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相談室の憂鬱

 お陰様をもちまして当ホームページのOnline 相談室への相談は300件を超え、特に本人の希望で掲載していないものや、掲載するに相応しくないものも含めればもう350件は軽く突破しているはずです。なかなか回答に頭を悩ませるものも多々あり、また悩みながらも相談者の役に立ちたいと云う私の考えから一生懸命にやってきたつもりです。その中で感謝いただくようなメールをいただいた時には本当にこの相談室をやっていて良かったと思うことが幾度となくありました。しかし.....、逆に私にはどうしようもない無理難題な相談や、正直なところ本人の非常にねじ曲がった考え方のために私が悩まされることも最近は増えてきました。通常相談メールは初めて私のところに送られてきて、それに対するお返事を送り、そのアドバイスを元に近医を受診し、そしてある結論が出て治ったとか今も治療中である旨のメールをいただくことが通常であり、また私の目指した理想でもあります。しかし正直なところ今までトラブルが皆無と云うわけではありません。だいたいその様な場合は私のアドバイスに対する批判を伴うメールが散々往復して、結局最後はそのまま途切れることが殆どです。私の返したメールは、”こんなことが考えられるから○○科の先生を受診してください”と云うものが殆どのはずです。しかし理由の如何を問わず、医療機関を受診できないと云われれば私のアドバイスもそこで終了とならざるを得ません。医療機関を受診出来ないから相談しているなんてのは本末転倒です。ここでは診療を提供したり、治療を施すことは出来ません。そこには穿った考え方かも知れませんが、自分の治療に対する努力を怠るはけ口を私に求められているような被害妄想にすら私は陥ります。海外にいて言葉が通じない、家から出られないなんてのは医療機関を受診できない理由にはならないと考えます。本人が治療すべく努力をすれば簡単に出来ることだと思います。要はその人が本気で自分の疾患と面と向かって治療をする気があるかないかにかかっているものと考えています。
 最近はそんな無理難題な相談メールが続き(実は当初からそんなことも予測していたのですが)、思い悩んでいます。”あなたのようなメールが続くなら私はOnline相談室を閉めます”と書いたことすらあります。料金をもらうわけでもない、そして僅かながらでももし相談者に不利益を与えたら私が責められるかも知れない、そんな不安を持ちながらも何とか今までやってきました。そこで捨て台詞なんて吐かれた日には、しかも顔も知らない相手から、本当にがっかりします。ここのところ毎月2桁数に達する相談Mailが舞い込んできています。もともと私の考え方では医療の中での医者と患者(相談者)の関係は人間対人間、トラブルはつきものだと思っています。現に当院の外来の患者ナンバーは1万7千番台、それだけの人と接すれば当然おかしな関係になることもあり得ると覚悟していますし、そんなことも実際にありました。でも私の信念ですが病気を治すのは患者さん自身、自らそんな努力をしない人は私が一生懸命アシストしても治療は進まないと考えています。Onlin相談室での回答もまた同じ、自分がその努力を怠りながら非難を受けることに本当に腹立たしい思いをしています。特に最近はOnline相談室の中でそんな思いに打ちひしがれることがありました。チラッとそんな弱音を吐いたmailを送った別の人から、とにかくOnline相談室は辞めないでくれと云われて少し癒されたこともあります。今回のUpdateでも20数件の回答を返し掲載していますが、正直なところ今このやり方で私は壁にぶち当たっています。是非そんなことについてご意見メールをいただきたく思います。