初めて出て行く家の外、かなりびびっていました。こいつは恐怖に駆られるとどうやら尻尾が丸まってしまうよう、しかもへっぴり腰で歩くのもままなりません。ほら、しっかり歩けよ!
トレーナーさんの引くリードもピンと張ってしまいます。むしろそこに留まろうとするような感じ、息もハァハァと荒くなります。別に取って食うわけではないのだから、しっかりついておいで!
少し慣れてきたのか、尻尾は立ち始めました。しかしへっぴり腰は相変わらず。そして前に進もうとせずにそこに踏ん張って立ち止まろうとします。するとトレーナーさんがリードをピッと引っ張ります。
顔はそんなに引きつっている訳ではない、むしろ少し楽しそうにも見えるのですが。お前の使命は飼い主の運動不足解消なのだから、しっかり付き合ってもらわなくては困るぜ。
何か息苦しそう、口を開けてハァハァ云っています。いずれは楽しくなるはずの散歩、今は徐々に慣れていってくれればと思います。トレーナーさんに誘導されながら1時間の散歩です。
へっぴり腰はだいぶ治ってきました、尻尾も少し出てきました。どうだい? 外の世界は? 広いだろう? 今後は外でウンコとおしっこをする練習です。
未だ飼い主と並んで歩くのは無理、いわゆる`つけ!`の状態で一緒に歩く練習をします。慣れてくるとグイグイリードを引っ張って行ってしまう犬も多々あるよう。
別の日です。ようやく尻尾が立って来たじゃん。どうやら外へ出る恐怖心は少し薄らいできたようです。おしっこは出来るようになったけれどウンコがなかなか。
未だトイレは外に出たときと家の中のケージのトイレでするのと半々、他の犬のおしっこの匂いを嗅ぎながらテリトリーの印をつけますが、未だ廻りは強い犬ばかり?
若干の恐怖心があり、時々こんな風に立ち止まって動かないこともしばしば。するとトレーナーさんはぐいっとリードを引っ張り、ショックを与えます。
この日は少し人混みに慣れるため、駅まで連れて来ました。するとトレーナーさん、いきなり駅のピロティの中まで入って行ってしまいました。他の人に迷惑では?
元々盲導犬をも訓練することのあるトレーナーさん、「こんな処に犬を連れてくるな!」っていきなり胸ぐらを捕まれたこともあるのだそうです。ご苦労様…。