初日
少し疲れたかも知れない、相変わらず同じ書き出しです。今年は1月に友人に誘われマニラに行き、そして10月には上海へ行く予定が入っています。別の友人に誘われたハワイを諦め、結局このパタヤ、バンコックと云うコースに。やはり仕事から逃げ出して充電するには少なくとも数千キロ東京から離れないとダメみたい。また寂しいけれど自由な一人旅です。そんなことを許してくれる女房に感謝すべきなのか、それとももう見捨てられているのか? いつも一人旅だと言うと現地で会った人に驚かれます。
午前4時過ぎに起床、今回は前日にホテルには泊まらず、早朝のリムジンバスに乗って出てきました。Airの関係で出発は成田第一ターミナル、第一は南と北のウィングがあるようです。こちらからは初めて? 巷ではもう夏休みは学生以外は終わり? ターミナルも空いています。
僕の旅行に合わせて図ったように円急騰! と思いきや未だ交換レートに反映されていないよう。しかもバーツが日本で交換出来るとは知りませんでした。まぁここでは交換せずにタイに入ってからにします。既に友人の余ったバーツを2万円ほど換えてもらっているので焦らずに。
朝早いため成田のレストランもあまり数多くは開いていません。不二屋がやっていました。いつぞやはスキャンダルで虫の息、しかし人の噂も七十五日、もう元気にやっているのでしょうか? 昔から好きだったこのブランド、応援の意味も込めて入りました。朝からステーキ!
あまり時間的に余裕はありませんが、免税店を見て歩きました。女房と母から香水を頼まれていました。母のはすぐに見つかりましたが、女房のはありません。どちらもあればで良いから と断りは受けていますが、やはり女房のがないとなるとちょっと焦り気味、タイで探します。
前から一度乗ってみたかったシンガポール航空、安全性、接客など総合点で世界一のAirと聞きました。今日はボーイングの777。運良く割と安いビジネスクラスが取れました。しかしこの飛行機にはファーストクラスもあるよう。するとビジネスの更に5割増? 僕は結構です。
また頼んで窓際の座席を取りました。食事を運ぶトローリーを膝にぶつけられないように。本当に痛い目を見ました。777は割と静か。天候もまぁまぁであまり揺れません。ふと下を見ると大きな島が。沖縄のどの島でしょうか? 周囲は少し青く見えます。
さすがNo.1のAir、機内食はなかなかの味です。和食、若しくは洋食が選べ、更に洋食はビーフかチキンを選べます。朝食はビーフでしたからチキンを。何故か肉攻めになりますが、恐らくタイではお肉はチキンくらいしか食べられないでしょう。今のうちに少し蓄えておきます。
もうタイ上空、エンジンの音が静かになり、高度が徐々に下がってきます。見下ろすとやはり田んぼが多い? 日本と同じ米を主食とする民族。決してタイ米はまずくありません。それなりの料理と合わせれば、或は日本の米よりも合っているものがあります。炒飯にしてもGood!
タイに詳しい友人からもう既に新しい空港の情報が入っています。入国手続きを終えてからの両替は混むからその前にしておくように。地図も書いてもらってここにあるよ と教わっていました。その通りの場所にちゃんとExchangeが。レートはやはり少し良くなってきています。
入国手続きのPasport Control、ここはかなりの混雑。マーフィの法則はここから始まったのか? やはり自分が並んだ列が一番遅いような気がしてなりません。タイ人のスタッフは列が長くても全くプレッシャーは感じないみたい。よそ見したりあくびをしたり、あくまでもMy Pace。
Meeting pointで僕の名前を書いたカードを持つホテルのスタッフが待っている約束でした。しかしスタッフが見つからない場合には.....、と事細かに書いてありました。タクシーで来ても金は払わないとか、だからいない確率の方が高いのではないか? と不安でした。でも....、いました!
この運ちゃん、結構飛ばします。120キロくらい出します。高速道路ではあるのですが舗装は決して良くはなく、急に車線が少なくなったり工事中だったり、時に段差があったり人が道の真ん中を歩いていたり。まぁ日本では考えられないことが多々あります。だからちょっと怖い。
広いところではこれくらい、4車線あります。でもこれが急に1車線になることも。遠くに段差を見つけてかなりな急ブレーキを踏むこともあります。「良いよ、急ぐ旅じゃないのだからもっとゆっくりで。」と云いたいところなのですが。そんなことでかなり長く感じます。
時々料金所があります。支払いは1回に20~30バーツくらいみたいですが、さすがに未だETCはありません。時々すんごい勢いでぶっ飛んで行くのがベンツかBMW、日本の車が多いのですが高級ドイツ車も決して少なくはない。日本よりは車はだいぶ高いはずです。やはり金持ちはいる?
ようやく! 海が見えてきました。何だかんだで1時間ちょい、かなり疲れた送迎でした。3日後バンコックへはまた同じ車、同じ運ちゃん? 空港はバンコックよりだいぶ手前、ってことはもっと長い時間このスリルを味わう? ペニンシュラに送迎を頼むと片道2万円なのです。
どうやら写真で見たのと同じホテルが見えて来た、やっとたどり着いたようです。夜はいろいろな色のライトが点いてきれい? 如何にもハードロック、アメリカ的な雰囲気のホテルです。もともとハードロックカフェが好き、そんなところからこのホテルを選びました。
ホテルのロビー、ちょっと待たされるようです。でもフロントの対応はキビキビして気持ちの良いものでした。Amexの取り計らいでバルコニーのあるちょっと上のランクの部屋を確保。しかしがっかりしたことがありました。何とフロアは2階、高いところが好きなんだけれど。
部屋はダブルベッドでプレスリーの写真があります。これにバスルーム、バスタブはそれほど大きくはないのですが、アメリカ風にしては珍しくちょっと深い正方形、だから斜めに身体を横たえると僕の身長でもまぁまぁくつろげます。但し....、シャワーが壊れていて使えないみたい。
バルコニーはプールの目の前、こんな景色です。奥の椰子の木の向こうがパタヤビーチ、だけど木々が邪魔して海が見えません。5階か6階なら海は結構見えるでしょう。換えてもらおうかとも考えましたが、英語で説明するのも結構面倒くさい、もういいや! ってなことになりました。
外に出てみました。これは下のプールから僕の部屋を眺めたところ、ちょうど椰子の木に隠れてしまう2階部分が僕の部屋になります。そう、失敗だったなぁ....、かつては予約の段階で高層階とオーダーすることが多かったのですが、今回は完全に忘れてしまいました。
このプールはパタヤでは一番大きいそうな。外出したのはもう午後4時近く、だから今日はもうプールは諦めます。まぁプールに入りたいのではなく、プールサイドでのんびり日焼けをしたい、それもiPodで音楽を聴きながら。僕の望みはただそれだけのことなのです。
ホテルの目の前が海岸通り、プールサイドから外へ出て、30秒でもう海です。海岸通りは結構車の通りが激しい。サッとは渡れません。この道は一方通行、路上の駐車もすごい。タイでは日本と同じ車は左側通行、そしてバンコックと同じく鳴らしっ放しのクラクションが響きます。
海岸へ出てみました。割と白い砂のビーチ、海も決して泳ぐのが嫌になるほど汚くはありません。でもこんな感じで泳いでいる人は多くない。実は今タイは雨期で、ベストシーズンは4-5月になります。そこそこ暑いのですが、湿気はそれほどなく、日本ほどうんざりはしません。
ちょっと洒落たレストランもあり、やはり日本で言えば湘南のような位置づけなのか? ビーチ前の道路も舗装され、決して田舎の海岸ではありません。未だパタヤに着いて2時間くらい、遠くまで来ましたが、重い鎖は切れ、自分の自由になる時間を満喫します。
バイクが多い。みんなが乗っているのはこんな50ccの原付クラスのようです。実は日本で国際免許を発行してもらいました。いずれバイクを借りて走り回ることも考えています。出来ればでかいバイクに? まぁ明日はそんなレンタルの店にも出向いてみようと思います。
海岸通りにこんな小さな道が垂直に並び合流します。マッサージの店も見つけました。この先300mくらい歩いて行くと海岸通りと平行に走る2本目の通りがあり、この縦の道には順番に番号がついているようです。通りのことをソイと呼びます。ここはソイ6です。
時刻は未だ早いのですがお腹が空きました。屋台でローストチキンを焼いていました。それとミートボールのようなものを指差して注文、これで35バーツ、100円ちょいです。結構いける! ちょっと甘いけれどスパイスも利いたなかなかの味でした。やはりタイの食べ物は好きです。
そしてもう少し歩くと屋台村のようなところが。Nuddle with soupと云ってその麺を指差しました。and this oneと魚肉のボールみたいなものを注文。屋台には米粉湯と書いてありますが、僕が頼んだ正にこれが米粉湯でしょうか? 様々な薬味や魚醤があってこれを好みに応じて入れます。
これがBar Beer、いわゆるビールバーなのですが、店にたむろしている女の子が必ずいます。言うなればナンパBar、ここで意気投合するといろいろ話が進展するという形で、西欧人独特の遊び方のようです。僕も通りがかるとさかんに声をかけられますが、その気にはなりません。
そろそろ夕暮れ時、今日は街の中の散策、それも上っ面だけ。本格的なSight seeingは明日から始めます。結構夕日がきれい。奥にライトが点灯しているのは船上レストランのようです。ホテル周辺の海岸を小一時間歩いてきました。まぁ朝早起きだったから少し疲れています。
ホテルに戻ってきました。こんな風に各部屋の外に色違いのランプが点灯します。僕の部屋はブルー、そして手前のド派手なイルミの建物がハードロックカフェです。あまり寝てない上に少し歩き回って疲れました。一度部屋に帰って仮眠をとることに。
そして目が醒めてから夜の街に繰り出して行きました。すごい.....、聞きしに勝るすごい歓楽街です。レストランや商店に混ざって、例のBar Beerからゴーゴーバー、歌舞伎町も真っ青のものすごい熱気です。西欧人が結構多い。ここから先はWalking Streetと言って歩行者天国。
焼き鳥の屋台、実は美味しそうに見える日本で云うところの正肉串は訳の分からない骨みたいな物が入っていて食べるとことが少ない上に美味しくありません。砂肝をオーダー、不思議に美味しい塩をかけ、更に何か判らないけれど美味しい物を塗って、これが嘘のように美味しい!
こんな風にBar Beerに女性が一人で、或はグループで座っていて色目を使ってきます。僕のような日本人でも良いみたい。そして驚きなのは、僕よりももっともっと年齢の高い西欧人がこんな女性と仲良く話していたり、或は腕を組んで歩いています。若さを保つ秘訣?
また性懲りもなくこれです。今日はこれで夕食終わり、安く上がりました。こんな食事でも僕は充分に満足。取りあえずは今日ははるばる日本から来ました。それもタイでは初めての地へ。申し訳ないけれど患者さんのことは頭から離れ、両方の肩は心なし軽く感じます。
実はこれがタイのパタヤでの移動手段、乗り合いタクシーのようなものです。何処どこまでHow much? と尋ねて乗ります。他のお客さんがいることも。値段は60円から80円くらい、マニラのジプニーと違って安全なようです。降りる時は屋根を叩くと停めてくれます。お金は後払い。