4日目
一人ぼっちの旅行は後半に入ります。今日はパタヤを後にして首都バンコックへ移動、以前からいつかは泊まりたいと思っていた高級ホテルをリザーブしています。もうバンコックは3度目、街を見て歩くよりもホテルライフを満喫したい、そんな気持ちで出向きました。そして楽しかったモンスターバイクは返却します。友人からハーレーを買って一緒に走ろうと誘われています。でも体力が心配、4輪のディアブロでさえ持て余す今日この頃、僕より10歳以上年上のフェラーリ乗りもいるのに....。ああ、やっぱり歳はとりたくない!
今日はだいぶ早起き、一度朝5時に目を覚ましましたが未だ真っ暗、もう1回寝て今度は6時半に起床、行動開始です。未だ寝ぼけ眼のところ、目覚ましがてら早朝の静かなはずのパタヤの街をまたバイクでひと流しすることにしました。3時間後にはバイクを返さなければなりません。
駐輪場にバイクがあってホッと一息、すぐ横にホテルの門衛さんのハウスがあるので、まさかここから持って行くことはないとは思っていましたが、恐らくこのバイクも新車なら200万以上? 年収の数倍の品が転がっているのですから、チャンスがあれば持って行かれる可能性も?
今日は残念ながら曇り空、もし日差しが強ければちょっとでもプールで転がろうかと考えていたのですが、この天気では無駄みたい。しばらくバイクで遊ぶことにしました。昨日から恐らく60~70キロくらいは走っているはず、タンクのガソリンもたっぷり残っています。
街も朝早くから目覚め、活気に満ちています。ここは市場? 海産物や野菜がたくさん並びます。値段はチェックしませんでしたが、やはり安いのでしょう。結構西欧人も多い、現地に住み着いている人も多々いるのでしょう。パタヤ、住むにはちょっとうるさすぎる街、郊外なら?
ホテルから近いソイ6、ソイとはStreetの意味、だから6番通りと云った感じでしょうか? ちょっといかがわしい店がこの通りだけ並びます。もう隣の通りは静かそのもの、夜までどんちゃん騒ぎのようです。おかまも早起き、徹夜? 朝8時なのに色目を使って声をかけてきます。
再びホテルに戻って朝食、チキン炒飯、ポークソーセージ、目玉焼き2個、そしてまたまた米粉湯、こんな朝食で大満足。米粉湯はこの旅行で僕は一体何杯食べるのか? きっとバンコックに云っても食べるだろうと思いつつ、パタヤのビュッフェに別れを告げます。
バイクは返しました。チェックがちょっと厳しい。昨日1回倒しましたから。でも傷はないはず、Depositの2000バーツは帰ってきました。午後12時にチェックアウト、前もって頼んでおいたホテルリムジンサービス(と云ってもトヨタのバン)で一路バンコックへ向かいます。
高速道路を走り、いよいよ都会の中に入って行きます。結局パタヤを出てからほぼ2時間かかりました。バスで2時間半と聞いていますから、それほど差はないみたい。パタヤ市内では時々看板にタクシーでバンコックまで800Bと書いてありました。でもリムジンの方が安心。
バンコックではTHE PENINSULA BANGKOKをリザーブ。チェックインでは非常に判り易い英語を話すタイ人コンシェルジュが、そして途中から日本人女性のコンシェルジュ、パタヤで後悔したので高層階をオーダー、Amexの特典で部屋はGrade up、もう何から何まで最高です。
部屋は37階あるタワーの35階、しかもバルコニールーム、最高のロケーションです。ただ難を云うなら目の前のチャオプラヤ川の水が汚い! これは高級ホテルでもいかんともしがたいところ、しかし日本と同じく発展して汚染まで目が届けば国を挙げて努力し川をきれいにするはず。
だから20年後(もし僕が生きていてまたこのホテルに泊まったら)、目の前には青い川が流れているはず、僕はそう信じます。バルコニーから下を見下ろすとこの状態、落ちれば間違いなく即死だな? ちょっと足がすくみます。でもここに座ると気持ちよい風が頬を撫でます。
ウェルカムドリンクのサービスがあります。美味しいオレンジジュース。またAmexから記念にと陶器の器のようなものをもらいました。更にウェルカムフルーツ、そして部屋の無料のグレードアップ、海外に出ればやはりクレジットはAmex、日本ではそれほど優遇されません。
下からタワーを眺めたところ、真ん中に出っ張っているところがありますが、あれがバルコニー、上から3枚目の出っ張りの部分が僕の部屋になります。恐らくスイートではない部屋では最高クラス? 宿泊費は決して安くありませんが、この環境ならその値段でも納得出来ちゃいます。
今日だけは曇りましたが、パタヤでは概ね天気には恵まれました。結構日焼けもしたし、このホテルにも立派なプールがあります。幅は狭いが長さはめちゃ長い、泳いでいるのは西欧人ばかり、東洋人はいません。こんな中で泳げるか? オリエントだと白い目で見られそう、卑屈?
長さは50メートルくらいありそう、更に1段高いところにもう一つ細長いプールがあります。総延長100メートルくらい? ベンチもたくさんあり、ゆったり出来そうです。今日は残念ながら時間もないし、陽も照っていないし、辞めにします。明日晴れたら来るつもりです。
実は繁華街は川の向こう側、駅の終点も向こう岸です。アクセスが不便であろうことは覚悟していました。それでもこのホテルに泊まりたかった。そうしたら何と無料のシャトルバスならぬシャトル船がありました。行ったり来たりでそう待つことなく、3分で向こう岸に。
船はロープでくくることなく、頭から岸に接岸してそのまま客は乗り降り、そしてまた離岸していきます。尾道のフェリーボートと同じ。これがあればホテルの立地の不利な条件は完全にクリアされます。またこんな船に乗るのが結構楽しい、これで水がきれいなら最高なのに。
川幅は200メートルくらい? もし船から投げ出されても岸に泳いでたどり着くにはそれほど難はなさそう。シャトル・ボートと云うようですが、オリエンタル、シャングリア、マリオット、そしてペニンシュラと各ホテルの船が行き来します。斜めに走りますが所要時間3分。
今までは気を引かれることはなかったのですが、最近はやはり自分の犬と比べて見入ってしまいます。どちらが可愛いか? どちらが幸せか? 首輪をしているので飼い犬のようですが、船着き場のベンチを我が物顔で占領しています。栄養状態は良さそう。でも汚い.....。
しかし....、駅の名前がよくわからない。今回はシーロムとサイアムの区別がつきませんでした。しかも本に出ている駅の名前と違う? 結局乗り過ごしてしましました。でも怪我の功名? 降りた駅はバンコック一の繁華街、ここから見て廻ることにしました。
もう3時過ぎですが、実はランチを未だとっていない。そして思い出しました。この近辺に昔友人に連れて来てもらったフカヒレの専門店があることを。それを食べに行こう! そう思って朧げな記憶を辿ってようやく見つけました。間違いなくこの店です。
特大フカヒレスープをオーダー。いわゆる日本の姿煮とは違い、そこそこの大きさの崩れた奴がいくつか入っています。フカヒレのVolumeとしてはそれほど多くなく、値段も1200B(約四千円前半)と割安感はあまりありません。しかし間違いなく味は最高!
不思議なのは日本の太平洋岸でとれた鮫のひれを干してタイに輸出、それを中国人が料理して日本人の僕の胃袋に入る、高いのは当然でしょうか? そして炒飯をオーダー。タイ米で作った炒飯なのでちょっと雰囲気が違います。これよりは僕の好きな家の近くの炒飯の方が旨い。
また電車に乗って以前来た地域に来ました。このシェラトン・グランデは一番最初の訪問で泊まったホテル、懐かしいです。実はこの近辺に鞄や靴を売るブティックがあり、格安で良さそうな物があります。今日は見るだけですが、しらみつぶしに見て歩きました。楽しい!
このスクンビット通りは渋滞すると全然動きません。でもブティックや屋台が本当に面白い。それからテーラーがたくさんあります。スーツまでは作ろうと思いませんが、シルクのシャツはなかなか格好良い派手な奴があります。スラックスは3日あれば仕立ててくれるとのこと。
こんな屋台も楽しみの一つ、良い匂いが漂います。決して衛生的ではなさそう、初めてタイに来た時も最初に見たのはこの近辺の屋台、あんなの食える訳ないよなぁ なんて思っていた僕が今や気軽に注文しています。慣れって恐ろしい、一応火を通した物しか手を出しません。
一度ホテルに戻って一休み。この夜景を眺めるのが楽しみでした。やはりバンコックは都会、ちょっと移住するのには二の足を踏みます。むしろパタヤに住んで、時々車やバイクを飛ばして出て来るなら良いかも。少なくともこの国なら生活必需品には困ることはないでしょう。
こんな夜景を眺めていると心和みます。このwebのTopPageに書いたように僕はこんな夜景が大好き、ウィスキーのグラスでも持ってくれば、いくらでも肴になりそうです。この光の中に一体何人の人間が生活しているのか? どんなことをしているのか?
対岸に一流ホテルが並びます。そこから繁華街まで歩くのはちょっと辛いかも知れない。だからペニンシュラの位置も決してハンデにはならないと思います。シャトルボートを使えば対岸のホテルとの差はなし、様々なアメニティ、サービスを考えれば今回の選択はベストでした。
バルコニーから下を見下ろすと。ドッヒャー、ちょうど段差のあるバルコニーの下を照らすサーチラート並みの強力な光が直撃です。目が眩んで落ちたら? 最近高所恐怖症が少し治ったと思っていたら、未だダメでした。遠くを眺める分には最高、でも下は見ないように。
このホテルのアーケードめぐりも楽しそう。結局ペニンシュラの緑色のポロシャツを買いました。値段はそれほど高くない。しかし縫製もしっかりしていて、長く使えそうでした。その他、バーやレストランも楽しそう、しかしいくらホテルライフを楽しむと言っても燻っていてはもったいない。
さあ、また街へ出掛けます。もうこのボートに乗るのも慣れたもの、必ず船尾に座り、キョロキョロ周りを見回します。もう船のスタッフも顔を覚えてくれたよう。夜の帳が降り始め、ちょっと怪しげなバンコックの夜が始まります。向こう岸から電車に乗ります。
ま~た性懲りもなくこれです。今日のはお肉入り、これとあれを入れて とオーダーします。待つこと2-3分、パタヤでは何処も味は同じと書きましたが、この店のは少し味は濃いめ、ちょっと醤油が多いようでした。でもやはり旨い! 安いからこそ何杯も食べられるのでしょう。
日本でもこのスープ・ライスヌードルを食べられる店はあります。歌舞伎町の中にもあります。でも結構高い。800円くらいします。それがここでは80円くらい、この料理に関しては物価として10倍になります。ホント、日本て国がつくづく嫌になります。それで年金横領!?