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流入する外資

 12月の更新のColumn ”NYの仇を東京で”の中で、アメリカの資本が日本に流入してくる懸念を書きました。そして今回は中国。今や世界が中国に投資をしている時世ですが、最近のテレビのドキュメンタリーで中国の企業が日本の高い技術やノウハウを欲しがり、日本へ資金が流入、更に日本の企業が買収されはじめていることを知りました。グローバルな眼を持たない一町医者である私は更に不安を募らせています。
 日本の技術は世界に誇れるもの、小さな町工場にさえ国際的な産業スパイが暗躍し、下町の小さな工場を盗み見ることがあると聞いたことがあります。もっとも海賊版や知的所有権の侵害など、知的財産に対して全く理解をしていない中国が怒濤の如く日本に入り込んでくることに聊か不安な気持ちがあります。なにさま中国は人件費が安い。労働者達も日本人なら途中で放り投げてしまうような単調な仕事を黙々とこなす様をいろいろなチャンスに見てきました。かつての日本人もそうだったのでしょうけれど、美味しいものを一度食べてしまった日本人はもう粗食には戻れないのでしょう。Made in Chinaのラベルがものすごい勢いで増えてきたことも、その中国の勢いを暗示するものです。日本はまだまだ諸外国に比べ物価も税金も高い? そんな中でのデフレとは一体何なのかと考え込んでしまうこともしばしばあります。無形のサービスに関しても、その値段の高さと云ったら腹立たしくなるものが山ほどあります。いずれはMade in Japanが消えてしまうのではないか? そんな不安すらあります。
 現代では云うなれば世界中が国境を越えてお互いの利益を求め、手を組んで大きくなろうとしているとき、日本は小さな檻の中で共食いをしているのではないか? そんな不安をも持っています。アメリカの自国利益の追求(例えそれが戦争に発展しようとも)には目に余るものがあるように私には見えますが、一方でお互いの利益を食いつぶし合うような政策しか取れない日本の政治屋達、2020年にはGDPで日本に追いつこうと目論む中国の前に、存亡すら怪しい日本はどんな対応をするのか? もはや経済通ではない私から見れば2020年(私が61歳)まで待たずして中国が目標に達しているのではないかと考えたくなってしまいます。
 日本はどうしても島国根性、純血主義。永かった鎖国のなせる技なのでしょうか? 私も医療スタッフに東南アジアのナースや医療従事者を雇い入れないか? とダイレクトメールをもらったことがあります。人種のるつぼであるアメリカや、各民族が融合しているシンガポールなどに比べ、日本人の考え方が猛烈に遅れていることは理解できます。恐らくは一流企業、或いは小さな会社経営のオーナー社長も、少なからず外国人、外資などに対してはアレルギーを持っており、アメリカの如く来る者拒まずの態度が確率されるまでは、未だ相当な時間がかかるのではないかと思っています。中には日本に対して相当な嫌悪感を持っている中国外資もあるのではないでしょうか? 小さな会社でも経営者がしっかりして、そんな奴らをしっかり監視していかないと、中国の反映に貢献しても結局使い捨てにされてしまう可能性もあると思います。しかし今や我々は大きな転換期、臆することなく外資を受け入れられるか、そしてまやかしを見抜く力を持っているか? 今後の日本が生き残るためのキー・ワードはその辺のところに潜んでいるような気がしています。