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CrimeとSin

 世の中、箸にも棒にも引っかからないって奴がいます。ホントはそんな奴と接点を持ちたくないのですが、そんな奴はむこうから寄ってきます。先日の日記にも書きましたが、私が学術講演会に出席しているとき、他人の駐車場に勝手に車を停め(それも斜めに酷い停め方)、酒を飲んで帰ってきた馬鹿がいました。結局そいつの胸ぐらを掴むことになるまで私もエキサイトしてしまいましたが。こいつが私の診療所に勝手無断に車を停め、そして飲酒運転で帰ろうとしたところを私が停めた以上、こいつは罪に問われません。無断駐車に関しても、警察は路上駐車と違い駐車場に入っている以上検挙は出来ないと云うスタンスのようです(触らぬ神に祟りなし?)。酒酔い運転で乗り込もうとしても、実際に道路に出なければ無罪、正に私が楽しみにしている映画”マイノリティ・レポート”の世界になってしまいますが、こんな奴がのうのうと外を歩いていることに本当に憤りを感じます。
 英語で罪とを現す単語にcrimeとsinがあります。crimeとは正に犯罪と云う意味での法律上の罪、それに対してsinは精神上或いは道徳上の罪、正に法律用語で云う刑事上の罪と民事上の罪の違いに合致するのではないでしょうか。民事不介入とする警察のスタンスも正にこれに一致します。crimeでは警察がキチンと対応してくれますが、我々が悩むのはsinの部分、以前から民事不介入の立場をとってきた警察も最近になってようやく重い腰を上げてきたような印象は持っています。と云うよりも法律を変えて、或いは拡大解釈してsinをもcrimeとして対応するようになってきたようです。
 約束を守らないと云うこともsinに値します。ずいぶん約束を守らない相手に私自身悩まされてきましたが、そのような人間は結局周囲から相手にされなくなり、孤立を深めていくようです。約束を破ることがcrimeとしては認識されず、道徳上の事だけと勝手に解釈され、それが時間の経過とともに罪の意識として風化していくと私は考えています。だから同じようなことを何回もする? こんな人間とも接点は持ちたくないのですが、やはり相手からこちらに近寄って来る、それを見抜けない自分自身が情けないと思うことも今までありました。約束事は紙に書くべき? そしてその紙がない口約束は反故にされても反論の余地がないことを思い知らされたこともありました。よく相手の過去を探ればそんな騙されるようなことはないはずなのに、探ることが出来れば良い関係を保ちたいと云うこちらの考えの妨げになり、そこにつけ込まれてしまったこともありました。
 ここ最近、外国人によるcrimeが増えてきました。金のためには平気で人の命を奪うような犯罪を犯す輩が増えてきたような印象を持っています。”このやり方は日本人じゃないな”と思わせるような残虐な手口、弱者に対する容赦ない攻撃は今までかつての日本では見られないものでした。その一方で日本人が犯す犯罪も多様化してきました。例の毒入りカレー事件に死刑判決が出ましたが、毒殺なんて犯罪は戦前はたまに見られたものの、戦後の日本の高度成長期には見られなかった印象を持っています。少なからず私の年代で見てきた犯罪にはある程度の躊躇の痕跡が見えていたような気がしているのですが、ここ最近に来てずいぶんその傾向は変わってきました。ますます犯罪は多様化して、それを取り締まる法律が出来、更に息苦しい世の中になる、日本の純血主義はそんな息苦しい世の中に入り込みたくないと云う防衛手段でもあると考えることがあります。宗教の考え方の違いから殺し合いにまで発展することもあるのですから。常識、良識を持つ人とだけつき合いたいと考えているのですが、それらを持ち合わせない人間が多くなり過ぎました。ホントにやりにくい世の中です。今年最後の愚痴は少し漠然としたものになってしまいましたが、来年もまたいろいろ文句を云って行こうと考えています。まずは失政についての愚痴が多くなりそうですが......。