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原潜衝突事故


 なんとも痛ましい事故です。いろいろ調べが進んでくると、もうこれは人為的ミスとしか云いようのない状態です。時間が経てば経つほど考えられない事実が出てきます。アメリカ海軍はまるで遊園地のアトラクションの様な感覚で一般人を潜水艦に乗せ、遊ばせ、乗船した一般人を喜ばせ、”ジャップを驚かせる”ためにやった余興で大事故を起こした、そんな構図のようです。

 でもこの事故を通じて私が痛切に感じたのは、国際的に本当に弱い日本の立場。もし自衛隊の潜水艦が同じ事をしたらどうなるでしょうか? もしアメリカの民間の船を誤って沈めてしまったら......。恐らく真珠湾のことをまた蒸し返されるでしょうし(日本人が被害者であるにも関わらず、某Webでは真珠湾の仕返しとまで書かれています)、更には日本製品の不買運動にまで発展しかねないと私は考えています。一般アメリカ人の街頭インタビューでもごく一部に首を傾げたくなるような答えがあります。皮膚に色が付いていると、人権も認められないような発言がありました。

 ではもし開発途上国の船を自衛隊の潜水艦が沈めてしまったら.......、恐らく莫大な賠償請求が起きることでしょう。日本は金を持っているから、とにかく出せと迫られるでしょう。全く個人的な私の考えですが、日本人の国際的立場は弱すぎます。強い相手からは上から押しつけられ、弱い相手から突き上げられる、まるで数年前の会社の中間管理職のような立場、悩んだ挙げ句の果て自殺に追い込まれるような立場ではないでしょうか。自分の意見を押し殺して黙りこむことを美徳とし、”No”と云えない日本、複数のメディアが指摘していましたが、日本の国として抗議し、自衛隊の専門家がハワイに乗り込んで、率先して今回の事故原因の調査にどんどん意見を云うべきだと。正にそうだと思います。今でこそ失脚してしまいましたし、ことの善し悪しは賛否両論があるにしても、ペルーのフジモリ大統領は本当に強い国家を我々にまざまざと見せつけてくれました。同じ日本人の血が流れているとは思えません。

 かつて自衛隊の潜水艦が民間の釣り船を相手に同じような事故を起こしました。この時だってしっくり行く説明がなかったように思います。アメリカも自衛隊も国家権力の下に兵器や武器、逮捕権などの人を傷つけるような力を持つと、まるで自分が偉くなったように錯覚するのではないでしょうか? 日本においても政治家、自衛隊、警察、税務署、全ての権力を持つ輩は「何故あんたがそんなに偉いの?」って聞きたくなるような態度をします。この事故をObserveしていると、日本とアメリカの文化の違いがはっきりと見えてきます。アメリカにおいては、個人や組織が守られるためには、一般人が納得できないようなこともまかり通る自己防衛権があること、これを思い知りました。一般人は原因究明のために全てをディスクロージャーするべきと考えるはずです。しかしアメリカ的な考え方では、そうすることによって当事者が不利益を被るとき、廻りの同胞が手伝って不利になる情報を公開しないで良いようにシステムが出来上がっているようです。衝突した原潜の艦長を守るために敢えて真実を隠す方向に事が進みます。そしてアメリカの法律はそれを肯定するように働きます。日本の法律でも自分に不利になる自白はしなくても良いと云う黙秘権が定められてはいますが、テレビドラマでさえそれを落とすことに誇りを持つような主人公が活躍しています。黙秘権なんてあってないようなものでしょう? 「いい加減に吐いたらどうだ!!」と机を叩いて怒鳴りまくる刑事が出てくる場面が思いつきます。某バラエティ番組では、社会的に自立していないような若い外国人が云いたいことを云っています。だから私は思います。云うのが悪いのではなくて、日本人がもっといろいろ云っても良いのではないか? と。かつての日本人の美徳はもう自らの首を絞めているようにしか思えません。村八分と云う言葉がありますが、かつての美徳を守らなかった人がまさに村八分になってきたのではないでしょうか? だからこそ、日本の若い人達がどんどん外国に勉強しに出ていくことには大賛成なんです。そんな人達が日本に戻ってきて成長して、力を発揮してくればもっと強い、”No”と云える日本になってくるのではないでしょうか? あと20年位かかりますかね。日本人は勤勉で、手先が起用で、頭が良いんですからね! 頑張りましょうよ!