました。今ストレスは全然感じません。こんな時の目覚めは爽やか、部屋もクーラーが効いていて、寝苦しくはありませんでした。部屋から出るとすぐ目の前はダイニング、そしてその奥に広大な海が広がります。
このホテルは非常にアットホームな雰囲気、どうやらスタッフは恐らくみんな家族? そして僕ら宿泊客にも家族のように接してくれます。朝から掃除をしている人、料理の準備をしている人、皆にこやかに挨拶をします。
今日もお天気に恵まれました。それほど強烈ではない、でも亜熱帯の陽が燦々と降り注ぎます。このホテルが客室数わずか6部屋、未だ誰もゲストは起きてこないみたい。僕がこのダイニングに1番乗りのようです。海は昨日のスミロン島ほど青くありませんが、凪で穏やかです。
スタッフが朝食の準備をしています。恐らくゲスト全員が同時には食事が出来ないみたい、それだけのテーブルや椅子がありません。もちろんビュッフェではありませんが、家庭的な料理にちょっとホッとします。未だ朝の7時、空気がものすごく澄んでいます。セブシティの喧騒とはまるで違う空気です。
デッキチェアに寝転がって伸びをします。このホテルの名前はファンタジーロッチ、その名の通りまるでファンタジーのような世界です。向かい側に見えるのはネグロス島、距離にして20キロぐらいなのでしょうか? ネグロス島、まだ行ったことがありません。ビーチもまた素晴らしく青いのでしょうか?
ベランダから乗り出すと崖になっています。もしかしたら降りて行く道があるのかも? そのビーチはちょっとラグーンのようになっています。やはり海は青い、下に降りて行きたい気もありますが、むしろ今はこののんびりした朝を味わいます。
しばらくして友人たちも起きてきました。また昨日と同じようなシンプルな朝食、お腹いっぱいビュッフェで好きなものを選ぶのも楽しいですが、こんな素朴な食事が気分をほぐしてくれます。まさにこの小さなロッジならではの朝食。
そのダイニングの横にプールがあります。僕はこの中には入りませんでしたが、友人2人は昨日このプールで泳いでいました。空を見ると青空、所々雲がありますが、今回の旅行も天気に恵まれました。チャンスは昨日だけだったので、もし台風でも来ればジンベイザメには会えませんでした。好天に感謝!
さてチェックアウトです。荷造りは昨夜のうちに済ませました。荷物を転がしてフロントまで行きます。既に支払いは済んでいます。ツアコンの彼が手続きするのをじっと待っていました。ありゃ?! 猿がいる。このロッジで飼っている猿? こんな処でのんびり餌をもらって生活できれば幸せだろうな?
これからまた3〜4時間間、ジェットコースターのようなバンに乗ってマクタン島に向かいます。これが何とも憂鬱、事故を起こす可能性もかなり高そう……。こちらに向かったときは車酔いはしませんでした。今日はどうだろうか? 違うドライバーだと良いんだけれど……。
わずかな望みもむなしく、一昨日の夜中、レーシングカーの如く飛ばしたドライバーと全く同じ人物でした。あ〜、地獄の始まりです。友人の1人は助手席に座ります。マジで? そこに座ると正面衝突した時即死だぜ? 僕はとてもとてもその席に座る勇気はありません。
さて、長い長い恐怖のドライブに出発です。時々海が見えます。結構青い、確かにスミロン島のビーチは素晴らしい海の色でしたが、この辺でも結構青いようです。オスロブの街、残念ながらロッジがその街からかなり離れているので、街を散策することが出来ませんでした。
ビーチ沿いに出ました。やはり海がきれい、海は凪いでいます。あいにく僕が一日遅れて来たために、この素晴らしい土地には2泊しか出来ませんでした。またここに来るのだろうか? 来てみたい気持ちはありますが、ここに来るための道程が難関です。この車にはもう乗りたくない!
昨日ボートで行ったスミロン島が見えます。セブ島を隅々まで探せばあのような海が他にもあるのではないでしょうか? 今回同行している友人からモアルボアールと言う場所を薦められています。今度一緒に行こうよ? 日本人がほとんどおらず、西欧人の静養の場であるようです。
もう1人の友人は朝からウイスキーを飲んで良い気分、しかも臭いそうな足が僕の顔の目の前にあります。寝てるみたい? この車の中で眠れる? 化け物か? 僕も眠れればいいと思いますが、それは無理。手すりを引っ掴んて、歯を食いしばって前を見ています。これで3時間? 辛いです。
相変わらずドライバーは同じ運転、頻繁にシフトチェンジを繰り返し、加速するときはアクセルベタ踏みです。でも……、行きと違って周りが明るいせいか、往き程の恐怖感はありません。気分的には少し楽なのか? セブシティーへの街を半分超えた位のところ、車線が増え、車はますます加速します。
ゴールまであと30分位のところ、思ったより体力を消耗しないですみました。とりあえず事故は起きないで済みそう、断言できます。絶対このドライバー、3年以内に大事故を起こします。フィリピンのトランスポートで事故に巻き込まれるのはよくあることらしい……。
事故起こさずにセブ・マクタン島の次のホテルに着きました。帰りは明るかったせいか、約3時間で同じ距離を走りました。という事はもっとスピードが出ていた? 暗闇の中を飛ばされるよりは気分的に楽でした。お天気は絶好、3ヶ月前に来たホテルよりも車で5分ほど西に位置するホテルです。
全員分の荷物を運んでくれました。僕のが1番でかい? サムソナイト程ではないけれど割と軽いトローリーです。こんなフィリピンのど田舎に来るには軽いスーツケースは必需品、プロペラ機に乗ると荷物は1kg毎に課金されます。もうスーツケースは消耗品と割り切ることにしました。
日差しが強い!、湿気はそれほどありませんが、皮膚に刺すような太陽の光です。ここでビーチに寝転がっているとかなり日焼けしそう? まだまだ3時過ぎ、プールやビーチでのんびりする時間はたっぷりあります。今までが忙しなかった、これからのんびりします。
この日差しです。今日は恐らくみんなでプールに転がっている予定、特に街に出向くでもなく、ホテルでのんびりしようと言う計画になっています。実は友人2人は明日もう帰国の途へ、その後僕は単独行動になります。このホテルにもう一泊、空港近くに一泊、マニラに一泊して帰国します。
ちょっとトラブル、3人1部屋ずつ取りましたが、オーバーブッキングで僕の部屋だけ離れてる? まぁ別にそれは構わないけれど、それは僕のせいではないでしょ? 取りあえずみんな6階なのに、僕は3階の部屋に通されました。バスタブなし、狭い低層の部屋、それにしてはちょっと値段高くない?
まぁ2月のホテルに比べればだいぶ格安、あまり多くは望んでいませんでした。まぁこんな程度で良いか? 今までの忙しないスケジュールから解放され、今日からはのんびりします。のんびり出来ればそれで良し、そう考えていました。ところが後でとんでもないことがわかるのです。
とりあえず水着に着替えてプールやビーチに行くことにしました。ここは僕の部屋からのプールの眺め、そこそこの客がいて賑わっています。オーバーブッキングになるくらいだから、恐らく部屋は満室なのでしょう。でも今回の旅行はお天気に恵まれました。雨に降られれば旅の楽しみが半減します。
プライベートビーチがあります。海はやはりここに来るとそれほど青くはない、2月のホテルの時と同じです。わざわざオプショナルツアーで沖に出ても、多少はきれいな海があっても、スミロン島ほどではない。今回はこのホテルに2泊、何処にも行かずのんびりしようと思います。買い物には行きますが。
ちょっとひと歩きしてから食事をすることにしました。今日は朝食しか食べていないけど、2人ともわざわざ街まで出て行こうという気はないようです。結局ホテルで食事をすることに。昨日の夕食は僕がご馳走してもらったので、今日は僕がご馳走することになりました。まずはピザ。
そしてイカのリングフライ。このタルタルソースがなかなか美味しかったです。今ホテルの外に行けばもうちょっといろんなレストランはありそうなんですけれども、2人とも出不精であまり外に行き行きたがりません。明日はまた僕は一人、何か食べたければホテルから出て行くことにします。
それとチキンウィング、これはあんまり美味しくなかった。やはりタルタルソースをつけるのですが、もともとついてる甘酢かなりしつこい。でもそのふた品についているサラダはきれいに平らげました。これでお腹いっぱいになった? ピザがなかなか大きく凄いボリュームでした。
アルコールを飲みながら歓談しました。明日でお別れだね? また東京行ったら3人で飲みに行きましょう。新宿においしいインド料理がある? そこで反省会をすることになりました。そしてモアルボアールに行く計画も立てましょう。やはりフィリピンは楽しい?
プールサイドからホテル全体を見た図、2月にはシャングリラに泊まりたかったのですが確保出来ませんでした。でももうモーベンピックも良かった、初めてマクタン島に泊まったときのホテルはミスチョイスでした。あれはダイビングを目的にする人のホテル、ホテルライフを楽しむホテルではない!
もうセブ島は来ないかな? なんて書いてしまったけど、またチャンスがあれば来る事にしました。そう、プルクラも良いホテルらしい。セブ島は東西に細長い島、まだまだ探せば海の奇麗な処はありそう。ネットで素晴らしい海の写真がありました。あれは嘘っぱちだと思っていましたが何の何の、探せばまだまだ良い処がありそうです。セブ島へのアクセスはそれほど悪くありません。
僕の部屋から見た景色です。低すぎて海が見えない? 実はもう1人の友人の部屋を見に行ったのです。バスタブ付きでスィート? それはおかしいじゃないか? ホテルのミスのオーバーブッキングで僕が追いやられた形になってるようです。冗談じゃねえよ!明日彼がチェックアウトした後、僕がその部屋に収まることになりました。追加料金あり? それも何となく納得出来ないけど。
旅行に来て三日目、辛かったトランスポートも無事に終わり、二人の友人も明日帰国。僕だけのプライベートな時間が始まります。今迄はパックツアーの如くきちんとスケジュールが決められた旅程、明日からは全く自由な時間になります。やはり気は楽になります。そう、何もしないでゆっくり寛ぎましょう。仕事をするための充電です。