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戦争の行方

 前回のホームページの更新時、マーキーに”今度の更新時にはもう戦争が始まっているかも知れない”と書きました。その一方で私の希望的観測として英国が緩衝役となって、米国が振り上げた拳を降ろすとも書きましたが、残念ながら今や戦争の真っ最中。世界を分断しかねない大きな戦争が始まってしまいました。日本も米国の行動を支持、小泉首相は米国を支持すると明言しましたが”支持せざるを得ない”と云うのが本音ではないでしょうか? 小泉首相だって戦争を好んでいるはずはありません。その一方でブッシュ大統領の行動を支持する米国民は70~80%、真珠湾攻撃を上回る数の犠牲者を出したテロを受けた当事国と他国との間に大きな温度差が生じるのは当然と云えば当然と云えます。私自身この戦争是非を云々するなんざ僭越だと思っていますが、泥沼化していく戦争の報道を見るにつけ、何ともいたたまれない心境に陥ります。反戦運動も盛り上がり始め、アラブ諸国が一体化するような不気味な気配も感じています。イスラエル問題も絡んでいる長引きそうなこの戦争を、本当に懸念を持って見ています。”Bush at War(by Bob Woodward)”、”アメリカの世界戦略を知らない日本人(日高義樹著)”などを読んでいますが、あまりにも複雑になりすぎた世界情勢は到底一言で理解出来るものではなさそうです。もし中東に石油が出なかったら、9.11テロがなかったら、ブッシュではなくゴアが大統領になっていたら、今の状況は大きく変わっていたはずです。でももう後戻りは出来ない、自ら土俵には上がらないと宣言した日本はどうすればいいのか? イラク戦争後も日本には問題が山積です。
 日本は何故米国を支持せざるを得ないのか? 自分で自国を守ることの出来ない戦争を放棄した国は、米国の大きな傘の下に身を寄せるしかないのでしょうか? 元政務次官の西村氏が”日本も核武装をしなけれなならない”と一言云っただけで国民は核に対するアレルギー反応を露わにし、猛反発しました。しかし最近でこそそのタブーについて議論しようとの雰囲気が出てきました。日本は核武装しようと思えば、今の技術水準を持ってすればいとも簡単、持とうと思えばいつでも持てると云う証を示すだけで抑制効果があると云われますが、もしそんな気配を少しでも見せれば中国やアジア諸国は黙っていないでしょう。インドやパキスタンのように世界の反対を押し切ってでも自らを守るために武装する、日本はそんな悪役になりきれないと私は考えています。しかし間近に迫った北朝鮮の危惧に対して手をこまねいているのも、丸腰でピストルを持つ相手に立ち向かうようなもの。言葉が通じない相手に対してどうするか? イラクの次はイラン、若しくは北朝鮮と叫ばれる中で日本はもっと真剣に自国の将来を考える必要があるはずです。もうじき都知事選挙が始まりますが、ある雑誌の見出しには”軍人おじさんと平和ぼけばあさん”と揶揄されるように、その軍人と呼ばれる人が万が一日本のリーダーにとって代わるようなことがあれば、或いは北朝鮮に喧嘩を仕掛ける可能性も充分に考えられると思います。50年前の敗戦国が勝者から骨抜きにされ、二度と立ち上がれないように縛り付けられたルールの下で世界情勢は大きく変わり、もうそのルールは機能しないように考えます。では改憲? それに対しても日本人は強いアレルギー反応を起こします。ではどうすれば良いのか? 日本が武装すること、戦争放棄することを反対する人達にこそ今の現状で日本はどうあるべきかを声を出して導いてもらいたいと思います。理想論だけでは生き残ることすら出来なくなりつつあるほど世界は変わってきました。そんな日本を牽引していくのに小泉さんではあまりにも力不足、タカ派の人に牽引役になってほしくはありませんが、過激ではない人に強い指導力を発揮してこのかつての経済大国日本を引っ張っていってほしいと思いますが、腐りきった日本の政界にそんなリーダーがいないと云うのが現状ではないでしょうか? 戦争を放棄して攻められたら玉砕する、そうならそうでそんな国に生まれたことが不幸だったと諦めるしかないとも私は考えます。イラク戦争の後の日本の行くべき道、それこそが今大いに議論すべき問題と考えています。