著作権侵害
コンピューターソフトの違法な複製がよく取り沙汰されますが、ある日の新聞記事で、組織ぐるみで数種類のソフトを百数十本も複製し、それを使っていた会社が賠償支払いを命じられたと報道していました。ソフト会社、複製した会社それぞれがいろいろ云っていますが、ソフト会社はソフト代の倍額の賠償を払えと、複製した会社は発覚後に支払いをしたのだから賠償は0が妥当だと云っています。買値以外に2倍の賠償金と云うのも厳しいと思いますが、ソフト代を払えば良いと云うものでもないでしょうね? そうしたら万引きは捕まったときだけ盗んだ分を払えば良いことになってしまいます。電車のキセル乗車でも何割増しかの請求になっていましたよね。いつか3000万も払わなきゃ行けない奴がいたっけ? 結局判決ではソフトの小売り価格の分、もう1回賠償として支払う判決を下し、結局訴えられた会社は倍額でソフトを買う羽目になったようです。高くついたね。ズルする方は気軽な気持ちなんでしょうけれど、ソフトのメーカーにとっては死活問題ですからね。
もともとハードディスクにインストールして使うパソコンソフトの性格上、いつも付いて廻る問題ですね。メーカーもそれを防ぐのにいろいろ手を尽くしているようです。以前フォントのソフトで、開封後1回しかハードディスクにインストール出来ないようにプログラムしてあったものがありました。これはやりすぎじゃない? ハードディスクをメンテナンス上イニシャライズしなければならないこともありますものね。私自身欲しいソフトではありましたが、このやり方が気にくわなくて結局使いませんでした。またガッチガチにプロテクトをかけているデータベースソフトがありました。正規に購入したユーザーも右往左往してしまうようなプロテクトでした。これにも随分悩まされました。電話でもすぐにサポートしているならいざ知らず、即座に対応できないようなメーカーが自分の利益を最優先している姿を見て腹を立てたものです。(未だにこのソフトと縁が切れない........。)私の記憶する限り、かつてのソフトはユーザー1人に1本だったと思うのですが、パソコンが普及するに連れ、いつのまにかパソコン1台にソフト1本と云う図式にすり替わってきたような印象を持っています。
私は3万もする薬の効能書きのデータベースソフトのCD ROMはあるのに、パスワードを書いた書類をなくしてしまったために使えないと云う状態になっています。まあどうせもう古いので(薬剤は日進月歩で新しいものが出てきますから)、もう新しいソフトをオーダーしてあるんですが。中には酷いのがありましたよ。”New Versionを買わないと古いVersionのソフトもサポートしねえ”なんて脅しておいて新しいVersionを無理矢理買わせ、私が新しいVersionの開封もしないうちに”Version○.5登場!”なんてDMが来た時には、ものすごい嘔気に襲われました。このメーカーだけは許せないね。名前を出したいけれど。
私も昔前科がないわけではないのですが、今や全てのソフトが正規に購入しているものです。シェアウェアのソフトにもちゃんと支払いをしていますよ。(しかし、お金払っても”受け取りました”のMailだけが来て、未だに起動すると”購入しましょう”のダイアログが出るものがあります。何とかしてよ!)そう云えば昔はBeerウェアとか、letterウェアとかがあったんですけれど、最近見ませんね。気に入ったらビールや手紙を送ってくれと云うものだったのですが、今でもあるんですかね? 昔の方が大らかだったね。そんなシェアウェアのソフトもいつのまにか○○○○Pro と云う名前がついて売り出されるようになってしまいました。これもちょっと寂しい気がします。
要はユーザーみんながそれぞれ自覚を持って正規に購入して使えば問題にならないはずなんだけれど、そうはなかなか行かないみたい。国ぐるみで違法コピーが反乱し、抗議すると文句を云う国もありますものねえ。何処だかわかるでしょ? やっぱり、ユーザーもキチンとお金を払って、メーカーも私のようにOnline相談室に無料でお答えするくらいの度量が欲しいね! なんちゃって。