第3日目、 昨日はマニラでのんびりしました。プールでくつろいで、午後はウィンドウ・ショッピング、今回の旅行は今日からがメインイベント、今日はまたプロペラ機でボラカイ島に移動します。昨年と全く同じ要領、初めて行く時とは異なり、あまり緊張感はありません。しかもホテルがしっかり送迎してくれるので、余計な手間は省け、気遣いする必要もありません。でもあの真っ青な海の前に行く事が楽しみでした。向こうではあまりあくせくすることなく、ゆったりと休日を過ごし、仕事への充電をするつもりで出掛けました。
気分良く目が醒めました。やはり旅行に来ると目覚めは良いもの、普段の気怠い身体を揺さぶり起こす朝とは明らかに違います。窓のカーテンを開け、外を見ると良い天気! この景色を見て、「ああ、遠く迄来たな♪」と非日常を感じます。お腹も空きました。朝食へ行きます。
このホテルの朝食ビュッフェは僕のお気に入りの一つ、昨日に引続き今日もここで。今朝はお肉の類いはなし、スープのビーフンにサラダをゴッソリと。相変わらず2fried eggs sunnyside upは欠かさずお願いします。今日はあまり時間的余裕はなし、早々に平らげ空港へ向かいます。
今迄何回となくマニラ、ニノイ・アキノ空港へは来ていますが、未だターミナル1、2、3、の位置関係が分からない……、しかもエル・ニドに行くならターミナル4? しかもターミナル間は徒歩では行けず、シャトルバスは危ない? 何処のターミナルもかなり混みます。カウンターで手続き。
昨年と同様、ちょっとズル(警備員にチップを渡すと並ばないで済む)をしてチェックイン、そして搭乗口からバスに乗りました。これも昨年と同じ、小さな飛行機故、バスも結構な混雑、昨年はどんな飛行機かとどぎまぎしていましたが、今回は勝手知ったるところ、やはり二度目は楽?
そして同じちんけなプロペラ機、いいよ! いざとなったらプロペラ機の方が取り回しは楽だと聞いています。恐らく昨年と同じ飛行機? 取り敢えず1年落ちないで済んだんだろ? 今日も大丈夫だろ? 今迄2度しか経験のない低いタラップを昇って機内に入ります。
まるでバスと一緒、狭い室内に圧迫感を感じますが、どうせ一時間くらい、これから見る事が出来るであろう青い海を見るためにはしょうがない! と割り切って狭いシートに座ります。廻りの乗客を見ながら、「落ちるときは一緒だぜ。」と心の中で話しかけます。
今日のお天気はまずまず、飛行機も定刻に出発、揺れる事なく順調に来ました。昨年は確か少し遅れたはず。もう高度も下がって来て、島が横に見えています。でもこれはボラカイ島ではなさそう。海はまだそれほど青くありません。向こうの方は少し雲がかかっています。
バナイ島が見えてきました。ちょうど1時間、のんびりしたフライトでした。この島にはボラカイ島へアクセスするのにカティクランとカリボと言う二つの飛行場がありますが、大きい飛行機が着陸出来るカリボに降りると港迄2時間バスに乗らなければなりません。海もそこそこ綺麗♪
お疲れさま〜、よくよく見てみるとこの飛行機もカッコいいじゃないですか? 昨年友達にこの飛行機の写真を見せたら「何? これ? プライベートジェット?」と聞かれてしまいました。違うよ! プロペラがついているじゃん!! 40人乗りくらいです。
ボラカイ島ではないのにボラカイ空港と言います。ここから港迄車で行ってボートで20分渡ったところがボラカイ島なのです。ああ、また来ちゃったな……、本当はエルニドに行きたかったのですが、今回は諦めました。でもボラカイ島、もう一度来たかったのです。
昨年と同じスタッフが来てくれました。僕の事を覚えてくれていた様子、「また来たよ♪」と挨拶しました。昨年はずいぶん待たせちゃったけど、今回はすぐにバンに乗って港へ。ホテルの送迎がないと自分でトライシクルを捕まえて港迄移動しなければならないのです。
港ではなくその横にあるホートハウスに車を停め、そこから歩いて砂浜に行きます。荷物は他のスタッフが運んでくれます。なかなかでかいバンカーボートが僕らを待っています。波もそれほど大きくなく良い天気♪ もう向こう側にはボラカイ島が見えます。
どうやら今日も足を濡らさないで船に乗る事が出来そう。港に行けば桟橋があって、普通に乗船出来るのですが、こちらはむしろ良いのか悪いのか? 面倒な港の通行税なども払う事なく、そのまま船に乗り込みます。もし台風でも来ていたらこの航路も閉鎖されるのでしょうか?
ボートに乗り込むと同時にエンジンがかかり、すぐに出発となりました。野太いエンジンの音、かなりパワーがありそう。詰め込めば30人以上乗れそうななかなかでかい船、ちょっともったいないような気がしないでもないのですが、これもそこそこ高い宿泊料に込み?
この島と島の間は約20分のクルージング、時速20kmとしても6-7km? 途中で船が沈んでもなんとか泳いで行けそうな距離です。恐らくは夜は航行しないはず、僅か長さ5km、幅1kmくらいの小さな島に閉じ込められることになりますが、その開放感からは息苦しさはなし。
アッと言う間にボラカイ島に到着、もうこの辺はかなり海が青い、到着は砂浜ではなく、ちゃんとした桟橋のある港です。今は特に島への出入りはないみたい、行き来する船は他には見当たりません。最高のお天気、しかしムチャ暑い訳ではなく、海辺でも湿気はそれほどなく爽やか!
上陸するとすぐにバンでまた走り出します。恐らくホテルのそんな送迎がないと自分でトライシクルを見つけ、何処どこホテルまでいくらとか、結構消耗する交渉をしなければならないのでしょう。恐らくぼったくりも? 1年前に見た景色が車窓を通り過ぎて行きます。ここから約20分。
無事に到着、本来ならマニラからここまでかなりエネルギーを使わなければならないところ、気の利いた送迎のおかげでそれほど疲れる事もなく、無駄な時間を費やすこともなくやってきました。昨年は部屋へ直行でしたが、今回は一度レセプションへ向かうようです。
あれ〜? 昨年なかったプールがある…、そう、帰国後プールがあるとHPに書いてあったのに僕はプールに入らなかったことを思い出しました。僕がプールを見逃す? そんな事はないだろうと思ってスタッフに聞いてみたら、昨年は工事をしていてclosedだったのだそうです。
部屋へ行く前に一先ずレセプションからビーチに出てみることにしました。そう、この砂の庭を通って50mほど歩いて行くと目の前はホワイトビーチなのです。あっ! もう青い海が少し見えます。また来たなぁ〜、二度目だから新鮮味はないけど、むしろ懐かしい景色にホッとします。
変わらぬ真っ青な海、波は静かで僕を出迎えてくれるかのよう。そう! 青い海が見たくて来たのです。このテラスでマンゴージュースでも飲みながらたたずむのが最高、浜辺寄りにはゆったりとしたビーチチェアもあります。陽射しが強い! だけど決してうんざりするような暑さではありません。
向こうは先ほど飛行機で到着したバナイ島、どうやら雲に覆われているようです。着陸したときは良い天気だったのに。あの勢いだと下手したら雨? しかし経験的にあの雲はこちらに来ることなく、得てして沖をこちらのビーチと平行に移動するので今日は大丈夫でしょう。
今回は飛行場で食事を摂ることなく、ホテルの朝食ビュッフェで食べたのみ、そろそろお腹が空いてきました。レストランでランチをオーダー、シーフードカレーにしました。すごい! 海の幸がたっぷり。カレーの味付けもなかなか僕好みで美味しゅうございました。さて、部屋へ!
偶然にも部屋の番号を見ると昨年と全く同じ部屋でした。懐かしい……、同じ部屋とは何かこれもご縁ですかね? 寝心地の良いベッド、蚊帳がついて、クーラーもガンガンに効く居心地の良い部屋でした。ちょっと荷解きは後にしてベッドにゴロリ、これから4日間のんびりりします。
昼寝用のサブベッドもありますが、僕は荷物置き場として仕様、半円形のリビングにはリビングセットが1つ、あまり見る事はないけれど大きなテレビにパソコンで物が書けそうなデスク、そして安心出来るセイフティ・ボックスがあります。そう、あとで飲み物を買って来なきゃ。
そして残りの半円形はリビングとほぼ同じ大きさのバスルーム、僕がしっかり脚を伸ばせる大きさのバスタブはジャグジジー付きです。バス・ソープも付いていて、泡だらけになれます。今夜はドップリと浸かって旅の疲れを取る事にします。さて、ビーチ沿いに出掛ける事にします。
ホテル前からビーチに出て街迄歩く事にしました。ああ、この青い海を見たかったのです。二度目故、新鮮さは感じませんが、やはりこんな海の目の前にいると生きていた幸せを感じます。波も穏やか、今日はビーチが空いています。南国のビーチ独占! って感じ、東に向かって歩きます。
後ろを見るとホテルの敷地、決して高層ビルではなく、木造、茅葺きのような屋根の低層の建物だけ。恐らく数10室しかないこじんまりしたホテルだけに細かい処迄目を行き届かせてくれます。他のホテルへの宿泊も考えない訳ではなかったのですが、やはりここが一番落ち着きそう。
全然人がいません。8月も下旬、日本人はもうお盆休みも終わり、晩夏に向けて仕事が始めている時期ではないでしょうか? 一方でこちらの現地では恐らく3〜5月がハイ・シーズン、むしろ今は台風シーズンとなり、観光客も減って来ているのではないかと思います。
みるみるうちに陽が沈みだします。やや暗くなり始め、相変わらず人の少ないビーチは延々と続きます。のんびり、2-3km歩きます。このホワイトビーチは4km以上も続きます。僕の投宿するホテルはビーチの西端、東側にDモールという繁華街があり、レストランやバーが密集します。
西の空はもう完全な夕暮れ時、残念ながら日暮れとともに真っ青だった海も普通の海に変わって行きます。取り敢えずこの夕焼けなら明日も天気は良さそう、実は先ほどフィリピン付近で台風が発生したとの情報があり、こちらに直撃ではないにしても、帰りの日近辺でちょっと危なそう…。
小一時間ビーチを時々立ち止まりながら歩いて、そのDモール付近に来ました。ボラカイ島で一番の繁華街、昨年撮った写真を10年以上前に来た友人に見せたところ、だいぶ開発されて雰囲気が変わっているのだそうです。さすがにここ迄来ると人がたくさんいます。
ビーチ沿いには洒落たレストランが建ち並び、海側には出店もたくさん、商魂逞しい現地の人の呼び込みがたくさんあります。もう少し暗くなるとネオンや街灯が点灯し、如何にも南国のビーチ・リゾートという雰囲気が溢れてきます。アクセサリーショップやTatooを掘る店も多々あります。
こんな繁華街の中のホテルをとるのも一つの手だったかも知れない、でもせっかく南国ビーチに来たのですから夜の喧噪は避ける事にしました。いざ、人里恋しいならトライシクルに乗って僅か10分、ホテルからここ迄のアクセスは歩かなくても悪くはありません。
如何にも南国のビーチの夕暮れ、雰囲気抜群です。周囲には様々な音楽が鳴り響き、むしろフィリピンというよりはアメリカンの雰囲気、そこに静かな波の音が混ざります。もうこの時刻になると暑いと言うよりはむしろ快適な気温、湿度、如何にも夏休みというリラックス感を得られます。
こんなバーも良い雰囲気、ここ迄来ると西欧人が多く、静かに酒を楽しむ人達が店の中に少しずついます。決してごった返している店はなかなかない、何処へ行っても静かに飲めそう、しかも大騒ぎする人もあまりなく、むしろ生活レベルの高い人達のバケーションを供する処と理解出来ます。
だいぶ歩いたので少し座りたくなりました。昨年も入ったアイスクリーム屋さんへ。スービックやセブ島の繁華街以外の所では物価は安いのですが、ここボラカイ島やプエルト・ガレラなど、外国人を相手にする店では値段は決して安くはありません。むしろ日本並みの値段。
少しお土産の下見もします。幸福の惑星? そんな表現がぴったりの場所、Tシャツ屋さんや衣料を売る店が多々あります。如何にも南国風のデザインのTシャツ、見ているだけで楽しくなります。お土産もTシャツならかさばらないし、ボラカイ島ならではのものなら喜ばれそう。
この辺はレストランが多くあるエリア。相変わらず何処でも大声を出す中国人がチラホラ。場にそぐわない人種にちょっと興ざめでもあります。日本人はあまりいなさそう、韓国人もいるようですが、僕は日本人、中国人、韓国人の区別は話している言語を聞かないと判断出来ません。
今日は初日からドカッとこいつを行く事にしました。特大のロブスター、店の前で氷の上に並べてあるロブスターを指差して選び、それを秤で重さをはかって値段が決まります。やや大ぶりと言う大きさの奴を選んで邦貨にして7000円くらい。サラダとフレンチフライを頼みました。
またボラカイ島に来ました。車仲間や悪友達は夏にハワイに行く人が殆ど、でも僕はあまりハワイに行きたいという気持ちにはなりません。ハワイよりは物価が安く、アクセスも決して悪くはない、そして海は負けないくらい青い、そして食べ物もハワイ程種類豊富ではないにしても、そこそこの値段で食べられます。同じサービスやアメニティを求めるなら、ワイキキビーチのホテルでは僕の泊まっているホテルの2倍以上の金額が掛かると思います。僕はフィリピンで充分、よくハワイ行きに誘われますが、コンドミニアムを持っている悪友達とはレベルが違う、こちらで大いに楽しみます。さて明日はレンタル・バイクで島を廻ります。