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Dr.Tak船舶免許取得日記

Dr.Takの船舶免許取得日記第6日目


 本日は実技試験、だからあまり写真は撮っていません。そんな余裕はありませんでした。昨夜はトランクの握り手を利用してロープ結びを夜遅くまで練習しました。そしてまた18度の冷房をかけたまま裸で寝てしまいました。でも大丈夫ですよ。一応、あまり自信はないけれどロープの結び方はマスターしてきたつもりです。同僚の彼に「ねぇ、これでクラブ・ヒッチになっているよねぇ?」 「ありゃ? なっていませんよ。」 「エエッ? どうして?」 「これでここを殺さなきゃ。」 彼はどうしてそのような結び方をしなければならないのか、どう云う理由でロープが弛まずに済むのかをきちんと理論的に把握しているようです。一方で私はここにこれを通してと云う丸暗記方式、だから間違いもあるし、勘違いもあります。でも今更それを勉強している時間的余裕はありません。もう良いよ! 出来なかったら出来ませんってはっきり云うから!

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午前中4時間、昨日の復習をして午後から実技試験です。1日半私につき合ってくれた教官は船に乗って手を振りながら「じゃあ頑張ってくれよ。」と試験船から立ち去っていきました。試験官は別の人です。最難関のロープ結び、辛うじてパスしました。それが終わってどうも自信のなかった私は「ねえ、さっきのボーラインノット、あれで良かった?」って聞いたら「うん、出来ていましたよ。」って。その後時々確認を忘れながらも何とか試験は進行。そして得意な左舷接岸、何とこれは失敗してしまいました。あまり寄ることが出来ませんでした。どうして? 先に接岸試験に向かった同僚の彼曰く、「風が結構強かったんですよ、僕の失敗をTakさんも気付いてくれると思ったんだけれどなぁ。」って。確かに風が強いからこうしろと彼が試験中に私にアドバイスすることは出来ないでしょう。

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一方で50mごとに浮いているブイをスラロームで通り抜ける蛇行運転の試験。優秀なはずの彼が何と指示されたのと左右を間違えて入ってしまいました。もちろん私がそんなことを指摘したら、優秀な彼でも動揺するはず、私は黙ったまま試験官の顔を見ていました。途中で彼はその間違いに気付いていましたが、まぁ不合格になるような減点にはならないでしょう。その後全てのメニューをこなし、無事に試験が終わりました。試験の結果はその場では教えてくれません。明日の学科試験の結果と合わせて、明日午後には総合的な合否判定、つまり家に帰って良いか、もう一日補講を受けて試験をやり直すかが決まります。でもどうやら噂によると全員通してくれるらしい.....。複雑な気持ちで今夜は学科の勉強をしなければならないようです。実技試験後、2時間の気象の講義、全然チンプンカンプンでした。



 今日の試験官がまた本当に面白い人でした。「二人とも東京の人だって? 何で東京の人はあくせくしているんだろの~、何でエスカレーターを歩いて昇らにゃならんの? エスカレーターは停まって昇るためにあるんじゃろ?」 おっしゃる通りです。東京ではエスカレーターの右側に突っ立っていると怒られますから。私も右側は歩きますし、疲れて歩きたくないときは並んででも左側に立ちます。つくづく尾道に来て考え込みました。こちらは時間がゆっくり進んでいますよ。自分はマグロだから常に泳いでいないといけない、かねてからそう思ってきました。でもそうやって早死にするだけ馬鹿らしいんじゃないか? 尾道に来てそう考えるようになっていたんです。だからこの教官の言葉は私の疑問にふんぎりをつけさせるような抜群のタイミングでした。だってさぁ、3時間半で70人の患者さんを診なきゃいけないんだったら、一人3分で終えなきゃダメじゃないですか? じゃあどうすれば良いの? そうか、それでもゆっくりやれば良いんだ。診療の終わるのが遅くなっても、しびれを切らした患者が帰っちゃっても......。でもやっぱそうは行かないよねぇ.......?