第5日目、 コロンタウンに移動して二日目、今日が今回の旅行のハイライトの日、前々から見たかったガガンヤン湖を観に行きます。投宿したホテルで申し込んだオプショナル・ツアー、それほど高い料金ではなく、朝から夕方迄ほぼ半日かけてボートで見どころを廻るスタンダードなツアーです。ビーチでのランチも込み、ホテルのゲスト数組が一艘のバンカーボートに乗り込み、よく喋る面白い男がガイドとして乗り込みます。さて、是非見たかった絶景とは……?
またまた朝はシャキッと気持ち良く起床、昨夜は夜更かしをしていないので、朝5時に目が覚めました。そう、早く起きないと時間がもったいない、滅多に持てないこんな時間を寝ていてはもったいない! せせこましく時間は大事に使います。朝焼け、今日のツアーも天気良さそう♪
早朝でありながらセブ島と異なり、もうこの街は動き始めているよう。車のやバイクの音、舟のエンジン音がもう聴こえ始めています。朝の空気は新鮮、そこそこ広いベランダがありますが、空気は何となく生温い、やはり今は南国に来ているんだということを再認識します。
ちょうどでっかい船が港を出て行くところでした。何処へ行くんだろう? 4-5時間でエルニド? 或いはパラワン島最大の街プエルト・プリンセサ? そんな行く先を決めずにのんびりと船に乗って島を巡るアイランド・ホッピングが夢ですが、それを実現出来る迄生きているかどうか?
朝食に出向きます。清潔そうなダイニングで朝食ビュッフェ、良かった! このホテルのビュッフェにはサラダがありました。青い葉っぱに飢えていました。ゴッソリ持ってきました。フライドエッグに主食はお粥、ナムプラーのような魚醤を入れるとなかなか美味しいし、朝の胃には優しいはずです。
さて食休み後の午前8時過ぎ、オプショナル・ツアーのpick upの時刻になります。数組の他のゲストもいるみたい。ホテルのフロント前で待つように指示を受けていました。時間通りに着いたのは僕だけ? 他全てのゲストが、指示された時刻が違うのか、10分、15分と遅れてやってきます。
バンに詰め込まれて走る事約10分、やはり昨日歩き回っていた港に着きました。そして待っていたバンカーボートに乗りましたが、みんな貸出タオルを持っている? 時間通りに来た僕だけがそのタオルを借りられなかったようです。海にも入るし、やむなく近くのショップでタオルを購入💢
何となく不愉快なまま、スタッフの誰に文句を言うでもなく、そのままバンカーボートが走り出しました。ここでガイドが登場、ちょっとやさぐれ風の、しかし良くしゃべって面白い男でした(後で年齢を聞いてびっくり、僕の息子よりも遥かに若い!)そしてゲストも自己紹介させられます。
いろいろな注意事項があるようです。やはり珊瑚の上に立ってはいけない? エルニドではそれを聞き逃して笛を吹いて怒られました。でも今日のガイドもリズム良い、テンポの早いしゃべり口、どうもヒアリングの苦手な僕にはちょっと厳しい状態、回りの行動を見て注意する事にします。
対岸の島の湾に入り込みます。今日のツアーで一番最初にハイライトがあることは知っていました。何となくそれらしき雰囲気、かなり海が深く、青いながらもラグーンの海とは明らかに違う色、ただし入り組んだ処なので波は静かです。お天気にも恵まれました。雨だったらさぞガッカリ?
もう既に先着の船が数艘来ていました。恐らくはこの湾がガガンヤン湖なのだろう。湖とは名がついても実は完全に海と繋がった湾なのです。山の中腹から見た景色がインターネットにたくさん出ていました。インターネットで慣れ親しんだ景色に似ている雰囲気になってきました。
もう既に数艘のバンカーボートが桟橋に停泊中、朝一番の出航で真っ先に寄った処ではありますが、少し出遅れている? 回りを山に囲まれ風が入り込んで来ない為に結構な暑さです。海の底はそれほど深くなく、綺麗な海水と相まってそこは良く透けて見えます。ここから歩いて絶景のスポットへ。
あそこは我々のバンカーボートが入って来た湾の入り口、湾は綺麗な正円を描き、湾の中心部は少し深いのか濃い青色、そして円の周囲は浅くなっていて、綺麗な緑に近い青色を呈します。どうやらここで泳ぐ人はいないみたい。粗末なトイレと二軒ほどの水やアイスを売る売店があります。
ガイドに率いられて階段を昇って行きます。実はツアーにはゴム草履で来たのですが、バンカーボートの中で水中用のゴム靴を貸してもらいました。それに水中メガネとシュノーケル、それにタオルだったはずなのですが。結構険しい階段の急斜面を息を切らせながら昇って行きます。暑い!
ちょっと後ろを振り返ると……、段々見慣れた景色に近い状態になっていきます。でもここは風がなくものすごい暑さ、ジャングルのような木々に囲まれ、熱が空間全体に籠っているようです。頂上まで行くと絶景ポイントから写真を撮る為に長蛇の列、この暑さと相まってイライラしてきます。
ここがインターネットで有名な絶景ポイント、列に並んで順番を待ち、30分かかりました。シャツは汗でびっしょり、でもこれだけ苦労して素晴らしい写真が撮れました。ガイドが僕の写真をこの背景でも撮ってくれます。でも暗くてなかなか顔がよく写らない、加工ソフト修正して年賀状用に!
さて谷を反対側に降りて行きます。結構急な坂で怖いよう。太った西欧人も多々いて、皆んな息を切らせています。向こうにまた湖が見えてきました。一応ロープは張ってありますが、頼りに出来そうもない貧弱なもの、船を降りてからもう小一時間経っています。未だここも暑い!
この湖ではみんな泳いでいました。でも荷物はベンチに置いて行かなくてはならない? ガイドの話しではここで50.000ペソ(約10万円)のバッグを盗まれたこともあったそうな。だから僕は水の中には入りませんでした。水は舐めてみると何故かほぼ淡水、底が見える綺麗な水でした。
相当な数の観光客が来ていました。何と言ってもここがブスアンガ島で一番のハイライトスポット、ブスアンガ島に観光に来た人でここに来ない人はいないだろうと言うくらいの場所です。やはり西欧人が多い、日本人は殆ど見掛けません。暑かったけれど、荷物が心配で結局見ているだけ。
何だかんだとあのガヤンガン湖で二時間ぐらい過ごしました。でもこの絶景を見る為に来たようなもの、満足出来ました。もう一度息を切らせながら谷を超えて船に戻り、船に乗って次の目的地に向かう事になりました、船に乗ると風が吹き、あの暑さもなんとか凌げるよう、南国の海です。
次に向かうのはナンバー2の観光スポット、ツイン・ラグーン、エルニドのビッグラグーン、スモールラグーンのような絶景を期待していました。ガヤンガン湖からバンカーボートで15分ほどの処、コロン島の縁を回り込むように船は進みます。岸辺はきれいなラグーンになっていて緑色!
このコロン島もそこそこの大きさがありますが、恐らく1周してもバンカーボートで1時間かからない? あちらこちらにこの島の見どころがあります。船に乗っていれば暑さはそれほど気になりません。ガイドがいろいろ説明をしてくれますが、早口で僕にはちょっと聞取りが厳しい(><)
入江に入って行きます。ツインと言うくらいだから二つあるのですが、実は島の岩場を境に同じような広さの入江が向かい合います。この辺でシュノーケリングは出来るようですが、ダイビングをする人はいないみたい。水深はやや深いのか、水の色はかなり濃い青色でした。ラグーンの端に停泊。
今回は僕も水の中に入る事にしました。決して冷たくはない、汗もかいていたので飛び込みました。でも準備運動はしていない…、ライフベストを着用しているので泳ぐのに辛い事はありません。そしてその岩場を超えて向こう側のラグーンにも行きましたが、岩場になかなか昇れませんでした。
ここでも小一時間留まりました。船に残る人を除いて同じバンカーボートに乗っていたゲスト全員が集団で行動しますが、他の船のグループのゲストもいて、逸れてしまうと置いて行かれそう。ガイドも一緒に泳いで皆んなを先導します。その後ランチを摂るビーチに向かいました。
今度はゆったり30分弱、バンカーボートでクルージング、コロン島を半周くらいします。ビーチではBBQの準備がしてあると説明がありました。本当に今回の旅行は天気に恵まれました。だからこそ、海の水の色もグンと綺麗に見えます。もし曇り空だったらこの喜びも半減?
ビーチ○○○、3桁の数字がビーチの名前になっていました。海の色は一段と青くなっています。岸辺に小屋が数棟並び、ここでBBQのランチが供されるようです。もう時刻は午後1時、そろそろお腹も空いてきました。他にも数艘のバンカーボート、既に上陸しているゲストもいます。
接岸後、島に上陸します。もう下は浅く、ホワイトサンドに綺麗な水の色が映えます。よくよく見てみると小魚がたくさん。ひとまずベンチに座ってサービスされた冷たい飲み物で乾いた喉を潤します。このツアーは決して高くはない、値段の割になかなかサービスの良いツアーです。
回りはやはり西欧人が多く、韓国人、中国人も僅かながらいるようですが、日本人は僕のバンカーボートに乗っている家族連れ以外はいないようです。西欧人の女の子は大胆なビキニが多い、Tバックは当たり前のようです。さて食事が始まります。串は各種類1本ずつね、説明がありました。
チキンやポークのBBQの串、それに焼いた魚、少し野菜もついていました。そしてご飯は取り放題? しかしあまり満腹にすると船の上で気持ち悪くなりそうなので、そこそこのところでブレーキを掛けます。味はまぁまぁかな? まぁ綺麗なビーチでの料金に込みの食事、贅沢は言いません。
ここでも少しシュノーケリングをしました。食直後のシュノーケリング? ちょっと危なそう。あまり無理する事なく、岸のすぐ近くでバチャバチャします。このビーチでも食事の時間を含めて1時間以上のんびりしていました。ガイドと話しました。何と彼は僕の息子よりも年下!?
少し潜ってもみました。iPhoneを防水の袋に入れて下の珊瑚の写真を撮ります。初めて気付きました。水の中ではモニターの中のシャッターボタンを押しても動作しない? 横についている機械的なシャッターボタンを押さないと写真が撮れません。iPhone7にすれば防水なのに……。
途中もう1箇所シュノーケリング・スポットに寄りました。僕はもう船の上での待機組に。そんな船の上でガイド達といろいろな話しをしました。皆んな東京に来たいって。わざわざ来る程良い街じゃないよ、そう言っちゃいました。北朝鮮の核爆弾が心配だと話したらみんなビックリ、知らないみたい。
元の港に戻ってきました。午前9時から午後5時まで丸々半日掛けたツアーも終了です。よくやってくれたガイド達にゲストみんなが拍手でお別れをします。充分に遊んで満足ですが、少々疲れました。でも遊び疲れってのは気分の良いもの、そしてコロン島の素晴らしい景色を堪能しました。楽しかった!
部屋に戻り、一休みしてから夕食に出掛けます。ホテルのディナーは昨日懲りました。だから今日は街のレストランへ。ちょっと小洒落た、しかし安そうな大衆食堂みたいな処、現地の人達が大騒ぎしながら飲んで食べる処でした。烏賊のグリルを。恐らく新鮮? 半分生の烏賊をそのまま!
ガーリックライスも頼みました。やっぱフィリピン米は日本の米に比べるとあまり美味くはない、しかしガーリッグライスにすると臭みも消え、まぁまぁの味になります。日本のように炒飯にするのではなく、ニンニクと一緒に炊き込むのです。これで60ペソ、130円くらい。
菜っ葉のガーリック炒めも。野菜も忘れずに摂取します。こんな食事で僕には充分、昨夜のようにそこそこ高い金を出してホテルで食べるくらいなら、こんなお店で安い料理の方が身体にも財布にも優しい。今日一日、今回の旅行のメインイベントが終わりました。明日もちょっと冒険に出ます♪
やほぼ丸一日費やしたオプショナル・ツアーでしたが、大いに楽しめました。今日一日のためにこの旅行に来たようなもの、期待した以上の成果がありました。8時間かけての昼食付き、バンカーボートをチャーターした名所巡り、これで1名7.000円ちょっとは申し訳ないけど安い! なまじ日本だったら倍以上取られるような内容でした。楽しみにしていたガガンヤン湖も期待していた以上の絶景でした。でも今日も暑かった! 陽焼けもだいぶしたようでした。ガイド達も自ら仕事を楽しんでいるよう、彼らの接客にも非常に好感を持ちました。やっぱり田舎に来ると街も人も料理も素朴、そんな素直な素朴さを我々都会人は忘れているのではないでしょうか?