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米国の横暴

 イラク戦争がほぼ終結し(5月2日に終結宣言)、クリーンな戦争は終わった? しかし蓋を開けてみると多大なイラク市民の犠牲があることが分かりました。市民には被害が及ばないとは云っても、あれだけの数のミサイル、爆弾を落とせば、いくら精密誘導と云ってもイラク兵ばかりに当たるわけがありません。我々傍観者(と云って良いのか?)も、決してこれがアメリカの云うようなクリーンな戦争で済むはずがないと薄々気付いていたけれど何もしなかった、止めようとしなかったと云うのが本当の処ではないでしょうか? 私個人的には以前にも書いたように、アメリカが世界の警察として君臨しても良いと考えています。但し、アメリカが暴走しないことが大前提で。確かに戦争が始まる前、イラクは強硬でした。恐らくはイラクの誰もがアメリカの軍事力に敵うわけがない、僅か3週間で結末を迎えることを、決して少なくはない数の人々が予測したのではないでしょうか。かつての日本がそうであったように、全国民が集団催眠にかかり、ウソで塗り固められた戦況報告を疑いながらも信じようと務め、そして愛国心の名の下に命を捧げる覚悟をしてきたのではないでしょうか? 子供を失ったイラク人の親が泣き叫びます。「私が何をしたのか?」と。我々はイラクに生まれたことが不運と云わざるを得ないのでしょうか? 50数年前、東京は大空襲に見舞われ、多くの戦争に参加していない人々が死に、そして瀕死のところに更に追い打ちをかけるように広島と長崎に原爆が投下されました。アメリカは30万人の命を生体実験にかけました。原爆を落とさなくても日本が無条件降伏を受け入れることを知っていながら。
 私はアメリカと云う国が好きです。好きだからこそちゃんとして欲しいと思います。確かに9.11のテロはアメリカに大きな影響を与えました。眠れる獅子を起こしたとも云われ、ブッシュ政権の強引なやり方に70%もの米国民が賛同するような状況をもたらしました。我々日本人には理解できない精神的、物理的ダメージを与え、そして彼等を結束させたのだと思います。しかもアメリカは今や唯一、随一の軍事大国、冷戦構造が崩壊し一人勝ち、今や怖いものなし。そして今までは他国と同盟を結びながら自国の安全を考えていたのが、他国との協調なしに自国の安全保障を得ることが出来るようになりました。逆に日本はアメリカの傘の下、自国の安全を自国の防衛機構で保障する事が出来ない哀れな国になり下がっています。もう既に日米安保は終焉、アメリカは自らを自国を守れと、日本は放り出された形になっています。アメリカと日本はアメリカとイスラエルのような関係になっていくのでしょうか? ジャーナリストの日高義樹氏の言葉を借りれば、”アメリカは日本が核を持っても良いと思っている”とのこと。核を持って自らの国を守り、もし日本がアメリカに核をちらつかせながら刃向かうのであれば、アメリカは簡単に日本を潰せると考えているのだそうです。日本のある高官がもう日本も核を持つための議論をしても良い時期に来ていると話したのと相まって、末恐ろしい気がしてきます。
 アメリカが次のターゲットはイランと公言したとき、イランは震え上がりました。そして今度は北朝鮮? 北朝鮮もアメリカの軍事力をまざまざと見せつけながらも、未だブラッフ? を持って強気、10年前の湾岸戦争の際にイラクがアメリカに叩かれながらもイスラエルにミサイルを撃ち込んだ如く、アメリカが北朝鮮を叩けば破れかぶれになった北朝鮮はかつての敵国韓国ではなく、現在の敵国日本にミサイルを撃ち込むのでしょうか? それも飛んでもないものを搭載して。アメリカが世界の警察であるなら、警官の不正は徹底的に責められます。でも責められても今は怖くない? ダントツ世界一の力を持った超大国がもし横暴をごり押しするなら、もう誰も止められないところまで来てしまっています。日本はただすがるのみ? 未だ政治屋が私利私欲に走り、官僚にとって天国である経済破綻寸前の小国は、大樹の陰で慎ましやかに生きていくしかなさそう、借り物の平和で満足するしかなさそうです。