ピッキング被害

　ピッキング被害が関西からまた関東に移動し、拡大しているとの記事が新聞に出ていました。人のものを盗む、憎むべき犯罪です。もはや日本も安全をお金で買わなければいけない時代になってきたとのこと。まさか自分がと思っていると被害に遭うことも。トルシエ監督宅もやられたとニュースで報道されていました。
　だいたい犯人は報道される通り不良中国人？　日本は豊かな国であると同時に刑罰が軽いからターゲットになると云う記事を読んだことがあります。何故日本が豊かなのか？　今でこそその豊かさは影を潜めてきましたが、それは高度成長時代に国民みんなが一丸になって一生懸命やってきたから、仕事がないからと云って道ばたにしゃがみ込んで何もしない国から羨望の眼差しで見られるのは当然だと思います。一生懸命働いてきて築き上げてきた豊かさを、結果だけを見てそれを略奪しにはるばる海を渡ってくることに対して無性に腹が立ちます。それだったらてめえらも額に汗して働けってね。
　実は数年前、当家もピッキングで狙われた（らしい）ことがありました。午前4時頃、セキュリティ会社から電話が入り、異常発報があったとのことで一家全員が外に出ました。警備会社のスタッフ（ヘルメットに防護服、警棒を持っていました）が来ると状況の見聞。結局賊はいなかったのですが、当院の建物の2ヶ所のカギが開いていたとのこと。まあ1ヶ所のカギが開いていたなら私のカギのかけ忘れ（もっともそんなこともあり得ないと思うのですが）で、なおかつ風でドアが開いたとも考えられないでもないのですが、どう考えても2ヶ所同時と云うのは考えにくい、結局複数の賊が同時に忍び込もうとして警報に気付き逃げたらしいと云う結論に達しました。その後ピッキングがしにくい（出来ないとは決して謳わない）イスラエル製のカギに変えましたが、一家全員が家の中にいることを考えると恐ろしい話です。以後診療所、住まいのあちらこちらに木刀や金属バットを隠してあります。この間当家へ遊びに来た友人にも私の部屋に3本置いてあった木刀を見るや、”1本譲ってくれないか？”と云われて渡しました。私の中学高校時代の後輩に面白い男がいます。そんな整備会社に就職したのですが、彼は身体がでかく格闘技が大好き。整備会社に就職したのも現場に急行して賊と格闘をしたかったのが理由らしいのですが、どうやら内規では警察に通報し、賊とは格闘をしてはいけないことになっているのです。まあ、刃物や拳銃などを持っていたら危ないものね。実際に配属されてからその内規を知った彼はすぐに会社を辞めてしまいました。
　新聞の三面記事には何処どこでこんな被害があったと頻繁に報道されています。そのたびに腹を立てている次第ですが、こんな明らかな犯罪にはもっと重罰を科すことは出来ないのでしょうか？　そんな犯罪が到底割には合わないように思わせればグッと件数は減ると思うのですが。かつて1両の盗みは死罪なんて云われていたようです。1両と云えば通常の家族が1ヶ月楽に生活できる程度の金額、現在の社会であれば20～30万円くらいでしょうか？　これだけの金額を盗んで死刑と云うことになればだいぶピッキングは減るのではないでしょうか？　罪を重くすることによっては犯罪は減らないとする識者もいるようですが、ホントにそうなのでしょうか？　少なくも窃盗や薬物乱用等、犯罪が明確に立証できるようなものなら罪をもっと重くしても良いのではないかと考えているのですが。少なくも諸外国から見れば日本は刑罰が軽いと思われているようですから。