海と音楽が好き、車とバイクが好き、夜景と絵が好き、そして何よりも遊ぶことが大好き。でも家族(愛犬を含む)と部下を大切にし、仕事もしっかりやる、そんな男のホームページです。ご覧あれ!

HOME > Grumble > 077_Mass Comunication

日本のマスコミ

 サッカー・ワールドカップで16強に入る目標を果たしたトルシエ監督が日本のマスコミを痛烈に批判していました。情報を伝えるのではなく、センセーショナルな報道を目指すマスコミと。まさにトルシエ監督おっしゃる通りではないでしょうか? 恐らくは日本代表に良い成績を残してもらいたいのは日本国民の共通の願い、時には作戦上練習を公開出来ない場合もままあるでしょう。私達はトルシエ監督が公開したくない練習まで見たいとは考えません。少なくも純粋に日本代表を応援する一般の国民はそうでしょう。それをヘリコプターまで導入して盗撮まがいのことを、日本を代表するマスメディアがやりました。トルシエ監督の怒りも如何ばかりのことかと思います。
 日本のマスコミは報道の自由、義務と称して自制が利かない、あるいは暴走しているとまで云って良い状態だと私は考えます。かつては日本の期待を背負って戦いに臨んだ某有名女性選手がいました。試合前にくつろぐ暇もなくメディアの攻勢に、懇願するように自粛するよう求めた本人が、その後引退してスポーツキャスターとなり、自らが嫌がっていたことを他人にしているのを見て、本当に腹立たしく思ったことがあります。少年犯罪は容疑者の顔写真は公表しないと云う大原則を破り、独自の判断(と云うよりは暴走と云える独断)で顔写真を掲載したのは記憶に新しいことです。こいつらは自分だけは特別な権限を持っていると勘違いしています。まるで裁判官か、あるいは法律を作る国会の代わりをしている奴らもいます。蓋を開けてみればトルシエ監督の云われるセンセーショナルな報道をもって視聴率や売上げを伸ばしたいと云う全くエゴイスティックな欲望の上にのみ立っている行動だと私は考えます。キチンとした自制が出来ないから、国からメディアを規制しようなんて動きが出てくる訳です。奴らは自ら自分の首を絞めていることに気付いていません。自ら貴重な珊瑚に傷をつけた馬鹿者もいたじゃないですか。
 また我々視聴者、購読者もそんなメディアに目を向けてしまうから奴らが助長してしまうことに気付かなくては行けないと思います。そんな暴走をしたメディアからは情報を得ない、つまりテレビを見なかったり、新聞を買わなかったりすれば良いのですが、野次馬根性の強い日本人にはそんなことを私が云ってもダメでしょうね。逆にマスメディアが名誉毀損等で訴えられたときには”訴状を見ていないのでコメント出来ない”か”取材には絶対の自信を持っている”のどちらかの答えしか出てきません。名古屋のサリン事件でも飛んでもない濡れ衣を着せられた人もいたでしょう。マスコミの力は強大、ペンが剣より強いことは充分に分かりますが、そのペンが被害者の身を守るための剣よりも強いことを念頭に置いてほしいと思います。