海と音楽が好き、車とバイクが好き、夜景と絵が好き、そして何よりも遊ぶことが大好き。でも家族(愛犬を含む)と部下を大切にし、仕事もしっかりやる、そんな男のホームページです。ご覧あれ!

HOME > Taste > 2010Malaysia Trip 5

初めてのマレーシア、マラッカ旅行記 2010夏

5日目


本当に不思議、朝は気持ち良く、シャキッと目が醒めます。ベッドの中でグズグズしている必要はない、時間がもったいないと直ちに行動を開始します。前日の疲れをすっかり捨てきったようなコンディションの良さ、もうストレスは殆ど洗い流せたかな? 身体も少し軽くなったような気分。しかし旅行も後半に入り、何となく現実のことも考え始めます。まぁ、マラッカは結局は小さな街、だいぶ歩いて見尽くしたよう、今日は朝はプールに行って、午後はまた同じ街歩き、特に予定を決める事なくのんびり過ごします。

Malacca5-01.jpg

何故か朝5時前にスキッと目が覚めたのです。早朝に目が覚めてもちっとも気分が悪くない。身体もサッと動きました。でもさすがに未だ早い、ちょっと窓の外を見てみました。未だ街は目覚めてはいない、見知らぬ街の眠っている姿をしばし眺めていました。

Malacca5-02.jpg

窓の外を眺めている間にもドンドン空が明るくなってきます。どうやらいよいよ街も動き始める様子、真っ暗だった街にもポツン、ポツンとあかりが灯っていきます。しばしこんな景色を眺めてボーッとしていました。さすがにもう少し寝よう、一度ベッドに戻ります。

Malacca5-03.jpg

そして今度は午前6時半、小一時間ほど意識がなくなりましたが、それでも寝過ごすことなくまた目が覚めました。今度はもうだいぶ明るくなっている。いよいよ活動開始、明日はもう帰国の途、僕の夏休みの終盤の一日が動き始めます。日本から数千キロ離れた地で。溜まっていた日記をつけました。

Malacca5-04.jpg

さすがにこんなにストレスがないと朝の目覚めは爽快、日本では到底味わうことの出来ない気分です。9時前に下のレストランへ。するとフロントもレストランも中国人だらけでごった返していました。そう、今日は日曜日、今日こちらを発って帰国するグループが多いのでしょう。

Malacca5-05.jpg

僕はもう一日余裕があるのです。食後外に行かず、すぐにプールに行くことにしました。もう街歩きと2回のプールで結構陽に焼けていました。プールはガラガラ。KLでもマラッカでもWebでプールの写真を見てホテルを選択する大きな材料にします。今回は両方とも正解でした。

Malacca5-06.jpg

ああ、至福の時。時間が経ってもプールに人はまばら、残念ながらビキニのギャルはいませんが、一人でボーッとこのように転がっている時が一番幸せ、数年前から一人で東南アジアをふらつくようになってから、こんな足と一緒に写したプールやビーチの写真がずいぶんたくさん溜まりました。

Malacca5-07.jpg

さっき来た時は少し薄曇りだったのに、雲が散って赤道直下の日差しが出て来ました。廻りも急に明るくなって来ました。でも....、この太陽は決して皮膚には辛くない、マニラにいる時のようないてもたってもいられないような強烈な日差しではなく、何処となく優しい日差しなのです。

Malacca5-08.jpg

太陽は真上にあります。これだけ焼ければ赤道直下に行って来たんだなぁ と後で実感出来るでしょう。あいにくマレーシアに来てからこんなにもろに太陽が出たことはなかった。やっぱり真上に太陽があるのは嬉しいです。またコパトーン日焼け用をジャバジャバ塗りたくります。

Malacca5-09.jpg

もちろん、iPodも持参です。今回は二つ、両方ともnanoですが、左の最新式は早送りや曲送りをしないで順番にずっと聴いていられる、僕の本当に好きな曲だけを入れたもの、未だ120曲ほどしか。最近電車や車の中ではこればかり。そして右の1世代前の奴は日本の曲を700曲ほど。

Malacca5-10.jpg

たっぷりと日焼けした後はお腹が空きました。歩いて行ける距離にあるショッピングモールの中にあるフードコートに来ました。何を食べようか? 店がずらりと並び、写真のメニューから美味しそうな物を選びます。食べたかったバクテーはどうやら見当たりません。

Malacca5-11.jpg

こんなふうに写真と値段が書いてあるボードを見て、オーダーを決めます。やっぱりついつい麺類になるか? 本当はフードコートではなくて、一軒家の専門店みたいな店で、そこならではのものを食べたいのですが、なかなか一人だと行き辛い、ここはひとりでも気楽です。

Malacca5-12.jpg

カレー味のラーメンを食べる事にしました。やはりマラッカは華僑の人が多い国、中華料理はいろいろと充実しています。そしてこれはマレー系のカレーと合体したもの? 少し辛いけれど、そして日本のラーメンのような歯ごたえはないけれど、そこそこ美味しく楽しめました。

Malacca5-13.jpg

ありゃ? BMWの7シリーズ、こちらでは初めて見ました。恐らく3000万円超え? かなりのVIPが持っているのでしょう。さりげなく一般の駐車場に置いてあったけれど、いたずらされたりしないのかな? 人ごとながら心配になります。車に関しては日本の方が幸せ?

Malacca5-14.jpg

お昼を食べてから2時間ほど、もうお腹が空いて来ました。何せチンケなラーメンだったから。ショッピングモールの中のレストラン、Honey Roasted Porkってのに引かれました。叉焼なんだろうけれど、蜂蜜を使うんだろうな? 何となく美味しそう。あっさりしていそうなラーメン。

Malacca5-15.jpg

実は僕の所属医師会に会員のメーリング・リストがあります。そこを通じて釣りのお誘いがあったのですが、その日僕は赤道直下に行っているので参加出来ません と言う返事を出しました。そしたら、ある先生から僕の一人旅を羨む返事が。そう、あの先生にマラッカ海峡の写真を送ってやろうと考えました。タクシーで海辺へ。ここは病院。

Malacca5-16.jpg

タクシーでものの3-4分、ベイサイドへ来ました。初めタクシーの運ちゃんにベイサイドへと言ったのですが通じず、結局海辺にあるホテルを指定して、そこまで来ました。ホテルのドア・ボーイは`Far!`と言っていたのに、大した距離ではありませんでした。無理すれば歩けないこともない。しかしビーチはなく立ち入り禁止の看板が。

Malacca5-17.jpg

その看板と破れた塀をくぐって海辺へ行きました。誰もいない、大丈夫かな? 襲われないかな? ちょっとした公園くらいになっているのかと思いきや、マラッカ海峡前は誰もいない寂しい所でした。しかし海はやはり広く、さすがに航路の大動脈、大きな船が悠々と浮かんでいます。

Malacca5-18.jpg

ここは運河の上流、左が川の下流で海へ、つまりマラッカ海峡へと注ぎます。あまりムードのあるところではない。近くを工事人夫のような男がたまに通りますが、おかしな外国人がたたずんでいるのを訝しげに眺めているようでした。そして川の下流を眺めると.......。

Malacca5-19.jpg

○○先生、これがマラッカ海峡ですよ、後でホテルに帰ってからメーリング・リストにこの写真を送ってあげました。本当に一人で行ったの? 誰か一緒だったんじゃないの? 必ず聞かれるのですが、本当に一人です。だからこそリラックスした旅が出来るのですよ。

Malacca5-20.jpg

バスターミナルはあるのですが、人は殆どいない。マラッカは治安の良い所と聞いていますが、何となく物騒な雰囲気、日本人が一人、身ぐるみ剥がされてもおかしくないような寂しい所でした。まぁ、マラッカ海峡の写真も撮ったし、タクシーもいないので歩いて戻ります。

Malacca5-21.jpg

この橋は先ほどの運河をまたぐもの、これを超えるともうマラッカ市内から出てしまうような雰囲気でした。人気はないのだけれど、割と奇麗に掃除もされていて、建物も結構奇麗、たまに軽食を扱うような店も点在しますが、さすがに立て続けのラーメンで空腹は感じません。

Malacca5-22.jpg

接岸された船もたくさんあるのですが、さすがに贅沢なクルーザーはありません。これならマニラのマリーナの方がよほど洒落た船が多いようです。それともパタヤビーチ? ここの船は遊び用ではなくて、仕事をするため、物を運搬するための船のようでした。

Malacca5-23.jpg

また街中に戻って来ました。結局海辺は遠くなかった。ところどころにこんな大砲が未だ残っています。欧州列強たちに対向したものなのか? あるいは逆に欧州の人が設置したものなのかは判断がつきません。そばを猫が歩いていました。そう言えば猫は見るけど犬はあまりいない?

Malacca5-24.jpg

マラッカ初日、初めて歩いた通りで、投宿したホテルのすぐ近くの光景です。ずいぶんマラッカを堪能しました。インターネットの写真ではずいぶんエキゾチックな印象を持っていたのですが、廻ってみれば決して大きくはない、そして見所たくさんある訳ではない、普通の街でした。

Malacca5-25.jpg

街にはバイクがたくさん走っています。でもみんな小さい原チャリに毛の生えた程度のバイク。それに対してお巡りの白バイだけは大排気量の日本のマシン。こんなところにもちょっと一般市民が虐げられている構図が見え隠れします。車の車両価格の倍にも上る税金がこんなでかいバイク購入の当てられるのか? そんな風に勘ぐります。

Malacca5-26.jpg

河を囲むように砲台が並びます。河を上って来た船をこの至近距離から撃つのか? 狙うこちらだってただでは済まないでしょう? そんな欧州列強の血なまぐさい歴史が想像出来ます。本当に人間は残酷です。自分の利権のためには何でもする? そんな歴史の上に今の平和が作られて来たのか? 未だに犠牲になる人も数多いるのに?

Malacca5-27.jpg

ふと河の向こう側を見たらちょっと洒落たカフェがありました。橋を渡ってすぐ、だいぶ歩き疲れたので少し座って飲み物でも と思いました。もう時刻は4時過ぎ、あと1日でマラッカともお別れです。未だ回りは明るいけれど、そろそろ旅の終盤を感じ始めていました。

Malacca5-28.jpg

明るいうちだけど何故かビールをオーダーしていました。今回の旅行でアルコールを飲んだのは未だ3回目。それも各ビールを1本ずつ、今までの自分を顧みるととても考えられない事態です。まぁ良いじゃないか? 煙草もやめて、カロリーも控えて、健康的!

Malacca5-29.jpg

実はマラッカの夕日をじっくり見たかったのです。しかしWebに出ているような素晴らしい夕日を眺められるロケーションは市内にはなさそう。海辺もあのざまでしたから。ホテルに戻って来るとなかなか奇麗な夕日が。2階のベランダからの眺めです。段々沈んで行く........。

Malacca5-30.jpg

夕日を追いかけて行ったら、先ほどのプールサイドにたどり着きました。Webで見かけたビーチで眺める夕日は諦めました。しかしここに佇んで、しばし見とれていました。今回の旅行を振り返るような気持ちで。一日が終わると同時に僕の一人旅も今、終わりかけています。

Malacca5-31.jpg

部屋で一眠りして、あ~、お腹が空いて来ました。少しショッピング・モールも歩いて、あまり遠くへ行くのも嫌だ、そうそう、近くに中華料理の屋台村みたいのがあったな? またここに来ました。もう廻りはだいぶ暗い、中ではあまりお客さんはいないみたい、結構空いています。

Malacca5-32.jpg

看板を見るとどれもこれも美味しそう。お粥にローストチキンに、あれっ? 肉骨茶(バクテー)も看板にあるじゃん? これを探して中を歩きました。全ての店を見て、それらしき店では「バクテーある?」と尋ねて廻りましたが、結局ない! ないものを看板に出すなよ!!

Malacca5-33.jpg

結局、もう1周しながら何を食べようか、頭を白紙に戻して歩き廻りました。雰囲気の良い店は多い割にはしっくり来る食べ物がありませんでした。中はお客さんは殆どいません。店の店員も手持ち無沙汰の様子。焼き飯のおいしそうなものがない、結局またラーメンかな?

Malacca5-34.jpg

.......とまぁ、本日3杯目のラーメン。あまり米を食べていません。これもそこそこの辛さ、しかし値段は安い。100円くらいでした。そこそこの暑さ、でも湿気はあまりなく、汗をかいてもすぐに乾きます。こんな形態のフードコートなら一人でも気兼ねなく食べられます。

Malacca5-35.jpg

やや暑い所で辛いラーメンを食べて喉が渇きました。これはドラゴンフルーツジュース、2.5RM、80円くらいの計算でしょうか? ちょっとあまり経験した事のない、不思議な味でした。でも氷がたっぷり入っていて、ジュースそのものはあまり大したVolumeではない、あっという間に終了。

Malacca5-36.jpg

帰ろうと思っていたら、ふと美味しそうなスープの写真を見つけました。レンコンの入った煮込みスープ。野菜スープ風の味付けで、やや塩気が足りませんでしたが、出汁はたっぷり出ているよう。これも一気飲みでした。まぁそこそこ満腹になって、ホテルまで歩いて帰ります。