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I love you


 ”I love you."と云うコンピューターウィルスが話題になりました。画像データ等を消去してしまうと云うので、システムエラーを起こしたり、ジョークのメッセージを出すかつてのウィルスより悪質です。それに憎らしいのが”I love you."と云う名前。知らないメッセージに”I love you."と書いてあればつい開けてしまうでしょう。私なら間違いなく開けてしまいます。だから被害がかなり拡がりました。かのCanonまでデータを失う被害にあったようです。以前から、”トロイの木馬”のような悪質なものもあったようですが、ここしばらく大きな問題になるような新種のウィルスはなかったような気がします。幸いにして、私のところはMac onlyですから大丈夫です。”I love you."と云うコンピューターウィルスはWindows専用のようです。まだまだこれから新種のウィルスが出てくるでしょう。ややもすると、ネット界を全滅に追いやるようなものも出てくる可能性があると思います。まさに我々医学界と同じ様相ですね。黒死病と呼ばれたペストによってヨーロッパの人口が半分に減りました。天然痘は撲滅されましたが、今度はAIDSが出てきて、未だ我々の脅威になっています。コンピューター用語では、デスクトップとかファイル(書類)だとか、我々の現実の世界を模倣して、まさにバーチャルリアリティの世界になっていますが、コンピューターウィルスも実際の医学用語と同じく、ワクチンだとかDisinfectだとか同じ様相を呈しています。ただちょっと間違った使われ方をしているのが”ワクチン”と云う言葉。ワクチンと云うのは予防するための薬です。だからコンピューターウィルスに感染してから治療に使われるものはワクチンとは呼ぶべきではありません。それを云うなら”ガンマーグロブリン”、”インターフェロン”と呼ぶべきだと思います。コンピューターウィルスに感染しないようなオールマイティなワクチンがあれば良いですね。

 コンピューターウィルスが話題になる度に私はいつも思うんですけれど、ウィルスをプログラミングする人がもっと有益なことに力を尽くせば、さぞかし世のためになるのになあと。コンピューターウィルスを作り出すことはかなりの知識、技術がないと出来ないはずです。勿論私も出来ません。どうやら今回の犯人はフィリピンの若きコンピューター専門学校の卒業生と在校生の合作みたい。まあ恐らく刑務所行きになると思いますが、残念なことです。たぶんちょっとした悪戯のつもりだったのではないでしょうか? きっと優秀な学生だったのでしょうね? ハッカーと云う言葉を皆さんご存じだと思います。私が思うにハッカーと云う人種は優秀な人間のはずです。ハッカーと云う言葉そのものに悪い人間と云う印象を持ちますが、優秀なプログラマーと紙一重なんだと思います。実はアメリカでは、コンピューターのネット犯罪に対処するため、このようなかつてのハッカーをFBIや警察等が雇い入れ、ハッカーの犯罪を追跡するのに彼らが利用されているのをご存じでしょうか? むしろ警察側の優秀な人々と云う位の知識の人では、現在のネット犯罪に追いつかないのが現状なのです。かつて名を馳せたハッカーが車で移動しながらハッキング行為をしているところを、FBIに雇われた日系人が捕まえたのは有名な話です。是非今回の”I love you."と云うコンピューターウィルスを作った人達も改心して、世に役立つような活躍をされることを願って止みません。