第4日目、 パラワン島のエルニド・タウン、天候不順で計画が変更になった時の予備日として2泊留まりました。でも! 楽しい街でした。ここに来ないで直接島のリゾートを転々とする、当初はそんな計画をしましたし、そんな日程でエルニドの滞在を過ごす旅行者もたくさんいることでしょう。エルニド・タウンをレンタル・バイクも使って観て廻りました。来て良かった! と言うより端折らなくて良かった!! と言う気分です。そう、死に場所にも出来そう、そんな候補地でした。さて今日から今回の旅行のメインイベントの始まり、そして明日行ってみたかったビッグラグーン、スモールラグーンへ行きます。明日こそ晴れて欲しい、今日は未だ雨が降ったりやんだり、3泊、ミニロック島のリゾートに滞在します。
昨夜はビールを飲んで早めに寝たのです。やはりストレスがないとゆっくり休めます。何気なく明け方朝4時ごろ目が覚めました。しかしまだ真っ暗、そして二度寝、今度は朝8時に目が覚めました。おっ!? なかなか良さそうな天気! 昨日までずっと酷い天気でしたから。
ちょっと部屋の外に出てみました。陽光が降り注いでいます。青空も見えます。ラッキー♪ 胸いっぱい新鮮な空気を吸い込みます。このまま良いお天気が続けば良いのですが、安心したのも束の間、そうは行きませんでした。このあとまた凄いことになるのです。
部屋から出てガーデン越しに海沿いに出てみました。やはり天気は何となく怪しい......。向こう側に見える島も何となく霞んで見えます。波はそれほど荒くない、海の水は昨日ほど茶色くない。でもあんまり青くありません。島へ行く船はちゃんと出るのだろうか?
お天気は短時間にコロコロ変わっていました。雨がぱらつきその後また青空が出てくる、雲はすごい速さで流れて行くようでした。そして時折結構な雨も降りました。何となく不安なままダイニングに行くことにしました。そろそろお腹も空きました。
またちょっとあまり満足できないビュッフェ、昨日と同じく、全品をくまなく取っても物足りないボリュームでした。また目玉焼きを2つ、まずちょっと気に入らないのがこのビュッフェには生野菜がない! やはり海外に来て目一杯サラダを食べたいです。
食事中も雨が降っていました。時折激しく降ってきて凄い音がします。昨夜のうちにスタッフに尋ねておきました。島のリゾートに行くのにその手段を聞いていませんでした。どうやら定刻に空港に行くと島からのお迎えが来るようです。
外が急に暗くなりザーッと言う音がしてきました。土砂降りです。もしこんな雨がずっと降っていたら島のリゾートには渡れないな? だけど出来ればこのホテルでもう1泊と言うのは勘弁してほしいです。街に出れば楽しいけれど、このホテルでは何もすることがありません。
結局約束の時間にピックアップとなりました。このホテルが空港まで送迎してくれます。一昨日街まで乗せてもらったバンに乗りました。空港から島のリゾートの送迎でまたダウンタウンへ、そこから船に乗って45分、島のリゾートへ向かう予定です。
またこの空港の滑走路、道路がびしょびしょ、あちらこちらに水たまりができ、空には鉛色の雲がどんよりと垂れこめていました。じゃぁ、とりあえずダウンタウンまで行って、もし船が出なかったら身を寄せるホテルはたくさんありそうでした。また街で過ごすかな?
ここでバンから降ろされ、ホテルのスタッフは帰りました。おそらくはこれから飛行機が到着して、その飛行機から降りてくる乗客と合流して同じ島のリゾートに向かうのだと思います。だけど飛行機が遅れれば僕もリゾートに行く時間がずれ込むのでしょうか?
空港のスタッフに尋ねました。飛行機は予定通り到着するのか? と。やはり案の定飛行機は遅れるようでした。結局こんなところでじっと待ってないければならない? まぁ、フィリピンでは待つことに慣れました。別に急ぐ旅ではない、時間を気にしないのも夏休みならではです。
やむなく準備されている軽食に手をつけてジュースでも飲もうと思いました。手を出したところ空港の女性スタッフから文句を言われました。どうやら飛行機の乗客専用らしい、僕は食べちゃダメだって(ー ー;) 僕だって一昨日この飛行機でここまで来たんだぜ?
ところが僕と同じ境遇らしき西欧人カップルがその軽食や飲み物に手を出していました。だけどスタッフは文句を言いません。ここでも人種差別か? 文句を言おうと思った矢先、他の男のスタッフに呼び出されました。こっちに来いと言われました。
知りませんでした……。この空港の裏には川があったのです。ボートが待機、「これを着ろ。」と言われてライフベストと雨合羽を渡されました。え?え?え? と思っているうちに船に乗り込んでそのまま発進しました。え〜っ? こういうことなの? 外は雨が降っています。
確かに荷物はこの船に積んでくれたようです。でもきちんと確認していません。川の中は穏やか、このままエルニドタウンの港へ行く? それとも一挙に島のリゾートまで行っちゃう? スタッフに尋ねました。25分でミニロック島に着くとの答えでした。
陸路の送迎でダウンタウンに行くと言うのは僕の勝手な思い込みだったようです。空港のロビーの裏に船着き場があるなんて想像だにしませんでした。川から外海に出ました。そこそこ波は荒い! 雨も結構降っている、僕の顔にかかるのは波しぶき? それとも雨?
ボートは波でパウンドしています。スロットルはこれ以上前に行かないのに、操舵手は手でもっと前にぐいぐい押しています。これ以上スピード出す必要ねぇだろう? ボートはひっくり返ってもおかしくないようなスピードで飛んで行きます。
僕の座る前に1人ホテルのスタッフらしき男がしゃがんでいます。時々頭を出したり引っ込めたり。彼も歯を食いしばっているよう。まぁ、周りに島はいっぱいある。万が一このボートが転覆してもライフベストも来てることだし、溺れ死ぬ事はないだろう……。
たった150馬力のエンジン1つでこのボートがものすごいスピードで飛んで行きます。エルニドからミニロック島まで45分と聞いていました。ところがこのスタッフ曰く25分? と言う事は予定の倍のスピードで走っているのか? 別に急ぐ旅ではないんだけれど……。
ボートが少しスピードを落としました。波も少し穏やかになってきました。これがミニロック島? そこそこ大きい島である事は知っていました。だけど地図上ではパラワン島からそこそこの距離があったみたい。ラゲン島の方がパラワン島より近くにあります。
ありゃ? どうやら写真で見慣れたリゾートが見えてきました。ここがこれから3泊泊まるミニロック島のリゾートホテルです。いきなりボートに詰め込まれてすごい勢いですっ飛んできました。ようやく今夜の寝床が見えてきて気分的に落ち着いてきました。
インターネットの写真で見た通り、手前に大きな桟橋があります。奥にはリゾートの建物が点在しています。海はそこそこ青い、ここまで来ると波も穏やかでした。ようやく最終目的地に着いた安堵感とはうらはらに凄く疲れました。とにかく予定通りに着いた……。
これが僕の乗ってきた船、小さいのであまり安定感はない、だけどスピードはそこそこ出るようです。10人も乗れば目一杯と言うような感じ、この荒海の中をよくもまぁこんな小さな船で走ってきたものだ? 今日は波が荒く天候も悪いため速いボートにしたみたい。
ひとまずテーブルに座らせられました。後でいろいろな説明があるよう、とりあえず歓迎のレセプション、スタッフたちが歌を歌いながら、踊りを踊りながら、そしてギターを弾き太鼓を叩きながら出迎えてくれます。島にゲストが到着するたびにこのレセプションが行われるようです。
インターネットで見た、まるで見慣れた景色です。向こうに見えるのは水上コテージ、今回はあまりにも高いのでやめにしました。別に負け惜しみではありませんが、海の上にいる必要はない。トイレはあのまま海に落ちるのだろうか?
リゾートの浜辺から100メートル以上ある桟橋が海に伸びています。真ん中にベースステーションたる建物があり、どうやらアクティビティーやオプショナルツアーはこの桟橋からスタートするようです。とりあえずランチを摂るようにスタッフから言われました。
そう、このリゾートはオールインクルーシブ、3食全て、そしてアクティビティーと呼ばれるオプショナルツアーも全て無料なのです。すべて宿泊費に込みなのです。実際にこの島に街があるわけではない、1島1リゾート、このホテルだけです。だからお金を使うこともほとんどなし。
ビュッフェはなかなか豪勢でした。海の幸、魚、イカ、エビなど、そして肉類はポーク、チキン、ビーフ、何でもあるようです。種類も豊富、とりあえず1日3食食べ放題のビュッフェになるようです。それも楽しみの1つでした。ここではスタッフがBBQ台で色々な素材を焼いています。
この席に座ることにしました。海の目の前、素晴らしい景色です。相変わらず天気はあまり良くありませんが、晴れてたらきっと海もかなり青いのでしょう。まぁ、今日は移動だけの日、少し憧れの地に来たことをゆっくり味わいたいと思っています。
美味しそうなピラフがありました。カレー風味、なかなかの味です。そして嬉しいことにサラダバーがありました。この二日間不足していた生野菜をドッサリ取ることにしました。ドレッシングもいろいろありますが、僕はオリーブオイルとバルサミコ酢だけ。
チキンと烏賊のBBQを持ってきました。なかなか豪勢、これが宿泊費込みで食べ放題となればそれはまた嬉しいものです。烏賊はあまり火を通し過ぎず少し柔らかめ、恐らく新鮮な素材なので、あまり火が通ってなくても大丈夫? しかし食べ過ぎに気を付けないと.......。
食事の後、受付スタッフに呼ばれていろいろな説明を受けました。でも早口の英語でなかなか聞き取れない。取り敢えず食事の時間は聞きました。朝昼夕ともに決められた時刻2時間だけ、テーブル席がいっぱいあり、リゾートの全てのゲストが一度に食事が出来るようです。
部屋に案内されました。今回は選んだツーリストが悪かった? 水上コテージ並みの値段で1番安い部屋です。でもこのホテルは全ての部屋でバスタブがありません。それは覚悟の上でした。部屋はかなり狭いけどそこそこ綺麗で、クーラーは充分に効きます。そしてセフティボックスもありました。
シャワールームとトイレ、シャワールームはまぁ取り敢えずそこそこの広さ、お湯の勢いもまぁまぁでした。トイレも割と清潔、洗面台もちゃんとお湯が出てある程度のアメニティーは揃っていました。これなら文句は無し? ラゲン島のリゾートにはバスタブがあると聞いていました。
この島について食事を終え1時間足らず、島の中を歩いてみることにしました。リゾートの敷地はそこそこ広い、だいぶあちらこちらにゲストルームが散らばっているようです。数種類の部屋のタイプがあり、そのタイプによって値段が違うようです。
これが僕の部屋、一戸建ての木造、かやぶき屋根の家です。とりあえずクーラーが効いて涼しければ文句は無し、狭いながらも居心地は悪くなさそうです。セフティボックスが心配でしたが、部屋にあって安心しました。前のホテルはフロントに預けました。
リゾートの裏手は断崖絶壁、おそらく人が足を踏み入れることが出来ないような感じです。あちらの方に住んでいる人はもちろんなさそう、おそらくこのリゾートの部分だけが人の住めるような、生活できるような開拓がされているようです。
うれしいことにビーチBarがありました。全ての飲み物は有料ですが、全部部屋付にして後でまとめて支払いをするようです。スタッフたちはみんな楽しそうに仕事をしています。こんなところで仕事は出来るのは羨ましい? でも島に閉じ込められるのもこれまたストレスではないでしょうか?
ビーチがあります。遠浅、先ほど船の中から見ましたが、もうあの桟橋あたりで結構大きな魚が泳いでいました。この辺でシュノーケリングをやっても楽しいのだそうです。小さな子供もたくさん、西欧人が多いようです。日本人はあまりいない?
ビーチ手前にはカヤックやパドルボードが置いてありました。無料で貸してもらえるようです。手前にビーチチェアがありますが、あいにく直射日光の下にあるようなチェアはありませんでした。日焼けは出来ない? 向こう側に7棟、水上コテージがあります。このリゾートで1番高い部屋?
一通り敷地内を歩いてみて、だいたいこのリゾートのロケーションがわかってきました。まぁ、30分も歩いてみれば1周出来そうな敷地面積、でも狭苦しさはありません。一方でこの島から出たくても出られない? いろいろな設備が整っているので、パニックはならないで済みそうです。
Barの横にこんなテーブルと椅子もあります。海を見ながらサンミゲル? それもまた良いかも知れません。決して暑くはなく、むしろたまに吹いてくる風が涼しさを感じさせます。体感温度では27度位? 東京にいるよりはるかに居心地は良いです。
マンゴージュースをお願いしました。これもしぼりたて、フレッシュマンゴージュース。あ〜、憧れの地に着きました。ここに来たかったのです。写真で見慣れた景色が今目の前にあります。ここまで遠かった! しかし東京から無理すればその日のうちの到着も辛うじて可能です。
お天気はこんな感じ、時々陽が差すこともありますが、時々雨も降ってきます。とりあえず今日は移動だけ、午後はリゾート内でゆったりして、島の外に出て行くつもりはありません。明日のアクティビティーの予約を入れました。まずは一番観たかった処へ行きます。
こちらはシーサイドヴィラ、部屋の前にベランダがあってそこにテラスがあり、居心地が良さそう。その奥にも更にまた別のヴィラがありますがメゾネットタイプになっているようです。まぁ部屋が広い必要はない? とりあえず寝心地の良いベッドとクーラーががあればそれだけで満足です。
桟橋から海を眺めたところ、波除の堤防があり、水はなかなかきれいです。晴れていたらもっと青いだろうね? 水の中を見てみると結構魚が泳いでいるようです。この辺でシュノーケリングをすることも出来ます。残念ながらサーフィンは出来ません。
桟橋の先っぽのほうに出てみました。この辺はラグーン? 浅い処で海の青さもひときわ目立ちます。明日は是非晴れて欲しい、やはり一番観たかった景色は燦々と降り注ぐ太陽の下で見てみたいもの、今日みたいな天気ではちょっとがっかりです。
ここが桟橋の一番先端、リゾート方面を振り返ったところです。このハウスの中にはライフベストや酸素ボンベがたくさんあり、スキューバをやる人の基地にもなるようです。どうやらスキューバは有料、でもLINEでうちのスタッフに尋ねましたが、ガイド付きでその値段ならかなり安いとの事でした。
残念ながら日焼けは出来ないけれど、ビーチチェアに転がることにしました。また例によってこの写真を撮ります。あ〜、遠くまで来たね? ここまでの道のりは長かったし、飛行機や船が予定通り動かないことを懸念して慎重にスケジュールを組みました。
夕刻になり各施設にも明かりが灯るような時間になってきました。送迎の船でかなり緊張したせいか、そこそこ疲れました。夕食は夜の7時から2時間だけ、香ばしい匂いが漂ってきます。バーベキューを焼いているようです。未だゲストはダイニングに入っていません。
夜の帳が降りてきました。水上コテージには灯りが、どうやらこのリゾートは常にほぼ満室になるようです。実はこの前の二日間は予約が取れなかったのです。でもそれで良かった、昨日、一昨日のような雨の中でこのリゾートに来ても多分つまらないものだったでしょう?
Barにも明かりが灯りました。食前のビールを少々。バーテンダー達も気さくで、生き生きと仕事をしています。ストレスは無い? 食後にここに来てまたのんびり飲もうと思っています。波の音を聞きながら飲むお酒はさぞかし美味しいでしょう?
プロモーションビデオ放映していました。このホテルの全景を映し出しています。やはり天気が良いと海の色は素晴らしいもののよう、明日晴れることを大いに期待します。しばしこのプロモーションビデオを座って眺めていました。明日行く処も出てきました。
午後7時になり夕食の時刻になりました。ここに陣取りました。また海を見ながらの食事です。先程のベースステーションにも明かりが灯っています。先ほどから桟橋に船がついたり出て行ったりしています。アクティビティーに行っていた人が帰ってきたようです。
食事にありつくことにします。でっかいローストビーフがありました。これは食べなきゃ! 今までちんけなビュッフェだっただけに、このリゾートのビュッフェがものすごく豪華に見えます。ローストビーフ、ごっそり持ってきました。おそらく焼きたて?
そして何より嬉しいのはこのサラダバー、2日間不足していた葉っぱをたくさん食べます。奥のほうに4種類のレタスやサラダ菜、手前にオリーブやきゅうり、コーンなどが並びます。ドレッシングもたくさんあります。これも取り放題です。野菜に飢えていた?
今日の僕の夕食はこんな感じ、コーンスープがすごく美味しかったです。でも食べ放題にかまけて目一杯三日間食べてたらかなり体重が増えそう? そこそこのところで抑えることにします。飲み物だけは有料です。やはり少しビールをもらうことにしました。
〆めにこんなものがありました。ティラミス、かなり甘くカロリーは高そう。いかにも西欧人好のみの感じです。食べ放題だけれど結局腹八分目に留めておきました。目一杯食べては危険そう、そこそこ自制心を働かせます。残念ながら夜食はなさそう。
部屋で一休みしてから、夜の9時ごろまたこのビーチに出てきました。桟橋にライトが灯ります。あいにく今日は曇り、残念ながら満天の星空を見上げることができません。それにリゾートはそこそこ明るいので、あまり星は見えないかも。
バーで少し飲むことにしました。LINEで家族や友人、クリニックのスタッフとチャットをします。しかしこの大きなバーにゲストは僕だけ? バーテンダーに尋ねました。何でみんな来ないの? アクティビティーで疲れてゲストたちはみんな早く寝るのだそうです。もったいない?
この島に来たかったのです! やっぱり素晴らしい処でした。でも東京から遠い! 無理すれば朝成田を発って、その日の夕方迄このミニロック島へ来られない訳でもないのです。でもやはり厳しい、あくせくする旅行は嫌です。こちらに来てしまえばのんびり出来るのでしょうけれど? それほど期待していた訳ではないけれど、ここの食事は美味しい! エルニド・タウンではありつけなかった生野菜をたくさん食べられるのは嬉しかったです。3食ともビュッフェ、これもかなり危険な匂いがしますが、そこは自らの健康を考えて貧乏性は何とか抑えました。そして明日! 今回の旅行にメインイベントとなる一日です。心配なのは天気、明日だけでも良いから晴れて!!