シンガポール第7日目、 シンガポールを後にします。今日は午後発のシンガポール航空便でマニラに移動、マニラに一泊して東京へ帰ります。なかなか楽しく、また刺激を受けた旅行になりました。でも……、物価が高い、法律が厳しい、そんなことで海のリゾートへ行ったとき程の開放感はありませんでした。それが証拠に、朝の目覚めはいつものようなシャキッとした爽快感、身体の軽さは感じませんでした。確かにこの天空のプールは良かった! 来たかったし、来て良かったと思います。でも……、1回来ればもう良いかな? もうシンガポールには来ないかも……。
この部屋に3泊しました。この見慣れた景色、でも朝早く、午後の陽射しの強い時、それから夜とこの景色も表情を変えて来ました。今日はあまり天気は良くなさそう、別に雨が降っても、飛行機が飛んでくれさえすれば文句はありません。客室数がめちゃ多い巨大ホテル、もしや雑なサービスにならないか? と懸念しましたが、特に大きな不満はありませんでした。なかなか良いホテルでしたよ。
このホテルで摂る3回目の朝食、また別の3つめのレストランに来ました。1階の中程にあるこのレストランが一番大きそう、ビュッフェを取りに行くのに結構歩かなくてはなりませんでした。今回の旅行ではランチ代を節約する為に、朝食ビュッフェでは目一杯食べて来ました。今日も同じ、だけど何と! セレクト出来るスープにあのラクサがありました! ラッキー♪ やはり美味い!
自室で小一時間もう一度あの景色を眺めていました。その後ホテルをチェックアウト、何となく申し訳ないようで、書類をポストに入れればそのままホテルを出られるExpress checkoutのシステムは使わずに、日本人コンシェルジュのいるカウンターへ出向いて、正式なチェックアウトをしました。もちろん支払いはなし、フロントでタクシーを呼んでもらいました。来たのはベンツのタクシー。
そのタクシードライバーが車好きらしく、携帯の僕の車の写真を見せたら大いに話しが盛り上がってしまい、30分ほどの空港までの行程ではしゃべりっぱなしでした。だからせっかくの白いベンツのタクシーの写真も撮り損なってしまいました。気分良く、それほど高くないタクシー代にちょっとチップを上乗せしたら、ドライバーはものすごく喜んでいました。最後、良い気分になれました♪
還暦ドライバーとの話しが弾み過ぎて、せっかくのベンツのカッコいいタクシーの写真を撮り損ないました。残念! そのままチャンギ空港へチェックイン、巨大空港、とにかく歩く、歩く! 少し慎重を期し過ぎて早く着いちゃいました。しゃぁない、ラウンジで一休み、僕のクレジットカード、プライオリティカードで入れるラウンジは何処? ずいぶん探すのに苦労しました。
日本のクレジット会社に国際電話をかけて何処に入れるのか? 調べてもらいました。インターネットの情報だ? 東南アジアの巨大ハブ空港のラウンジくらい、サッとそらで言えるくらいの下準備をしておけよ! ちょっとムッと来ました。それもあまり自信なさ気、何処どこが一番サービスが良いですよ、とか餌が良いですよ くらいの返事が出来ないのか?! 高い年会費ふんだくりやがって!
結局入ったのはあまりパッとしない薄暗いラウンジ、食べ物も大した事はない、そしてゲストも少ない、散々歩いた挙げ句大した処が見つからなかったと言うのが事実でしょう。シンガポールならもっと食べ物がたくさんあって美味しいラウンジを期待していたのですが。コンシェルジュの話しも宛てに出来ない大したものではなかったし。しかしそこそこ歩いて疲れました。
その後、時間的余裕を持って出発ロビーに向かいました。先ほど、ラウンジを見つけるのに結構歩きました。確かにこの空港はでかい、成田空港やマニラ空港とは規模が違う、国が小さいのに何でこんな大きな空港が必要なのか? と不思議に思うところです。国そのものがリッチなのでファンド等のお金が流れ込むと同時に人の出入りも多いのでしょうか? 観光と言っても青い海があるわけでもなし……。
少し免税品店等も見て回りました。確かに良いものはたくさんあるけれど、おいそれ買って行けるものは到底ありません。今回は娘にもブランドものはなし、マニラで買い物に廻る時間もあまりないので、既にTシャツやアクセサリー等はある程度買ってあります。マリーナ・ベイサンズの地下には一流の時計ショップがズラリと並んでしました。ここでも少し時計を見ましたが当然買えるものはありません。
遠い……、この通路の長さ、キロ単位で考えないとダメそう、ターミナル○、この方向に2.5kmですとか……。東京では成田と羽田がフルに動き、それでいて離陸渋滞で飛行機が遅れるような場面にしょっちゅう遭遇しますが、もうちょっと計画的に出来なかったのでしょうか? 今更機能を羽田に戻す? 成田闘争では散々争いをし、韓国にハブ空港の座を持って行かれ、日本は何をやっているのだろう?
やっぱり遠い……、重いトローリーは預けてあるものの、そこそこの重さのあるバッグを抱えて歩くのも結構辛いところ、これからマニラに行きますが、実はマニラで仲の良いT君と合流する予定なのです。今夜一日だけ一緒になり、明日同じ飛行機で日本へ帰ります。もうシンガポール旅行は終わり、今日、明日は帰国の途、もう明後日からは通常の仕事なので、そろそろ休日気分を切り替えて行きます。
だいぶ歩いて搭乗口まで来ました。時間的余裕を持ったとは言え、この距離は予測していなかったため搭乗まで時間を持て余す事はありませんでした。どうやらあの飛行機がマニラまで飛ぶB−777、普段休暇を過ごした街を離れる時には現実に引き戻される悲壮感に見舞われますが、今はまだもう一日あるのでそれほど辛い想いはありません。もう年内の旅行の予定はなし、来年T君とセブ島に行きます。
暫しこの待ち合いで座っていました。廻りにはあまり人はいない? 飛行機はあまり混んでいないのだろうか? 小物や酒を売る小さな店は点在しますが、楽しくウィンドーショッピング出来るような処はなさそう。投稿のアナウンスも英語とシンガポール語だけのようなので、案内板を注視します。やがて搭乗の案内が流れ、重い腰を上げて飛行機に移動します。離陸後3時間半でマニラ空港に到着します。
やはり飛行機はそれほど混んでいる訳ではありませんでした。フィリピンとシンガポールを行き来する人? あまりいないでしょう。このチャンギ空港から東京へは7時間くらい? まぁ、行き慣れたマニラで一晩過ごすのも悪くはないと思っています。今回はマイレージの関係上、そんなコースを取らざるを得ませんでした。その内にANAにもJALでは使えないポイントを移行して活用するつもりです。
ほぼ定刻に飛行機はハッチが閉まり動き出しました。離陸渋滞もなさそう。今日の機材は777、しかし飛行中も殆ど揺れる事なく、また操縦が凄く丁寧な印象を受けました。世界No1のAirだと言う先入観があるからでしょうか? パイロットも余裕を持って操縦している、そんな受け止め方をしました。エコノミー席でありながらシートのレッグスペース等も充分にあり、気分の落ち着くフライトでした。
機内食、まぁまぁでした。どうしてもJALと比べてしまいます。今夜はマニラに着いてからT君と焼き肉だろうな? 結局この機内食は全部平らげました。そこそこ疲れたし、結局この飛行機の中ではほぼ爆睡状態になりました。マニラにもう1泊しますが、特に期待している事はなく、明日日本に帰る為の寄り道のようなもの、T君と合流しても何処で何をすると言う計画はしていません。
マニラ、ニノイ・アキノ国際空港の第3ターミナルに到着後の悩み、それはタクシー、一般のタクシーには長蛇の列、そしてよからぬ輩が日本人と見るやとんでもない料金を吹っかけて寄って来ます。白タクならまだまし、何の関係のない奴が寄って来て、恐らくは金を受け取ってから流しのタクシーに交渉するのでしょう。その料金たるや、送迎車はロールス・ロイスかい? と言うような値段。
結局その長蛇の列に並ぶ事にしました。今日はまだタクシーが続々と来ているのでまだましな方、30分程で車に乗り込む事が出来ました。前回、コロン島の帰りは白タクに乗りましたが、未だ日本車のミニバン、値段もまぁ許せる程度だったので良しとしました。今日はそんな奴もいない、ぶん殴ってやりたくなるような帰省中みたいな輩しかいませんでした。順番でタクシーに乗ると……、
今日はHeavy Trafficだからエルミタまで○○○ペソだ とドライバーが言い出しました。ドスの利かせた声で、「俺は正式に順番を待ってこのタクシーに乗ったんだ、多少の上乗せはしてやるからそういうことを言うな……。」と言ったらタクシードライバーは黙り込みました。いざとなればそんなクレームを受け付ける政府公認の部署もあります。ドゥテルテさん、頑張って!
まぁ、大統領が変わってからタクシー事情は以前よりはだいぶましになってきました。しかしまだまだ、悪質ドライバーがいます。特に若い奴より、悪い時代を生きて来た歳とったドライバーの方が悪質なよう、結局Heavy Trafficはありませんでした。空港で乗ってから30分弱でホテルには着きました。そこそこの上乗せを加えてやりました。これで満足だろ? がっつくな! と言って降りました。
マニラのホテルに戻って来ました。6泊のシンガポール、堪能しました。今夜マニラに泊まって明日は東京へ。やはり慣れたマニラの方が身体の力は抜けます。しばしここで一休み、このホテルも往きに一泊したのと同じホテル、やはり慣れたもの、来年の夏はもう一度エルニドに行きたいと考えています。シンガポールは……、もう多分行かないでしょう。マリーナベイ・サンズはいつまでもつのか?
結局行きつけの焼き肉屋さんへ。もう新たに店を開拓する気にもなりません。そして翌日、マニラから成田へ飛びました。8泊9日の永い夏休み、大きなトラブルなく、順調に過ごしました。しかし今回は宿泊費で結構お金が掛かりました。まぁ、あれだけ物価の高い国、やむなしと言ったところでしょうか? 高かったけれど、それなりのサービスには満足のいくものでした。まぁ、もう行く事はない?
マニラに来ました。シンガポールは充分に堪能しました。取り敢えず目標だったイベントはビンタン島へ渡る以外は消化出来ました。今までよりは豪勢なホテルライフ、なかなか美味しい料理、そして還暦を迎える為のジャケットを手に入れ、満足の行く旅行でした。しかしながら、中華街を除いては物価が異常に高く、今回は引っかかる事はありませんでしたが高額な罰金を伴う厳しい法律に縛られるようなこの国は当然移住の対象にはなりません。日本と同様成熟し過ぎて、これから衰退が始まるような気がしてなりません。ランドマークたる大きな建物にも欠陥があって、これから危なくなる? もしあのマリーナ・ベイサンズが閉鎖されるようなことがあれば、それを契機に下り坂をすごい勢いで走り降りて行く、今がバブリーな様相を呈しているだけになおさら将来に不安を持たせる、そんな国のように思えました。