朝5時半に目が醒めました。ベランダに出ると外は未だ真っ暗。そう、赤道直下は朝が遅いようです。波の音だけが聞こえ、静かに時間が流れます。非日常のひととき。患者さんからの電話も届きません。
左の写真を撮ってから15分経過。白々と夜が明けてきます。周囲には波の音以外は聞こえません。まだみんな眠ったまま。今日は今回の旅行のメインイベント、クルーザーで真っ青な海を見に行きます。
朝食はホテルのレストラン内でバイキング。外米ではありますが、御飯もあります。卵料理を作る人がいてオムレツや卵焼きを作ってくれます。私は`Two fried eggs,Sunny side up!`とオーダー。
ロックアイランドへ行く船。たくさん船がいて、あの一番でかいクルーザーだったら良いなあと思っていたら”当ったり~”♪ 約1時間これで走ります。日本人ばかり5組の乗客が乗り込みます。
クルーザーが野太い、そして心地よいエンジンの音を唸らせ出港です。今日は台風の影響もあって波はちょっと大きめ、このでっかいクルーザーが結構波で跳ね上がります。海が段々青くなってきます。
風を受けて気持ち良さそう、どうだい? この海の青さ、空気の新鮮さ、そしてこの潮の香り。もうお前も10歳、今度は忘れないでちゃんと覚えておいてくれよな。父さんは約束を守っているのだから。
次男と娘。そこ、特等席だなぁ。でも揺れるので途中での場所の移動はなかなかし辛い。私はタイタニック風に突先にいたのですが、この日は波が荒く水がバシャバシャかかってずぶ濡れでした。
この綺麗なサンゴ礁、そうです! これを見に来たのです。海は青じゃない、グリーンです。今までサイパン島、トラック諸島、ハワイ・オアフ島へ連れて行ったけれど、ここが一番綺麗な海です。
周囲は恐らく全部無人島、海面の高さで侵食され、如何にも島が海に浮いているような印象を受けます。人は足を踏み入れない? 虫や小動物達の天国でしょうか? 恐らく上陸しても何も出来ない?
湾を出てちょっと海の開けた処に出てくると、もうそこはサンゴ礁、やや浅瀬になっているのか? そこの水は美しい水色に輝きます。周囲には世界有数のダイビング・スポットが点在します。
そして大海原でに出ると、よくポスターや広告で見るキノコ型の島々が見えてきます。港を出てからそろそろ1時間、もうちょっとで目的地の無人島に着きます。その無人島に上陸してランチになります。
いよいよラスト・スパート? 周囲はただただ青いだけ、クルーザーのエンジンは唸りをあげ、最高速度でロックイアランドを目指します。引き波がすごい! 後方にはすこ〜し丸い水平線が。
この島に上陸します。ゲストは全員大きなクルーザーから上陸用の小さなモーターボートに乗換え、そのボートで浅瀬に船ごと乗り上げて上陸します。もちろんここも無人島、一晩一人で過ごしたい?
透明度抜群の海です。ボートのエンジンが止まり、風の音と小さな波の音だけに包まれます。こんな処が地球上にある? そう、だって地球は青いのですから。忙しない東京からはるばる来ました。
無人島に無事に上陸、そう! この海を見に来たのです。静かな波、廻りにはキノコ型の大きな無人島、夜は誰もいなくなるこの辺一帯にどんな夜が来るのでしょうか? 思いっきり深呼吸!
左が1時間のクルージングをしたクルーザー、右が島に上陸するための小さな船です。もう岸の目の前でシュノーケリングをすると熱帯魚がうじゃうじゃ。ダイビングでなくても充分楽しめます。
ロックアイランド・ツアーは2つのタイプ、一つは我々のような島でのハイキングとBBQのグループ、そしてもう一つは本格的なスキューバ・ダイビングをするグループです。ダイビング組もこの島へ。
女房にもシュノーケリングを薦めたのですが「絶対イヤ!」浮き輪にしがみついてプカプカ浮いているだけ。でもこの青い海を見ているだけで幸せなはず、旦那は結婚前の約束を忠実に果たしています。
クルー達がバーベキューの準備をしてくれます。9年前来た時は私達一家族だけだったのでお弁当、今回は大勢いるので豪華なランチが供されました。いい匂いが周囲に拡がります。
スペアリブ、チキン、ソーセージに焼いたコーン、そしてふりかけ付きの御飯がメニュー。お肉はかなり多くあり、おかわりも存分にありました。長男は今日のツアー代の元を充分に取り返しました。
この島で約2時間を過ごしました。ずっとここにいたい……、向こうの島まで泳いでいけそう? もし台風がここに来たら、海の表情はガラリと変わるのでしょう。そんな風景も見てみたい。
こちらは少し入江になっていて、20-30m沖へ行くと坂道を下るように深くなっています。その斜面のところを水中眼鏡をつけて上から眺めると、宝石のように輝く魚達がたくさんいます。
大型クルーザーのコックピット。どうやらこの船はエンジンを2基積んでいるようで、各計器が2つずつあります。しかし針がブルブル震えるもの、全く動かないもの、日本では明らかに整備不良です。
こちらの船はダイビングに行く人たちのもの。インストラクターも日本人の若い女性、日本語だけで充分用は済みます。確かにダイビングも楽しいでしょうけれど、耳の手術をした私はDoctorStop。
さあ、出発。もう2ヶ所、シュノーケリングを楽しめるポイントに連れて行ってくれます。船の突先に座っているのは長男、彼はここがお気に入りの様子。クルージング中ここから全く動きませんでした。
船で15分ほど、ここもシュノーケリングのポイント。みんな思い思いに泳ぎ始めます。水深約3~5m。抜群の透明度に凄い数の熱帯魚、中には全長80cmくらいありそうな魚も。鮫はいないの?
巧く写っていませんね。もうこの船の上から見るだけで魚がうじゃうじゃ。ふと思ったのですが、水中で撮影できる装備を持ってくるべきだった!海水魚の水槽をやっていた頃が懐かしく思い出されます。
最初怖がっていた娘もライフベストを着て始めました。お前、泳げるんだからライフベスト要らないだろう? ツアーで一緒の若い女性が手を繋いで引っ張ってくれました。女房は相変わらず船の上。
シュノーケリングのポイント2箇所に寄ってそれぞれ15分ほど海の中を眺め、そして帰路につきます。ほぼ半日を費やしたツアー、家族全員の記憶にしっかりと刻み込まれたはず。一路ホテルへ戻ります。
ホテルのディナーにて。こんなのがありました。レチョンと云う子豚の丸焼き。特に表面の皮の部分がカリカリに焼けていて美味しいんです。娘はこの姿を見て絶句でした。