第8日目、 海の青いリゾートから喧噪とスモッグの大都会に戻ってきました。もう今や来慣れた街、ここでは特に何をするでもなく、家族やスタッフへのお土産を買うことと、仕事に戻る為の心のリハビリテーションくらいでしょうか? 5月、ここフィリピンではハイ・シーズン、乾期で雨は殆どなく、なおかつ8月以上に暑い、フィリピンに四季はなく、Hot、Hotter、Hottestの3つの季節しかないのです。さて、ホテルで朝食後、近くのデパートに買い物に行きました。
今までのリゾートでの朝食ビュッフェは何となく物足りない、僕にはボリューム不足でした。やはりこのホテルの朝食ビュッフェは僕には一番合っていそう、何を食べるのか選ぶのに迷うと同時にワクワク感があります。やはりこのホテルのフォーは逃せない、たっぷりサラダに肉料理少々。
デパートに買い物に来ました。スタッフにお菓子、女房にコーヒー豆を買って行きます。ロビンソン・デパートの奥にマーケットがあり、いつもここでそれらを買います。マンゴーがどっさり、かなり安いですが日本ではもっぱら高価、しかしこれをトランクに詰め込んで行く事は許されません。
マニラ市内でもリゾートでもフレッシュマンゴージュースは気軽に飲めます。値段もものすごく安い、しかし東国原元知事の宮崎産マンゴーは1ヶ5000円!? とても手が出ません。だけど……、今日は陳列棚にドライ・マンゴーが1袋もない? スタッフに聞きました。入って来ていない って?
いつもここでドライ・マンゴーをどっさり買って行くのですが、今日は手に入りません。お菓子、コーヒー豆を買って終わり、困ったなぁ……、空港でドライ・マンゴー買うと馬鹿みたいに高いし。まぁ、これからゆっくり考えます。取り敢えずTシャツはたくさん買ってありますから。
何故かロビンソン・デパートの催物場でバスケットボールのデモンストレーションをやっていました。プレイヤーは中学生から高校生くらい? コート半面だけど3人制ではなく5人でやっていました。フィリピンではバスケット・ボールは人気があるようです。学生達もかなり真剣?
日本でもようやくBリーグが出来、人気は上昇しつつあります。本来はバレーボールやサッカーより先に注目されて良かったはず、ところがリーグ立ち上げの際に内輪もめして立ち上がりが遅れたように考えています。大人の利益目的の勝手な行動で、大衆の利益がどれほど奪われたことか?
息子と娘にもお土産としてスニーカーを買ってきました。なかなか日本では手に入りにくそうなもの。後は空港で少し買い足せば良いところまで済ませました。T君と相談の上、ホテルのプールに行く事にしました。まぁ、特にやりたいことがある訳ではない、のんびりしたかっただけ。
あいにく天気はあまり良くありません。まぁ、陽焼けはもう良いか? ブスアンガ島で目一杯陽焼けしてきましたから。このホテルのプールは元々日当りが良くなく、ただ転がっているだけで良しとすべきか? 曇り空でそれほど暑くはなく。時々温水のジャグジーに入ったりして過ごしました。
夕方になってT君といつも行く焼き肉屋へ。ここのところ、ブスアンガ島では焼き肉はありついていませんでしたから。ここも行きつけの一つで、値段はものすごくリーズナブル、一人千円ちょっとで結構な量を食べられます。タイとは違って、マニラでは和食や焼き肉が多いです。
特にWAGYUと謡う肉は結構高いのです。何もマニラくんだりまで来て高いお金を出して和牛を食べる必要はない、USビーフで充分楽しめます、むしろ霜降りではない肉の方がヘルシーで、脂をあまり食べなくなった僕にはこちらの方が合っていそうです。サムギョプサルもオーダー。
結局かなりの量を食べてしまいました。これだけ食べても1人2000円にも満たない、日本では考えられない値段です。マニラ最後の夜、と言ってもこれと言った目的もなく、明日の帰国の準備のみ、買い物も終わったし、T君とこの後何処に行くか相談しました。結局行くことになったのは……、
ここ……、小一時間だけカジノで過ごす事にしました。まぁ、とても儲かる気にはなりませんが、多少也とも射幸心を煽られ、それほど大きな出費になければ楽しむだけ良いか? ラスベガスでは金持ちが遊びに興じるところ、マニラでは血走った輩が命を賭けるところのようです。
結局5000ペソ使って殆どが帰ってきました。涼しい部屋でノンビリ楽しんだだけ得したか? ブスアンガ島に渡る前に少し凹みましたが、まぁこんな処でしょう。恐らくはテレビモニターで監視されて、コンピューターで調整されているような状態、日本になくて結構です! 要りません!
ひょんなことから現地の知り合いに引きずられて、T君と一緒にホテル近くのパブで飲む事になりました。ビール1本だけで良いと言ったのにバケツで取れ と言われてこんな風に。ディスコ風にロックがガンガン流れ、照明もなかなかムーディなお店でした。みんなでカンンパーイ!
しかし……、土曜日の夜で客は僕らだけ? そんなのでこの店持つかい? 人ごとながら心配になります。回りにも似たような店が数軒ありますが、混んでいる処はそこそこ客が入っています。似たような店で何処が違うのか? 客はいないのにスタッフはたくさんいます。
少し食べ物も出てきました。でも調理に工夫が凝らされて味はなかなか。魚肉ソーセージですら味付けがしてあって、焼き肉をたらふく食べた後でも結構入ってしまいました。小一時間過ごしましたが、え〜っ?!って言うくらい安い値段、これでやって行けるのだろうか? その後ホテルに戻りました。
夜中の2時、やはり悔しくてもう1回出てきました。何せエレベーターで降りたらもうそこはカジノ、夕方と同じ機械を狙いました。やっぱり依存症になる奴いるだろうな? 韓国の例を見れば悲惨な結果になる奴が出て来る事は目に見えているのですが。政治生命を賭けて阻止する奴っていないの?
でへへへ、僕は依存症ではありません。しかも! ちゃんと儲けを出して辞めにしました。先程と合わせて10000ペソ注ぎ込んで20030ペソ手にしました。つまりは約2万円の儲け、そしてここでピタッと辞めるか辞めないかが天国と地獄の分かれ目なのです。僕はキャッシュ握って部屋に戻ります!
フィリピンで8日間も過ごし、最後の夜を迎えました。今回はノンビリ、スケジュールに追われる事もなく、ゆっくりと心の洗濯が出来ました。しかも今回の旅行は本当に天気に恵まれました。やはり5月はハイシーズン、そこそこ暑かったけれど、日本の真夏のように湿気があるわけではなく、汗はかいてもすぐに乾くような心地よい暑さでした(ブスアンガ島の滝があった森の中だけは異常な暑さでしたが)。さて明日は日本に帰るだけ、8月はシンガポールを目指します。