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Dr.Tak船舶免許取得日記

Dr.Takの船舶免許取得日記第3日目

 昨夜はそこそこ飲んで若干顔に浮腫が。でも朝はシャキッと7時前には目が醒めました。外を見るとお天気は良好。目の前の海も静かです。ホテルに朝食を頼んでおきました。2階のレストランで和食の定食、ご飯に味噌汁、焼き魚、ゆで卵、海苔、漬け物、そして煮物と酢の物がつきます。結構美味しい。朝食が毎日これなら大丈夫そうだ。まさか朝マックを捜さなければならないような羽目になるのはご免ですから。今日からは昨日と違う海の目の前の教室で講義を受けます。学科講習今日が8コマ、明日が9コマ、明日は450分! 医学部ですら90分講義が4コマで1日360分でしたよ。それの1.25倍! ホントに落伍者はいないの? もうダメだって逃げる奴いないの? 本当に! 本当のことを知りたいです。!!

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今日から使う教室まではホテルから歩いて3分のフェリーポートに行き、ほんの2-3分フェリーに乗って降りた目の前にあります。日本一短い船旅? 片道100円、本当に車も乗って海を渡るようです。対岸の島に車で行くには大きく遠回りして、はるか東にある橋を渡らなければダメ、しかもそこは有料道路です。

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あああ、私がフェリーポートに着く直前にフェリーは行ってしまいました。でも大丈夫、5分くらいで戻ってきます。そう、数百メートルの水道をピストン輸送しているんです。人、車が乗り降りするときも係留しません。そのまま後ろ向きにスタートします。毎日こんなに往復して、一度くらい接岸に失敗することないの? 

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フェリーボートの座席はこんな感じ、こちらは船の左舷、右舷も同じ造りになっていて、真ん中に車や自転車が待機する場所です。ブリッジ状の操舵室は前後に舵があり、後ろへ行くときは方向転換することなく後ろの舵を廻します。つまりこの船は前後も左右も対称に出来ています。みんなで話しました。このフェリーボートで黒字が出るのだろうか? って。私一人で独占したこともあります。

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前に立つと進行方向が丸見え。そう渡るのはこれくらいの距離です。泳いでも4-5分で着きそう。対岸の目の前に教室があります。船の免許を取りに来ましたと云う雰囲気が盛り上がります。到着すると前のゲートを下ろし、人も車もそのまま出ていきます。だけど、本当に船を縛りつけないまま車が出入りして良いの? 波に流されて離岸して車が海中に落ちることはないの?

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対岸に着くと船が2艘係留されていました。よくよく見てみると「教習艇」の文字と「海鷲6号」の船名が! オオ~ッ! 私が明後日には乗る、そして操舵する船ですよ! 私は20トン限定だから大きい方、つまり奥の船です。全長14メートル! エエッ?! こんなでかい船、私に運転できるの? こんなの取り廻し出来ないよぉ.......。しかし、この不安は後に杞憂と化すのです。

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午前中の講義、50分×4が終わりました。椅子が堅くてお尻が痛い。それに折り畳み式の椅子が傾いていて、ときどきお尻の位置を直さないと段々ズルズルと片方に滑って行くんですよ。講義もそろそろ難しくなってきました。時に睡魔に襲われることも。昼休み、仲良くなった同級生と近くのお好み焼き屋さんへ。ちょっと南国ムードの洒落た店。さっきの講議の教官が私の隣に座りました。

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広島風お好み焼きです。東京では鉄板焼のお好み焼きは焼きそばも別に注文するのですが、広島風は一緒。うどんにします? 焼きそばにします? 二人で悩んでいると女将さんが「そんなに悩む問題じゃないんじゃない?」 ここで私が画期的な答えを。とにかくこのお店で一番美味しいのを下さい! そしたらうどんと焼きそば半々のが出てきました。

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講義が終わりホテルに戻ります。対岸のフェリー乗り場から。正面に見えるやや高い白い建物が私の投宿するホテルです。みんなそろそろ疲れてきたなぁ、と愚痴が洩れ始めます。そう、普通の大学と違い、1週間びっしり講義が詰まっている医学部を経験してきた私ですらちょっと辛くなってきましたよ。今夜は飲みに行かないで復習しなきゃ.......。

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夕食は5時過ぎ、実は東京の友人から知り合いの店だから是非行ってやってくれ と云われているステーキ屋さんがありました。店の中に入ると、わざわざご主人がご挨拶に来てくれました。ロースステーキをオーダー。ずいぶん繁盛しているようです。もう6時前には満席で、せっかく来たお客さんを断る状態。

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コース料理に加え、一品「シェフお任せサラダ」を別にオーダーしました。パルメザンチーズをかけたレタスサラダにこれでもか? って云うくらい生のホタテが入っています。ホントに初めからこれだけのホタテが入っているのかな? それとも友人の紹介でサービスしてくれたのでしょうか? 充分満腹になりました。御礼を云って店を出ました。


 あわわわ、楽勝で取れると思っていた船舶免許、かなりきついことが分かってきました。そう、とにかく短期間に取らせてくれると言うのがこの学校のモットー。他の学校では通いで何回も通学しなければなりません。とてもとても診療の合間に出向くのは無理でしょう。そもそも学科だけで数十時間あります。もし通いでやったら一体何日かかることやら。短期集中ならではの大変さがあって当然でしょう。毎夜どうやって暮らそうか? みんなと毎晩酒盛りかな? などと思いきや、とても夜に飲みに出る元気は残っていません。廻りのみんなを見ていると涼しい顔、ねぇ、辛くない?