第6日目、 さて今回の旅行も終盤に差し掛かります。昨日、この旅行のメインイベントを終え、今日はツアー等には行かずのんびりする予定、のんびりと言ってもレンタルバイクを借りて走り廻る予定にしていました。街なかにはレンタルバイク屋がたくさんあることは確認済み、バイクタクシーに薦められた店に行って、90ccくらいの気楽なスクーターを借りました。さてどちらへ? 気の向くまま、脚の向くまま走りました。そこそこ素晴らしい景色にも巡り会えました。でも暑い……、まぁ南国に来ているのだから暑いのは当然か……?
また昨夜は遊び疲れた〜 と言う感じ。ずっと船に乗っていましたから。あまり夜更かしする事なく、早々に就寝、そしてシャキッと目が覚めました。さて、今日は殆ど時間に縛られない自由な一日、それなりに計画は練っていますが、ブスアンガ島の最後の休日を過ごします。またよい天気!!
また朝食ビュッフェ、主食はお粥に米粉、サラダにコーンスープ、例のフライドエッグ2つにソーセージ1本、僕にしては貧乏性を抑えブレーキをかけた朝食になりました。あいにくどれにしようかと迷う程の品数はありませんが、そこそこ美味しく充分に満足です。それに珈琲とマンゴージュース。
食休みにプールサイドで暫し転がる事にしました。例によってこの写真を撮ります。未だ午前9時過ぎ、さすがにプールも空いています。今日もよい天気、また暑くなるのか? それにしてもこのホテルを選んで正解でした。他にもいくつか候補はあったのですが、設備、ロケーション、最高でした。
今度は方向を変えて別のデッキチェアから。このホテルは部屋で選びました。インターネットで部屋の写真を見て、ここに泊まりたいと考えました。正解だったかも♪ 元々島のリゾートに泊まった後だから、ゆったりくつろげる処を探していました。このプールもなかなかです。
さぁて! 出掛けます。今日は気力があればレンタル・バイクを借りてこのブスアンガ島を走り廻る計画をしていました。昨夜は結構たっぷり寝たし、充分な休養を取っているので、バイクで出掛ける気力、体力は大丈夫です。バイタクに乗ってレンタル・バイク屋に連れて行ってもらいました。
借りたのはこれ、ヤマハの90ccくらい? 未だ2000kmくらいしか走っていない、新車に近いバイクでした。そこそこ速いし軽いし、多少の長距離は大丈夫そう。地図も持たないまま、空港方面に走って行く事にしました。相変わらず暑いけど、さすがにバイクで走ればそれほどでもありません。
さて、地図もなく、宛もなく、フィリピンの田舎道をひた走ります。お天気は最高、取り敢えず道は舗装されていて走るのは苦ではありません。プエルト、ガレラで、ボラカイでこんなスクーターで走る場面がありました。まずは一昨日来た空港への道を走り、そこから分かれ道を違う方向に。
何とものんびりした風景、日常を忘れます。時々山羊や牛が道ばたで草を食んでいます。回りに人はいなさそう、取っ捕まって食べられたりしない? そんなに痩せているわけではなく栄養は充分そう、そう、草はたくさん生えているものね? 実はここはもうずっと一本道、迷う事なくひた走ります。
こんな真っすぐの道、別にネズミ取りをしている訳でもなく、パトカーが走っている訳でもなく、時々バイクやバンがすれちがう程度。しかしうっかりスピードを出し過ぎて怪我でもしたらまともな医療機関はなさそう。爽快な気分でもスピードは自制して抑えます。目一杯出して時速90kmくらい?
街灯もなく、多分夜は真っ暗なのでしょう。ちょっとアブサヤフのメンバーでも出て来ないか? 一抹の不安も抱えました。たまにレンタル・バイクを借りたらしい西欧人のカップルが同じ方向に追い抜いて行きます。プエルト・ガレラの時と同じような風景、バイクを借りないとこの気分は味わえない?
ありゃ? 湖? それとも海から続く湾? 遠くに水面が見えました。多分左に回り込んで近く迄行けるのだろう。取り敢えずはそこ迄頑張って走ってみる事にします。途中暑くなってヘルメットを脱ぎました。日本では出来ないノーヘル走行、気分爽快です。もう少し涼しいともっと良いのだけれど。
いきなり舗装道が途切れました。どうやらこの周辺に集落がありそう。コロン・タウンから20km以上走ったところ。多分生活する上ではなかなか不便なのではないでしょうか? 電気は来てる? トイレは水洗ではないだろうな? 粗末な家が10軒ちょっとありました。しばらくするとまた舗装道。
平和〜♪ 道ばたに山羊が寝っ転がっています。車に轢かれないかい? 暑さで彼らも参っているよう。誰かが飼っているのでしょうか? 別に人間を酷く恐れる様子もなく、のんびりしています。こんな風景を見るだけでもフィリピンの田舎に来た事を実感し、こちらも癒やされます。
グルッと廻って先ほどの水面に近付きました。どうやら湖ではなく、入り込んだ湾、入江のようでした。特に波立つことなく穏やか、遠く船もいました。回りには民家もなく、寂しげなところ、でもなかなかの景観でした。街から30kmほど、約1時間半くらいかけてやってきました。
ところどころにボートは陸揚げされています。やはり小さな家がぽつぽつと。暫しここでスクーターを停めてこの景色を眺めていました。本当に今回の旅行は天気に恵まれました。雨は一度もありません。やはり5月はハイシーズン、暑いけれど旅行に来るならこの季節? 8月はもう雨期です。
休憩したところから5分足らず走るとお店がありました。喉も乾いたのでここで飲み物を。コーラで20ペソ、軽食も食べられるようでした。夫婦二人で店番? この夫婦に尋ねてみました。何処かこの近くに見どころはない? どうやら10分ほど走ると滝があるとの情報を得ました。さて再び出発!
確かに滝がある旨の看板がありました。この奥だ、案内するよ! と数名の小さなガイド達がいました。彼らについて森の奥迄入って行きます。途中いくつか分かれ道があり、確かにガイドなしでは迷ってしまうかも。しかし森の中は熱がこもり、凄い暑さです。湿気も凄い!
子供達が指を指して教えてくれたのがこれ、自生のパイナップル、どうやら彼らの自慢らしいです。食べちゃダメ? 湿気と暑さで汗が吹き出てきます。もうシャツはビショビショ、もうどうにでもなれ って言うくらい濡れています。5分程歩いたでしょうか? ゴールに着いたようです。
確かに子供達の先導なくしてここにはたどり着けなかった? 途中いくつか分かれ道があって、案内がなければどちらに行けば良いのか判らないような場面もありました。仰々しくWelcome!の看板もあります。管理人がいて、環境保持のための寄付を迫られます。100ペソ出費。
そしてここに連れて来てくれた子供達にも’みんなでちゃんと分けるんだよ。’ と念を押して一人に100ペソ渡しました。一人20ペソ。そして滝は……、 何だよ? こんなもんかい? それは滝と呼べるようなものではなく、汚い水たまりに水が流れ込んでいるだけ、が〜っかり!
それに滝があるから涼しいのかと思いきや、とんでもない地獄のような暑さでした。湿気も日本の真夏並み、滝もあんなチンケなものでは涼しくなるはずがない! 単なる水たまり……。まぁ取り敢えずベンチもあったので10分ほどここで一休みして、早々に立ち去る事にしました。
西欧人のカップルが来ていました。彼氏の方は僕の近くのベンチに座っているだけ。彼女の方はその水たまりに入って行きます。大丈夫? そんな汚い水に入って? 病気になるよ? また現地の小さな女の子がいて彼女にその汚い水をかけていました。回りは笑っているだけだけど。
イヤ〜、参りました。来るんじゃなかった! つまらないし、暑いしで散々でした。帰り道は小さなガイドはなし、何となく道に迷いそうでした。シャツは汗でビショビショ、着替えは持って来ていません。バイクで走れば乾くだろう? 5分程戻ってさっき見た小さなカフェに入りました。
ランチタイム、メニューはいろいろ豊富ではあるけれど、本当に出来るのだろうか? ビーフバーガーってのを頼みました。ビーフはまぁまぁ、パンはものすごく堅い、古くて堅いのではないだろうな? 取り敢えずフレンチフライと合わせて全部平らげました。そして汗をかいたまま喉が渇いたので。
ペットボトル症候群、セブンアップ1400ml一気飲みとなりました。とにかく喉はカラカラ、このカフェに来たのも、むしろお腹が空いたのではなく、何か飲み物を飲みたかったから。1本飲んでも全く喉が潤わせず、おかわり、おかわりで結局こうなりました。店の女性は目を丸くしていました。
もうこの辺の観光は懲りました。確かに途中の景色は悪くなかった、のんびりとしたフィリピンの田舎道はそれはそれで楽しかったのですが、強い陽射しの中30kmも走って来て、さすがに疲れてきました。もう戻る事にします。今まで来た道をひたすら戻りました。
その後はほぼノンストップで街を目指しました。こんな道を走るのはやはり快感、普段の日常と離れ、リジート気分、バケーション気分にドップリと浸かれます。1時間以上走って街に戻り、借りたスクーターも返してしまいました。さすがに疲れました。しばし部屋で休む事に。
ベッドに寝っ転がって海を眺めていられるのもなかなかの贅沢です。部屋はクーラーでガンガンに冷やして、更に一休みの後、例のバスタブにぬるめのお湯で暫し浸かっていました。やはり天国! 結局それから疲れて暫し寝入ってしまいました。無駄な時間の遣い方、これこそ最高の贅沢!
目が覚めたらもう真っ暗、またバイタクで5分、街に出てきました。街はあまり人は出ていない? お店は結構やっているようです。未だ何を食べようか決めていないので、良さそうなレストランを探して歩きます。何となくお腹が空いてきました。BBQの良い匂いが漂います。
そう、豪快なBBQが良いかな? この辺ではお客で満員の店とガラガラの店と別れるようです。やはり美味しい店は人が集まるのだろう? 小一時間、周囲をぐるぐる廻ってみました。途中でまたTシャツ屋さんがあり、少し買い増し、知らない街を歩くのは何とも楽しいものです♪
ちょっと歩き疲れたのでバーに入りました。ウィスキーもありましたが、取り敢えずこれから食事なのでマンゴージュースだけ? 客は他に数名、みんな西欧人でした。イエローモンキーは僕だけ? 現地の人もいないようです。半分オープンの店でしたが、そこそこのエアコンでそれほど暑くありません。
結局BBQの店を見つけました。KoreanBBQと謡う店、しかし所謂焼き肉屋さんではなく、ちょっと雰囲気ある、正にBBQと言う店でした。そこそこ暑く喉が渇いた中、サンミゲルをまずは一気飲み、だいぶ繁盛している店のようで、それこそ多勢の西欧人が座っていました。
こんなBBQ、しかし味はちょっとしつこめ、如何にも若い人向けの店でした。しかしやはり流行っている店は活気があるもの、スタッフ達の動きもきびきびしていて気持ち良く、更に客の回転も良く儲かっていそうでした。やはり西欧人の多いリゾート地は良いレストランがたくさんあるようです。
あとは海鮮の鉄板焼きをオーダー、これで結構お腹いっぱいになりました。ブスアンガ島最後の夜、結局この島には5泊留まりましたが、大いに楽しめました。明日はもうマニラに向かいます。来年のGWは多分当直が当たってこんな贅沢は出来ないだろう、最後の夜を大いに堪能します。
ラストナイトatブスアンガ島、ここに来て良かったです。未だ日本ではそれほど有名ではないリゾート地、だけどこの西欧人の多さから見ると、欧米ではかなり有名なのではないでしょうか? 僕はそれほど廻っていませんが、アイランド・ホッピングをするオプショナル・ツアーも豊富で食べ物もそこそこ行けて、なおかつボラカイのように物価が高い訳ではない、穴場と言えそうです。マニラからのアクセスもエルニドほど悪い訳ではない、ホテルはたくさんあるし、僕の射程に到底入らない高額な高級リゾートもあるようです。楽しかった休日を後に、明日はマニラへ、現実に引き込まれて行きます。